こんにちは。これです。今回のブログも映画の感想になります。


今回観た映画は『ハッピー・デス・デイ 2U』。殺される誕生日を繰り返すループホラー『ハッピー・デス・デイ』の続編です。公開が遅れていた長野でしたが、きっちり2週間、間を置いて公開されましたね。別に同時にやってくれてもいいのに。あと、映画館に私一人だろうなーと思ってたんですけど、終わってみたら五人もいたのは地味にびっくりしました。


で、観たところいい話ではあったのですが、うーんと首を傾げてしまう映画でした。もっとほしかった。そんな感想をこれから始めたいと思います。拙い文章ですがよろしくお願いします。




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―あらすじ―

ビッチな主人公ツリーの終わることのない誕生日はついに終わり、彼女はなんとか新しい生活を始める。
一度犯した過ちは二度としないことを誓って。
少なくとも、そう彼女はそう思っていたが…。






映画情報は公式サイトをご覧ください。


前作『ハッピー・デス・デイ』の感想はこちら↓










※ここからの内容は映画のネタバレを含みます。ご注意ください。









前作『ハッピー・デス・デイ』で、死のループを断ち切ったツリー。さて、続編はどうやって始まるのかなと思ったら、スクリーンに映し出されたのは、金髪のアジア系男性。前作ではカーターに「メス犬とやったな!」と言うだけの端役だった彼が、いきなりの大抜擢です。


彼の名前がライアンであることも明かされ、二人の仲間と共に何やら研究をしています。彼らの研究が前作での停電の原因だったわけですが、それを理由に学部長から研究の中止を言い渡されます。やりきれない思いを抱えるライアン。彼のスマートフォンには、どこからか彼を撮った写真が送られます。撮影者を探しうろつくライアン。そこに出現したベビーマスクによって、ライアンは殺されてしまいます。が、ここでライアンがまた目覚める。いや、お前がループするんかい!と心の中で叫んだものです。


ライアンはそのことをツリーとカーターに話します。すぐに状況を理解するツリー。さすが経験者、話が早い。ここでちゃんと前作のおさらいをしてくれるのは親切でしたね。そして、3人は研究室へと向かいます。そこにあったのは周囲を金属のアームで囲まれた球体。その名も量子反応炉・シシー。そのシシーがループの原因となっていたことがここで早々に明かされます。オカルトでもなんでもなく、れっきとした科学でした。いや、でも超科学はオカルトとそんな変わらないか。


あの前作の感想で、私いろいろ予想を立てたんですよ。「tree」に「h」を入れると「three」だとか、3の倍数が関係している、666は悪魔の数字とかね。で、我慢比べをしていた学生の描写から考えると「実は2周目からのスタートなのではないか」という結論に達したのですが、そんなことは全ッ然関係ありませんでしたね。カーターも特に何もありませんでしたし、母親の名前は明かされませんでしたし、原因超科学だし。いっそ清々しいくらいです。あの時間は何だったんでしょうか。まあ予想を立てるのは楽しかったからいいんですけど。












このままだとライアンはまた死んでしまう。じゃあ、安全なところに行こうと3人が向かったのは、バスケットボールの試合会場。ここベビーマスクがいっぱいで怖かったですね。しかし、ライアンは本物のベビーマスクに見つかってしまい、逃げる羽目に。この一連のシーンがこの映画で一番緊張感あったかなぁ。ミスリードもあって。ここを上回るシーンがなかったのは少し残念でした。


ただ、ここでライアンは殺されずに済み、ベビーマスクは研究所に縛られることに。その正体はなんとライアン本人。といっても厳密にいえば別の次元から来たライアンBで、同じ次元に二人いるとヤバさがヤバいので、ライアンBは「オネガイ...殺シテ...」と懇願します。ただ、ビビったライアンAはシシーを起動。止めに来た学部長&警備員までも、まとめてぶっ飛ばします。謎のスローで。


次の瞬間、目覚めるツリー。彼女は再び9月18日、誕生日に戻ってしまいます。これには当然ツリーもブチ切れ。ふざけんなテンションで、何度も見た光景を後にしていきます。しかし、今度のループは何かが違う。ロリーは毒入りケーキを用意していないですし、ダニエルとカーターは付き合っています。そして、なによりも最大の違いは2年前に死んだ母親が生きていること。彼女は別の次元、パラレルワールドにぶっ飛ばされてしまったのです。あ、『2U』って『2 Universe』っていう意味だったんだ。


でも、この次元でも殺人鬼トゥームズは存在していました。トゥームズを止めようとするツリーでしたが、ロリーを助けられず、さらには下手こいてしまい過って死亡。また、朝にループします。ここからは前作と同様、ループを止める手がかり探し。その手法は、不正アルゴリズムをどうたらこうたらして、シシーを起動させる方法を虱潰しにしていくというトライ&エラー。うわ、これ『Dr.STONE』で見たやつだ…!めちゃくちゃ科学の子やんけ…!前作同様ポップな音楽が流れ、コメディチックに死んでいくツリー。特に、上空から落ちる瞬間に中指を立てて、Fポーズをしているのは笑うしかありませんでしたね。あそこ超いい。




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何回目かの試行錯誤を繰り返し、ツリーたちはいよいよシシーを起動させることに成功します。ここで、シシーに迫られるのは選択。母親が生きているこの次元か、カーターと恋をする元いた次元かという選択です。これはすなわち過去対未来の選択となっていました。『ハッピー・デス・デイ 2U』は生きるための選択の物語なのです。


人生とは、時間とは不可逆的なものです。一度した選択と言うのは、選び直すことができません。しかし、選び直すチャンスを得たツリーは、母親が生きている次元を選択します。もし、人生をある地点からやり直すことができたら、私たちはどちらを選ぶのでしょうか。まあ私はどっちのルートを選んでも、私が私で変わらない限り、起こることは変わらないから意味ないなーとか思ってしまうのですが、人生をやり直したいという人は、わりに多いのではないでしょうか。


しかし、ツリーのスマートフォンには母親との知らない写真が収められており、存在しない記憶を母親の口から語られます。ここでツリーが覚えたのは空虚さ。自分を形作ってきたものが分からないという不安です。揺れるツリー。そこに映るテレビのニュース。カーターはトゥームズと格闘の末、死んでしまいます。ツリーは意を決して、親の車で変電所に激突し、ループを断ち切ることを回避。それはシシー起動の1秒前でした。


ツリーは再度、研究室に行き、カーターと恋をする元いた次元に戻ることを決意します。悲しい思い出だって今の自分を形作っている。それが欠けてしまえば、もう自分ではなくなってしまう。そのことを認識したツリー。悲劇や後悔をも受け入れる彼女に、あの時こうすればよかった...と悩んでいる人はハッとさせられることでしょう。あの時の経験がなければ今の自分はいない。あの時の経験が自分を成長させたのだと。


前作と今作を通して、ツリーは過去から未来を選ぶように変わっていきました。それは、すなわち過去を受け入れて成長したということ。ツリーと母親が話す最後のシーンは、それを如実に表していましたね。うまく言葉にできないツリーと、優しく抱き寄せる母親と。「人を成長させるもの。それは愛よ」という母親の台詞と、その後の二人でケーキの蝋燭を吹き消すシーンに不覚にも目頭が熱くなってしまいました。


また、ツリーは今作で最初の人のことを顧みない態度から、友達が殺されそう!助けなきゃ!という態度に成長しているんですよね。あのビッチがここまで来たか...と感慨深いです。さらに、その後は友情パワーが発揮されるといった熱い展開もあり、自分が変われば他人も変わるんだなと実感させられます。ライアンの仲間の一人、サマーの奮闘ぶりがよかったですね。あの必死な感じが。












と、ツリー自らの奮闘と、仲間たちのアシストもあって、無事ツリーは元の次元に戻ることができ、今作はハッピーエンドを迎えます。悲しい過去を受け入れることで成長する一人の少女の物語として、好感度は高いのですが、実は、作品自体の満足度はあまり高くなかったんですよね。それはひとえに、今作が全然怖くなかったことに尽きます。


私が今作を見た率直な感想が「いや、いいんだけど、もうこれホラー映画じゃなくない?」というものでした。だって思うじゃないですか。ホラー映画の続編だったら、恐怖がパワーアップしているものだって。実際、予告編でも規模の大きさを窺わせていましたし、言葉通り怖いもの見たさで観に行った部分も大きかったんですよね。


でも、今作でのホラー要素は序盤の数シーンのみに留められており、残りは謎解き・成長・友情パワーで占められています。別に悪くはないのですが、怖いシーンは前作の5分の1くらいで、さらなる恐怖を求めて観ていた私は、ここでちょっとガックリきてしまいました。だって後半、ホラーとは別ジャンルになっているんですもの。ジュブナイルSFになっているんですもの。これはこれで私の大好物ではあるんですけど、今作に限っては、ホラーにもっと軸足を残して、こっちの方向には突っ走ってほしくなかったかなというのが正直なところです。


あといくつか不満点を挙げると、ループの理由は明かさないか、もっと超常的なものがよかったことや、犯人の動機一緒じゃんということや、最後の最後でスッキリしないことがあるんですけど、やはり怖くなかったというのが、一番残念なポイントでした。うーん…なんか悔しい…。また今度リベンジの意味も込めてホラー映画観ようかな…。直近だと『アナベル 死霊博物館』ですかね…。あと『IT』の続編も…。頑張ろう...。




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以上で感想は終了となります。『ハッピー・デス・デイ 2U』。前作を上回る怖さを期待しなければ、十分楽しめる映画だと思います。コメディ要素も健在ですしね。前作を観た方であれば、観て損はしないと思いますよ。あまり強くは勧められないですけど。


お読みいただきありがとうございました。


おしまい





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