こんにちは。これです。今回のブログも映画感想です。


今回観た映画は『アクアマン』。DCコミック原作のいわゆるアメコミ映画です。私はアメコミに関してはマーベルとDCの違いも分からないくらいのトンチンカンなんですけど、話題になっている映画ですし、チャレンジしてみようと思って観に行きました。


で、実際観てみたらこれが面白かったんですよね。マッチョイズムがすごくて。なので感想もそうなりますし、めっちゃマッチョだのゴリラだの言ってますので、そういうつもりでお読みくださいませ。


では、始めます。今回もよろしくお願いいたします。





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―あらすじ―

その日人類は、海底からの未知の恐怖に襲われる――。

人類を越えるテクノロジーと巨大モンスター軍で、地上征服を狙うアトランティス帝国。
海の生物すべてを味方にする力を持つ男、アクアマンがやむなく立ち上がるが……。
その圧倒的な脅威に、彼は一体どう立ち向かうのか!?
(映画『アクアマン』公式サイトより引用)









※ここからの内容は映画のネタバレを含みます。ご注意ください。














『アクアマン』は一言でいうならマッチョイズムに溢れた映画でした。まずアーサーを演じたジェイソン・モモアからして筋骨隆々で、全身にウロコのような刺青が入っていてめちゃくちゃいかついですよね。20mはあろうかという潜水艦を一人で持ち上げナイフは刺さらない、銃も効かないというスーパーゴリラぶりを発揮しています。


序盤に出てきた海賊の親子もガッチリしていましたし、ライバルのオームは引き締まった細マッチョ。さらに思想も「海中も地上も制圧する。邪魔する奴はぶっ殺す」というマッチョぶりです。ネレウスも戦闘員じゃないのに、威厳を示すためか無駄にタッパがありますしね。オームの参謀のバルコでさえ、アーサーというゴリラを鍛えていますから、肉体的に十分に強いんですよ。


さらにこの映画は女性陣も強い。アトランナもメラも細身なようで、力も強くて俊敏に動いて戦えるゴリラなんですよ。アトランナとかいきなり槍ぶん投げてきますからね。パワードスーツを着た兵士も生身一つでねじ伏せるゴリラぶりを発揮しています。メラも水を操るという能力はありますけど、生身の身体能力はゴリゴリに高いですからね。海底人の生身の身体能力の高さは標準装備なんでしょうか。


ここにパワードスーツなんて代物も出てくるから大変です。これによりただでさえゴリラなモブが大幅に強化され、アーサーたちに苦戦を強いるんですよ。見せ場のある栓投信本当多かったですからね、『アクアマン』は。アーサーの父親・トーマス以外はほとんどゴリラしか出てこないゴリラゴリラゴリラ映画ですよ。




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そして、『アクアマン』では海底人の皮を被ったゴリラたちが多種多様なアクションを演じています。それは映画の序盤からして全開です。ある嵐の日、トーマスは海岸に打ち上がったアトランティスの女王アトランナを拾います。二人は恋に落ちてアーサーをもうけます。時間が経ってある日、海底国の兵士がアトランナを連れ戻しにやって来るのですが、アトランナはこれを返り討ち。軽やかな動きで兵士を翻弄し、強力なパンチやキックで破壊。自前の槍でとどめを刺します。しかし、自分がこのままいてはトーマスとアーサーを危険にさらしてしまうと判断して、アトランナは自ら海に帰っていきました。


時は流れ現代。潜水艦が海賊に襲われます。海賊は潜水艦内を制圧していい気になっていた海賊ですが、ここでアーサーが登場。先に記したようなゴリラぶりを見せ、潜水艦の入り口の蓋を使って海賊をバッタバッタと倒していきます。力こそパワーといわんばかりの戦いぶりです。最後には親子のみになってしまった海賊。アーサーはここで父親と息子をボコり、二人を残して乗組員を助けて脱出。海賊の親子は息子を残して父親は自決。息子はアーサーに復讐を誓います。


一方海底ではオームの侵略が進んでいます。地上をも征服せんというマッチョ思想を持つオーム。これを危機に感じたメラはアーサーに助けを求めます。しかし、アーサーはこれを固辞。車に乗って家に帰りますが、その途中でアーサーと父親は、オームが作為的に起こした津波に巻き込まれます。迫力のある津波から逃げる様子は緊張しましたね。メラの協力もあってなんとか父親は死なずに済んだのですが、父親を襲われたアーサーは怒りオームと戦うことを決意します。


アーサーとメラは海中へ飛び込みます。この映画で初めて海中の様子が映されるシーンとだけあって、気合も増し増し。少し緑がかった水色が鮮やかで、魚たちもとても滑らかに泳いでいます。アーサーが猛スピードに泳ぐのに合わせて、景色も強烈な速さで変わっていくカメラワークは疾走感がありましたね。


メラは隠れ家にアーサーを入れて、オームを止めるには初代アトランティス王の三叉槍が必要だと告げます。しかし、その途中でオームの憲兵たちがアーサーを急襲。この映画の売りである海中のアクションシーンのその1です。アーサーは憲兵たちをぶっ飛ばしていくわけですが、注目はそのぶっ飛ばされ方。海中ということで水の抵抗があってぶっ飛ばされるスピードが緩いんです。それがスローモーションのような効果を生み出し臨場感を高めていました












奮闘空しくアーサーは憲兵に捕らえられ、オームのもとへ連行されます。オームはアーサーに決闘でどちらが王にふさわしいか決しようと提案します。なんとマッチョイズム溢れる解決方法なんでしょう。21世紀とは思えません。アトランティスは技術は進んでいますが、政治面では地上よりも進んでいないようです。そして、アーサーはこれに乗ってしまいます。負けフラグがビンビンです。


決闘場には多数の観客が集められ、アーサーとオームの対決を騒ぎ立てます。アーサーにとっては登場するだけでブーイングが起こる完全アウェイ。アーサーはアトランナの槍を、オームは父親の槍を持ってナウオンファイト。槍でぶっ叩き、岩をも砕く勢いでぶっ飛ばす。海中では上下左右関係なく、ダイナミックな戦いが展開されます。地面に足がついていない戦いは空中戦を思い出させますが、水の抵抗がある海中戦はまた違った趣があります。水があることでぶっ飛ばされるスピードが可視化されると言いますか、二人の力量の差が現れていてとても面白かったですね。下にはマグマが煮えたぎっていたのもハラハラしました。


決闘はオーム有利で進んでいき、アーサーは母親の槍を切られてしまいます。絶対不利なところにメラが助け舟。二人はアトランティスの兵隊から逃げますが、ここの追いかけっこはまさに海中のカーチェイス。爆撃をギリギリのところで避ける二人。『ワイルドスピード SKY MISSION』を監督したジェームズ・ワン監督ですから、その見せ方も心掛けていて迫力のある攻防を見ることができます。水に包まれていて少し屈折して見えるのも緊迫感を盛り立てます。


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オームを倒すにはやっぱり伝説の三叉槍が必要。ここからはアーサーとメラが槍を探すアドベンチャー的な様相を呈してきます。サハラ砂漠を歩き、シチリアで地上の市場を楽しむ二人。地上を嫌っていたメラも少しずつ人間に理解を示すようになっていき、二人の距離は少しずつ縮まっていく。旅をする中で二人の関係性にも変化が出てくるロードムービー的な要素も『アクアマン』にはありました。


しかし、そこはアメコミ。二人がいい雰囲気になりかけたところですかさず爆破を仕掛け、ゴリゴリなアクションに再突入します。今度は地上戦。相手は海賊の息子の方です。息子はオームからパワードスーツを与えられ、大幅にパワーアップしていました。スーツに仕掛けたナイフでアーサーを追い詰め、切り傷をつけていきます。


一方のメラ。こちらも一旦は戦いますが、兵士たちから逃げることを選択します。屋根の上を走って逃げていく様子は忍者のようでした。ただ、兵士に捕まり首根っこを押さえられ絶体絶命の状況に追い込まれますが、水を操る能力を生かしてなんとか兵士を倒します。ここ私が『アクアマン』の中でも屈指の好きなシーンなんですけど、メラがワインを操って氷柱のようにして兵士にブッ刺すんですよ。ワイン瓶が一斉に割れるときのワクワク感がたまりませんでしたね。


アーサーは引き続き苦戦を強いられています。でも最終的には海賊の息子を倒すんですよね。どうやって倒したと思います?根性ですよ。相手はレーザーで動きを制限しようとしたんですけど、それを根性で掴んで形勢逆転するんです。頭脳戦なんて一切ないですからね、『アクアマン』には。躍動するアーサーの筋肉が全てですよ。筋肉は裏切らない。














追手を振り切った二人は、クリーチャークリーチャーした気持ち悪さがたいへんよろしいトレンチに襲われながらもすんでのところで逃げ切り、伝説の三叉槍がある幻の海に到着します。しかし、伝説の三叉槍はこれまた伝説の怪獣に守られており、真の王しか抜けないといいます。伝説の武器にそれを守るモンスター。こんなのほとんどドラクエ、もしくはゼルダの伝説じゃないですか。日本人のDNAに刻まれていると言っても過言ではないRPG的文脈がここで登場してきて、否が応にもテンションが上がります。


アーサーは一人で伝説の三叉槍に向かいます。その前に怪獣が立ちはだかるわけですが、なんとこの怪獣喋るんですよね。何も言わずにただぶっ飛ばすだけだと思ったので意外でした。「あんたなんて認めないんだからね」的な態度の怪獣の攻撃に、アーサーは豆粒に見えるくらい、今までで一番ぶっ飛ばされますが、怪獣と心を通わせ、槍を引き抜くことに成功します。槍は意外なほどあっさり抜けました。




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そして、映画はクライマックスに突入していきます。オームは敵対する甲殻類人間の国を服従させるために戦争を仕掛けます。アトランティス軍と甲殻類人間軍の戦争はまさに一大スペクタクル。サメがカニを噛みちぎり、デカいカニロボがサメをハサミで真っ二つ。文字通り骨肉の争いが繰り広げられます。ここスケールがとても大きいんですけど、一人一人(?)が丁寧に描きこまれていて、そのCG技術の高さに軽く引きます。


戦争の最中、海底に亀裂が走り巨大なタコの足のようなものがアトランティス軍と甲殻類人間軍を蹂躙します。伝説の三叉槍を携え、怪獣を従えたアーサーが大々的に登場しました。てっきり一人も殺しはしない路線で行くと思いきや、めちゃくちゃ殺すんですね。力にはさらなる力で解決するという。ものすごいマッチョイズムです。さすがアメリカ


そしてマッチョイズム溢れるこの映画もいよいよ最終局面。アーサーとオームのリベンジマッチです。軍艦の上で再び相まみえる二人。ここ最初の決闘の意趣返しや伏線回収もあったりして、めちゃくちゃ興奮しましたね。地上戦だと水の抵抗もないので命のやり取り感が余計出るんですよ。プロペラがあることで緊張感も確保していましたしね。


もちろん最後に勝つのは主人公のアーサーです。だってこの映画ヒーローものですから。ヒーローが勝たないと示しがつかないですよ。アーサーが勝ったということはそれはすなわち新たな王の誕生ということ。最後にみんなで王を称えるんですけど、もうここはマッチョ度1億。「アーサー王万歳!」の大合唱に強烈なパワーを感じざるを得ません。マッチョイズムここに極まれりという感じです。王様万歳!王を称えよ!!バーフバリ!!!




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はい、というわけで『アクアマン』がどれだけマッチョイズムに溢れた映画かということがお分かりいただけたかと思います。ストーリー自体は王道なので先を読めてしまう部分もあるのですが、それを力で無理やりねじ伏せてくる映画なので、こうバラされても面白さが減るということはありません。それに、海中のCGやアクションシーンは見ないとどれだけ素晴らしいのかが分からないので、迷っている方はぜひとも観てみてください。オススメです。


お読みいただきありがとうございました。


おしまい







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