こんにちは。これです。9月ですね。個人的には9月は観たい映画がかなり多く、楽しみな月です。


そのなかでも先陣を切るのが『ハッピー・デス・デイ』(公開は6月末)。公開されるやいなや一部の映画ファンの間で、話題沸騰のホラー映画です。やたら評判がいいので気にはなっていたんですけど、長野では夏も終わるこのタイミングでの公開。まあもっと早くやってほしい気もしましたが、特撮やワンピースもあったから仕方ないですね。


そして、観に行ったところ評判通り笑って怖がれる面白い映画でした。では、その感想をこれから書いていきたいと思います。拙い文章ですがよろしくお願いいたします。




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―目次―


・ホラー×ループものの相性が想像以上に良かったという話
・『2U』の予想





―あらすじ―

「ハッピー・デス・デイ」
ツリーは自己チューで、世界は自分ひとりのために回っていると思っているビッチなタイプの女子大生。彼女は誕生日の朝、たぶん泥酔した勢いでワンナイト・ラブしてしまったと思われるカーターの男子寮のベッドでぼんやりと目を覚ます。だが彼女はすぐに今日は何かがいつもと違うことに気付く。
何もかもすでに経験しているような気がするのだった…。




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※ここからの内容は映画のネタバレを多少含みます。ご注意ください。







・ホラー×ループものの相性が想像以上に良かったという話



この映画が始まる前、まず最初にユニバーサルのロゴが出るのですが、1回目と2回目は出る直前に止まり、3回目でようやく現れます。普段とは違うこの演出におっとなり一気に引き込まれましたね。


鐘の音が鳴り、目覚めるツリー。名前も知らない男の部屋で寝ており、別の男にはメス犬と呼ばれるほどのビッチっぷり。とにかく傍若無人で、アンケートには答えないわ、大学教授とは不倫するわ、手を振ってくれたハウスメイトに振り返すこともせず、しまいにはルームメイトであるロリーから貰った手作りのケーキを捨てるなど、自分の心の赴くままにやりたい放題です。


このツリー役を演じたジェシカ・ローテがまたいいんですよね。ブロンドの髪の毛に見下す視線で、高慢ぶりを表現。言い争いにも一歩も引くことなく応戦していて、気の強さを感じます。大学構内を歩く時の胸元を露出させた服にもビッチっぷりを感じました。で、余裕綽々の彼女だからこそ、怯えて追い詰められていく様子が映えるんですよね。終盤の意外なアクションもかっこよかったです。


父親との約束をすっぽかして夜道を歩くツリー。途中のトンネルでハッピー・バース・デイの流れるおもちゃを見かけます。そして、後ろには彼女の通う大学のマスコットのお面を被った人間が。このお面下がった頬が妙に不気味でしたね。ツリーがトンネルを抜けると奴が上からドーン。ツリーはグサリと刺されてしまいます。


と、ここでツリーは目を覚まします。携帯電話が誕生日を告げ、見知らぬ男が同じセリフを喋ります。彼女は同じ一日をループしてしまっていました。そして、ここから彼女の悪戦苦闘が始まります。その姿はキャッチコピーにもある「時を駆けるビッチ」そのもの。


起きては殺され、殺されては起きを繰り返すツリー。ループを繰り返すたびに視野が狭まっていくカメラワークは彼女の恐怖をダイレクトに伝えてきます。また、焦らして恐怖をあおるというホラー的な演出もバッチリ。殺されるかと思いきやセーフ。しかし、結局は殺される。同じ大学の男の部屋や病院の駐車場での追いかけっこは、緊張感が高まり、思わず手を握ってしまいます。特に2周目の演出が好きですね。爆音に人を襲うのを隠すのは上手いなーと思いながら観ていました。


しかし、このループが次第に笑いへと変わっていくのが、この映画の面白いところで。何度も同じシーンが繰り返されて、お笑いでいう天丼みたいな効果を生んでいるんですよね。同じところを何度もくすぐられているような感覚です。4回目あたりから温暖化の署名だけで既に、笑ってしまっている自分がいました。その後のループシーンに至っては、陽気な音楽も流れて、テンポも良くて完全にコメディな演出ですからね。中だるみを防ぐ楽しいシーンです。


そして、天丼がしつこくなってきたところで、この映画は今度は、殺しているのは誰だ?というミステリー色の強い展開になっていきます。起きたらいる男=カーターのアドバイスに従って犯人探しをするツリー。繰り返される日は彼女と母親の誕生日である9月18日。犯人はそれを知っており、ツリーに恨みのある人物ではないかと推理するカーター。といっても彼女はビッチなので恨みを持つ人間など山ほどいるわけですが。この時のツリーの目の隈、悪魔メイクかよって思うくらい濃かったですね。




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しかし、犯人はなかなか見つからず、ツリーはループを繰り返し、次第に弱っていきます。そして、16回目のループでとうとう倒れてしまいます。不倫相手のグレゴリーに病院だから安全だと諭されるツリー。しかし、彼女はその言葉を信用できず、ベッドから抜け出します。グレゴリーの部屋で車の鍵を探す彼女ですが、机の引き出しの中にあの忌々しいお面を見つけてしまい…


と、ここから映画は急展開を迎えるわけですが、この先も面白い要素がてんこ盛りでした。ループを逆手に取った作戦あり、武器を構えるクールなツリーに惚れ、捻りも利いています。ループから抜け出そうと必死なツリーは、ジェシカ・ローテの熱のこもった演技もあり、次第に頑張れと応援する気持ちが湧いてくるのは自分でも不思議でした。同じく「やった!」ってなりましたしね。


あとは終盤思ったんですけど、あの世界の人間、デフォルトで身体能力高くないですか。ツリーが窓に叩きつけられたり、電気にぶら下がって飛び蹴りかましたり。ギャグなのかどうか迷うレベルのアクションに緊張している中、表情が緩みました。ホラーあり、笑いあり、ミステリーありで満足度はわりと高めです。


この映画はホラーエンタメであり、もしかしたら深く考える必要なんてないのかもしれません。でも、カーターの部屋のドアに貼ってあった「今日が残りの人生で最初の日」というステッカーに、私はこの映画に込められたメッセージを感じました。


映画のなかでツリーは、何度も残りの人生で最初の日である9月18日を繰り返します。でも、思えば私たちも毎日が残りの人生で最初の日であるわけで、私たちも残りの人生で最初の日を繰り返しているとは言えないでしょうか。だとしたら、ツリーと私たちは何も変わらないのかもしれません。


そして、ツリーは自らの手で(足だけど)、ループを断ち切りました(断ち切れてないけど)。私たちも同じような毎日を繰り返しているとすれば、ツリーと同じようにループを断ち切るのは自分の手でなくてはいけない。他人の援助を得ることはできるけど、結局最後は自分の決断なんだとあのステッカーに私は言われたような気がします。『ハッピー・デス・デイ』はホラーでありながらこういった普遍的なメッセージを伝えていると感じたのは私だけでしょうか。




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・『2U』の予想


そう、この『ハッピー・デス・デイ』、実はこれで終わりではありません。続編である『2U』があります。予告を見た限り、ヘリコプターから飛び降りたり、車をクラッシュさせたりと『2U』では、スケールも大きくなっているようなので、楽しみなのですが、最後を見るとなんとなく『2U』の展開が読めてしまうんですよね。まあ彼が黒幕だろうと。


でも、『ハッピー・デス・デイ』からして、これはたぶんミスリードなんでしょうね。そんな単純にいくわけがないですもの。なんで誕生日なのかという理由も明かされてないですし、チラシには「パラレルワールドでまさかの泣けるホラー降臨!』と書かれていることから、亡くなったツリーの母親が絡んでくる可能性は高いのかなとも思います。


それに、まだまだループはできそうですしね。映画の中で、26時間立っている連中がなんか回数を叫んでいたんですけど、あれループするごとに減っていっていますからね。最初が65回で、4周目が61回だと考えると、おそらく20周目で終わったはずなので、推定してあと45回はループできる計算になります。倍以上じゃないか。がんばれツリー。




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それで、続編の展開を予想するためになんかヒントはないかなと考えていたんですけど、ツリーという主人公の名前に思い当たりました。主にアメリカで「tree」は、人を追い詰める、窮地に陥れるという意味があるみたいで。これに「death」や「day」の「d」をつければ、過去分詞で受動態であるtreedになり、追い詰められるみたいな意味になります。これはツリーの置かれた状況にぴったりではないですか。で、これを並び替えると「deter」で、「阻止する」という意味になりますしね。


それに、「tree」を見ていて思ったのが「happy」の「h」を入れると「three」になるということです。思えば9月18日は、9も、18も、918も3の倍数ですし、オカルト的には「18」は「6+6+6」で「666」というめっちゃ不吉な数列を表すそうです(私は『魔人探偵脳噛ネウロ』で知った)。これもツリーが陥った殺される誕生日をループしているという地獄を示しているのかなと。あ、そういえば最初のユニバーサルのロゴも3周してたなぁ。


じゃあ、繰り返す誕生日は3月18日や6月18日、12月18日でもいいじゃないかと言われると、それはアレですよ…。残暑でまだ暑い季節の方が、薄着でツリーのビッチ感を演出しやすかったとかそんな感じじゃないですか…?


あと、そもそも最初のシーンが1周目だとは誰も言っていないわけで。もしかしたら2周目かもしれないじゃん…!そしたら最初は66回になるじゃん…!3の倍数じゃん…!そういうどんでん返しありじゃない…?あらすじもなんか臭いし...!だったら面白いよね…!


まあいずれにせよ私の予想では、たぶん『2U』も「3」がキーワードになってくるんだろうなぁと思います。あと母親の名前も「h」か「d」が入ると、また別の意味になるんだろうなぁ。まあたぶん外れると思いますけど、楽しみにしながら『2U』を待ちたいと思います。長野では2週間後に公開されるので、答え合わせも含めて、また感想を書けたらいいですね。




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以上で感想は終了となります。『ハッピー・デス・デイ』。ハラハラした怖さもありますが、それ以上に笑って観ることができるホラーエンタメですので、機会があれば観てみてはいかがでしょうか。


お読みいただきありがとうございました。

おしまい






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