前節、優勝を決めた日テレ・ベレーザに1-2で惜敗し、6勝4分7敗の勝ち点22で7位に後退してしまったAC長野パルセイロレディース。シーズン最終戦のこの日は7勝3分7敗の勝ち点24で5位につけるアルビレックス新潟レディースと対戦です。前回対戦である開幕戦では2-1でパルセイロレディースが勝っており、それに続いてこの試合も勝って一つでも高い順位でシーズンを終えたいところです。
また、この試合には観客動員数3年連続日本一がかかっていて、4,518人を動員すればINAC神戸レオネッサを抜いてトップになれることもあり、試合と同じくらいの注目ポイントでもありました。パルセイロレディースはリーグ最終戦を勝利で飾れたのか。そして観客動員数日本一の行方は…。
では、観戦記スタートです。よろしくお願いします。
AC長野パルセイロ【公式】@NAGANO_PARCEIRO【レディース】なでしこリーグ第18節
2018/11/01 21:28:56
📆11月3日(土)13:00KO
🏟長野Uスタジアム
🆚アルビレックス新潟レディース
▶️https://t.co/rpMbGnMSYf
目指すのは勝利のみ!!
11/3(土)はぜひUスタへ… https://t.co/1f6YIZMJ9s
REONA Omiya@reopi1201まゆ昨日はおめでとう🎁
2018/11/02 09:08:56
素敵な35...いや26歳になってね❤️
明日はリーグ最終戦です。
先着2000名様には我らがホクトから乾燥しいたけ(どんこ)プレゼントです😊
優華がいるところで作ってるので中には優香が必死で袋詰めした物が… https://t.co/6cBASSWUMf
Kumi Yokoyama/横山 久美@yoko10_official皆さん明日13:00に南長野でお待ちしています!!
2018/11/02 20:07:58
共に戦って下さい!!!
練習終わりにパシャリ📸 https://t.co/qSlodHB057
西川明花@nishikawaasuka11月3日(土)
2018/11/02 21:29:42
なでしこリーグ第18節
VS アルビレックス新潟レディース
長野Uスタジアム
13:00キックオフです!
今年最後のUスタでの試合です!
ぜひスタジアムへお越しください🏟
最高の笑顔で終わりましょう☺️ https://t.co/XS3Lat4Ksy
爽やかな秋晴れとなったこの日。臨時駐車場に車を停めて11時10分ごろに長野Uスタジアムに到着です。美濃部GMのフットボールブレインも参加したかったんですけど、私がふがいないせいで既に受け付けは終了していました。残念。
いつものタペストリー。今日は活躍が期待されるこの3選手で。
AC長野パルセイロサッカースクール@parceiro_schoolなでしこリーグ1部最終節は11/3(土・祝)長野Uスタジアムにて13:00キックオフ⚽
2018/11/03 11:34:45
皆様ぜひお越しください!
スタジアム前では、早くも熱い戦いが!
#acnp #albirex #albirexL #なでしこリーグ… https://t.co/U4srzG4O0V
11時30分から提供開始のきのこ汁にはすでに長蛇の列ができていました。まだ20分もあるのに。
新潟のかわいらしいタオルマフラーも掲げられています。一番左キャンディーみたいなのは笹団子ですかね。
ゲート2を入ったところには長野市、そして千曲市のPRブースが出展。オリジナルの缶バッジを作成できるイベントを開催していました。
シーズン最終戦ということもありパッチワークが華々しくお出迎えです。
さらにこの日は篠ノ井のキャラクター「おしのさん」が久しぶりの登場です。久しぶり過ぎて前観たときいつだったのか忘れてしまいましたよ。相変わらず可憐ですね。手に持っているのは茶臼山動物園で販売されているレッサーパンダのパペットでしょうか。オレンジ色の法被を着たパルセイロバージョンです。
その上には選手プロデュース弁当の告知。この日は
バックスタンドに貼られていた正解がこちら。おしゃんという言葉が絶妙に古い。私がバックスタンドに行ったのが11時20分頃で既にお弁当は全種類売り切れていましたね。この企画は来年も続けるんでしょうか。売れ行きは上々でしたけど、評判的なものがどうも見えてこないのでわかりません。個人的にはもう少し値段を抑えていただければなと思います。
AC長野パルセイロ【公式】@NAGANO_PARCEIRO【レディース】
2018/11/03 11:17:33
選手プロデュース弁当はおかげさまで完売致しました!
今シーズンたくさんの方にお弁当をお買い上げ頂き、ありがとうございました!
#acnp #albirex #albirexL #アルビレックス新潟レディース… https://t.co/CYTOz7dZlO
この日のグッズ売り場。一部で話題騒然の新グッズも売られています(左下)。
軍手ィやパルガチャもいつも通り営業中。
晴れ晴れした青空ですけど、反対にピッチは少し痛み気味で、ゴール前の芝がすぐ剥げる場面もありました。シーズン終盤でほとんど毎週試合してますし、しょうがないですね。
この日のマッチデ―プログラム。観客動員数3年連続日本一を大いにPRしています。
選手インタビューは#10横山選手。復帰後7試合で6ゴールというのはなかなかの数字だと思いますけど、まだ満足はしていないみたいですね。
入り口ではスポンサーのホクト様からシイタケを貰いました。すごいボリュームで圧倒されます。
と同時に千曲市の観光パンフレットも入手。戸倉上山田温泉の味のある絵がいいですね。
☆本日のスタグルタイム☆
この日のスタグルは一年間ありがとうございましたの意味も込めてバックスタンドは「橙宴」さんへ。
まずはこちら。
橙con.からあげ(500円)。パリパリの皮としょうゆをベースとした王道の味付けのジューシーな鶏肉が美味しかったです。
さらにこの日は奮発してもう一品。
中華そば(500円)。昔ながらの中華そばといった感じのさっぱりとしたしょうゆ味。シンプルでこちらも美味しかったです。海の家で出てきそうな雰囲気が嬉しい。
さて、ここで時刻は11時30分を過ぎ、きのこ汁の提供が始まります。勇んでスタジアムの外に出かけたのですが…
トップチーム試合の際のグッズ売り場の辺りまで並んでいる。100人はいて、すごい列です。食べ物と無料に対する執念を垣間見た気がします。
この日メンバーから外れた#23鈴木陽選手がきのこ汁を配っていました。おっさんたちはデレデレです。
そして5分ほど並びきのこ汁をゲット。優しい味噌味が体を温めます。個人的にはきのこももちろんですけど、上に載ってるお揚げが好きで、これを楽しみに食べている感もあります。ホクト様、長野都市ガス様、みすずコーポレーション様、八幡屋磯五郎様ありがとうございました。
そしてきのこ汁の隣にはNTTブロードバンドプラットフォーム様の提供でこの日限りのフリーWi-Fiが利用できるようになっていました。無料という言葉に弱い私はこれまた利用することに。
そしてフリーWi-Fiを使った最終戦ならではの企画「ベストゲームを決めようぜ!」。エントリーされた4試合からWi-Fiを使って、ベストだと思う試合に投票します。本当はこの日の試合がシーズンベストになればよかったんですけどね...。
スマートフォンの設定からWi-Fiをオンにして「パルセイロフリーWi-Fi」を選びます。そして、メールアドレスによる登録を済ませ、Wi-Fiに接続。
こちらがトップ画面。ベストゲームの投票の他にも選手情報や試合情報が見れたようです。
私が投票したのは1-0で勝ったベレーザ戦。この4つの中からならこれしかないでしょう。他の人もそう考える人が多かったのか、このホーム開幕戦がシーズンベストマッチに選ばれました。コメントは試合後の発表とともに数件読まれていましたね。
そして投票終了。プレゼントの発表に必要になるので投票番号は控えておいてくださいと言われましたが結局当たらずじまい。難しいですね。
きのこ汁を食べて、Wi-Fiによる投票を済ませた後は特にすることもなくなったのでスタジアム内に戻ります。オーロラビジョンでは、カウントダウンNPで#19藤村選手が大橋営業担当や旗手運営担当とトークをしていました。
バックスタンド2階にはビッグフラッグが掲出されています。
バックスタンド寄りのデッキには「今輝け‼ 23 鈴木陽」の横断幕。この日は#23鈴木陽選手プレイヤーズシートと題してデッキ席が販売され、#23鈴木陽選手プロデュース弁当を食べられたり、本人からサインを貰えたりといった特典がついてきていたようでした。この日はさらに#23鈴木陽選手は入場前に餅をついていたみたいですし、ケガはだいぶ良くなってきたみたいですね。
ホーム最終戦でも変わらずメンバー外の選手はこの日もホームゴール裏でグッズの宣伝です。
#4鈴木里選手、#30風間選手、#16内田選手、#21エリ・コタカ選手に加えて、
#25マナ・サンシャイン・イケザキ選手も加わっての記念撮影です。この中の何選手が来年もいるのでしょうか。笑顔ですがどこか寂しい感じもします。
#20三谷選手にはこの日もサインや写真撮影を求める長い列ができていましたね。流石の人気です。
12時20分頃、選手のアップ開始です。まずはGKから。
続いてフィールドプレイヤーの入場です。
アップ開始前に組まれる円陣もリーグ戦ではこの日が最後です。
では、この日のスタメンです。
AC長野パルセイロ【公式】@NAGANO_PARCEIRO【レディース】
2018/11/03 11:32:30
⚽新潟L戦 スタメン⚽
GK:31望月
DF:18五嶋、2野口、7坂本、17小泉
MF:5木下、6國澤、9中野
FW:10横山、11齊藤、14滝川
[リザーブ]
1池ヶ谷、3髙橋、8大宮、22古舘、24神田、26… https://t.co/TDhZLjB5DG
パルセイロレディースは前節からスタメン1人を変更。#15西川選手に代えて#5木下選手が左SHに入ります。フォーメーションは#10横山選手と#14滝川選手の2トップの4-4-2。
対する新潟レディースは1-0で千葉レディースに勝利した前節から選手の変更はなし。#10上尾野辺選手をアンカーに入れた4-1-4-1で臨みます。
12時50分。ホーム最終戦の選手入場が始まりました。
パルセイロレディースサポーターの人数も心なしかいつもより多めです。
対する新潟レディースサポーター。人数にして30人ほど。近いのでもう少し来るのかなとも思いましたけど、同日にトップチームの試合もあったので、仕方ないところもあります。
入場を終えて円陣を組んだ後...
前半キックオフ!
パルセイロレディースはこの日もキープ力のある#10横山選手にボールを当てて、そこからの展開を目指します。これに対し新潟レディースは#10上尾野辺選手をアンカーに据えた4-1-4-1のフォーメーションで対抗します。#10横山選手がボールを持った時にCBの選手と協力してボールを挟みに行き、なかなかボールを出させません。また、ゴールキック時には新潟レディースは逆サイドのSHを下げて5バックのような形にします。後ろに人数を増やすことで競り合いの後のセカンドボールも多く拾い、パルセイロレディースの攻撃を封じていました。
さらに新潟レディースは立ち上がりから前線へと積極的なプレスをかけます。パルセイロの4枚のディフェンスラインと同数の4枚でプレスをかけに行きます。このとき新潟レディースの選手たちは、ボランチへのパスコースを塞ぐようにプレスをかけています。パルセイロレディースとしては#9中野選手からの展開を封じられ、プレッシャーに負けてなかなか前にボールを運べなかったり、前線に大きくボールを蹴り出すしかなくなってしまっていました。しかし、前線では#6左山選手や#9山谷選手が競り勝ち、#10上尾野辺選手にセカンドボールを拾われて、シュートまで結び付けることができません。
競り合いで勝てないならばと#10横山選手や#14滝川選手は裏を狙いますが、この日の新潟レディースはディフェンスラインを高く保ってきており、オフサイドを多く取ってきていました。また、ディフェンスラインを高く保つことで選手間の距離を短くし、連動したプレスを仕掛けることができています。
一方この日のパルセイロレディースのディフェンスラインはやや低め。これは#11佐伯選手が繰り返し裏を狙う動きを見せていて、それを警戒して下げられていたというも側面もありますが、とにかくいつもより低かったです。ディフェンスラインが低くなっているならば、間延びさせないためにも前線からのプレスは控えて、ブロックを作って待ち構える守備を選択すべきでしたが、パルセイロレディースは前線から積極的にプレスをかけに行っていました。これにより前線と中盤、中盤とディフェンスラインの間が開いてしまい、新潟レディースの選手に寄せるのが遅れ、またスペースもそこかしこにできているのでカバーしきれず、新潟レディースの選手にボールを回されてしまいます。
そして新潟レディースの選手が狙うのはパルセイロレディースのSBの裏。SHの選手が中に絞ってSBを引き連れてCBと縦関係にして元いたところにスペースを作り、そこに#11佐伯選手やインサイドハーフの選手がタイミングよく入ることで、サイドの高い位置でボールを受けることに成功していました。さらに4-1-4-1という攻撃的なフォーメーションを採用することによって、前線の人数を増やし、中に入る人数も常に複数人を確保しています。ただパルセイロレディースはボールを持っているサイドの選手に厳しく寄せることで、クロスを上げさせる前に奪ったり、入れられても集中力を保って跳ね返すなど得点を許しません。
また、攻撃では少しずつ新潟レディースの前線からのプレッシャーにも慣れ始め、ボールを回せるようになっています。前線の#10横山選手と#14滝川選手に当てる攻撃の他にSHの#5木下選手と#11齋藤選手が外に目いっぱい開いてのサイド攻撃も織り交ぜるようになりました。
新潟レディースはこれに5バックを作ることで対応します。ボールのあるサイドとは逆のSHが素早くSBの位置まで下がり、ディフェンスラインの選手が外に一枚ずつスライド。これにより、ディフェンスラインで数的優位を作り、サイドで抜かれてもすぐカバーリングができるようにして、パルセイロレディースの攻撃を抑えます。横幅もピッチの半分ほどの広さに抑えて、狭いエリアでの攻撃をパルセイロレディースに強いることでボールを奪いやすくしていました。
同サイドのSHは上がるSBの選手を注視しているため、パルセイロレディースのSBが上がって攻撃の厚みをもたらすことができません。さらに中では#10上尾野辺選手がバイタルエリアをケア。ディフェンスラインに吸収されることはなく前に残っているので、パルセイロレディースのボランチの飛び出しにも対応されてしまいます。こうした新潟レディースの整理された守備の前にパルセイロレディースは前半シュート2本に抑えられてしまいました。
その後は新潟レディースがボールを持つ時間が長くなります。攻撃の際に左SBの#24北川選手が高い位置を取ることが多くなり、積極的に#18五嶋選手の裏を狙ってきます。この日の右SHで起用された#5木下選手はもともとはCB、今年はボランチで出ることが多かった守備的な選手です。#24北川選手を抑えるため起用されたと思うのですが、SBの#18五嶋選手とのマークの受け渡しなどの連携があまりうまくいかず、#24北川選手に時間を与えてしまうことが多くなっていました。
新潟レディースが攻める時間が長くなっていたなか、パルセイロレディースはカウンターに活路を見出します。前線の#10横山選手や#14滝川選手にボールを当てるまではいいのですが、そこをサポートする選手がいません。#6國澤選手と#9中野選手は守備に追われて低い位置にいるため、時間を作ってくれる#10横山選手のキープ力に頼りがちになってしまいました。ただ前述したように#10横山選手にボールが入ったときに新潟レディースは複数人で挟んでくるので、そこからボールが出てきません。後半戦に2勝2分4敗とパルセイロレディースの調子が落ちたのは#10横山選手と周囲の連携が整わなかったからだと思うのですが、とうとうリーグ最終戦までその課題は修正されることはありませんでした。
そしてそのまま前半は0-0で終了。主に新潟レディースペースで試合は進み、パルセイロレディースにとっては攻撃面では#10横山選手を孤立させてしまったことが、守備面においてはラインが下がり過ぎて新潟レディースにスペースを与えてしまったことが課題として出てきたので、それをどう修正していくかが後半には試されます。リーグ最終戦でこのままでは終われないです。
新潟レディース名物の円陣後ダッシュ。
後半開始時に新潟レディースは選手交代。#31白井選手に代えて、ケガから復帰した#28八坂選手を投入します。前半でパルセイロレディースの右サイドが少しナイーブになっているとみるや、山崎監督はすぐ手を打ってきました。
一方パルセイロレディースに選手交代はなく、後半キックオフ!
パルセイロレディースは前半と比べて#10横山選手が下がり目の位置を取るようになっています。前線で潰されてボールを受けられないので下がって受けようという考えでしたが、それこそ新潟レディースの思うツボ。まず#10横山選手にはアンカーの#10上尾野辺選手がついていって自由にさせませんし、パルセイロレディースの攻撃の開始位置を下げさせることで、ディフェンスラインも高く保てています。さらに#10横山選手のところで挟んでボールを奪えればショートカウンターにつなげることもでき、新潟レディースにとってはおいしい展開になっていっていました。
新潟レディースは後半早速#28八坂選手のいる左サイドを起点に攻めます。#28八坂選手が大きく外に動いて、その空いたスペースを#7園田選手や#15阪口選手といったIHが使います。パルセイロレディースも同じような攻撃をしていましたが、両者で違ったのはボールの受け方。パルセイロレディースの場合はFWの#14滝川選手や#10横山選手があらかじめ、CBとSBの間に入り止まってボールを貰いますが、新潟レディースの場合はボールが出る瞬間に走り出し、動きながらボールを貰っています。動きながらボールを貰うことで、ディフェンス側とすれば飛び込めば躱されるかもしれないというためらいが生まれ、プレッシャーが遅く緩くなってしまいます。よって新潟レディースの選手はスムーズにラストパス、シュートをすることができていました。
後半15分、その左サイドから試合が動きます。#28八坂選手から左サイドに出ていた#10上尾野辺選手にボールが渡ります。ここでパルセイロレディースのディフェンスは満足に寄せることができず、技術力の高い#10上尾野辺選手にスルーパスを許してしまいます。これに反応したのが左SBの#24北川選手。#18五嶋選手の裏を斜めの動きで陥れ、ボールを受けます。そして、ドリブルで前に運んだあと、ワンフェイクを入れて#18五嶋選手のプレッシャーを剥がしてクロスを上げます。
これに合わせたのが#11佐伯選手。マークしていた#7坂本選手から離れる動きでフリーになります。このとき#7坂本選手はボールと中に入っていく#14小原選手に注意を奪われ、#11佐伯選手を見れていませんでした。また、左SBの#17小泉選手も#14小原選手に釣られ、ファーサイドがぽっかり空いてしまいました。#14小原選手と連携してフリーになった#11佐伯選手は頭で合わせ、これが決まり新潟レディースが先制に成功しました。
この日、新潟レディースは守備で素早く5バックを作っていましたが、パルセイロレディースは4バックのままです。新潟レディースならば逆サイドのSHが下がってファーサイドを埋めていそうなところですが、#11齋藤選手はカウンターに備えて、ディフェンスラインまで下がっていませんでした。どちらがいいということはありませんが、少なくともこのシーンは両チームの守備に対するコンセプトの違いがはっきり出てしまったシーンとも言えます。
失点を喫してしまい、追いつかなければという意識が強くなってしまったパルセイロレディースは中へ中へと攻撃を急ぎます。#11齋藤選手や#5木下選手が幅を取るポジションをしなくなり、中寄りのポジションを取るようになりました。ここで前半は上がることの少なかった#17小泉選手が何度かオーバーラップを見せますが、#11齋藤選手はこれを使いません。SBのオーバラップには相手の選手を引きつけて中の選手がプレーしやすくするという利点がありますが、新潟レディースの選手たちは中を固めて別に引きつけられていなかったので、シンプルに#17小泉選手を使ってもよかったと思います。しかし#11齋藤選手は人数がそろっている中を選び、その結果として複数人に寄せられて守られてしまっていました。新潟レディースは先制後、狭かった横幅をさらに狭くして来ていたので、もっとサイドを使う意識が欲しかったですね。
後半25分、パルセイロレディースが最初の選手交代を行います。#5木下選手に代えてより攻撃に特徴のある#26中村選手を投入。#5木下選手はこの日は#24北川選手を抑えるために右SHで起用されたと思われますが、元々守備的な選手ということもありポジションも低めで、#24北川選手の上がりを抑えることができていませんでした。また直前にフリーでボールを受けたにもかかわらず、シュートまでいかなかったことも本田監督の心証を悪くしたのかもしれません。交代で入った#26中村選手はそのまま右SHに入りました。得点を奪いたいという思いの他に、#26中村選手に攻めさせて、#24北川選手の上がりを抑えたいという考えもあっての交代だと思われます。
そしてこの時間帯辺りからパルセイロレディースのディフェンスラインは足が止まり始め、ラインの細かい上げ下げができなくなっていき、ラインは下がりっぱなしになってしまいます。得点を奪いに行きたい前線との距離が開いてしまい、陣形をコンパクトに保てなくなります。中盤に大きなスペースが生まれ、新潟レディースに自由なボール保持を許してしまい守勢に回り、攻撃に人数をかけることも難しくなってしまっていました。
後半37分にはパルセイロレディースが二人目の選手交代。#11齋藤選手に代えて#15西川選手を投入します。#11齋藤選手はこの日は持ち前のキープ力を発揮しようにもそもそもあまりボールを持てず、またサイドに開くのか、中に行ってFWのサポートをするのか少しどっちつかずだったように感じます。#15西川選手はそのまま左SHに入りました。
この日のボランティア参加人数は41名。今年も一年ありがとうございました。そして気になる観客動員数は2,714人。今シーズン3番目の入りでしたが、目標としていた4,518人には届かず。観客動員数日本一はINACに明け渡してしまいました。
後半も遅い時間帯になると、パルセイロレディースはディフェンスラインだけでなく、ボランチも足が止まり始めます。疲れてきたボランチをすっ飛ばしてロングボールを入れ、#10横山選手のキープ力や両サイドの#15西川選手と#26中村選手のフレッシュさに懸けます。そこからCKを獲得して、ショートコーナーから#10横山選手がミドルシュートを打ちますが、これは#30平尾選手がセーブ。その後のCKも得点とはなりませんでした。
試合終盤、後半44分と後半45分に新潟レディースは立て続けに選手交代を行います。#15阪口選手に代えて#13川崎選手を、#11佐伯選手に代えて#8大石選手を投入。前線からのプレッシャーを強化して、パルセイロレディースのロングボールを封じて逃げ切りを図ってきます。
後半アディショナルタイムは3分。新潟レディースはフレッシュな#13川崎選手と#8大石選手を使って最後まで2点目を奪いにいきます。パルセイロレディースとしてはカウンターから追いつきたいところでしたが、最後まで足の止まらない新潟レディースの守備に跳ね返され試合終了。パルセイロレディースは0-1で敗戦を喫してしまい、リーグ最終戦を勝利で飾ることができませんでした。
シーズンを振り返ってパルセイロレディースは前半戦を4勝2分3敗で折り返したものの、後半戦に入って2勝2分5敗と失速。復帰した#10横山選手を上手く生かすことができず、後半戦だけで見ればセレッソ大阪堺レディースに次いで2番目に悪い成績になってしまいました。このままでは来年のなでしこリーグ1部残留も危うい状況で、オフシーズンの補強とシーズン前のチーム作りがより重要な意味を帯びてきますね。来年こそ上位進出を期待したいところです。
試合終了後にはピッチにてシーズン最終戦セレモニーが行われました。堀江社長、本田監督、キャプテンの#7坂本選手の3人が挨拶です。
堀江社長:
「多くのファン・サポーターの皆様、またスポンサー企業や団体の皆様、ホームタウンの皆様、またこのホームゲームを支えて頂いたボランティアの皆様、本当に今シーズンは皆様の大きなご声援・ご支援いただきまして戦うことができました。厚く厚く御礼を申し上げます。成績につきましては皆さんの期待に応えられず、チームの目標である成績が挙げることができませんでした。カップ戦、リーグ戦とも一生懸命選手たちは戦いましたが、目標の結果を得ることができませんでした。レディースチームはまだ最後に皇后杯が残っております。ぜひともこのリーグ戦・カップ戦の悔しさを皇后杯にぶつけ、皆さんの期待に応えられるような成績を上げられることをチーム一丸となって戦うことを今シーズンの挨拶に代えて誓わせていただきます。今シーズンありがとうございました」
本田監督:
「ご来場の皆様、一年間本当にありがとうございました。残念ながら今日の結果を持って7位という、非常に私自身ふがいなく思っています。ただ、これだけ素晴らしいサポーターの皆さんに応援をしていただいて、こんなに素晴らしいスタジアムがあって、そして応援してくださるスポンサーの皆様、選手を雇用してくださる企業の皆様、ボランティアの皆様、グリーンキーパーの皆様、本当に多くの人に支えられているレディースだと思います。今日の試合を含めて皆さんと笑顔で終わりたかったなと思うんですけども、残念な結果ではありますけども、本当に皆さんの力があって我々ここまで成長することができました。30年前になでしこリーグがスタートしました。そのとき私現役の選手でした。そして30年後にこのパルセイロの監督をやらせていただいています。これ5年後、10年後もっともっとこのパルセイロレディースが成長していくように、皆さんの力をお借りしてまだまだ成長していけるチームになってほしいなと思います。1年間ありがとうございました。そしてまた今後ともよろしくお願いします」
#7坂本選手:
「本日はたくさんの応援ありがとうございました。いつもものすごいパワーをくださるサポーターの皆様や、素晴らしいピッチを管理してくださる施設管理の皆様、また試合運営に多大なるご尽力をくださるボランティアスタッフの皆様やクラブスタッフの皆様、本当に多くの方々に支えられ、最後までできているのを実感しています。とくに対戦相手からも称賛されるこのスタジアムやサポーターの皆様の大声援は私たちの自慢であり、誇りです。リーグ戦では皆様の期待に応えることができず、情けない思いでいっぱいですが、今季最後の大会である皇后杯では、最後まで皆さんと一笑に笑っていられるようチーム一丸となって頑張りますので今後ともご声援よろしくお願いいたします。ありがとうございました」
セレモニー終了後は選手全員がゴール裏に挨拶に来てくれました。
1年間お疲れ様でした!!
そしてその後は選手全員とゴール裏との記念撮影。
その後はメインスタンドから観客が流れ込みピッチ上で選手との交流や記念撮影が続いたのでした。
もう一度。お疲れ様でした!!
AC長野パルセイロ【公式】@NAGANO_PARCEIRO【レディース】
2018/11/03 14:57:29
⚽試合終了⚽
長野L 0-1 新潟L
監督・選手コメントは後ほどHPにアップいたします。本日もたくさんの応援を頂きありがとうございました!
#acnp #albirex #albirexL #アルビレックス新潟レディース #なでしこリーグ
AC長野パルセイロ【公式】@NAGANO_PARCEIRO【レディース】
2018/11/03 19:13:52
本日もAC長野パルセイロ・レディースを応援して頂きました皆さま、ありがとうございました!
試合後コメントはこちら👉https://t.co/vndCFkGNBm
今シーズンも熱い応援、ご声援をたくさん頂き、本当に本当にありがとうございました。
#acnp
西川明花@nishikawaasukaなでしこリーグ第18節
2018/11/03 21:23:09
VS アルビレックス新潟レディース
前半 0-0
後半 0-1
合計 0-1
でした。
本日もたくさんの応援ありがとうございました!
皇后杯に向けてレベルアップできるようにみんなで頑張ります!
みなさんが… https://t.co/C60pS8DXuw
日程・結果(なでしこリーグ)
公式記録(なでしこリーグ)
順位表(なでしこリーグ)
【11/3 新潟L戦】監督・選手コメントをアップしました(長野公式)
2018Plenusなでしこリーグ1部第18節 vs アルビレックス新潟レディース|イメージギャラリー(長野公式)
レディース 2018プレナスなでしこリーグ1部 第18節 AC長野パルセイロ・レディース戦 試合結果(新潟公式)
AC長野レディース 最終戦飾れず今季7位(信濃毎日新聞)
この日をもってリーグ戦は全日程を消化。パルセイロレディースは6勝4分8敗の勝ち点22と本意ではない成績で終えてしまいましたが、まだ皇后杯が残っています。パルセイロレディースは第2戦からの登場で、対戦相手は香川西高校との激闘を5-4で制した武庫川女子大学です。なでしこリーグ1部所属のプライドにかけてこの試合は負けられません。10月25日に佐久総合運動公園陸上競技場で13:30キックオフですので、ご都合のつく方はぜひとも観にいってはいかがでしょうか。
がんばれ!AC長野パルセイロレディース!!
おしまい
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