前節、ザスパクサツ群馬相手に2‐2で引き分けたAC長野パルセイロ。前節終了時点で1勝6分け2敗の勝ち点9で13位となかなか調子は上がりません。そしてJリーグでまだ今シーズン1勝しか挙げてないのは実は57チーム中でパルセイロのみ。ひとりぼっちです。

一方、今節対戦するブラウブリッツ秋田は昨シーズンのJ3チャンピォンチーム。今シーズンは前節終了時点で5勝1分け4敗の勝ち点16で5位に位置しています。強敵秋田を相手の2カ月ぶりの勝利を掴みたいパルセイロ。先週天皇杯県予選決勝で手にした勝利をリーグ戦につなげたいパルセイロ。アウェイあきぎんスタジアムでの試合に臨みます。




IMG_E4502

パルセイロは前節からスタメン5人を入れ替え。#5寺岡選手#17明神選手は2試合ぶりのスタメン。#19三上選手#14東選手は3試合ぶりのスタメン、#10宇野沢選手は4試合ぶりのスタメンです。また、システムは前節の3-4‐2‐1から従来の4-4-2に戻してきました。ここまでリーグ戦5得点の#9津田選手には4試合連続ゴールの期待がかかります。

IMG_E4503

対する秋田は前節から#17ハン・ホガン選手#3堀田選手#11久富選手#16遊馬選手とスタメン二人を入れ替え。システムは一貫して3-4-2-1で変わらず今シーズン6勝目を狙います。

g055425828

前半キックオフ! 



ロングボールが行き交う中、この試合ファーストシュートは#25有永選手#9津田選手のクロスが跳ね返されたところから#9津田選手#14東選手でボールを繫ぎ、#14東選手が落としたボールを右斜めから#25有永選手が狙っていきましたがキーパー正面。枠にはいってたんですけどね。



パルセイロは前半立ち上がり勢いを持って秋田陣内に攻め込みます。少ないパスでの速攻が前節よりも明らかに増えていました。推進力が全然違う。#14東選手のいる右サイドからの展開が多かったですね。相手からボールを奪い、#9津田選手もしくは#10宇野沢選手に当てる。貰った選手は粘って短く横にパス。それを#14東選手が走って受けて前に運ぶといった感じで。秋田って攻撃の時には両WBが上がって5トップみたいな形になるので、その戻り切れていない隙を突いてという攻撃でした。



g055425830



前半14分、左サイドから#24山田選手がロングスロー。こぼれ球を#20山田選手がオーバーヘッドでシュートしましたが味方に当たり、混戦から#2尾本選手が狙おうとするも#16阿部選手がセーブ。一回#16阿部選手がはじいたボールが味方に当たってゴール前に向かってたけど大事に至ることはなく何とかなりました。



秋田は前半はロングボールを主体にした攻撃を仕掛けてきました。長いボールを前線の3人のいずれかに当てて、跳ね返されたとしてもそのセカンドボールを拾って攻撃するという。で、その拾ったボールをいったんサイドの選手に預けるんですよね。そして#14山田選手#20青島選手といったサイドの選手、特に#20青島選手がドリブルで中に切れ込んでいくんです。勿論そのまま持ち込んで中の選手にパスor自分でシュートを打ってもいいんですけど、もしそのどちらもができなかった場合でも近い側の2シャドーの選手が切れ込んできた選手とスイッチして外に出るんですよね。WBの選手を見ていたパルセイロの選手は中についていくしかないですし、そうすると外が空くんですよ。SBの選手は中に絞ってますし。で、その外の選手にパスが入ればプレッシャーの少ない状態でプレーすることができますし、そうすると精度のいいクロスが上がってきますよね。昨日はパルセイロはクロスからの失点っていうのはなかったんですけど、WBの選手が中に切れ込んでいくプレーにはこういった効果があるということです。


g055425831



ここから秋田がボールを持つ時間帯が長くなっていきます。秋田の攻撃に対してパルセイロはリトリートする守備で対抗。まず下がって4-4のブロックを作ることを優先したんですね。今日もパルセイロはゾーンで守っていたので、まずそれぞれの守備範囲を明確にしようという取り組みです。そして4―4のブロックが整ってから前プレスを掛けていくと。この辺ちょっとやり方変えたんですかね。浅野監督の「先制点を取らせたくない」という戦前のコメント通り、昨日は少し守備に重点を置いてきたのかな。

まず守備陣形を整えることを優先したことで相手の2シャドーを#17明神選手#25有永選手が、相手の両WBを#8河合選手#14東選手の両SHが見ることができるようになりました。これの何がいいって後ろに味方がいることなんですよね。相手のシャドーをCBが見ていると抜かれたらおしまいですけど、ボランチが見ることで抜かれた後もCBのカバーがあるという余裕が生まれました。そうなるとボランチが相手そこにボールが入るんですけど、そこにはFWの選手が戻って守備をします。そうすることで相手を遅らせることができれば後ろの選手は大助かりです。今日は#9津田選手#10宇野沢選手の2トップもいつもより守備で貢献してましたね。

そして相手のボランチの選手がボールを持ってもパルセイロの両ボランチである#17明神選手#25有永選手は迂闊に飛び出すことをしませんでした。相手のボランチがドリブルで持ち上がってきたときにも、自らの守備範囲に入る直前まで待ってプレスをかけるんですね。もちろん対面しているシャドーの選手を後ろの選手に見させるようにした声を掛けた上でです。昨日のパルセイロはそういったマークの受け渡しがスムーズに機能していた印象を受けました。

さらに、良かったのが今までよりも寄せが早く厳しくなっていたこと。今までよりも一歩分昨日は寄せることができていました。そうすることで相手の自由を奪うことができますしね。そして相手のシュートにもきちっと体を張ってコースを塞いで防ぎます。そのおかげで前半秋田のシュートは記録上0本でした(そんなことはないと思うけど)。



g055425832



前半30分過ぎにはSHの#8河合選手#14東選手が左右を入れ替わってました。いつの間にか。ところで機能のパルセイロはサイド攻撃の比率がいつもより多かったですよね。それもそのはず秋田は3バック、対するパルセイロは2トップで中央は秋田の方に分があります。中央でボールを貰おうとしても常に二人がボールを挟みに行けるわけです。その反対にサイドには秋田がWBの1人しかいないのに対し、パルセイロはSHとSBの二人がいてこちらではパルセイロが数的優位です。

サイドに流れていくFWには相手のCBが、ボールによるボランチには相手のボランチが付いていきます。そしてボールを保持しているSHには相手のWBが対面しており、後ろからはシャドーの選手がボールを奪おうと挟みに来ています。ここで重要になっていくのがSBのオーバーラップです。昨日は左SBの#6岩沼選手もしてたんですけど、右サイドからの攻撃が多かったということで#19三上選手のオーバーラップが光ってました。中も縦も切られているSHの選手に外という選択肢を提供することでボールが繋がり、前に運ぶことができるようになります。ここで相手がついてくるのが遅かかったらそのままSBの選手がクロスを上げられれば良かったんですけど、でも昨日の秋田はちゃんとついてきていました。

でもそうなったらSHの選手に戻せばいいんです。SHに対面していたWBの選手はボールを持ったSBの選手にディフェンスに行くので、今度はSHの選手が空くんです。そしてSHの選手がクロスを上げる。それも無理だったら今度はボランチの選手が開くのでそちらにパスしてボランチの選手が中に入れられればいい。そうやって相手を動かしていって自らがフリーになる状況を作るのがサッカーの鉄則ってもんです。昨日のパルセイロは前半上手く相手を動かすことができてクロスを入れたりCKを獲得することができていました。肝心のクロスの精度はそこまで良くなかったんですけどね。



g055425836



前半アディショナルタイムにはセンターサークル付近でボールを受けた#8河合選手がドリブルで持ち上がり、シュートを打ちますがこれはゴールの枠を捉えられません。その前にペナルティエリア内でパルセイロの選手がハンドをしたみたいですけど、故意じゃないと主審は判断したのかな。ハンドって故意じゃなければ流されるケースも結構ありますからね。

そして0‐0のまま前半が終了。がっぷり四つでどちらも一歩も引かないという前半でしたね。パルセイロ的には全然悪くなかったと思います。



両チーム選手交代はなく、後半キックオフ!



g055425840



後半13分左サイドでボールを受けた#14東選手。キープして外を上がってきた#25有永選手にヒールパスを出します。#25有永選手#9津田選手にパス。#9津田選手は中に走ってきた#14東選手に落とし、#14東選手は斜め前にいた#10宇野沢選手とのワンツーで突破しシュートを打ちますが、#1清水選手に左手1本でセーブされてしまいます。枠には跳んでいたので#1清水選手のファインセーブを褒める場面でしょうここは。でもその前の崩しは素晴らしかったですね。ワンタッチパスが3本繋がったスピーディーな崩し。ワンタッチでのプレーには相手を置き去りにするという利点がありますからね。こういった攻撃をもっと見たいと思えるシーンでした。



そして続くCK。#6岩沼選手が上げたボールに頭で合わせたのは#2松原選手。ゴールに向かってましたがここも#1清水選手が右手一本でファインセーブ。これは決まったと思ったんですけどね。コースも良かったですし。ただ少しシュートに力がなかったかな。追いついた#1清水選手もすごいですが。



後半15分このファインセーブ2本に応えるかのように秋田が先制します。#16阿部選手が蹴ったボールが秋田に渡り、#7前山選手が倒れながらも#6藤山選手に繋ぎ、#6藤山選手が前線にスルーパスを供給。これに反応したのは今シーズン初先発の#16遊馬選手#2松原選手の背後から飛び出し、ワンタッチで出てきた#16阿部選手の股を抜き、ゴールに沈めました。

このゴールはまず#16阿部選手のゴールキックからのセカンドボールを秋田の選手が拾ったのが大きいですよね。秋田の杉山監督も戦前に「セカンドボールを拾うこと」をこの試合のキーポイントに挙げてましたし、高い位置でボールを奪えたことがゴールに繋がりましたから。この試合、球際ではパルセイロの選手も負けてはいなかったと思うんですけど、でもこのゴールのシーンでは秋田に軍配が上がってしまった。これが失点の一番の要因です。

あとは秋田の選手を褒めるしかないですね。#7前山選手の執念がボールを繋ぎましたし、#7前山選手に二人行っていたせいで#6藤山選手がフリーとなっていました。そして、#19三上選手を十分引きつけておいて前にスルーパス。このスルーパス、#2松原選手の足が届かないギリギリのところに出されていてとても精度が高かったです。そしてゴールを決めた#16遊馬選手#2松原選手#6岩沼選手の間、二人の守備範囲の一番外、どっちつかずになりやすいところいたというポジションの妙。そしてオフサイドにならないギリギリでの飛び出し。飛び出した瞬間、#2松原選手はボールを見ており、#16遊馬選手#2松原選手の死角から飛び出したことで、#2松原選手#16阿部選手の間でシュートを打つことができた。そして冷静に#16阿部選手の股を抜くシュート技術。どれを取っても見事です。会心のゴールで秋田は先制に成功しました。



2度のファインセーブと先制点で勢いに乗った秋田はその後も何度かパルセイロゴールまで迫るシーンを作り出します。一方パルセイロは遅攻で攻撃の糸口を見つけようとしますが、なかなかシュートまで持ち込めません。
そういった展開が続いた後半21分、#10宇野沢選手に代わって#13勝又選手が投入されました。#10宇野沢選手の今シーズンの初ゴールはまたしてもお預けです。




g055425845



後半29分、#19三上選手#13勝又選手に縦パス。#13勝又選手はシンプルに外にはたき、#8河合選手が走りながら右サイド深くでボールを受けます。そして#8河合選手は中に向かってドリブルを開始。一人交わし、シュートを放ちますがこれは相手DFがブロック。こぼれ球が#8河合選手の前に転がり#8河合選手はもう一度シュートを放ちますが、これは#1清水選手にまたしてもセーブされました。#8河合選手は今年のパルセイロの攻撃の一つの大きな武器ですね。#19三上選手の思い切った縦パスと#13勝又選手のシンプルなプレーもよかった。3つのファインプレーがシュートにつながったというプレーでした。惜しかった。



昨日のあきぎんスタジアムの入場者数は2791人。多いですね。秋田J3開幕当初は1000人も入ってなかったですからね。去年の優勝で一気に盛り上がったんでしょう。平均3000人もだいぶ現実的な数字になってきました。まあJ2昇格のためにもう3000人集める必要はなくなったんですが、それでも一つの指標として3000人越えというのは大きなアピールになりますね。



後半31分、両チームとも選手交代を行います。パルセイロは#9津田選手に代えて#30萬代選手を投入し、秋田は#16遊馬選手に代えて#19吉平選手を投入します。パルセイロはこの後放り込みに出るかもしれないってことで高身長の#30萬代選手を投入したのかな。秋田は運動量多くプレーしていた#16遊馬選手の足が止まってきたと判断したんでしょう。どちらも攻撃のカードを切ってきました。



そしてパルセイロは後半34分に立て続けに選手交代。#14東選手に代えて#23堂安選手を投入します。#14東選手は昨日は動きがキレてましたね。いつもより良かったと思います。そして#23堂安選手が交代で入ったことでパルセイロは少しフォーメーションを変えてきました。今までの4‐4‐2から#30萬代選#13勝又選手#23堂安選手が前線で3トップを組み、中盤では#17明神選手を一列下げてアンカーにし、#25有永選手#8河合選手いわゆるインサイドハーフのポジションにおく4-3-3のシステムに変更。前線の人数を増やし点を取りに行くことを目的とした配置換えです。



後半38分#6岩沼選手が左サイド深くからクロスを上げます。そのクロスに反応してニアに飛び込もうとする#30萬代選手#2尾本選手が抑えて倒してしまいます。主審はここでいわゆるホールディングという反則を取り、パルセイロにPKが与えられます。今年のパルセイロは本当にPKが多いですよね。今シーズン10試合目にしてすでにこれが5本目のPK。2試合に1本のペースでPKを獲得していることになります。そしてパルセイロは今まで得た4本のPKを全て決めており、ここまで成功率は100%。一般的にPKの成功率は8割と言われており、5本中4本決めて1本外すというのが平均的です。そしてパルセイロは昨日のPKが今シーズン5本目。通説ではここで外すということになってしまいますが果たして...。



g055425851



PKを蹴るのは#30萬代選手#30萬代選手がPKを蹴るのは今シーズン2回目です。対するゴールキーパーはこの日ファインセーブを連発して俗にいう”当たってる”状態の#1清水選手。秋田のゴール裏からは大ブーイング。#30萬代選手は左にキック。#1清水選手にコースは読まれていましたが、それでもその手はボールには届かず、PK成功。パルセイロが同点に追いつきます。#30萬代選手は今シーズン2点目。いずれもPKです。


同点に追いつかれた秋田は後半41分に選手交代。#20青島選手に代えて#9中村選手を投入します。#9中村選手は去年沼津でバリバリやっていた選手なのでパルセイロにとってはまた怖い選手が入ってきました。

同点に追いついてからはパルセイロが攻勢を強めますが逆転弾は奪えないままアディショナルタイムの4分に突入。後半アディショナルタイム1分、ペナルティエリアの中で#5寺岡選手の顔に相手選手の肘が入ってしまい#5寺岡選手が顔面から流血してしまいます。顔面血まみれの#5寺岡選手は怖かった。「孤狼の血」感が凄い(映画観てね)。#5寺岡選手は審判に盛んにファウルをアピールしますが、ファールは認められます。#5寺岡選手は止血のためにいったんピッチを後にしました。この#5寺岡選手関連で大体1分ぐらいプレーが止まったのかな。これが逆転ゴールの伏線になりました。



一人少ないパルセイロを相手に後半アディショナルタイム3分、秋田は決定機を迎えます。#25有永選手を二人で挟んでボールを奪い、#19吉平選手が遠いサイドでフリーになっていた#7前山選手にパス。#7前山選手はフリーの状態でダイレクトで右足を振りぬきますがシュートはバーの上。秋田は絶好の得点機を逃し、パルセイロにとっては助かったシーンでした。



この直後秋田は#7前山選手に代えて#18藤田選手を投入。フィジカルの強いベテランストライカーを投入したことで最後まで勝ち越しを狙う姿勢を打ち出します。



ここからはオープンな展開に。両チームとも最後の力を振り絞って2点目を奪いに行きます。後半アディショナルタイム4分過ぎに#30萬代選手が懸命のプレーでタッチラインを割りそうだったボールを残しますが、シュートには持ち込めません。そして秋田はカウンターを仕掛けます。正直ここで「終わった」と思いました。もう勝ちはないなって。



しかしまだ試合は終わりません。秋田のクロスを#19三上選手がカットし前線にいる#13勝又選手につなぎます。#13勝又選手は下がりながらもボールをキープ。そして#6岩沼選手にパスを出します。#6岩沼選手はドリブルで持ち上がり、ペナルティエリアの左角にいる#8河合選手にパス。#8河合選手は中に向かってドリブルを開始し、二人惹きつけてからフリーになっていた#19三上選手にパス。三上選手はワンタッチしたのち、思い切ってミドルシュート!これがゴールに突き刺さりパルセイロが逆転に成功!#19三上選手はこれで今シーズン2得点目です。そしてそのまま試合終了のホイッスルが鳴り、パルセイロが見事今シーズン2勝目を挙げました!



g055425853



これはですね、今シーズンのキャンプでの走り込みの成果が出たんじゃないかと個人的には思うんですよ。最後秋田の選手は完全に足が止まってましたし、#8河合選手のドリブルにもついていけず、#19三上選手への寄せも甘かった。一方パルセイロは最後まで足が止まってなかったんですよね。長い距離をドリブルで持ち上がった#6岩沼選手、キレの落ちないドリブルで相手選手を引きつけた#8河合選手、そしてしんどいなかゴール前まで上がっていった#19三上選手。最後の局面で運動量で上回ったパルセイロの選手が、いや浅野監督や中村フィジカルコーチ他スタッフ全員で掴んだ劇的逆転ゴールでした。
 




〈ハイライト動画〉




選手コメント(Jリーグ公式)

監督コメント(Jリーグ公式)

2018明治安田生命J3リーグ第11節の結果(長野公式)

イメージギャラリー:2018明治安田生命J3リーグ 第11節 vsブラウブリッツ秋田(長野公式)

J3 第11節ブラウブリッツ秋田 VS AC長野パルセイロ(秋田公式)

AC長野、秋田に2―1 7戦ぶり白星(信濃毎日新聞)

ブラウブリッツ、長野に惜敗 サッカーJ3【動画】(秋田魁新報)


いやー長かったですね。最後にリーグ戦で勝ったのが3月21日ですからおよそ2ヶ月ぶりの勝利ですか。ここまで先制されて追いついてなんとかドローという展開が続いていたパルセイロ。昨日の試合もまた先制を許してしまって、「またか」って思いました。でも追いつくことはできるんですよね今年は。得意のPKで。でもそれ以上が行けなかった。ドロー止まりで思うように勝ち点を重ねられない日々。何か厚い壁に阻まれてる気分。1勝6分2敗って3勝6敗と勝ち点的には同じですからね。実質負け越してるわけです。

でも昨日の#19三上選手の劇的逆転ゴールはそんな壁をぶち破ってくれるかのようなそんな爽快感がありました。最後まで走り続けたが故の勝利、ゴールでしたから喜びも一入です。パソコンの前で泣きそうになってしまった。今シーズン初の逆転勝利は選手たちの自信にもなったことでしょう。この勢いで次の試合もその次の試合もそのまた次の試合も勝ち続けて、終わったときにはJ2昇格していてほしいです。まだまだ十分巻き返せると思いますし、昨日の勝利が今シーズンの新たなスタートです。あー勝ってよかった。勝つって本当に難しいことですね。








この勝利でパルセイロは今シーズンのJリーグの中で、ただ1チームだけ未だ一勝しかしていないという状況から脱することができました。もうひとりぼっちじゃない。
しかし勝利し、2勝6分2敗の勝ち点12にしたにもかかわらず、同じぐらいの勝ち点で並んでいた群馬や藤枝も勝ったため順位的には13位で変わりません。ただJ2昇格圏内の2位との勝ち点差は10から8に縮まりました。ここから順位を挙げていくためには連勝が必要不可欠になってきます。つまり次節も勝たなければいけないということです。



ですがここで天皇杯1回戦が入るためJ3はいったん中断。パルセイロの1回戦の相手は新潟県代表・新潟医療福祉大学サッカー部です。女子サッカー部が有名な大学ですけど、あのJAPANサッカーカレッジを抑えて新潟県代表になった相手で決して侮れません。恐らくサブ組が中心のメンバーになるとは思いますが、5月26日はしっかり勝って2回戦に駒を進めてほしいところです。



そしてその翌週には再びJ3。パルセイロは次節は6月2日、アウェイ沖縄県立総合運動公園陸上競技場でFC琉球との対戦です。琉球はここまで4勝3分け3敗の勝ち点15で8位。琉球は現時点でパルセイロよりも順位が上で、継続性の高い攻撃的サッカーを武器にしているチームです。ナイトゲームとはいえ6月の沖縄はかなり暑く、難しい試合が予想されますがなんとか勝ってまずは琉球の勝ち点に並んで、上位チームへの追撃態勢をさらに整えたいところです。


頑張れ!AC長野パルセイロ!!


g055425855

おしまい