先週からなでしこジャパンが女子アジアカップ兼FIFAワールドカップ予選を終えたことで再開されたなでしこリーグ。パルセイロレディースは再開初戦でマイナビベガルタ仙台レディースと対戦しましたが、0-1で敗戦を喫してしまいました。これでパルセイロレディースは2勝1敗の勝ち点6で4位。上位をキープし、首位を狙うためにも負けられないこの試合。相手は昨年2部リーグを制して昇格してきたセレッソ大阪レディースです。ほとんどの選手が高校生年代ということでパルセイロレディースとしては確実に勝っておきたい相手になります。果たしてその結果は…

では、始めます。










天気予報では雨との予報でしたが、雨は降らずむしろ晴れ間も少し除くような天気で迎えたGW真っ最中のこの日。10時30分頃に長野Uスタジアムに到着です。



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晴れてる。

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中に入るとなんかセレッソの選手がピッチに出ていました。アウェイチームの選手がアップ前にピッチに出るのって珍しいような。ていうか出ていいんだ。



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スタンプ2個で抽選会に参加できるようなのでこれで大丈夫。



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本日もスピードくじは開催されていました。みどりの日前日ということで本田監督のサイン入りグッズが景品になってましたね。



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鑑定中…



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本日はUスタ外周にフットダーツが設置されていました。時間があるということで20球ぐらい蹴らせてもらったけど全然うまくいかなかった。難しい。




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ホームゴール裏2回にはビッグフラッグが設置されてましたね今日も。



☆本日のスタグルタイム☆

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本日も選手プロデュースのお弁当をチョイス。今日選んだのは#6國澤選手の「志乃のはちきん弁当」です。中の写真を撮るのを忘れてしまった...。クリームコロッケが美味しかった。高知出身の#6國澤選手ということで中の照り焼きはカツオだったんですかね。流石に生のカツオのたたきを提供するわけにはいきませんもんね。こちらも美味しかったです。




本日の試合前番組・カウントダウンNPのゲストは#17小泉選手でした。これまでのキャリアを振り返ったりしてた。#17小泉選手が試合前に聴く曲は清水翔太「impossible」とのこと。とても女子的な選出でした。というか今日のUスタは音響があまりよくなくて何喋ってるか聞き取れないこともありました。惜しい。

本日もホームゴール裏のコンコースには選手がいてグッズの宣伝をしていたようですけど、気が付かなかったなあ。ツイッターで「#名画で学ぶJリーグ」見てた。失念。



12時を10分ほど過ぎたころに選手のピッチ内アップが開始。

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さ、本日のスタメンです。


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パルセイロレディースは#23鈴木陽選手が今シーズン初スタメン。#9中野選手と2トップを組みます。
対するセレッソは多分そうこんな感じ。4-2-3-1かもしれないし、4-4-2かもしれない。



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アップ中からすでに歌うセレッソサポーター。

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お客さんもまあまあ入ってるかな。天気予報の割には。



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両チームゴール裏。セレッソサポーターは20人ぐらいですか。想像以上に来てましたね。5人くらいしか来ないかと思ってた(失礼)。


選手の入場です。

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あ、そこで円陣組むんだ。

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前半キックオフ!



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出だしからパルセイロレディースがセレッソ陣内へ攻め込みます。本日はサイド攻撃が機能してましたね。相手のSBの後ろのスペースを狙ったスルーパスが効果的に出されていて、裏を取ってからクロスっていうパターンが多かったです。それと単純に1対1で勝てていたのが大きい。サイド深くで相手を抜く事ができれば、ボール持ってる選手に行かなきゃって中が空きますからね。 サイド深くをえぐって、それで触れれば1点ってクロスも何本かありましたし。それぞれの"個の力"で勝ってたのが本日の最大の勝因ですね。



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何本かシュートを打って迎えた前半15分でした。パルセイロは自陣中ほどの位置からFKを得ます。#1池ヶ谷選手が蹴ったボールは相手ディフェンスに跳ね返されますが、これを拾った#19藤村選手が少し距離のある所からセンタリング。相手ディフェンスがクリアの中途半端になったところを#11齋藤選手が見逃さず、ダイレクトでシュート。シュート自体にそれほど勢いはありませんでしたが、#21山下選手の手が届かないコースを転がりゴール!パルセイロレディースが先制に成功します。



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パルセイロレディースはこれが実に3月25日のベレーザ戦以来一か月ぶり以上のゴールです。カップ戦の3試合ゴールが無かったですから。このゴールは#19藤村選手#11齋藤選手の思い切りが大きかったです。まずゴールが遠い位置からシンプルにゴール前までグラウンダーのパスを通した#19藤村選手ですよ。あそこでもう1回サイドから作っていこうっていうんじゃなくて、思い切って中に入れたおかげでゴールが生まれたので、この決断は大きかった。ゴール前にボールを入れないと何も始まりませんからね。



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そしてゴールを決めた#11齋藤選手。相手に生まれた僅かな隙を見逃さずに突いたのは流石です。ゴールが見えたら打つっていう明快さがゴールに繋がりました。シュート自体に力はなかったんですけど、それでもゴールしたのはシュートを打ったおかげですね。シュートを打たなきゃ点は入りませんからね。



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本日のパルセイロレディースは全体的に選手の距離感が良かったです。両サイドの#8大宮選手#11齋藤選手も結構中に絞ってきてましたし。町田みたいに。ディフェンスラインも下がりすぎず勇気を持って押し上げられてました。選手の距離が遠いとパスミスも増えますし。5mのパスと50mのパスどっちが通りやすいかって話ですよ。選手同士の距離感を近くすることで今日のパルセイロレディースはよくパスが繋がるようになってましたね。



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今日のセレッソは前半はちょっと引いてきたんですかね。ミドルサードでのプレスのかかりがあまりよくなくてスルーパスを多く出されてたような感じがしたんですが。相手にボールを持たれるのは想定内でカウンターに勝負をかけるためにも引いてきたんでしょうか。でもここも結局は”個の力"ですよね。プレスはかけてたけど、パルセイロレディースの選手にうまく躱されてたっていう方が正しいのかな。ここはパルセイロレディースの選手たちがお姉さんの風格を見せました。



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パルセイロレディースに2点目が入ったのは前半28分のことでした。ボールを受けた#9中野選手が抜け出した#23鈴木陽選手にスルーパス。#23鈴木陽選手はゴール右からダイレクトシュートを放ち、これがゴール左隅に決まってゴール!#23鈴木陽選手は今シーズン、そしてリーグ戦初得点となりました。



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ここは#9中野選手のスルーパスが上手かったですね。その前にプレスに来るディフェンダーをボールを受ける段階で躱して殆どプレッシャーのかかっていない状態での絶妙なスルーパス。スルーパスを出す前のボールの受け方が見事でそこで勝負がついた感じですね。上手いなあ。
そして、見事ゴールを決めた#23鈴木陽選手。ここでダイレクトでシュートを打った思い切りの良さが光りました。あそこで2タッチ以上して相手に囲まれてボールを奪われる前に打ったのがとてもいいです。トップチームの選手にも見習ってほしいです。というかトップチームあまりスルーパスがないような…。まあ相手のレベルを考慮に入れる必要もありますが、もう少し増やしてほしいです。それで一気にゴールまで行ってほしい。



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#23鈴木陽選手は今シーズン初先発だったんですけど、得点シーン以外もすごく良かったですよね。身長があるから競り合いに勝てますし。キープ力があって前線で起点も作れる。フィジカルでゴールライン直前での相手のボールキープからボールを奪ったシーンもあと少しでゴールになりそうなシーンでした。加えてよくサイドに流れてスペースを生み出したりもしてました。で陣形をコンパクトにしてるからそこに逆サイドの選手が飛び込んでこれるんですよね。そういった#23鈴木陽選手の神出鬼没の動きをセレッソは捕まえきれてない感はありました。相手の問題もありましたけど、週末のアウェイ日体大戦も間違いなくスタメンでしょう。凄かった。



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2点目を取ってからは少しずつセレッソが攻める場面が多くなりました。36分には#8松原選手のFKがクロスバーを叩いたり。これは2点取られたセレッソが前がかりになったのもありますし、2点取ったパルセイロレディースが少しペースを落としたっていうのもありますね。パルセイロレディースだいぶ突っ込んで入ってましたし。それで2点取ったからと後半に向けて体力を温存する作戦に出たのかなと。攻撃もしてましたけどそこまで人数はかけてはいませんでしたし。



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そんな一進一退の攻防が前半終わりには繰り広げられ、でもパルセイロレディースは失点を許すことなく、前半を2‐0のリードで折り返しました。ほとんど理想的な展開と言える前半だったのではないでしょうか。相手のキーマンの#9宝田選手にも自由を与えていませんでしたし。あとは後半45分をこのまま無失点で乗り切ることです。できれば追加点を取ってね。



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両チームともに選手交代はなく後半キックオフ!



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後半になるとさらには雲が増え始め、風も東から西へと吹く風が強くなってきました。半袖じゃちょっと寒くなってきたな。この強風だとボールも結構流れそうではありました。パルセイロレディースは今節は前述のとおりショートパスをよく繋いで攻撃をしていました。ショートのグラウンダーのパスだと風の影響もあまり受けないですしね。この辺賢い。対するセレッソは前半からでしたけどロングボールが多かったです。徐々に減ってきてはいましたけど。浮き球のロングボールだと風の影響を受けやすいんですよね。落下点がズレてそのリカバリーをしてるうちにディフェンスが戻ってきて...っていうシーンが何回かあったかな。



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後半も基本的にはパルセイロレディースがペースを握りそんな中迎えた後半11分でした。#5木下選手#9中野選手にボールを預けて#9中野選手はボールをキープ。スルスルと上がってきた#5木下選手#9中野選手はボールを戻し、#5木下選手は前線の#23鈴木陽選手にスルーパスを供給。これに反応した#23鈴木陽選手はワンタッチでゴールネットを揺らし、パルセイロレディースが3点目。#23鈴木陽選手はこの試合2点目となりました。ここで勝ったなと確信しました。



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ボランチの#5木下選手がチャンスに絡んでいったのがこのゴールの決め手ですね。ボランチの攻撃参加って近年重要度を増してますし、3列目から勢いをもって上がってきた選手は相手も掴みづらいんですよね。去年終盤から#5木下選手はボランチで起用されてますけど、だいぶ攻撃にも絡んでいけるようになりました。最後のスルーパスも見事。こんなスルーパス出せる選手だったんだ。加えて対面するディフェンダーの視界から消えていた#23鈴木陽選手のポジショニングも良かったです。オフサイドポジションにならないよう、うまく我慢していたことが得点に繋がりました。



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セレッソは#5前川選手に代えて#9野島選手を、パルセイロレディースは#8大宮選手に代えて前節クロスバー直撃の惜しいシュートを放った#14滝川選手をそれぞれ投入。両チームともゴールを目指し、交代のカードを切ります。本日はサイド攻撃が冴えていたということで#8大宮選手も冴えてましたね。動きにキレがありました。でも後半になると少しパワーダウンしちゃったかな。



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ここからしばらく両チームともシュートを打てない時間が続きました。ゴール前までは侵入できるんですけども、最後のパスが合わないんですよね。パルセイロレディースも攻めてはいるんですけど、前半と比べるとスピーディーさが幾分か減り、相手が戻ってきて取られてしまうという場面が目立つようになりました。それと#9中野選手が前線でボールを貰えず、下がってボールを貰うことが多くなったのも関係しているのかな。

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それもあり本田監督は後半25分に#9中野選手に代えて#15西川選手を投入します。#9中野選手は本日はアシストにつながるスルーパスもあり、攻撃面で違いを生み出していました。後半はばててしまっていましたけど。そして入る#15西川選手はまだ今シーズンゴールがなく、先発出場を続けていたものの本日はサブからのスタートだったということで、雪辱の今シーズン初ゴールに期待がかかります。



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そして後半28分。ゴールキックを#6國澤選手がカットし、ボールは#23鈴木陽選手へ。#23鈴木陽選手#15西川選手とのワンツーで持ち上がり、ドリブルで一人を抜くと、倒れ込みながらもループシュート。これがキーパーの頭上を越えゴールに収まりパルセイロレディースの4点目が決まりました。#23鈴木陽選手はこれでこの試合3点目。なでしこリーグでも今シーズン初のハットトリック達成です。たぶん。INACがセレッソ相手に8点ぐらい取ってたけど、その時は誰もハットトリックはしてなかったはず。



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いやー#23鈴木陽選手上手いですねー。何が上手いかってシュートの前のドリブルですよ。細かいタッチと一瞬の加速で相手を置き去りにしてる。そしてその後のループシュート。相手もプレスに来てる中でループシュートを選択できる閃きね。良く思いついて実行に移しました。#21山下選手は見送るしかなかったですからね。ストライカーの本領発揮ですね。素晴らしい。


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本日の入場者数は1724名。またボランティアスタッフは25名でした。天気予報が悪い中ではまあまあの客入りだったのではないのでしょうか。まあ実際雨は降らなかったんですけど。



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そのままのスコアで試合は進み、後半43分には本日ハットトリックを決めた#23鈴木陽選手に代えて#20三谷選手が投入されます。#20三谷選手は今シーズンリーグ戦初出場。#15西川選手を最前線において二人で縦関係の2トップを形成してたんですかね。遠くてよく分からなかったですけど。



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試合は後半アディショナルタイムを迎えますが、時間稼ぎする気配は全く見せずにあくまでも5点目を奪いに行くパルセイロレディース。#15西川選手がクロスに飛び込むなど果敢に攻めましたが結局5点目は奪えずこのまま4-0で試合終了。パルセイロレディースは3勝1敗の勝ち点9となり、得失点差でINAC、浦和に次ぐ3位となりました。首位に立つまであと少しです。対するセレッソは1勝3敗の勝ち点3で降格圏内の9位。シーズン前にある程度予想はしていましたが、やはり厳しい戦いが続いてますね。でも伸びしろだったり成長スピードはどのチームよりもあるので、後半戦になったら恐ろしい存在になるかもしれないですね。次もパルセイロレディースが勝ちますけど。



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今日のヒロインインタビューはもちろんハットトリックを達成した#23鈴木陽選手です。

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試合終了後には全員でラインダンスを踊り、そして、勝利後の定番「声の限り」の大合唱をしてこの日は幕を閉じました。

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お疲れ様でした!!

今日の勝因はすでに書きましたけど、組織以前に”個の力”で完全に優位に立てていたことですね。サッカーって1対1の繰り返しのスポーツなので、そこで勝ててると試合をグッと有利に運ぶことができるんですよ。相手も高校生だったり高校を卒業した選手ばっかりでしたし、そりゃ経験という部分ではパルセイロレディースの選手の方が上を行きますよね。その経験を生かしてしっかり勝利を収めた昨日でした。やっぱりこうじゃなくちゃ。最後にものをいうのは経験ですよ。あれ、なんか書いてて悲しくなってきたんですけど。この話はこれでやめにしましょう。終わりだ終わり。












公式記録(なでしこリーグ)

2018プレナスなでしこリーグ 第4節の結果(長野公式)



さて、パルセイロレディースは次戦は5/6、ニッパツ三ツ沢球技場で日体大FILEDS横浜との対戦です。日体大はここまでリーグ戦4連敗で勝ち点は0。しかし、2部時代にパルセイロレディースは何度も日体大に苦しめられており、侮れない相手です。相手がいまいち波に乗り切れていない今のうちに叩いておきたいところですね。
その後は、ノジマ、浦和Lとアウェイ対戦が続き(でも全部関東ですね。比較的行きやすいので行ける方はどうぞお願いします)、次回のホーム戦は5/27INAC神戸レオネッサとの対戦です。そこまで何とか上位をキープして、INACに勝って首位が取れたら最高ですね。

頑張れAC長野パルセイロレディース!目指せなでしこリーグ優勝!



おしまい