こんにちは。これです。今回のブログも映画の感想になります。


今回観た映画は『ドクター・ドリトル』。ロバート・ダウニー・Jr.が主演の冒険映画ですが、それよりも藤原啓治さんですよ。別に大ファンというわけではないのですが、藤原さんの最後の仕事は見届けなければ(聞き届けなければ)と思い、吹替版で観てきました。


そして、観たところ吹替版を選んで正解だと感じましたね。ストーリーはともかくキャラの掛け合いがとても面白かったです。


それでは、感想を始めたいと思います。拙い文章ですが、よろしくお願いします。




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―目次―

・例えるなら甘口のカレー
・吹替版で観てほしい
・もしかしたら今一番損をしている映画かも





―あらすじ―


動物と話せるドリトル先生は、名医だが変わり者。世間から遠ざかり、様々な動物たちとひっそりと暮らしていた。しかし、若き女王が重い病に倒れたと聞き、ドリトル先生は女王を救える唯一の治療法を求めて伝説の島へと冒険の旅に出発する。一緒に行く仲間は助手のスタビンズ少年と、ドリトル先生が最も信頼する親友である頑固なオウム、臆病なゴリラ、とぼけたアヒル、陽気なシロクマ、皮肉屋のダチョウなど個性豊かな動物たち。ほかにもメガネをかけた忠実な犬や、おしゃべりなキリン、賢くて勇敢なキツネ、昆虫など数多くの生き物が登場!
旅の中で明らかとなっていく、ドリトル先生の過去、国を揺るがす陰謀……物語はめまぐるしく動き出す。


(映画『ドクター・ドリトル』公式サイトより引用)





映画情報は公式サイトをご覧ください。










※ここからの内容は映画のネタバレを含みます。ご注意ください。









・例えるなら甘口のカレー



この映画は、例えるならカレーだと思います。多くの人に愛されて、嫌いな人はそうそういないだろうという甘口のカレー。本当、大人も子供も楽しめるとはこのことかと思います。個人的にちょっと行き詰った状態での鑑賞でしたが、観ていてすごく癒されました。余計なこと考えず、頭空っぽにして楽しめたので観てよかったなと感じましたね。


ストーリー自体は実に単純明快。まず、この映画はアニメーションで幕を開けます。主人公のジョン・ドリトルが動物と話せること、妻のリリィ・ドリトルとともにいくつもの冒険に出かけていたこと、ある日、リリィを失ってドリトルは心を閉ざしてしまったことが、端的に説明されていきます。上品な石田ゆり子さんのナレーションもあり、分かりやすく適切な導入だと感じました。


ドリトルは国から与えられた庭園で、動物と一緒に一人生活をしています。そこにやってきたのは、王宮からの遣いレディ・ローズ。彼女はヴィクトリア女王が病に倒れてしまったことを伝えます。女王が亡くなるとドリトルと動物たちは庭園を追い出されてしまうため、ドリトルは女王を助けることを決意。成り行きで助手になったトミー・スタビンズとともに宮殿を訪れます。


ヴィクトリア女王は何者かに毒を盛られていました。珍しい毒だったため、解毒剤は誰も見たことのない島にあるエデンの実だけ。それは、かつてリリィが探し求めていたものでもありました。


と、ここまで書いてしまえば、多くの人がなんやかんやあってドリトルはエデンの実を手に入れて、ヴィクトリア女王の病は治るんだなと想像がつくでしょう。はっきり言います。その通りです。この映画は全く捻る気もない、未就学児のお子さんでも分かるようなストーリー展開となっています。


ヴィクトリア女王に毒を盛ったのも、彼女の代わりに国を我が物にしようとする貴族の仕業でしたし、そこも至ってありきたり。もしかしたら、先が読めるのでつまらないじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、この映画はそこをドリトルと動物の軽妙な掛け合いでカバーしています。




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・吹替版で観てほしい


まず、序盤からこの掛け合いが絶妙で。ドリトルはゴリラのチーチーとチェスをしたり、オウムのポリーにとやかく言われたりと、一人暮らしながら賑やかな様子を見せています。ドリトルを演じたロバート・ダウ二ーJr.の、人間に対する情けなさと動物に対するフレンドリーさには愛嬌を感じました。


そして、何より吹替をした藤原啓治さんが言わずもがなの盤石の演技。渋くてカッコいいながらも、どこか抜けた感じのある吹替には、心を鷲摑みにされます。誠に残念ながら、これが藤原さんの遺作となってしまいましたが、映画を観ている最中はそんなこと全く気にならず、楽しく観ることができました。


動物たちと仲良く暮らしていたドリトルですが、そこにスタビンズが現れます。スタビンズは間違ってリスを銃で撃ってしまい、弱ったリスを助けてほしいとドリトルに頼みます。そこからドリトルと動物たちの治療が始まるわけですが、この時点でもう動物たちのキャラを十分に見せているんですよね。ゴリラのチーチーは臆病で、アヒルのダブダブは忘れっぽい。軽妙な掛け合いで笑いを誘いつつ、きっちりとドリトルが獣医であることも提示。子供にも分かりやすいように少し誇張してはいますが、無駄がなくスピーディです。


それに、主要な動物は全員キャラが立っているんですよ。上記の三匹の他にも、ダチョウのプリンプトンは皮肉屋だし、ホッキョクグマのヨシは冷え性。動物たちは仕草というよりも喋りまくることで、キャラを表現していて、これには吹き替え翻訳をした方の功績も大きいのでしょうが、それと同じくらい吹き替えをした声優さんたちの功績も大きいと感じます。


この映画の吹替には、藤原啓治さんの他に、小野大輔さんや、朴璐美さん、中村悠一さんといった日本を代表する声優さんたちが集結。端役に花澤香菜さんや沢城みゆきさんを起用するという豪華ぶりです。本職声優さんたちのプロの技で、キャラクターがどんどん浮き上がっていく過程はもはや感動もの。ゲスト声優の石田ゆり子さんや八嶋智人さんも慣れていて良かったですし、霜降り明星のお二人も台詞が少なかったからか、特に気になることもありません。


全体を通して吹替としては100点満点で、私の満足度は吹替で見たことに大いに依っています。どちらかといえば洋画は字幕派の私ですが、吹替も良いもんだなと感じました。この映画はストーリーよりもキャラクターの掛け合いを楽しむ映画で、その特徴が吹替では大いに発揮されています。字幕でも十分楽しめると思いますが、個人的には吹替で観ることをお勧めしたいと思います。


あ、別にストーリーに魅力がないと言っているわけじゃないですよ。チーチーが勇気を出すシーンや、ドリトルが獣医の知識を生かす展開など、見どころはいくつかありましたし。ただ、あまりにも予定調和すぎるので、もしかしたら違和感を感じる方もいるかもしれないというだけのことです。批評性も何もないですしね。私としては、こういう真っすぐなストーリーをやるのって逆に怖いものがあるので、それに怯まず王道をやり通したということに好感を持ってますけど。




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・もしかしたら今一番損をしている映画かも


この映画は本当は3月20日公開で、映画の内容からするに、春休みの家族連れをメインターゲットにした映画なんだと思います。実際に、この映画はお子さんは十分に楽しめますし、親御さんもテンポのいい掛け合いに思わず頬が緩んでしまうかもしれません。あの動物が好きだったーと親子で会話も弾むことでしょう。親子で楽しめるを地で行っていて、娯楽映画の良作になっていると思います。


だからこそ、コロナ禍で公開が延期されたのは痛かった。今は映画館でも一席空けての販売ですし、そうなると暗いのが不安で、隣の席で観たい親子連れにとっては映画館にはなかなか行きづらいでしょう。本当はもっともっと老若男女問わず観られるような映画だと思うんですけど、何しろ時世がね......。もしかしたら今、公開されている映画の中で、一番コロナ禍で損をしている映画かもしれません


映画館は換気も万全ですし、感染対策もバッチリしているので、来てほしいんですが......。そう考えるとなんだか可哀想な映画でもありますね。もっともっと家族連れに観られて、楽しんでもらえるはずなのに......。ぜひ!と大きな声では言えませんが、全国の親御さん、もし良かったら『ドクター・ドリトル』をお子さんと観てみませんか。きっと楽しめると思いますよ。




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以上で感想は終了となります。『ドクター・ドリトル』、調べてみたらアメリカでの批評家受けはめちゃくちゃ悪いみたいですが、捻りのないストーリーだから、それはしょうがないかなと思う面もあります。でも、吹替版でキャラクターの掛け合いを存分に楽しめれば、また違った評価になるかもしれません。大きな声では言えませんが、よろしければ観てみてはいかがでしょうか。


お読みいただきありがとうございました。


おしまい 





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