Subhuman

ものすごく薄くて、ありえないほど浅いブログ。 Twitter → @Ritalin_203

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まずは試合開始前に両チームのスタメンの確認です。

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川崎は#11レアンドロ・ダミアン選手#26マギーニョ選手という2人の新外国人選手がスタメン。#11小林選手を右サイドに、#41家長選手を左サイドに置く新布陣で臨みます。フォーメーションは4-2-3-1。


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一方の浦和も#14杉本選手#8エヴェルトン選手という二人の新加入選手を起用。3-3-2-2という攻撃的なフォーメーションでこの大一番に挑みます。


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前半キックオフ!


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キックオフから両者のカラーは鮮明に出ます。浦和はプレスをかけ始める位置をハーフウェイラインより内側に設定。まずは様子見という構えを見せてきます。ボールを奪われても近い選手がすぐさま取りに行くプレッシングではなく、まずは陣形を整えることを優先したリトリート戦術を採用。攻撃的なフォーメーションとは裏腹にかなり守備的な立ち上がりを見せます。


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浦和は守備時にはWBを下げて5-3-2のフォーメーションで守ります。最終ラインに人数をかけ、スペースを消してきます。これに川崎は2列目にいる#14中村選手#41家長選手を少し下がり目の位置でプレーさせ、中盤を厚くすることで対抗。#8エヴェルトン選手はバイタルエリアをケアしているので、守備時に浦和の中盤は#10柏木選手#7長澤選手の実質2枚。川崎は両ボランチと下がってきた2列目の選手3枚で数的優位を作ることができ、ボールを難なく回します。ボールを回して相手をずらし、そこでできた綻びを突こうとしていました。


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ロンドン五輪得点王の実績を引っ提げて川崎に加入した#9レアンドロ・ダミアン選手ですが、この日はサイドに流れるというよりも中央にとどまってプレーをしていました。#9レアンドロ・ダミアン選手が中央にいることで浦和のDFが2枚引き付けられますし、ディフェンスラインも押し下げていた。浦和としてはより距離を縮めて守りざるを得ず、それによってサイドが空くので川崎としてはそのスペースが使いどころになります。前半10分の#26マギーニョ選手のクロスはまさにそういった形で生まれたものでした。


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それに、#9レアンドロ・ダミアン選手が中央にいるということで、サイドを突破してクロスを上げれば#9レアンドロ・ダミアン選手が飛び込んでくれるという安心感も川崎は得ており、選手が思い切りのいいプレーをしていた印象がありました。


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その一方で川崎の2列目はかなり流動的に動き回ります。#14中村選手がサイドに流れたり、裏抜けをしたり、#11小林選手#41家長選手が逆サイドでプレーしていたりと自由にポジションを入れ替え、浦和の選手に的を絞らせないようにしていました。さらに#11小林選手#41家長選手は中央でプレーする機会も多く、二人が中に絞ることで#26マギーニョ選手#7車屋選手の上がりを促していました。特に#26マギーニョ選手は高い位置を取っていましたね。


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前半は川崎ペースで進んでいくわけですが、その最大の理由は川崎の前線からの守備にありました。浦和はビルドアップを3枚のCBで行ってきます。3CBが距離を近く取ってパスを回し、WBを高く上げます。川崎はこの3CBに前線の選手3枚を当ててきました。この3枚が激しくプレッシャーを仕掛け、浦和にロングボールを蹴らせるという仕組みです。


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通常ビルドアップというのは最終ラインに数的優位が生まれるものですが、川崎は浦和の両脇のCBにボールが入ったところを狙いどころにしていて、まず川崎SHが浦和のWBへのパスコースを消しながら、アプローチをかけます。そして、中央にいる選手(主に#9レアンドロ・ダミアン選手)がボランチの#8エヴェルトン選手へのパスコースを消すように立っており、浦和の両脇のCBはボールの出しどころがない状況に追いやられてしまっていました。


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これにより、浦和の両脇のCBのパスコースは#1西川選手と中央のCBに限定され、中央のCBに出すと、#9レアンドロ・ダミアン選手がまた一方を切って、同じことの繰り返しになってしまうため、#1西川選手にパスを出さざるを得ません。川崎の選手は#1西川選手にもプレスをかけていたので、#1西川選手も大きくボールを蹴ることが多くなっていました。


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しかし、こうして川崎の前線の選手がハイプレスで時間を稼いでいる間に、ディフェンスラインは万全の準備をしています。まず、ラインをハーフウェイライン付近まで高く上げ、しっかりとボールにセリに行ける体制を作ります。CBの#3奈良選手#5谷口選手は、#30興梠選手#14杉本選手との空中戦に多く勝利しており、浦和はなかなか前線でボールを握ることはできませんでした。


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その後も川崎ペースで試合は進み、前半32分には#14中村選手のFKから#7車屋選手のヘディングシュートを#5谷口選手が押し込みます。さらに、前半38分には#11小林選手のクロスを#9レアンドロ・ダミアン選手がダイビングヘッドで合わせますが、どちらも判定はオフサイドでノーゴール。浦和にとっては冷や汗を流す展開が続きます。


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ただ、浦和も黙ってはいません。前半中盤あたりから、川崎がディフェンスラインでボールを持った時に#27橋岡選手が中盤まで上がり、#3宇賀神選手がディフェンスラインに入る4-4-2のような陣形を取るシーンが多くなってきていました。これには中盤を数的同数にして、川崎のボール回しを阻害するという意図がありましたし、実際にまあまあ上手くいって川崎はなかなか前線までボールを運べなくなっています。


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さらに、川崎のSHが中央に入ってハーフスペースを空けようとする動きをしますが、浦和はそれに釣られずしっかりとWBをハーフスペースに置いています。こうして最終ラインを固めることで、川崎のSHがハーフスペースを空けて、そこに選手を走りながら入れることで攻撃を優位に進めようという狙いを防ぐことができていました。


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そうしてボールを奪い攻撃に出たい浦和でしたが、守備時に浦和の2トップはどちらも下がってしまっていて、前線に張っている人がいないのでターゲットとしてロングボールを当てることができずにいました。#30興梠選手#14杉本選手の連携、一方が下がったらもう一方がそのスペースを使うといったことも未整備でしたし、浦和はパスを細かくつないでゴールを目指す攻撃をせざるを得なくなっていました。


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そして、まさにここに川崎は狙いを絞っていました。ボールを奪われたらすぐに切り替えてプレスに行く。浦和のリトリート戦術とは反対のプレッシング戦術を取っていました。攻→守への切り替えが川崎は浦和よりも早く、浦和の攻撃を遅らせることに成功していましたね。


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さらに、浦和はボールを奪ったら両WBが高い位置を取ろうと走り出すので、CBの脇、それこそハーフスペースががら空きになってしまっています。前半25分の#11小林選手から#9レアンドロ・ダミアン選手へのクロスといったシーンはまさにそういったシーンでした。#6守田選手がボールを奪ってペナルティエリア前までドリブル。CBを引き付けてペナルティエリア角でフリーになっている#11小林選手にパス。惜しくも合いませんでしたが、#11小林選手のクロスの精度がもっとよければ1点もののシーンでした。


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また、川崎にとって大きかったのが#41家長選手の存在。キープ力があり簡単に倒れない、ボールを失わない#41家長選手がいることによってチームを押し上げる時間を作れたり、地震で突破してチャンスを作ったりと、昨シーズンJリーグMVPの実力を見せる活躍。対面の#27橋岡選手は完全に後手に回ってしまい、守備に追われ自らの長所を出せなくなっていましたね。


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アディショナルタイムの2分も過ぎ、ここで前半が終了。終始川崎ペースで進んだ印象でしたが、川崎は飛ばして入ってきたため、浦和にも後半巻き返すチャンスは十分あると思われます。その意味でも前半を無失点で終えられたのは浦和にとって大きいですね。
















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熱湯はいったん中断しハーフタイムに入ります。ピッチでは国歌も歌ったLittle Glee Monsterが歌を披露していましたが、私はトイレの列に並んでいたので最後の方しか聞けず。無念。


Little Glee Monsterのパフォーマンスの後はいよいよマスコット総選挙の結果発表です。コーナーフラッグ付近ではトップ3の3人、ベガッ太さんグランパスくんヴィヴィくんの3人が登場しました。3人とも緊張した面持ちは見せずにリラックスした様子を見せています。今年のマスコット総選挙第1位に輝いたのは...




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名古屋グランパスのグランパスくん!2位と4万票以上離しての優勝です。マスコット総選挙史上初の2連覇を果たしたグランパスくん。その偉業に誰もが畏敬の念を込めて師匠と呼ばざるを得ません。3連覇したら殿堂入りしてもいいと思います。その場合に出てくるのはグララになるのかな。


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なお、2位はヴィヴィくんです。ただ、アナウンサーがチーム名を「ヴァンフォーレン」と間違えていたんですよね。耳にしたときは幻聴かと思いましたけど、テレビで見たらちゃんと言ってました。幻聴じゃなかった。


そして、3位はベガッ太さん。去年は12位だったので9ランクアップです。古参の意地を見せつけましたね。


さて、見事1位に輝いたグランパスくん。彼の今シーズンの目標がこちら。

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これは現実的な目標。夏にも実現しそうです。


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マスコット総選挙も終わり、ビジョンに映されたデータによるとボール支配率は川崎優勢。走行距離は浦和の方が長く、川崎に走らされていると言えますね。スプリント回数は川崎が圧倒。出足の鋭さで前半は浦和を封じましたが、これが最後までできるかといえばそうでもないような気もします。


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浦和は後半開始とともに二人の選手を交代します。#8エヴェルトン選手に替えて#22阿部勇選手を、#14杉本選手に替えて#19アンドリュー・ナバウト選手を投入してきました。前半はこの二選手は周囲との呼吸が合わない場面も見受けられたため、戦術理解に一日の長がある既存選手を入れてチームの安定を図りたいという考えでしょうか。新戦力の融合はまだまだ道半ばですね。


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一方の川崎に選手の交代はなく、後半キックオフ!


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選手を交代してきた浦和ですが、相変わらずやり方は変えずフォーメーションも3-3-2-2のままです。プレスをかけ始める位置もそのままで、前半に引き続き川崎の攻撃を許してしまっています。浦和はハーフタイムを経ても川崎の流動的に動く2列目に対策はとれておらず、それが致命傷となってしまいました。


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後半7分。#14中村選手がボールを受け、少し下がり目の位置にいた#41家長選手に横パスを出します。ここで浦和の5バックは#11小林選手#9レアンドロ・ダミアン選手に引き付けられ、ディフェンスラインで横並びになってしまっています。#22阿部勇選手も中央にいたため、#41家長選手を見る選手がいませんでした。いわばここで#41家長選手をどフリーにした時点で勝負は決まっていたのです。


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#41家長選手はプレッシャーの少ない状態で精度の高いクロスを上げ、それに合わせたのは#9レアンドロ・ダミアン選手。ボールから逃げる動きでフリーになり、中に折り返します。これは#14中村選手には合いませんでしたが、浦和の選手のクリアが不十分になったところを#9レアンドロ・ダミアン選手が豪快に蹴りこみ、川崎が先制に成功します。#9レアンドロ・ダミアン選手はもちろん来日後初ゴール。ゴールパフォーマンスでは#11小林選手とのフュージョン(©DRAGON BALL)を披露していました。浦和にとっては前半の課題を修正できずに喫してしまった痛い失点でした。


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先制された浦和は、ここから攻撃モードに切り替えます。まず変わったのが前線にプレスをかける人数と位置。プレスのかけ始めをハーフウェイラインよりも前に設定しなおし、さらに2トップに加えて#10柏木選手もしくは#7長澤選手の3人で前線からプレッシャーをかけに行きました。


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前半、浦和の前線からのプレスは2人でした。これに数的優位を作るには川崎の方は3人いればいいわけで、2CB+SBの組み合わせなら逆サイドのSBが、2CB+ボランチなら両サイドのSBが高い位置を取ることができ、それが川崎の攻撃を優位に進めていました。


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それが浦和が3人かけてくるとなると、川崎は4人残さなければならず、ディフェンスライン全員が下がってビルドアップに参加することになります。川崎の両SBが高い位置を保てなくなり、浦和の両WBが高い位置を取ることができるようになっています。


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浦和は点を取られてから守備をプレッシングに切り替えます。素早い攻守の切り替えでボールを奪い、狙うは川崎のSBが上がったサイドの裏のスペースです。手間をかけずにそこにロングボールを送り#30興梠選手#21アンドリュー・ナバウト選手らが走りこむ攻撃を何度か見せてきました。ここで川崎のCBがサイドに引っ張り出されるわけですが、それで中が手薄になるかというとそんなことは全くなかった。川崎のボランチ、主に#6守田選手がCBが釣りだされてできたスペースをきちんと埋めているんです。浦和は前までボールを運べるようになったものの、川崎の強固な守備に阻まれフィニッシュまでなかなか持ち込むことができません。


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川崎の守備に阻まれ、後半シュートすら打てていない浦和は後半21分に2回目の選手交代を行います。#7長澤選手#27橋岡選手を下げて、#6山中選手#29柴戸選手を投入。攻撃的な選手を二人投入し攻撃の活性化を図ります。なお、#6山中選手は左WBに、#29柴戸選手はシャドーに、そして左WBをしていた#3宇賀神選手が右WBに入りました。


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一点を取ったあたりから川崎はやや守備的になってきます。前線からのプレスに行く人数を一人減らし、回数も減らして攻撃に備えるようにしていました。そのぶん浦和のディフェンスラインがボールを余裕をもってボールを回せるようになるわけですが、これはむしろ相手にボールを持たせているといった方がいいでしょう。ちゃんとディフェンスラインも下げて、後ろに人数を増やして跳ね返すべきところもきちんと跳ね返せています。


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後半25分。川崎が最初の選手交代を行います。疲れが見えてきた#14中村選手#26マギーニョ選手に替えて#19齋藤選手#17馬渡選手を投入。#14中村選手が下がっても#19齋藤選手がいるなんて川崎の選手層は厚いですね。それに#17馬渡選手は鳥取時代から知っているので個人的に応援している選手でもあります。二人はそれぞれ左SHと右SBに入り、左SHをしていた#41家長選手がトップ下に入りました。


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この日の入場者数は52,587人。過去のゼロックスでも2番目の大入りらしいです。川崎に浦和とどちらも関東圏でサポーターが来やすかったのが大きかったんですかね。


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川崎は#6守田選手に替えて#25田中選手#9レアンドロ・ダミアン選手に替えて#20知念選手を投入。浦和は#10柏木選手に替えて#11マルティノス選手を投入。両チーム選手を交代して試合はいよいよ終盤戦に突入していきます。


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先に選手の動きに疲れが見え始めたのはどちらかというと浦和。前半は知らされた影響からか足が止まる選手が少しずつ増えてきていました。ボールをもらうための動き出しも少なくなり、疲れで判断にも時間がかかり、川崎にボールを奪われてカウンターを受ける機会が多くなっていました。


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ただ、間もなく川崎の選手も疲れ始め、ライン間が開いて浦和にスペースを与えるようになってきています。前線がなかなか動けなくなり、その前を浦和にいいように使われるシーンが多くなっています。#20知念選手の投入はそれをケアするという意味もあったのでしょう。


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川崎が疲労してきたこともあり、浦和の時間帯が訪れます。両WBの#6山中選手#3宇賀神選手を両サイドに張らせる動きに川崎の守備陣は対応が後手に回ってしまっています。特にフレッシュな#6山中選手を使って攻めようという意図が浦和の攻撃から感じられましたね。これに対し川崎は#11小林選手#8阿部浩選手の右SH同士の交代という手を打ちます。この交代で両チームすべての交代枠を使い切りました。


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後半アディショナルタイムは5分。浦和は猛攻を仕掛けCKを獲得しますが、川崎はしのぎます。逆にクリアを#20知念選手がカウンターに持ち込み、川崎がCKを獲得。これをゆっくりやってタイムアップ。川崎が1-0で今シーズン初タイトルを手にしました。


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この試合は攻守全てにおいて川崎が浦和を上回っており、スコア以上の完成度の高さを見せつけました。前線からのアグレッシブな守備で主導権を握ることができたのが個人的には大きかったと思います。逆に浦和は試合の入りを少し失敗してしまって、それが尾を引いた感じですかね。でもシーズンではこの反省を生かして修正してくると思います。
















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今シーズン初のタイトルを獲得し、川崎サポもこの喜びようです。


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ヒーローインタビューはこの日決勝ゴールを挙げた#9レアンドロ・ダミアン選手#11小林選手#9レアンドロ・ダミアン選手は笑顔で手ごたえを口にし、キャプテンの#11小林選手はこれからのリーグ戦に向かって気を引き締めていました。


ここから大会は表彰式に入ります。

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まず優勝した川崎を代表して#11小林選手にFUJI XEROX SUPER CUPが授与され、


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優勝賞金の3000万円が村井チェアマンから渡され(これが今の川崎にとっては大金でなくなってしまったのが恐ろしいところ)、

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選手全員に優勝メダルが授与されたら、ついにその瞬間が訪れます。


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チームとサポーターの掛け声に合わせて#11小林選手がFUJI XEROX SUPER CUPを戴冠。ピッチにもスタンドにも喜びが広がります。川崎は今シーズン最初のタイトルを手に入れ、4冠に向けて好スタートを切りました。

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ピッチにはふろん太とカブレラも登場。ちなみに勝たないとカブレラの出番はなかったそうで本当によかった。


川崎との試合に敗れてしまった浦和ですが、FUJI XEROX SUPER CUPは準優勝も表彰があります。#5槙野選手が代表で賞金を受け取っていました。

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その額なんと2000万円。出場するだけで2000万円が確定しているのは大きいですね。去年一年頑張ったご褒美といったところでしょうか。


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浦和にももちろん準優勝メダルは送られましたが、試合に敗れたとあって浦和の選手の表情は堅いですね。ただ、この日の浦和からはまだいろいろ試しているような印象を受けたので、シーズンに入れば調子を上げてくるでしょう。


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さらに、この日の試合を裁いた家本政明主審、聳城巧副審、五十嵐泰之副審、中村太第四審には日本サッカー協会から記念メダルが授与されました。的確な判定でストレスの少ない試合運びを実現していて素晴らしかったです。お疲れさまでした。


以上で表彰式は終了。ぞろぞろと帰り始めるお客さんと同じように私もここで埼スタを後にしました。スタグルにマスコットにサッカー。どれをとっても今日は本当に楽しかったです。


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ありがとうございました!!






<ハイライト動画>





























監督コメント(Jリーグ公式)

選手コメント(Jリーグ公式)

ゲーム記録・速報(川崎公式)

オズワルド オリヴェイラ監督 川崎戦試合後会見(浦和公式)

FUJI XEROX SUPER CUP 2019 vs川崎「2019シーズン初陣は0-1で敗戦」(浦和公式)

















以上でFUJI XEROX SUPER CUP観戦記は終了です。長々とここまでお読みいただき本当にありがとうございました!今シーズンも弊ブログ「Subhuman」を何卒よろしくお願いいたします!!


おしまい





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後編はこちら




グリーディング開始を心待ちにするマスコットマニアたち。周囲をきょろきょろ見渡しています。私もマスコットはどこから出てくるんだろうと周囲をぐるりと眺めてみますが、マスコットの出てくる気配はしません。ただ、そんな中外を歩く名物キャラクターを発見しました。


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炎のカリーパンでおなじみ山形からペッカくんの登場です。間近だと迫力がすごいし、耳が経っていないのも珍しい気がします。Jサポの間では有名なペッカくんですが、昨シーズン限りでの卒業を表明しており、見られるのもこれで最後かと思われましたが...



別にそんなことはなかった。マスコットにも単位ってあるんですね。今年も山形で頑張ってください。


時刻は予定の13時を過ぎましたが、なかなかマスコットたちは現れてくれません。これはやっぱり場外に行った方がよかったか...と思われた13時4分。場内をマスコットたちが歩くのを発見します。スロープの横からマスコットが登場すると知ったマスコットマニアたちは一斉に入口へと向かいます。その動きはさながらバッファローの群れのようでした。


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我先にとマスコットに群がるマスコットマニアたち。ただアテンドの方の呼びかけで自然と花道ができていきます。そのなかでまず先陣を切って登場したのはセレッソ大阪のロビーでした。マスコットとしてキャリアも長いロビーも、この日は緊張でおずおずしていましたね。


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続いてアップの横浜FMのマリノスケ。ハイタッチするところを撮らせていただきました。マリノスケの手はもふもふしていて柔らかかったです。なお、基本的にこれ以後のマスコットとは全員ハイタッチしています。


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ザスパクサツ群馬の湯友と栃木SCのトッキー。どちらも弾けるようないい笑顔です。


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カターレ富山のライカくんは正面に近い位置から撮れました。ちょこんとしたこじんまりさがあって可愛いですね。今年はUスタに来てね。


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こちらはジュビロ磐田のジュビロくん。間近で見るとかなりがっしりした体型です。大きい黒目がキュート。


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そして登場しました。AC長野パルセイロから我らがライオーです。キリリとしたおめめがかっこいい。どうですかこのハイタッチに慣れている感じ。韓流スターさながらです。ああ抱きしめたい。


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モンテディオ山形のディーオは一人一人に両手でハイタッチしていてとても丁寧。見た目の雄々しさとのギャップにやられます。


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ツエーゲン金沢からは今年はゲンゾーが参加。バックもゲンゾー柄というこだわりっぷりです。引退しなくてよかったね!!


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Jマスコット界随一のイケメン・ゼルビーもFC町田ゼルビアから参加です。いつ見ても勇ましいですね。マスコット総選挙では34位に終わりましたけど、もっと評価されてもいいと個人的に思います。その鋭い眼光はいずこを見つめているのでしょうか。


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この火の対戦チームである浦和レッズと川崎フロンターレからレディアふろん太ももちろん参加。元気に愛嬌を振りまいています。ふろん太はこの日はそれほど肩パッドが強調されてないですね。


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ジェフユナイテッド市原・千葉からは今年はユニティが登場。Jマスコット会でも一二を争うシンプルなデザインに胸がすく思いがします。肉球があああああ。


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Jマスコット一の手の平の大きさを誇るのは北海道コンサドーレ札幌のドーレくんです。その手の平は包容力満点。心がほだされるようで罪深いシマフクロウです。


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柏レイソルの太陽王子ことレイくん。ビビッドながらも柔らかさのある出で立ちで、この日も溌溂としたファンサービスを見せていました。


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ここから西日本のマスコットが続きます。ガイナーレ鳥取のガイナマンはこの日はちょっとチャラめ。君かわうぃーねといった声が聞こえてきそうです。袖のヒラヒラはスターの証。


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サンフレッチェ広島から参加のサンチェについては特にいうことがありません。復帰した野津田選手にフレッチェちゃんを取られないように頑張ってください。アビスパ福岡のアビーはこの日も針を持っての参加。攻撃力高めのスタイルでマスコットマニアの渦に飛び込んでいきます。


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ロアッソ熊本のイケウマことロアッソくんは知り合いらしきお姉さんを見つけて大喜びです。観てくださいよこの全力の触れ合い。推せる。


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Jマスコット界でも畜生うどんの名をほしいままにしている(他にいない)カマタマーレ讃岐のさぬぴー。ほっぺたを赤く染めて照れた様子を見せていてなんともかわいらしい。他のマスコットからの人気も高い坊やです。


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FC岐阜のギッフィー。Jリーグで一番踊れるマスコットです。試合後にギッフィーの様子をツイートしたところ本人からリプがもらえました。さすがは「全部やる」マスコット。


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力強いサムズアップは松本山雅FCのガンズくんです。ユニモバージョンアップされた修正版です。その懐に飛び込みたい。固くハグしてほしい。


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しんがりを務めるはギラヴァンツ北九州のギランさん。目に炎を宿していてこの日に向ける意気込みが尋常じゃないです。早速ステッカーを手当たり次第に配っていて、地道なPR活動に余念がありません。私も一枚もらいました。













これで一通り場内担当のマスコットを撮影&ハイタッチを終えました。エリア内はモフりが続いています。しかし、私はその身を翻して走り出しました。人が密集している埼スタ場外をぶつからないように小刻みな走りで向かったのは、場外に設けられたもう一つのマスコットたちとのふれあいエリア。今年のマスコットグリーディングは2か所に分かれていたので、より多くのマスコットと触れ合うためには慌ただしく動かなければなりませんでした。


場外のふれあいエリアに到着すると、ここでも多くのマスコットマニアたちがマスコットをモフって、一緒に写真を撮っていました。場外は三かするマスコットも少ないと聞いていましたが、そんなことは全くなく20人ほどの愛すべきマスコットたちが来てくれました。


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シャッキーンというポーズを取るのはアルビレックス新潟のアルビくん。あどけなさを残す風貌に頭上に輝く王冠。アルビくんかっこいいー!!


続いてはヴァンフォーレ甲府のヴァンくんと徳島ヴォルティスのヴォルタくんです。昨シーズンのゼロックスではJリーグ鳥の会に対抗してせえへんの会を結成し、乳首ドリルを披露していましたが今年は...


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人気のチョコレートプラネットのTT兄弟に便乗したVV兄弟を結成!Tシャツはもちろん靴もVという徹底ぶりです。芸人魂が熱くたぎってやがるぜ。


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(分かりにくいけど)同じV繋がりで東京ヴェルディのヴェルディくんも引き連れて、仙台の比類なきマスコット・ベガッ太さんのもとへ向かう3人。V、V、ブッブッV!ベガッ太さんも仲間に引きずり込もうとしますが...


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浅香唯さん好きのベガッ太さんはVV兄弟を知らなかったようでまさかの無反応。しょぼんとするヴァンくんとヴォルタくんがかわいいですね。よしよししたい。ヴェルディくんは未だに続けてるのもシュールです。


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京都サンガF.C.のコトノちゃんはこの日登場したマスコットの中で数少ない女性マスコット。整ったまつげが愛くるしい。女の子としてちゃんとかわいい。手にはヤサガラス様のぬいぐるみを渡されています。


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カメラ目線でポーズを決めるのはSC相模原のガミティ。めっちゃかっこよくないですか。キリリとした目が凛々しいです。「頑張るぞ!!」


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普段なかなか見ることのできないレアマスコットであるブラウブリッツ秋田のブラウゴン。ゼロックスには二年連続での参加です。カメラを向けるとこの通り、恥ずかしげな表情を見せてくれました。何この龍、めっちゃくっちゃかわいいんですけど。


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龍モチーフのマスコットとしてブラウゴンと双璧をなす水戸ホーリーホックのホーリーくん。白いあごひげが穏やかな印象を与えてくれます。


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こちらは昨シーズンデビューした藤枝MYFCの蹴っとばし小僧。会うのはデビューした時以来ですが、やっぱり怖い。見た目の怖さはJマスコット界一なので、このキャラのまま突っ走ってほしいと思います。


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サガン鳥栖のウィントス。実はこの時点では今シーズンの契約はまだ未定だったんですよね。ゼロックスの翌日に契約延長が発表されて。今年はアルウィンに来てくれないかなぁ。





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ラッパーみたいなポーズを取るのはファジアーノ岡山のファジ丸。ファジ丸ってこうあおって来るようなキャラでしたっけ...?表情も心なしか強気に見えます。


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オーレくんやたま媛ちゃんらを要する愛媛FCからは今年は伊予柑太が参加。その強面に似合ったポーズを決めています。ヤサガラス様みたい。でも目の奥に優しさを感じるので愛嬌があるのは不思議なところ。


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こちらは大宮アルディージャのアルディ。マスコットマニアたちに元気に手を振っています。その姿に貫録すら感じる。


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清水エスパルスのパルちゃんはこの日は大体の時間ベンチに座ってましたね。優雅に子供と戯れています。省エネ。


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海の神様なのにみんなからおじいちゃんとしか呼ばれないのは湘南ベルマーレのキングベルⅠ世。いつものようにおおらかな心でマスコットマニアに接していました。その髭に顔を埋めたい。


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マスコットマニアからお菓子をもらってうれしそうなのは横浜FCのフリ丸です。「え?くれるの?」という意外性のある表情がいいですね。


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Jリーグキングもこの日はゼロックス仕様です。うん、今年もいろいろあると思いますけど、来年またここで会いましょう。その日までお元気で。


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レノファ山口FCのレノ丸はマスコット総選挙の順位こそ落としてしまったものの、この日も大人気。ピンク色の頬が可憐です。あーその短い手足で小突かれたい。


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V・ファーレン長崎のヴィヴィくんです。ああかわいい。なんでそんなにかわいいの!私ヴィヴィくんの連帯保証人にだってなれるよ!!でもヴぃヴぃくんはみんなのヴぃヴぃくんだもんね。この思いは心の中にしまっておくよ。


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名古屋グランパスのグランパス師匠はもはや威厳すら感じさせるたたずまいで立っていました。これが王者の風格か。ひざまずきたくなります。そして頭を優しくなでてほしい。



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赤ちゃん(というにはちょっと大きすぎますね)を抱く鹿島アントラーズのしかお。どうですかこの優しい目。子ども好きなだけで推せます。


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Jリーグマスコット界の新鋭、いわてグルージャ盛岡のキヅールはやはりいつ見てもインパクトは抜群です。ペッカくんと座布団を仲良く半分こしていてとても和みます。


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両の拳を掲げて意気込んでみせるのはヴィッセル神戸のモーヴィ。鼻息も荒く今年にかける思いをアピールします。やってやるぞ!


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うああああああ!!!!!GAMBA BOYが!ガンバ大阪のGAMBA BOYがモフモフしてるううううううううううう!!!!!!!!今年はひつじ年だっけと思ったけどいのしし年!干支関係ない!!そんなことはいいから抱いて!!!!このくしゃくしゃな私を抱いてくれええええええ!!!!!!!


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大分トリニータのニータンもやっぱりかわいいなぁ。つぶらな瞳に吸い込まれそう。あぁニータンに押しつぶされたい...。


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今シーズンからJ2を戦うFC琉球からはジンベーニョが今年も参加。この何とも言えない表情が味ありますね。そのかわいいヒレで私の背中を優しくさすってほしいです。


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フリ丸とおじいちゃんの神奈川コンビ。なお今シーズンも対戦はない模様。両者が再び相まみえるのはいつの日か。


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遠くを指差すヴェルディくん。無限の彼方へ、さあ行くぞ!


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アルビくんとヤサガラス様の謎2ショット。なんなんでしょうこのなかよし感。ホッとします。















ここで時刻は13時17分。もう少しでマスコットのグリーディングもおしまいです。もう一度マスコットに会いたい。その一心が私を駆り立てます。走って再び場内へと戻りました。疲れる...。



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腰の低いゲンゾー。身を乗り出して話を聞こうとしています。


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ゼルビーのくちばしにつつかれたい。


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ユニティの肉球にずっと触っていたい。


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ライオーは普段よく合うんですけど、この日は諸先輩方にも負けないファンサービスをしていて、より輝いて見えました。健気でいじらしくて、その懐に飛び込みたい。優しく受け止めてほしい。


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ガイナマン3連発。この首の角度。ニヒルにほほ笑む口元。謎のポージング。すべてがツボにはまります。この日触れ合ってみて一番好きになったマスコットってガイナマンかもしれない。かっこかわいいよガイナマン。それとガイナマンはゼロックスの翌日の2月17日が誕生日だったそう。お誕生日おめでとうございます。





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子どもの顔を挟むライオー。500円上げるからちょっとそこ替わってくれないかな。


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湯友くんとジュビロくん。今までの写真もそうでしたけど、アップになっているのは基本ツーショット写真を撮っているときと考えてください。


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ノートにサインをするガンズくん。殺到するマスコットマニアにも嫌な顔一つすることなく応じます。好感度バリ高い。そして、この日はお手製のJ2シャーレを持参していましたね。シャーレを掲げるガンズくんの写真も撮りたかったな。


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手持ち無沙汰なトッキー。こういう瞬間もあります。


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この日のロビーはずっと入り口付近でサインに応じていました。真面目。


楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもの。マスコットたちとのお別れの時間が近づいてきてしまいました。終了時間を過ぎても熱心にファンサービスを行うマスコットたちも少しずつ出入り口に向かっていきます。その気配をいち早く察知した私はスロープへ歩を進めます。その結果出口付近のベストポジションを確保することができました。ハイタッチもギリギリできる好位置です。それでは斜め上から撮った引き上げるマスコットたちの姿をどうぞ。


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威圧感がすごい。


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さぬぴーは疲れて足取りもおぼつかない感じでした。そこまでしてくれるなんて感激です。


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ギッフィーは本当安定してかわいいよなぁ。


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入場時と同じように燃えるギランさんを最後にマスコットたちは撤収完了。短い時間でしたが本当にありがとうございました!!!!!


マスコットグリーディングも終わりスタジアム内からは国歌が聞こえてきます。あまり時間もない中でしたが、多くのマスコットと触れ合えて写真を撮れた。一定の満足感がありました。思わずロッキーのように両手を振り上げてガッツポーズをしてしまったほどです。来年はもっと触れ合うために(販売されればの話ですが)もふチケ買うぞ!



















以下、順不同で各チーム、各マスコットのツイートをいくつか紹介していきます。


































































階段を上って座席に戻るころにはとっくに国歌も終了。両チームの選手がアップを開始していました。

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浦和サポも川崎サポも近郊ということでかなりの大入りです。これだけいれば選手のモチベーションは否が応でも高まりますね。


ピッチ上に散らばる選手たち。いよいよ今年のJリーグの始まりを告げる笛が鳴ります。


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前半キックオフ!!






後編に続く


エルゴラッソ Jリーグプレーヤーズガイド2019
サッカー新聞 エルゴラッソ
スクワッド
2019-02-16



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こんにちは。これです。まだまだ肌寒い季節皆さんいかがお過ごしでしょうか。ただ、そんな寒い中でも春はもうすぐそこまで来ていて、着実に足音が大きくなっているのを感じます。サポーターにとっての春。それはJリーグ開幕です。Jリーグの開幕の22日まで残りわずか。そして、Jリーグ開幕前の恒例イベントといえばFUJI XEROX SUPER CUP(以下ゼロックス)です。


前年のリーグ戦王者と天皇杯王者が戦うこの試合はサポーターの間で開幕前の風物詩となっていますが、ゼロックスの素晴らしいところは試合以上にそのお祭り感。全国各地からスタグルとマスコットが大集合し、1年に1度のお祭りを盛り上げてくれます。私も試合そのものよりも試合前のイベントに惹かれて、行ってきました埼玉スタジアム2002(以下埼スタ)。今回のブログはその観戦記になります。なお、去年と同じく試合に辿り着くまでが長くなっていますので、そのつもりで読んでいただければ幸いです。


では、始めます。よろしくお願いいたします。




中編はこちら

後編はこちら









遠足を心待ちにする小学生のようになかなか眠れなかった前夜。結局4時間ほどぐらいしか寝れず、お土産を買って7時半過ぎに長野駅を出発しました。いつもはバスなんですけど、スタグルを十分に楽しむにはバスじゃ間に合わないので、高いお金を出して新幹線です。


大宮で降りて南浦和→東川口と乗り継いで10時10分前頃に埼スタの最寄り駅である浦和美園駅に到着。崔為方面から向かってのでホームには浦和のサポーターが多く見受けられましたね。浦和美園駅の階段は狭くホームから改札に行くまでで5分ぐらいかかってしまいました。あと宇賀神選手が35番背負っていたのって何年前ですか。そろそろ新しいのにすればいいのに。


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浦和美園駅はグッズ売り場もあるなどもちろん浦和レッズ一色に染まっていたんですけど、目に留まったのが改札正面にあったキャプテン翼のステンドグラス。これ去年はなかったんじゃないかな。サッカーどころということを強烈に印象付けてますね。


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浦和美園駅から早足で歩くこと10分。ゆっくり歩く人をどんどんと追い越していきます。途中にはキッチンカーが何台か出店していましたけど、スタグルを思いっきり食べるために我慢です。浦和美園駅からはバスも出ていましたけど、たぶん歩いたほうが早いんじゃないかなと思ったり。


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10時を少し過ぎたころ1年ぶりの埼スタに到着しました。まだキックオフまで3時間半もあるというのにまあまあな人だかりができていました。















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入ってすぐのところにはDAZNがこのように跳躍力を図るブースを出していました。トップ選手ともなるとヘディングの打点は3mを越えるんですね。精一杯ジャンプして手を伸ばしても届かないですよ。


ここで、いつもならスタジアムに即入場するところですが、この日は食欲が勝ってまずスタグルに行くことに。欲望には誰も逆らえない。


スタグルエリアには全国各地のスタグルが30点ほど出店しています。既に長蛇の列ができているスタグルもありました。特に何を食べようっていうのは決めずにいたので、何がいいかなーとブラブラしているときに発見しました。


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悪の化身・ヤサガラス様!!Jリーグマスコット会で異彩を放つこのヴィランはこの日も大人気。写真を求める人が止むことはありません。他クラブのスタッフの人まで名刺交換を求めていて影響力が凄いなと感じました。


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佇むヤサガラス様。


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福神漬けをよそうヤサガラス様。


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もはやただの店員です。


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でも、カメラを向けた時にはちゃんと悪の壁ドンポーズを決めてくれました。ニヒルでかっこいいです。


そして、私がスタグル一品目に選んだのはヤサガラス様率いる金沢はチャンピォンカレーのLカツカレー!!ではなく、その隣のFC岐阜の飛騨牛串です!(チャンピォンカレーは去年食べたし、かなり腹にたまるので今回はスルーとさせていただきました。すいません)


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飛騨牛串はさすがブランド牛とあって噛むと肉汁が染み出し、ああ俺はいま肉を食っているんだという気にさせてくれます。塩コショウのみのシンプルな味付けも肉の味を引き立てますね。ただ、貴重な牛なのはわかりますが、これで700円はちょっと割高かなって思います。もう少しボリュームが欲しいところ。


飛騨牛串をすぐさま食べ終わり、次のスタグルへ向かいます。2品目はこちら。


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徳島ラーメン一番さんの

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徳島ラーメン(750円)です!豚骨醤油ベースながらあっさりとしたスープにモチモチの麺が絡む。安心して食べられる味です。甘辛く味付けされた肉もおいしい。量が少なめなのもいろいろ回りたい人間にとってはうれしいですね。ただ徳島ラーメンといえば生卵で、JリーグのHPにも生卵が乗ったver.がありましたが、実際は生卵がありませんでした。やはり生ものの提供は難しいか。


スタグルエリアには座って食べれるスペースもありましたが、椅子の数はごく少数で座ることはあまりできません。列に並んでいる時間も暇だということで、他って食べながら次のスタグルを待つことにしました。


次の一品は数多あるスタグルの中でも屈指の知名度を誇る一品。50人ほどが列をなして今か今かと待っています。15分ほど待ち辿り着いたのがこちら!

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セレッソ大阪名物・鶴心の秘伝のからあげ(500円)です!食べるのは一昨年以来2年ぶりくらいですかね。


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最初はこの日限定のWチーズソースをいただこうと思ったのですが、すでに粉チーズを切らしていてシンプルなチーズソースになっていました。なので、方針を変えてシンプルなうま塩こしょうを注文です。


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Jリーグからあげ界の盟主との呼び声高い鶴心のからあげはアツアツでジューシー。私はスタジアムではお酒を飲まない主義なのですが、ビールのアテに最高だなと思います。噛むたびにあふれ出す肉汁はもはや飲み物ですよ。


さて、次のスタグルに行きたいところですが、こちらのスタグルも知名度は高く大人気。列には100人ほどが並び、長くなりすぎるので3列に折りたたまれていました。

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15分ほど並び、鶴心のからあげを食べ終わった後には先日発行されたばかりの「Jサポあるある」を読んで暇をつぶし、いよいよその瞬間が近づいてきました。


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カマタマーレ讃岐名物・カマコロ(300円)です!


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肉のタネをジャガイモで包んで揚げたカマコロはもはやゼロックスの代名詞といっても過言ではない人気ぶり。私も毎年食べていますが、何度食べても飽きの来ないやみつきになるおいしさです。この火のカマころは黒コショウがピリリと効いていてスパイシーで新鮮な味わい。後ろに人がいなかったらあと5個は買ってたかな。


続いては今年ゼロックスに初登場したスタグルです。

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福島ユナイテッドFCからいもくり佐太郎の登場です!厳選したさつま芋と栗と白餡そして福島県産の卵を練りこみ焼き上げた和風のスイートポテト」であるいもくり佐太郎。5個入り810円で販売されていました。持ち帰りができるスタグルというのはなかなか貴重です。


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そのなかで私が選んだのはそのいもくり佐太郎を使ったパイ(270円)。なんと浦和名物の狭山茶と川崎といえばのバナナを練りこんでいるという地域色豊かな一品。今年は販売されなかった山形の炎のカリーパンに通じるものがありますね。せっかくなので狭山茶とバナナの両方を購入です。ちなみに下げられている漫画は能田達規先生の「ぺろり!スタグル旅」の福島回です。下にリンクを貼っておくのでとりあえず読んでみてください。


日本の街はNリーグでつながっている…女子サポは福島で大充実の遠征旅行を締めくくった【能田達規『ぺろり!スタグル旅』第39回:VS福島】
http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/stagru/4826


あとコミックスも買ってください。一話完結方式なのでどの巻から読んでも楽しめます。






宣伝はこのくらいにして食レポです。


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いもくり佐太郎はしっとりとした食感にほんのりとした甘さが特長。一言でいうならば上品な味です。狭山茶の苦さもいいアクセントになっていましたし、バナナの甘さも心が安らぎます。結構ボリュームもあってお腹も満足。これからゼロックスが続く限り、毎年来てほしいスタグルですね。新たな定番になるだけのポテンシャルは持っていると思います。


そういえば、赤べこちゃんと白べこちゃんが応援キャラクターとして活躍していた福島に新たなマスコットが誕生していました。



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福島ユナイテッド背番号99番のサッタオです。熊をモチーフに福島のチームカラーの赤に染めたファンキーな前髪が目を引きます。眠そうな目が抜群に緩いですね。機動力も高そうなのでこれからの活躍に期待です。


さあどんどん行きます。続いてのスタグルはこちら!

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柏の名店・レイソルカリー(700円)です!三協フロンティア柏は普段スタグルはホームとアウェイで完全に隔離されているので、アウェイサポーターがなかなか食べることができない幻の一品です。黄色い菊の花びらがレイソルイエローを意識していますね。味は子供でも楽しめるようにやや甘めといったところでしょうか。温泉卵を混ぜてまろやかにするのもいいですし、サルサソースと一緒に食べてスパイシーにするのもいい。味変ができて飽きることなく食べられます。














さて、みなさんお気づきでしょうか。私がまだスタジアム内に入場していないことを。スタグルを楽しんで早1時間。お腹も大分溜まってきたので一回お休みの意味も込めてここで入場することにしました。南ゲートから入り右へと進みます。階段を上り辿り着いたのは川崎側のバックアッパー席。普段の長野Uスタジアムやアルウィンでは経験しない未体験の高さが私を迎え入れます。でもピッチからそれほど離れてはいないし、上から選手の動きを見渡せるのでは分かりやすい。さすが国内最高峰のサッカースタジアムです。


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ピッチではU-18Jリーグ選抜と日本高校サッカー選抜がNEXT GENERATION MATCHという名の前座試合を行っていました。といってもこれは選手が負傷して試合が止まっている瞬間ですが。


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この中で知っているの一人もいない...と思ったら一人知ってる選手がいました。#8松本選手は去年セレッソ大阪U-23の試合に出てましたよね。


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ゼロックスのマッチデ―プログラムは10ページ以上ある厚さ。某日本サッカー協会会長や村井満Jリーグチェアマン、FUJI XEROXの社長さんがコメントを出していました。来年もゼロックスやってくれー。




さあ、ここからはスタグル第二陣の始まりです。と、その前に入り口近くに今シーズンのJリーグユニフォームが集合していたのを入場時にはスルーしていたのでそちらに向かいます。3基ほどのテントに新シーズンのユニを一目見ようと大勢の人がごった返していました。開幕戦の対戦カードごとに2チームのユニが並んでいます。


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磐田vs山雅。山雅のユニフォームはやっぱりセルティックみたいですね。


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熊本vsパルセイロ。熊本の湯には赤一色で直球勝負ですね。後ろの人が「パルセイロのユニかっこよくない!?」って言っていたのが嬉しかったです。


ここで他チームのユニをダイジェストで紹介していきます。


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以上Jリーグ全58チームのユニフォームでした。このなかだと私は徳島長崎琉球あたりが好きですね。徳島は白い点々が水しぶきを表していておしゃれですし、長崎はタイルのようなひし形のパターンがキマっていますし、琉球は両脇にあしらわれたシーサーがクールでかっこいいです。一方、富山とYS横浜に胸スポンサーがないのはなかなか来るものがありますね。
















ユニフォームの見物も済ませたところでスタグルに戻ります。今度は何を食べるか決まっていました。早速列に並びますが、これが混んでる&なかなか進まない。100人ほどが並んでいてJサポあるあるもJ3編を読み終わり、JFL&地域リーグあるあるに突入しています。スタジアムからは川崎サポが決起集会でチャントをうたっているのが聞こえてきます。30分ほど待ってようやく手に入れたのはこちら!


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湘南ベルマーレの湘南こっこからあげ(500円)です!BMWスタには3,4年前に行ったことがあってその時に食べたこっこからあげがおいしかったのでもう一度食べたいと思ったので、今回その願いが叶ってよかったです。味は鶴心よりは甘くマイルドな味わい、サラに一つ一つが大きくボリュームがあります。当然おいしいのですが、お腹もいっぱいになってきてペースは落ちます。ちゃんと完食しましたけど。


実はまだ時間があるのでもう一品行こうとしたんですよね。栃木SCのとちおとめメロンパンを。でも、こっこからあげ以上に列が進まず、一番楽しみにしているマスコットのグリーディングの時間も近づいているので、途中で断念。来年来てくれたらの話ですが、ぜひとも一発目に頂きたいと思います。


マスコットグリーディングの前に南側広場奥にあるトイレで用を足しておこうと歩き出した私。ただ、その奥に人だかりができているのを発見しました。その中心にいたのはなんと...


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仙台の比類なきマスコット・ベガッ太さん!グリーディング前にフライングでの登場です。ユニフォームにベガルタ25周年のロゴがプリントされていますね。妹の名前はどうなるのかしら。


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ベガッ太さんのための集まりですよー。ベガッ太さんマドンナを踊ってましたよねー。小5の時に流行ったっていってー。でも今は12歳とのこと。おかしいよってみんなに突っ込まれてましたよねー。不思議な猛禽類です。


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はい。


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等々力に来てよとベガッ太さんに懇願した川崎サポにこの反応。近年の川崎の金満ぶりをいじってきました。カネに「お」をつけないところがさすがです。


ベガッ太さん劇場を5分ほど堪能してから、マスコットグリーディングが行われるゲート内南広場に向かいます。入場券を提示してゲートの中に入ったのが12時5分前。既に150人ほどのマスコットマニアたちが今か今かとその瞬間を待ち構えていました。


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さあ、来いッ!!!!!!!!!!!





中編に続く





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こんばんは。これです。


今回のブログは、「平畠啓史Jリーグ54クラブ巡礼 ~ひらちゃん流Jリーグの楽しみ方~」の感想になります。結論から言うと素晴らしい本でした。Jリーグファン・サポーター全員が読んだ方がいいと思えるくらいに。


では、前置きもそこそこにここから感想を始めます。拙い文章ですが最後までお付き合いいただければ幸いです。何卒よろしくお願いいたします。




~目次~

・はじめに
・本の構成について
・AC長野パルセイロと松本山雅FCのページの感想
・全ページ読んでほしい
・おわりに



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・はじめに

まず、現在サッカーの本は様々出ていますよね。戦術本や選手の個人本など数え始めたらキリがありません。その中には少数ではありますが、試合以外をメインに据えて書かれた本も存在します。中村慎太郎さんの「サポーターをめぐる冒険」、津村記久子さんの「ディス・イズ・ザ・デイ」。これらの本はJリーグのファン・サポーターに重点を置いて書かれたもので、「これ分かるわー」という共感が散りばめられていて、どちらもJリーグのファン・サポーターにとっては必読といってもいい素晴らしい本です。そして、先日の10月5日にまた新たなJリーグファン・サポーター垂涎の本が発売されました。それが「平畠啓史 Jリーグ54クラブ巡礼 ~ひらちゃん流Jリーグの楽しみ方~」です。


ある程度Jリーグに詳しい、またはスタジアムに足しげく通っている人たちのなかで著者の平畠啓史さんを知らない人はあまりいないでしょう。かつてスカパー!でやっていたJリーグハイライトで10年近くMCを務め、現在もNHKBS1の「Jリーグタイム」に時おり出演。またJリーグ公式番組「ひらちゃんねる」やDAZNでのJ3実況も担当。仕事とは関係のないプライベートでもスタジアムに足を運ぶなど芸能界一のサッカー通として知られています。その平畠さんが今回満を持して出版した本が「平畠啓史 Jリーグ54クラブ巡礼~ひらちゃん流Jリーグの楽しみ方」というわけです。


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(平畠啓史さん)









・本の構成について

この本はJリーグ54クラブにそれぞれ4ページが割り振られており、前半の2ページが「54クラブおすすめ紹介」、後半の2ページが「54クラブ巡礼コラム」となっています。


前半の「54クラブおすすめ紹介」は主に3つのパートに分かれていて、まずチーム、スタジアム・マスコットの紹介がされます。スタジアム紹介には平畠さんの一言メモが添えられ、色鉛筆で書かれたアクセスマップには何とも言えない味わいがあります。さらには、Jリーグの大きな魅力であるマスコットもページを彩ります。クラブの公式に乗っている写真ではなくちゃんと現地で撮った写真が載せられ、平畠さんとの2ショット、3ショットの写真も多くありました。栃木SCのトッキーの耳には「S」と「C」が描かれていることや、Y.S.C.C.横浜にはときどきスポンサーのキャラクター「グリーンベア」がやってくることなんて初耳ですし、ギラヴァンツ北九州のギランさんの「出演料高いよ」というボード芸が笑いを誘います。


そして次に紹介されるのがJリーグ初ゴールを決めた選手。ジーコ(鹿島)やマイヤー(東京V)、ウィル(大分)に風間八宏さん(広島)など懐かしの名選手から、渡辺亮太選手(沼津)や藤本憲明選手(鹿児島)といった最近の選手まで多くの選手がその時の様子とともに紹介されています。そのなかには佐藤昌吉選手(大宮)や関口圭亮選手(岡山)や他チームのサポーターはおろか、そのクラブを熱心に応援しているサポーターでもあまり知らないんじゃないかというような選手もおり、チームの歴史を教えてくれます。


そして3つ目。左1ページ丸々使って紹介されるのが「ひらちゃんのおすすめTOP5」。スタジアムやイベント、チャントやスタジアムグルメ、お土産に観光名所、果ては「村林いづみ」さん(仙台)や「三村ロンド」さん(湘南)、全力さん(東京V)やじゃんけんマン(鹿児島)など個人名までさまざまが紹介されています。これが凄いのはチャントやスタジアムグルメなど実際にスタジアムに足を運ばないと分からないことが多く書かれていること。そのチームのファン・サポーターはあるあると共感でき、他チームのサポーターは「今度行ったらここに注目してみようかな」と新しい気づきを得ることができます。正直「書くことなんてあるのかな」と思っていたY.S.C.C.横浜でさえも、納得できるようなおすすめTOP5が挙げられており、その理解と愛情の深さにただただ驚嘆するばかりです。「平畠啓史Jリーグ54クラブ巡礼 ~ひらちゃん流Jリーグの楽しみ方~」は観戦者目線からのJリーグのガイドブックとして抜群の出来を誇っています。
 

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そして後半では「54クラブコラム」が書かれています。そこに書かれているのは様々な「人」との交流。選手やスタッフと、スタジアム内のファン・サポーターと、さらにはスタジアムにとどまらず、町の地域の人々との胸温まる交流が描かれています。そしてどのクラブにも共通しているのが「クラブが好きだ」という思いで溢れていること。楽しんでスタジアムに来ている人はもちろん、辛い状況、艱難辛苦の中にいる人たちが平畠さんとの交流でクラブに対する熱い思いを吐きだしていきます。そこにはとてつもない熱量があり、幾度となく涙腺を刺激してきます。個人的にはベガルタ仙台や栃木SC、ファジアーノ岡山、愛媛FC辺りがやばかったです。他にも結構くるものがあったりして20回ぐらい泣きそうになりました。


そしてこの本の凄いところは、そのとてつもない熱量を持つコラムがJリーグ54クラブ全てにあること。「クラブが好きだ」という熱い思いの集合体がこの本なんです。全てのクラブにそのクラブだけの物語がある。それが平畠さんの追体験できるような細やかな気取らない書き方に載せられて私たちの心に届けられます。「平畠啓史Jリーグ54クラブ巡礼 ~ひらちゃん流Jリーグの楽しみ方~」は読み物としてのコラム集という意味でも出色の出来栄えとなっています。


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(裏表紙)










・AC長野パルセイロと松本山雅FCのページの感想

おそらくですが、この本を手に取る人はほぼほぼどこかのJリーグクラブのファン・サポーターでしょう。そしてその人たちがどこから読み始めるかというと、川崎フロンターレのサポーター以外は自分の応援しているクラブのページから読み始めると思います。私もその例に漏れず応援しているAC長野パルセイロと松本山雅FCのページから読み始めました。


AC長野パルセイロのJリーグ初ゴールを決めたのは現群馬所属の高橋駿太選手。確かホーム扱いで東京の味の素フィールド西が丘での試合でしたね。その頃はまだパルセイロの試合観に行ってなかったなあ。そしておすすめTOP5は「長野Uスタジアム」「北陸新幹線」「善光寺」「AC長野パルセイロレディース」「悲願のJ2昇格へ」。長野Uスタジアムは毎試合行っていて、その度にいいスタジアムだなあって思うんですけど、いつの日かそれが当たり前になってるんですよね。でもこう外部の人から評価してもらえると嬉しくなって、また外からの目から見ないと分からないこともあって新しい気づきをもらえます。当たり前のことが当たり前じゃないという気づきが。


そしてコラムでは平畠さんが初めて長野Uスタジアムに訪れたときのことが書かれていました。長野Uスタジアムの素晴らしさが書かれていて、津田知宏選手の「テンションが上がる最高のスタジアムですよ」という長野Uスタジアム評には泣きたくなるほどうれしかったです。それと意外だったのが隣の長野オリンピックスタジアムについても言及されていたこと。普段は何も考えず通り過ぎるだけですが、初めて見た人にはインパクトがあるんだなと。これも内の人間だけじゃわからないことですね。


4ページたっぷり堪能したんですけど、唯一注文があるとすれば「AC長野パルセイロレディース」のところ。ここで使われている写真がよく見ると、INAC神戸レオネッサの選手たちの写真なんですよね。胸に小さく「黒糖ドーナツ棒」と書かれていますし。なので増刷時にはここの写真を正しくAC長野パルセイロレディースの選手たちの写真に差し替えてくれると幸いです。あと善光寺にはぜひ来てください。


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(長野Uスタジアム)



ページをめくってその次は松本山雅FC。ここではJリーグ初ゴールの選手ではなく、様々な行き違いが重なったらしく、「Jリーグ初勝利の決勝ゴールの選手」として現在も山雅に在籍する飯田真輝選手が紹介されていました。そしておすすめTOP5として紹介されていたのが「アルウィン(現サンプロアルウィン)」「喫茶山雅」「松本駅」「チャント」「山雅切れ(山雅ロス)」。ザスパクサツ群馬サポーターの話は山雅を応援している人たちにとっては大変喜ばしいものではないのでしょうか。他チームのサポーターがくるって相当ですよね。嬉しいです。それと私は松本に電車で行くので、今度行くときはイヤホンをつけずに松本駅の到着アナウンスをちゃんと聞いてみたいなって感じました。


そしてコラムは愛すべき山雅サポーターの話。本当にさまざまな人に山雅は支えられているんだなと、そしてこんなにも山雅は松本に根付いているんだなと温かい気持ちになります。隠し味で笑いのエッセンスが入っているのもほっこりするポイントです。


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(サンプロアルウィン)









・全ページ読んでほしい

このように自クラブのページを読み終えた人達が次にどこに進むのかといえば、たぶん多くは冒頭の中村憲剛選手(川崎)と平畠さんの対談に進むのではないでしょうか。川崎と言えばJリーグの中でも特にファンサービスやスタジアムイベントに力を入れているチームです。ピッチ外に大きく力を入れているチームがピッチ内でも優勝という結果を出したことは大きく、中村選手のファン・サポーターに対する思いが熱く語られていたり、チャントが受け継がれている様が冒頭から涙腺にジャブを放ってきます。


そしてページをめくって目次に進みます。ここで注目していただきたいのが54クラブ巡礼コラムの目次です。自クラブのコラムで感じた熱い思いがずらーっと54クラブぶん並んでいる。そこにはそれぞれクラブに対する愛情が溢れていて、もう目次を読んでるだけでも泣けてきます。「栃木SCが存在することの意味」(栃木)や「ファジアーノ岡山は『家族』だ」(岡山)などタイトルも胸に迫ってくるんですよね、これが。





この本を手に取った人のなかには自クラブとあとはライバルクラブのページをいくつか読んであとは読まない、なんて人ももしかしたらいるかもしれません。私は声を大にして言いたい。それではあまりに悲しいと。宇都宮が「ジャズとカクテルと餃子の街」なんて、大宮が「盆栽の街」なんて知っていましたか。町田市立陸上競技場に行くときには実は永山駅が便利で、ミクニワールドスタジアム北九州が5時間24,300円で借りられることなんて知らなかったでしょう。これらの他にも一般的なガイドブックには書かれていない情報が満載で、ページをめくるたびに新たな発見があります。どのスタジアムにも、地域にもそれぞれの楽しみ方があることをこの本は教えてくれます。読み終わってここに書かれたすべてのスタジアム・地域に行ってみたいと私は感じました。


そしてコラムには54通りの温かな交流、クラブの物語が綴られています。読み進めるうちにほっとしたり、クスッとしたり、もしかしたら涙を流すかもしれません。クラブに愛情を抱いているのは自分だけではないことが分かるはずです。遠くの顔も知らない人と私たちはJリーグでつながっている。それはとても素敵なことのように私には思えます。



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・おわりに


よくJリーグの試合は地域のお祭りに例えられます。賑やかなイベントに美味しい食べ物、人との交流がいっぱいです。この本は「90分間だけがサッカーだなんてもったいない」という言葉で始まります。この本を読み終えたときその言葉に心から頷くことができるでしょう。試合を楽しむことはもちろんですが、試合以外のイベントやスタジアムグルメ、アウェイで訪れた地域の観光を楽しむことが日本独自のサッカー文化の更なる深化と熟成につながっていくのではないでしょうか。「平畠啓史Jリーグ54クラブ巡礼 ~ひらちゃん流Jリーグの楽しみ方~」はそれをこの上なく推し進めてくれる本だと思います。ぜひ買って読んで、スタジアムに、訪れた地域にこの本を持って行ってください。Jリーグとそしてそれに関わる人たちの心に残る一冊です。



おしまい




もうすぐ9月に差し掛かろうという今日この頃。2月からスタートしたJリーグも徐々に佳境に入ってきます。優勝を狙うチームは徐々に絞られ、同時に残留争いを演じるチームも限定されて行きます。そんな時分に毎年聞こえてくるのが「こんなクラブ落ちて一からやり直した方がいい」という声。フロントと現場との意思疎通が不十分で、監督をシーズン途中で十分な説明もないまま解任してしまう場合や、フロントの自責で大きな経営問題が発覚したときなどに用いられる文句です。今回は少しこの言葉について考えていきたいと思います。拙い文章ですが何卒よろしくお願いいたします。





さて、先々月でしょうか。朝日新聞出版から、津村記久子著「ディス・イズ・ザ・デイ」が出版されました。


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この本は帯で「サッカー2部リーグ今期最終節の『その日』を通して、ごく平凡なひとたちのかけがえない喜びを描く連作小説」と説明されているように、サッカークラブのサポーターを主人公とした小説です。初めてサッカーの試合を見た瞬間が思い起こされたり、私たちの日常にJリーグがある奇跡を改めて教えてくれ、Jリーグサポーターにとって必読の小説となっていますが、そのなかの第3話「えりちゃんの復活」にオスプレイ嵐山というチームが登場します。


このオスプレイ嵐山というチームは数年までは一部にいて、潤沢な資金を持っていながら二部で飛びぬけた存在になることはできず、何年も昇格できていないという現実のJリーグでもよくあるチームとして描かれています。その嵐山を主人公のヨシミは


他チームの分析をさぼってんのかコネがないのか強化部長が斜め下なことばかり考えてんのかブランド好きなのかわからないのだけれども、資金力のわりにとにかく補強が下手だと思う。(p75)

ヨシミが鶚(ミサゴ:オスプレイ嵐山の愛称)の試合を観に行くようになってから五年が経つので、少なくともそれだけの期間、オスプレイ嵐山というクラブは、名前はあるけれども本当にチームに必要なのかという選手ばかりを高額で獲得しては、その後安く放出するということを繰り返している。今年も例に漏れずその流れで、前線の外国人選手に投資しすぎておかしなことになっていた。(p75)


と、評しています。「オスプレイ嵐山と関わり続けることに疲れ始めていた」ヨシミでしたが、それでも知り合いのエリちゃんと一緒にオスプレイの嵐山の試合を観に行きます。そこでヨシミはこんなことを思います。

ユニフォームを着た人は三割程度で、(中略)それなりに充実した様子で座っていた。ヨシミは手あたり次第、彼らに、どう思います? このままプレーオフ行けても惰性だと思いません? もうこの試合なんか落として、今年は徹底的に望みを断って、フロントにヤキを入れた方がいいと思いません? などと終末論者のような話を吹っかけてしまいたい衝動をこらえる。(p83)


どうですかこれ?ドキッとした人も多いのではないでしょうか。まさに「こんなクラブ落ちて一からやり直した方がいい」という考え方そのものですよね。こんなこと言ってもクラブは浮上しないですし、そもそも上位カテゴリーにしがみつけるならしがみついていた方がいいんです。絶対に。






それはなぜかというと、まず上位カテゴリーにいた方が高い競技力を得られるからなんですね。やれイベントだ、スタグルだ、選手とファンの触れ合いだといったところで、サッカークラブの一番の商品はサッカーの試合です。そして、上位カテゴリーに行けば行くほどサッカーの質というものは上がります。クラブを運営しているのは会社ですし、質の高い(イコール面白いとは限らないですが)商品を提供するのは、会社の責務といえるでしょう。商品の質を高めるために会社が努力していくのは当たり前のことですし、それがJリーグではより上位カテゴリーでプレーするということになってくると思います。そして、質の高い商品を提供し続けるためには、上位カテゴリーに留まらなければなりません。これがしがみついた方がいいという一つの理由です。


さらに、カテゴリーが例えば一部だったらそれだけでクラブに箔というものがつきます。日本のトップリーグにいることで、スポンサーに安心感をもたらせるんですね。これはビジネスの場面を思い浮かべると分かりやすいと思います。例えば、東証一部上場の会社と東証二部上場の会社、そして未上場の会社があれば、当然こちらは受ける印象は違ってくるでしょう?一部上場していると「おっ」となり、この会社なら信頼できるかもと思ってくると思います。


そしてこれはサッカーも同じことが言えると思います。実際に地域の会社に営業していって「でも御宅二部でしょ?三部でしょ?」といわれるクラブのなんと多いことか。私は実際にその現場を知っているわけではないですが、こう言われているだろうなということはなんとなく想像がつきます。ただ、ここで「私のクラブは一部に所属しています。日本のトップカテゴリーです」と言えたならどうでしょう。相手も「日本のトップリーグ」ということで一目置いてくれ、交渉も比較的スムーズに進むのではないでしょうか。降格するということはこのアドバンテージをみすみすと失うということなのです。


また、去年のJリーグ入場者数を見るとJ1が1試合平均18,883人、J2が6,970人、J3が2,613人となっています。カテゴリーを下げると、当たり前ですが、入場者数も減っていきます。


私たちがスタジアムに足を運ぶとピッチに、壁に、幟に様々なスポンサーの看板を目にします。スポンサードの方法は様々ありますが、私たちにとって一番目につくのはスタジアムの看板です。スタジアムに来る人が減るということは、その看板を目にする人も減るということです。看板を見て、自らの会社を認知してもらうことと引き換えに、スポンサーはクラブにお金を出資しています。それを見る人数が減るとなると、費用対効果は小さくなり、あまり効果が得られないとなると、スポンサーの頭には出資額の縮小や撤退という選択肢がよぎります。


2017年の営業収益の中でも広告料収入は、J1平均が1,813百万円、J2平均が714百万円、J3が229百万円となっており、カテゴリーが下がるにつれて収入が少なくなることが分かると思います。そして収入が少なくなると、チームに回せるお金というのも当然減っていき、活躍してくれた年俸の高い選手は放出対象になってしまい、年俸を抑えられる、ということは言い方は悪いですが、そこまで活躍していない選手が残ることになります。さらに入ってくる選手も年俸は低めとなり、年俸=選手の実力という相関関係があるので、チーム力は上位カテゴリーにいたときよりも下がってしまいます。こうして降格はチーム力の低下に直結している。そう考えると「落ちて一からやり直した方がいい」とは軽々しく言えないことが分かると思います。





しかし、それでも「こんなクラブ、落ちて一からやり直した方がいい」という人が絶えないのはなぜでしょうか。それは、「落ちて復活できる」と信じているからです。これは私たちの好きな「逆転の物語」に関係しているのではないでしょうか。私たちが憧れたヒーローは、強大な敵の前に一時はピンチに陥りながらも、仲間の協力などで再び立ち上がり、劣勢を覆して勝利します。この「逆転する姿」に私たちはカタルシスを感じ、惚れ上げるのです。


もしくは、現実で上手くいった他のクラブを見ているからかもしれません。過去には経営難からクラブ存続の危機に陥るものの、復活したクラブが幾チームもありました。また、経営難とはいかずとも、降格して一年で昇格していったチームは枚挙にいとまがありません。「あのクラブにできたんだから、自分たちのクラブでもできるはずだ」と、そう考えてしまうのですね。


しかし、全てのクラブがそううまくいくわけではありません。過去にはスポンサーが離れて経営難に陥り解散してしまったクラブだってあるわけですし、降格したまま何年も上がれず、「繰り返す」と揶揄されているクラブもあります。「自分たちのクラブがこうなるわけがない」と誰が言いきれるでしょうか。「必ず戻ってこられる」と思っているならば、それは慢心というほかありません。成功か失敗か、可能性はどちらにもあるのです。


降格により収益が減少して、チーム力が低下してしまうことは先に述べました。さらに、選手のモチベーション低下という問題があります。


たとえばあなたが100mを10秒で走るグループに所属していたとします。しかし、あなたはある日100mを12秒で走るグループに落ちてしまいます。ここであなたは前のグループと同じモチベーションを保てるでしょうか。


100mを12秒で走るグループと走るということは、あなたが多少手を抜いて100mを11秒で走ったとしても、それで勝てるということです。人間は楽をしたい生き物です。少しでも楽をしたいならそれに越したことはありません。11秒でも勝てるという感覚を覚えてしまうと、10秒で走るのがバカバカしく思えてしまい、11秒で走ることに慣れてしまいます。そうして気づけば10秒で走るグループとは大きな差がついてしまいました。


さらに、12秒で走るグループには成長の余地というものがあります。努力を重ねていった結果、何人かは11秒で走れるようになっているかもしれません。そうするとあなたはもはや、12秒で走るグループのなかでも勝てなくなっていきます。そこで、本来の10秒で走っていた自分を取り戻そうとしますが、慣れとは恐ろしいものです。11秒で走り続けていった結果、気づけば11秒ではなく11秒5で走っていることにあなたは気づくでしょう。ここから10秒に戻すのは並大抵のことではありません。まあ戻れることもありますけど、もしかしたら一生戻れないかもしれません。


しかし、サッカー選手には向上心というものがあります。サッカー選手であるならば、より上位カテゴリーで、より高いレベルでプレーしたいと思うのは当然のことです。しかし、現在自分がプレーしているのは下位のカテゴリー。その理想と現実のギャップに苦しみ、本来の力を発揮できない選手も、もしかしたらいるかもしれません。そして、そんな選手が多くなるとチームも持っている実力を発揮できず、そうなると上位カテゴリーへの復帰は遠くなっていってしまいます。


また、上位カテゴリーの復帰のためには、チームとフロントが両輪となって十全な働きをしなければなりません。「落ちて一からやり直した方がいい」という人は、必ずといっていいほど一緒に「フロントを刷新しろ」といいます。これに対しては私も反論の余地はないですが、その交代したフロントは果たして上位カテゴリーに復帰するだけの働きをしてくれるでしょうか?勝てる監督、勝てるスタッフ、勝てる選手を集め、正しい方向に導くだけの技量があるでしょうか?それは完全に未知数なもので、上手くいくこともありますが、反対に上手くいかないこともあります。変わったからって必ずしも前より良くなるとは限らないのです。「必ず復活できる」という人はこのこともぜひ考えてほしいなと思います。フロントを変えることだけを考えて、その先を考えない姿勢はどうこう。






最後に、これが私が一番言いたいことになるんですが、「こんなクラブ、落ちて一からやり直した方がいい」と思っている人に応援されて、選手は嬉しいでしょうか。「降格しろ」ということは「負けろ」ということです。こう思っている人の応援が選手の力になるでしょうか。


「負けろ」と思っている人がスタジアムに行くとネガティブな気持ちが周囲に伝播してしまいます。そして、スタジアムは重い雰囲気に包まれてしまい、その中では選手が本来持っている力を発揮することができません。


そこで提案したいのですが、どうせ伝播させるならポジティブを伝播させませんか。「このチームに勝ってほしい、いや勝てる」と思ってスタジアムに行きませんか。「勝てる」と思っている人の応援は、必ず選手に届きます。スタジアム全体をポジティブな雰囲気で観たし、選手たちに気持ちよくプレーさせることが残留への一番の近道だと思います。なのでお願いします。「負けろ」なんて考えないでください。


でも、どうしても「負けろ」「こんなクラブ、落ちて一からやり直した方がいい」と思ってしまう人は、津村記久子さんの「ディス・イズ・ザ・デイ」を読んでください。そこに書かれているJリーグのある喜びを感じた後には「負けろ」なんて言えなくなっているはずです。Jリーグサポーター全てが読めばスタジアムは確実に変わると思っているので、皆さん「ディス・イズ・ザ・デイ」を読んでください。朝日新聞出版から本体1,600円、税込1,728円で絶賛発売中です。よろしくお願いします。



ディス・イズ・ザ・デイ
津村記久子
朝日新聞出版
2018-06-07


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