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ものすごく薄くて、ありえないほど浅いブログ。 Twitter → @Ritalin_203

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前編はこちら



両チームのスタメンは以下の通りです。


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前半キックオフ!


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立ち上がりは予想された通り、FC東京がボールを持つ展開になります。FC東京は#18橋本選手#8高萩選手がCBの間に落ちて、SBを高く上げようとしてきますが、この日の山雅は前線からプレスに行きません。#10レアンドロ・ペレイラ選手がプレスに行かないのでスイッチが入らないという理由もありましたが、5バックにして守備を固める方向にシフトしてきました。


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これは前節の鳥栖戦でサイドで縦関係を作られて苦戦したという反省に基づいているものと考えられ、あらかじめサイドにWBを置いておくことでスペースを消そうという狙いが見えます。FC東京のSHをWBとCBの間にポジションを取らせるように誘導して、サイドをSB1枚のみにしたいという考えがあったのではないでしょうか。


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ただ、この狙いはあまり奏功したとはいえなかったと思います。FC東京はSHが中に入ったとき、タイミングよくFWがサイドに流れて、CBを釣り出します。ここでCBのスライドが一瞬遅れ、空いたハーフスペースをSHや#8高萩選手に使われるということが多くなっていました。山雅のボランチはバイタルエリアを消すことが最重要任務で、ハーフスペースをボランチが落ちて埋めるようにはそれほど設計されていないので、FC東京はその穴を上手くついてチャンスを量産していた印象です。


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また、敵陣深くまで攻めることで山雅の攻撃の開始位置は下げられてしまっています。山雅は縦に速い攻撃を志向しているため、ディフェンスラインでボールを回すということはあまりなく、ロングボールを#10レアンドロ・ペレイラ選手に当てて、セカンドボールを拾っての攻撃が主です。CBの#3森重選手#32渡辺選手は、身長では勝てないまでも上手く体を当てて、#10レアンドロ・ペレイラ選手を自由にさせていませんでした。さらに、4バックが横に圧縮し、#18橋本選手が下がってセカンドボールを拾っていて、山雅はなかなか攻撃に出ることができませんでした。


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そして、ボールを奪ってのFC東京の攻撃ですが、山雅の両シャドーが上がって空いたボランチの脇のスペースを狙っていたように思えます。FWの選手が下がったり、SHの選手が中に入ったりしながら、ボランチ脇のスペースを巧みに使い、ボランチとWBを引き付けて空いたサイドのスペースをSBが突くという攻撃を多く見せます。ここで、シャドーが素早く戻ればよかったのですが、攻撃に重心を置いていたのと前半の山雅は少し攻→守への切り替えが遅く、それが苦戦を招いていたように感じられました。


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FC東京と比べると山雅はディフェンスラインでボールを回す場面は少なかったのですが、FC東京は山雅よりも前線からのプレスに来ていた印象です。ポイントは山雅のサイドのCBにSHが寄せるということ。この時、サイドは山雅のWBとFC東京のSBで1対1になっているため、山雅は数的優位を作ろうとシャドーの選手が流れていきます。


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ただ、これはFC東京の思う壺。サイドに人数をかけることで、山雅の中の枚数は不足しています。また、選手の質もFC東京の方が高いので崩し切ることは難しく、山雅は肝心のシュートを打てません。FC東京のSHもこれを見越して中へのパスコースを切っていて、サイドに誘導していましたね。


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一方、これはさらに少なかったのですが、山雅がディフェンスラインでボールを回せるとき。#35宮阪選手が下がってボールを受けようとしますが、FC東京はここまでは比較的ボールを持たせてくれます。ここで山雅はWBをサイドにまで開かせ、FC東京のSBとCBの間を空けて、そこを#7前田選手の快速が突くというのが一つの攻撃パターンです。しかし、FC東京のSBは釣られずコンパクトにしていましたし、CBが斜め後ろにカバーのポジションを取ることで、#7前田選手の裏抜けを封じていました。ディフェンスラインも下げるときはすぐに下げ、裏のスペースを消してきています。


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反対に、山雅の3バックはいつもフラット。ラインを高く保ってコンパクトにしようとするのはいいですが、#11永井謙選手に裏に抜け出された時に、追いつける選手がいません。この問題を解決できなかったことが、山雅にとっては致命傷になってしまいました。


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FC東京が攻撃時、すなわち山雅が守備時。基本的にFC東京のSHには山雅のWBがついています。ここで、FC東京のSHが下がる時、山雅のWBがそのままついていきます。ここで、裏にスペースが空く。FWが流れた時はCBがついていきますが、ボールサイドのボランチやSBが飛び出してきたときはどうするか。答えはシャドーが下がって対応するです。


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山雅のボランチは中央を固める意思が強いため、後方からの飛び出しに対応するのはシャドーの任務。特に#13中美選手の守備での貢献が目立っていましたね。FC東京のストロングポイントである#15久保選手を擁する左サイドの攻撃を止めるために、#13中美選手が下げられ、その結果カウンター時には前線に#7前田選手#10レアンドロ・ペレイラ選手の2枚だけ。枚数が足りず、すぐさま囲まれてボールを奪われてしまっていました。


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また、山雅は前目のハーフスペースを消す任務もシャドーに与えています。これにより#7前田選手#13中美選手のポジションはどんどんと下げられ、#10レアンドロ・ペレイラ選手も孤立したくないがために下がってくるので、ボールを奪っても素早く前線に運ぶことができません。ビルドアップの過程で、FC東京の守備陣形が整ってしまい、攻撃を封じられてしまっています。


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ただ、これも山雅の想定内。FC東京はここまでの平均ポゼッション率が43.6%とあまり高くないチームで、得意としているのはショートカウンター。山雅は下がって5-4のブロックを作ることで、このショートカウンターを封じており、FC東京に不慣れなボールを保持する戦い方を押し付けてきました。まあFC東京のボールを回す上手さは想定以上だったでしょうけど。山雅用に練習してたんでしょうか。


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なかなか攻撃に出ることができない山雅でしたが、優位に立てるポイントが実は一つだけありました。それは左サイド。この日のFC東京の右SBは、普段左SBを務める#25小川選手。小川選手の利き足は左足で、右足はとっさには出しにくいという特性がありました。一方山雅の左WBの#42高橋選手も左利き。#42高橋選手は縦突破が得意で、左足でクロスを上げることができます。このとき、#25小川選手の対応は体の向きから遅れがちになり、左サイドからのクロスはこの日の山雅で一番可能性のある攻撃でした。


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まあ当然このことはFC東京も分かっていたので、左を切って右サイドにボールを集めるようにしていましたけど。#3田中選手は縦突破というよりは周囲とのコンビネーションで崩すタイプなので、距離感を適切に保ったり、マークの受け渡しをスムーズにできれば、守るのは左サイドと比べれば難しくありません。誘導された右サイドを崩すことができず、山雅の攻撃は残念ながら前半はあまり機能していませんでした。


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前半44分。山雅は中盤でのボールの奪い合いに敗れ、#15久保選手にボールを運ばれてしまいます。プレッシャーのかかっていない#15久保選手はスルーパスを通します。ここで、#5今井選手#3田中選手が少し前にいて、山雅のディフェンスラインは揃っていなかったので、#11永井謙選手にその裏を突かれてしまいます。スピードのある#11永井謙選手に#5今井選手は追いつくことができず、#11永井謙選手は落ち着いてシュートを決めます。山雅のしたい攻撃をFC東京が実現し、先制に成功しました。山雅としては、前半を0で折り返せるという間際での失点だったので、ダメージは大きいですね。








そして、そのまま前半は0-1でFC東京リードで終了。サイドから執拗にハーフスペースを狙ってくるFC東京の攻撃に対し、山雅もCBが適切なポジショニングを掴み始めたり、シャドーが戻るようになったりと対応してきていましたが、終了間際での失点を喫してしまいました。前半を0-0で折り返すゲームプランが崩れ、後半は攻撃に重心を置かなければいけません。シャドーの位置が低く、攻撃に繋げられなかったという前半の課題をどう修正してくるでしょうか。


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ハーフタイム中には東京ドロンパが山雅ゴール裏に来てくれた様子。トイレに行っていて見られませんでした...。










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両チーム選手交代のないまま後半キックオフ!


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後半になってゴールが必要な山雅は、前半よりもシャドーのポジショニングを意識的に高くしてきました。守備時にはSBを見ることに専念し、ボランチの飛び出しは同じボランチが対応することで、守備の負担を軽くしています。前半よりも下がらず、前にポジションを取ることで、#10レアンドロ・ペレイラ選手が競ったセカンドボールを拾えるようになりました。立ち上がりに#10レアンドロ・ペレイラ選手が競った時に、二人とも前に動き出していたのが印象的ですね。


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また、WBも前半よりは中に絞るようになり、密集を作ろうという意識が見えます。#42高橋選手を使う意識が強くなり、#42高橋選手も高めのポジションを取ります。ただ、#42高橋選手の上がった後のスペースのカバーは整備されておらず、#15久保選手を中心にいいように使われていましたね。後半14分にポスト直撃のシュートを打たれたのは危なかったです。


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後半15分。山雅が早めに動きます。#7前田選手に替えて#11永井龍選手を、#13中美選手に替えて#20杉本選手を投入。2シャドーを交代し、運動量を復活させゴールを目指します。


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この二人の投入で山雅は攻勢を強めます。前半は#10レアンドロ・ペレイラ選手が下がってボールを受けたり、サイドに流れたりしたシーンで中の人数が不足するという問題があったのですが、#11永井龍選手#20杉本選手が前線に入ることで、迫力が増しています。また、#20杉本選手はディフェンスラインと前線の間の中継点としても機能していて、高い技術力でボールを前に運べていました。次はスタメンでもいいんじゃないかと思います。


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ただ、攻勢を強めたことで山雅の中盤にはよりスペースができていましたし、シャドーに入るボールをFC東京のDFは狙っていたので、ボールをカットされてショートカウンターを受けるシーンも前半よりも多くなっていました。後半23分。FC東京は#11永井謙選手に替えて、#16ジャエル選手を投入し、2点目を奪いに行きます。

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後半31分。#16ジャエル選手#9ディエゴ・オリヴェイラ選手とのワンツーで左のペナルティエリア角を攻略してこようとします。これは山雅のディフェンスがカットしますが、こぼれ球が#15久保選手に渡ってしまいます。ゴールに向かってドリブルを開始した#15久保選手の足を#31橋内選手がひっかけてしまい、PKの判定。#15久保選手のボールを晒すプレーが絶妙でしたね。


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このPKを#9ディエゴ・オリヴェイラ選手が独特の助走から、#16村山選手の逆を突いて決め、FC東京が追加点を獲得しました。#9ディエゴ・オリヴェイラ選手はこれで公式戦6試合連続ゴールと絶好調です。

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PKの間に山雅は最後の選手交代を行っていました。#35宮阪選手に替えて#8セルジーニョ選手を投入。シャドーに#8セルジーニョ選手を入れ、ボランチに#20杉本選手を下げて、より攻撃的に1点でも奪おうとします。


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前線に枚数を増やしてゴールを目指したい山雅でしたが、FC東京もコンパクトに4-4のブロックを作っているので、スペースはなかなかできていません。#8セルジーニョ選手が下がってボールを受け突破口を作ろうとしますが上手くいかず。それでも、FC東京も足が止まり始め、サイドへのプレッシャーが弱まっていたので、山雅はサイドからクロスを上げられるようになり、後半39分の#11永井龍選手のシュートといった惜しいシーンもありました。

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この日の入場者数は36,412人と発表されました。山雅サポーターも1,500人ほど来ていたようです。


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FC東京はボールを奪っても縦に急がず、ボールを繋ぐことで、時間を使ってきていて、後半38分には#8高萩選手に替えて#17ナ・サンホ選手を投入するなど、前線からプレスをかけて、山雅のロングボールを制限してきてもいましたね。

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後半アディショナルタイム3分もFC東京はわざとヒートアップしたり、#9ディエゴ・オリヴェイラ選手に替えて#39大森選手を投入したりして、有意に時間を使いそのまま試合終了。平成最後のゲームをは2-0でホームのFC東京が制しました。


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この試合に置いて山雅はFC東京にボールを持たせるというゲームプランで、シャドーもブロックに参加しての5-4で守るという作戦はある程度機能していましたが、やはり前半を0で終えられなかったのが痛かった。下がりすぎ故の攻撃時の枚数不足も引き続き解消すべきテーマですね。#10レアンドロ・ペレイラ選手をもっと中で張らせることができるよう戦術も整備しなければなりません。


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健闘した選手を山雅サポーターは拍手で迎え入れます。


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FC東京のゴール裏ではこの日初スタメンの#32渡辺選手が勝利のシャー!を行っていましたね。ヒーローインタビューも#32渡辺選手でした。初スタメンということを感じさせない活躍ぶりだったと思います。


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ありがとうございました!



















<ハイライト動画>








監督コメント
(Jリーグ公式)

選手コメント(Jリーグ公式)

J1順位表(Jリーグ公式)

2019 明治安田生命 J1リーグ第9節 VS FC東京|試合結果(松本公式)

2019明治安田生命 J1リーグ 第9節 FC東京 2-0 松本山雅FC|フォトギャラリー
(松本公式)

2019明治安田生命J1リーグ第9節 vs松本山雅FC|試合結果(東京公式)

松本山雅 首位FC東京に敗れ11位後退(信濃毎日新聞)













これで山雅は3勝2分4敗の勝ち点11で順位も11位。2試合ぶりの勝利を掴みたい次節は5月4日(祝)14:00から。ホーム・サンプロアルウィンでセレッソ大阪との対戦です。ロティ―ナ監督が就任したセレッソはここまで2勝2分5敗の勝ち点8と結果は出ていませんが、各ポジションに強力な選手をそろえた手強い相手。私は行けませんが、GW真っただ中ですし、ぜひともサンプロアルウィンでの応援をよろしくお願いします。


頑張れ!松本山雅FC!!


お読みいただきありがとうございました。


おしまい





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前節、サガン鳥栖に1-0と競り勝った松本山雅FC。リーグ戦での直近の成績を2勝1分とし、3勝2分3敗の勝ち点11で10位につけます。残留争いに巻き込まれないためにも、さらなる勝ち点が必要ですが、今節の相手はFC東京。第8節終了時点で6勝2分の勝ち点20と首位につけています。未だ無敗の強敵に山雅はどう立ち向かったのでしょうか。


では、観戦記を始めます。よろしくお願いいたします。




後編はこちら















朝6時、高速バスに乗って長野を出発。高速道路は意外にも混んでおらず、時間通りの9時45分に新宿駅に到着しました。そこから京王線で最寄りの飛田給駅へと向かいます。電車の中には複数人の山雅サポーターがいました。


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到着した飛田給駅にはFC東京と東京ヴェルディのタペストリーが掛けられていて、観戦客を歓迎します。


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駅前のマクドナルドもFC東京の青赤仕様です。


スタジアムへは真っすぐ。10分ほど歩き、歩道橋の階段を上がると、


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味の素スタジアムが姿を現しました。東京に住んでいた時以来なので、およそ2年ぶりの来訪です。屋根を支える鉄骨が円状に配置されていて、インパクトを与えてきます。


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右にいるのってモンストのキャラクターですよね。FC東京ってモンストの会社がスポンサーになってるんですか。つまり課金すればするほどFC東京が強くなると。怖っ。


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入り口から3分ほど歩いて、アミノバイタルフィールド前の青赤パークに到着です。






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東京ドロンパのふわふわがあり、


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シュートスピードを測るブースがあり、


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大きいボールでのモンスターフットボールが繰り広げられていたり、


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ステージの上のビジョンではゲームハイライトが流れてたり。#9ディエゴ・オリヴェイラ選手がゴールを決めていました。


まず、青赤パークをぐるりと一周し、どんなスタグルがあるのかを確認。そして、適当なスタグルの列に並びます。そのスタグルは20分ほどの待ち時間でした。待ち時間中、暇なのでツイッターを見てると10時45分からガンズくんが青赤パークに登場すると自ら呟いていました。






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最初に青赤パークの入り口付近にいたのは、この日のマッチデースポンサーである東京ガスのキャラクター、パッチョと電パッチョです。青い方がパッチョでオレンジが電パッチョですよね。目が点になっており、口角がかなり上がっているというシンプルなデザインですね。電パッチョには頭に稲妻がついていて、おへそ的にコンセントプラグが張り付いています。二人もお尻がプリティでした。





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ガンズくん登場。東京でも会えるとは。


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握手をしてくれるガンズくん。


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FC東京サポーターから東京ドロンパのぬいぐるみを渡され抱えます。ややヘッドロック的ですね。


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もちろんちゃんと持ち直してくれました。


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そしてパッチョ、電パッチョと共に3ショットです。


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ひょっこりはんするガンズくん。からの...

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まさかのチューチュートレインが始まりました。お客さんのノリに答えてくれてのもので、とてもありがたいです。


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東京っぽいポーズ。


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愉快なポーズをするパッチョ。表情が豊かに見えます。


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サインをするガンズくんの人気は松本でも東京でも変わりません。


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蠱惑的なポーズも披露です。


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東京ドロンパのふわふわの前に張り切るガンズくん。


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フワフワの中に入りたいガンズくん。しかし、入口とはサイズが合わず入れません。中の子供たちに手を振ると、子供たちも振り返してきたようでした。


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サッカー盤に興じるガンズくん。あちゃーというポーズが可愛いです。


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取材も受けていました。


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その隣ではモンスターフットボールに、まず電パッチョが参戦しています。


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正面を向いて決めポーズ。ボールは?


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さらにパッチョが、


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ガンズくんも参加し、キャラクターサッカーの様相を呈してました。


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ボールに襲い掛かるガンズくん。一緒にプレーできた子どもは羨ましいですね。


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その後もお客さんによるガンズくんの撮影は続きます。ここでふとステージに目をやると特撮風の怪人が登壇しています。その名をワルビーというそう。ポケモンにいた気がします。


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三味線の音楽にのせてラップ調に自らのテーマを歌うワルビー。怪人のオンステージ。それを阻止すべく登場したのが、


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地域宣伝隊コダレンジャーです。コダレンジャーとはこの日の「小平の日」に合わせて登場した小平のヒーロー。丸ポストレッド、グリーンロードグリーン(グリーン2回言っとる)、ブルーベリーパープルの3人からなるローカルヒーローらしいです。造形はわりあいしっかりしていますね。


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そして繰り広げられるヒーローショー。


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『トクサツガガガ』で観たヤツや!と一人ニヤニヤしてました。戦隊ヒーロー然としたちゃんとした曲もありましたしね。


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最後には覚えてろーという常套句を吐いて、去っていったワルビー。


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こうして小平市と味スタの平和は守られた(?)のでした。ありがとうコダレンジャー。


ヒーローショーを眺めていると、後方には人だかりができています。戻ってみると

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東京ドロンパが登場していました(横向きですいません)。


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味スタで初めて会った東京ドロンパは160cmほどで想像以上に小さくて、キュートでした。GWで子供の日も近いということで、鯉のぼりを持っていましたね。


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サポーターのキャップにサインをする東京ドロンパ。


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とここでガンズくんと東京ドロンパが4年ぶりの再会です。どうやらガンズくんから何かプレゼントがある様子。


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お客さんの期待を煽り、溜めてから出したプレゼントは


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山雅が経営する喫茶山雅のレトルトカレーでした。


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受け取る東京ドロンパ。


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そして、二人でポーズです。


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並び立つと東京ドロンパのミニマムさが際立ちますね。あー可愛い。


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FC東京サポーターの方からもプレゼントとが贈られます。手を伸ばして掴む東京ドロンパ。


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中に入っていたのは...


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平成最後の饅頭と令和最初のまんじゅうでした。二人で仲良く写真を撮ります。今、気づいたんですけどこの日の東京ドロンパは子供の日を意識してか兜を頭につけていますね。


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元気にアピールする東京ドロンパ。


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テンションが上がれば縦にもなりますよ。ただ、仲良くしていた二人ですが...


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ガンズくんが東京ドロンパの饅頭を頂戴したところから二人の小競り合いが始まりました。後ろ姿ですけど、この「待ってよー」ってする東京ドロンパ可愛すぎませんか。


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まあ喧嘩するほど仲がいいということで。


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袋の中には煎餅も入っていました。小さくつまむガンズくん。


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東京ドロンパに贈られた煎餅は焼き鳥味でしたが、ガンズくんは特に気にしていない様子でした。まあ公式で「好きな食べ物:山賊焼き(共食いだけど、気にしない♪)」とか言っちゃうキャラクターですからね、ガンズくんは。


サポーターの方からのプレゼントはまだまだ続きます。


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袋の中に入っていたのは...


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二人が描かれた飛びだす手紙でした。とても可愛らしくて感動的ですね。このマスコットにかける情熱は見習いたいです。


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様々な角度でポーズを取ってくれるのは有難いですね。


気づいたら東京ドロンパソロの写真を撮っていなかったので、ここでいくつか紹介したいと思います。


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平成最後ということで東京ドロンパもはっちゃけ気味です。我ながら臨場感のある写真が撮れたかなと。


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お客さんからあざといポーズをリクエストされたガンズくん。可愛い悩殺ポーズを披露です。


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11時30分を過ぎて二人の出番もそろそろ終了。ただ、最後の最後まで二人はお客さんを楽しませてくれました。この口を覆う東京ドロンパ魅力的です。


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何だこのポーズ。


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2人とも楽しい時間をありがとうございました!GWのいい思い出です。














マスコットタイムも終わり、ここからはスタジアムでの楽しみ、スタグルの時間です。

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まず1品目はロケットチキンさんです。メニュー表と待ち時間が表示されるのはとてもいいですね。山雅やパルセイロでも取り入れてほしいです。11時30分ごろにはFC東京サポーターは先行入場をしていたのか、あまり並ばずに買うことができました。


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手書きで書かれたメニューの中から最小単位の2ピースのフライドチキンライスセットを注文です。



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フライドチキンはしつこくなく爽やかな味わいで、魔法の調味料であるタルタルソースがベストマッチでした。甘辛ソースをかけてもいけますね。硬めに炊かれたご飯も歯ごたえがあって美味しかったです。あと写真はないですけど、このとき小平市出身のシンガーソングライター三ツ矢竹輝さんがステージで歌を披露していました。




続いてのスタグルは

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普段食べられないものを食べようと、イタリア料理のLasagna Italianaさんを選択しました。


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本場イタリア人シェフが料理してくれるということで期待も高まります。ただ、一人で回しているので提供にはやや時間がかかり、列の進みもちょっと遅かったですね。

進みそうで進まない列で待つこと15分。ラザニアを手に入れました。


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出された瞬間からチーズの豊潤の香りが鼻腔を刺激するこのラザニア。ミートソースとチーズのインパクトが強く、モチモチしたラザニアと合わさってなかなかこってりとした味わい。見た目以上のボリュームがありました。タバスコをかけても美味しそうだなと感じます。




ここまで書いてきてなんですが、実はチケットを家に忘れて来てしまって。なので入場する前に当日券を買わなくてはなりませんでした。ただ、12時15分ごろの正面入り口に一番近いチケット売り場はそこまで並んでおらず、スムーズに買うことができたのでよかったです。ビジター自由席も余裕で残席ありましたしね。


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チケットも購入してあとは並ぶだけでしたが、ゲートから200mを過ぎても入場列の最後尾が見えてきません。どれだけ並んでいるんだと歩き続け、300mほど先の広場内にやっと最後尾を見つけました。


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このときすでに入場開始から30分ほどが過ぎていました。列も消化されているだろうと高をくくっていましたが、想像以上に山雅サポは来場していて見通しが甘かったです。ただ、並んでからは列はスムーズに動いていて、ストレスを感じることなく入場することができました。それでも15分ほどかかりましたけど。






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味の素スタジアムに入場すると空は晴れ渡っていて、円周上の座席にノスタルジーを感じます。縞模様のピッチは日光を反射して輝いていて、子供たちが楽しそうにサッカーをしていました。前の方には座れる座席がなく、12列目あたりにやっと席を見つけ、座れることができました。


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それでも少し時間があったので外に出ると、ビジター自由席の近くには山雅のグッズ売場が展開されており、多くの山雅サポが詰めかけていました。何か買いたかったなぁ。


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グッズ売場横ではガンズくんが再登場し、サポーターと記念撮影を行っていました。OneSoulポーズがキマってます。


この時、時刻は13時。選手をアップ時から応援するには、再び青赤パークに行くことは叶いません。でも、まだ足りない気分だったのでスタジアムをうろうろしてスタグルを探します。


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最終的に長野にもあるけど、ケンタッキーにしました。オリジナルチキン2ピースと念のためにお茶を注文です。


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普段あまりケンタッキーは食べないんですけど、スタジアムで食べるケンタッキーはまた違った味わいがありますね。行楽的。皮が美味い。


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FC東京のキーパーが登場したのに遅れて、山雅のキーパーも登場しました。






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この日、最初に#16村山選手のチャントを歌った時、歌声が屋根に反響して、サポーターを包み、いつものアルウィンとは違った迫力に、「今日は勝てる」と感じました。やっぱり屋根があるのはいいですね。


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少し遠いけど、フィールドプレイヤーも登場です。





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この日のアップ中には、GWのスペシャルプログラムとして、平井大さんのスペシャルライブが催されました。今旬のミュージシャンを呼べるなんて流石首都クラブは違いますね。


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場所はメインスタンドとホームゴール裏の間の第4ゲート付近です。真ん中でやるのかと思ってた。


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この日の平井大さんは「Slow & Easy」と今年の映画ドラえもんの主題歌「THE GIFT」を披露。味スタに伸びのある歌声と、うっとりする演奏が味スタに響き渡ります。生演奏を聴きながらアップを見るのは初めての経験で、素直にいいなと思えました。


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平井大さんのライブが終わってからは、チーム関係なく会場中から拍手が沸き起こりました。平井大さん素敵な時間をありがとうございました。




では、ここで両チームのスタメンの紹介です。






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FC東京は前節からスタメンを3人変更。#15久保選手が負傷から復帰し、負傷した#2室屋選手に替わって#6太田選手が今シーズン初のスタメン。大卒ルーキーの#32渡辺選手#20チャン・ヒョンス選手を押しのけての出場です。フォーメーションはオーソドックスな4-4-2。


一方の山雅は負傷の報道もあった#35宮阪選手も無事出場し、前節と変わらない11人で首位に挑みます。フォーメーションは不変の3-4-2-1。










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選手入場を前に高まるFC東京サポーターたち。


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山雅の選手紹介を終えて、次はホームチームFC東京の選手紹介です。


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選手紹介の前のVTRで練習の様子を流すのはいいですね。日頃の積み重ねが表れているようで、感動します。


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東京のチームにふさわしいスタイリッシュさ。青と赤で視覚的にも刺激的でした。


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キング・オブ・トーキョー、アマラオの横断幕も変わらず選手を見守ります。





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FC東京名物の「You'll Never Walk Alone」。でしたが、


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山雅サポーターは県歌「信濃の国」を大声で歌い上げます。私の耳には「信濃の国」の大合唱しか聞こえず、誇り高かったです。でも、合間に聞こえる「ユルネバ」も感動的でした。


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そして、東京でもタオマフを掲げ、入場曲「中央線」を合唱します。


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選手入場が終わり、この日のマッチデースポンサーである東京ガスの会長と、ソシオ会員でしょうか、二人の子供から花束が贈呈されました。


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コイントスの結果、エンドチェンジがなされます。


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円陣を組んで...


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前半キックオフ!







後編に続く


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前編はこちら




では、最初にスタメンの確認です。


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それでは参りましょう。


前半キックオフ!

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立ち上がりから鳥栖はディフェンスラインを高く設定してきています。しかし、ハイラインはスピードのある#7前田選手にとっては歓迎すべきもの。スピードを生かして裏を狙う動きを果敢に見せます。しかし、裏に走ったからとはいえ、ボールが出てこなければ意味がありません。そこで山雅は#10レアンドロ・ペレイラ選手がCBを引き付けたり、#13中美選手が中盤でのボール回しに参加し、ボールを出てきやすくするなど工夫を施していました。


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前半10分。左サイドのスローインから#14パウリーニョ選手が前線へと浮き球でボールを送ります。これに反応したのが#7前田選手。初速の速さで#5ニノ・ガロヴィッチ選手と入れ替わり、ワンタッチでシュート。これが#1大久保選手の上を越えてゴールインし、山雅が早い時間帯での先制に成功します。#7前田選手は今シーズン初ゴールとともに、J1での初ゴールも決めました。


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同点に追いつきたい鳥栖は、前線に人数をかける攻撃的なフォーメーションを採用しています。#9フェルナンド・トーレス選手が中央に位置し、#44金崎選手#7イサック・クエンカ選手との3トップ的な構成になりますが、ここでポイントは3選手とも中央に入り距離感を近くしていること。これによってクロスのこぼれ球をものにしてゴールに結びつけようという意欲が見えます。


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さらに重要だったのが山雅の3バックを中に引きつけていたこと。これにより、山雅の3バックとWBの間に有意なスペースを生み出そうとしています。そして、生まれたスペースをIHの#41松岡選手#14高橋義選手が2列目からの飛び出しで使おうとしてきます。カウンター攻撃でも鳥栖はIHに3バックの脇を突くタスクを与えていて、かなり攻撃的でした。


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しかし、そこは当然山雅のWBも中に絞り、スペースを消してきます。となると今度はサイドが空く。鳥栖のSBはこの日、サイドに張り出し高い位置を取っていたため、プレッシャーの少ない状態でクロスを上げていきます。山雅としては中もサイドも守りたいところでしたが、両方を守るのはさすがに不可能。ゴールは中央にあるので、やはり中央に人数をかけて重点的に守り、そのぶんサイドはやや捨てていた印象です。


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とはいっても完全フリーの状態でクロスを上げさせるわけにもいかないので、鳥栖のSBには基本的に山雅のシャドーがつきます。この日の山雅のシャドーは高い位置を取るSBの対応に追われ、いつもよりもポジションを押し下げられていました。#10レアンドロ・ペレイラ選手も前線で孤立しないために落ちてくるので、攻撃の開始点はいつもより下げられ、それが山雅の攻撃を難しくしていたように感じました。


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山雅の持ち味といえば前線からのプレス。この日も前からいっていましたが、これまでと比べると頻度は控えめでした。しかし、数少ない前プレを鳥栖は脅威に感じたのか、最初は4バックで回していたものの、だんだんと#36高橋秀選手を下げて、SBを上げるようになります。


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しかし、このとき前線とディフェンスラインが分断されがちになり、#14高橋義選手が中継役になろうとしますが、#14パウリーニョ選手に見られていて、パスを出せません。結果としてロングボールが増えていて、この日は#9フェルナンド・トーレス選手がいたので、それでもよかったのですが、ポゼッションを標榜するならば、解決すべき問題のように感じます。CBにもっと配球力の高い選手を入れるとか。


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試合は鳥栖が優位に進めますが、山雅もカウンターで応戦します。鳥栖は2人のIHが高い位置を取るので、アンカーの#36高橋秀選手の脇がどうしても空きがちになります。ここを#10レアンドロ・ペレイラ選手が落ちて使おうとして、ファウルを受けてFKを獲得するなど、一定の形を作れていましたね。


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加えて、遅攻の際にも前半の山雅は前線までボールを運べていました。鳥栖の前線の3人は戻ってまで守備することはないので、第一ラインを突破できれば、中盤で3対4を作ることができます。中盤の一人がボールホルダーにプレスをかけると、スペースができるので、前半の山雅はそこをうまくつけていた印象です。人数が揃っている最終ラインを突破することはできませんでしたが。


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また、この日絶妙だったのが#14パウリーニョ選手#35宮阪選手の2ボランチの関係性。#35宮阪選手が積極的にボールに絡んで、前線へパスを配給する。一方で、#14パウリーニョ選手はカバーに徹し、危険なスペースを埋め続け、リスク管理を行うという役割分担がきっちりとなされており、中央では安定感がありました。


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前半の半ば頃から鳥栖は#7イサック・クエンカ選手が中盤に落ちて、ボールを受けるようになります。これは山雅の5-4のブロックの外でボールを貰いたいといった思いや、#36高橋秀選手#14高橋義選手二人になりがちな中盤に人数を増やして、前線にボールを出したいという狙いがあるでしょうか。


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しかし、ドリブルが持ち味の#7イサック・クエンカ選手が下がることで鳥栖の攻撃の威力が減じていて、さらに#44金崎選手も下がって受けるという場面が見られたため、山雅にとっては助かる展開でした。山雅はマンマークでしたが、CBからボランチ・シャドーへのマークの受け渡しができていて、スペースを開けさせていませんでしたね。


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一方で山雅の攻撃では、最終ラインを突破するために、斜めの動きが多く用いられています。アタッキングサードで前を向いてボールを持てたら、シャドーのどちらかが斜めの動きをするように設計されていました。CBの間を横断することで、CBから離れ、もう一方のCBの背後を取ることでフリーでボールを受けようとします。ブロックにはあってしまったものの、追加点を奪うための有効な形で、後半も続けていくことが求められますね。


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アディショナルタイムはなく、前半は1-0で山雅のリードで終了。先制こそしたものの、どちらかというと鳥栖ペースで試合は進んでいきましたが、山雅は中央をガッチリと固めていて、鳥栖の攻撃をシャットアウトしていました。後半に向けては、早い時間帯に追加点を取って試合を決めたいところです。


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ハーフタイムにはアウェイツアーのPRがあったり、


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県内ではよく見る旗がスタジアムを一周したりしました。











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両チーム選手交代のないまま後半キックオフ!


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後半になって1点のリードを持つ山雅は、引いて守ります。ディフェンスラインをやや下げて、守備の早い段階から5バックを形成していました。これに対し、鳥栖はサイドから崩していこうとします。


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鳥栖はSBが大きく外に開きますが、後半はIHも外に開きサイドに二人当てる傾向を強くしてきました。山雅のサイドは基本的にWB1枚なので、WBが鳥栖のSBに行ってしまうとIHを誰が見るのかが課題になります。ここで、サイドのCBが釣り出され、山雅のハーフスペースが空く瞬間が訪れます。


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CBがスライドしたり、ボランチが落ちたりして山雅も対応しますが、その一瞬の隙に、#44金崎選手#7イサック・クエンカ選手がハーフスペースに侵入し、危険な位置でボールを受けられてしまうシーンが後半は増えていました。これに対応するには前半のようにシャドーをSBにつければいいのですが、そうすると今度は攻撃が弱くなってしまうため、難しい課題です。この日の山雅は時間が経つにつれてシャドーも守備に参加するようになり、前に行けなくなっていましたね。


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しかし、山雅にもカウンターで攻撃の瞬間が訪れます。この日は左サイドからの攻撃が多かったのですが、いつもと違うパターンの攻撃が見られました。それは#42高橋諒選手がインナーラップをするということ。シャドーの選手や#10レアンドロ・ペレイラ選手がサイドに出た時、#42高橋諒選手はサイドから中に向かって走り出します。勢いを持ってハーフスペースに侵入し、シュートに繋げるというシーンが後半立ち上がりと終盤の二度見られましたね。意表を突いたいい攻撃だったと思います。


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後半13分。1対2の未曾有のピンチを#42高橋諒選手が戻って防いだ直後、鳥栖が選手交代を行います。17歳の#41松岡選手に替えて#4原川選手を投入。前半から狙っていた右サイドの攻撃を強めます。


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引き続き鳥栖がボールを保持する展開が続きますが、山雅も5-4のブロックを作って対抗します。それぞれ、30mほどに収まるようにコンパクトに設定し、中のスペースを消していきます。サイドに追いやるという狙いは上手くいっていて、鳥栖はブロックの中に縦パスを通すことができず、外で回すことが多くなっていました。山雅もシャドーを下げて守備的に来ていますしね。


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そして、山雅がボールを奪った時、鳥栖の中盤とディフェンスラインとの間は空いてしまっています。後半の鳥栖は攻める気持ちが強く、陣形をコンパクトにできていなかったため、前線と中盤、中盤とディフェンスラインの距離が開いてしまっていて、山雅の選手は間で余裕をもってボールを受けるシーンが増えていました。しかし、ペナルティエリア前までボールを運ぶことはできるものの、もう一押しが足りません。2シャドーがもっと#10レアンドロ・ペレイラ選手を使えればよかったのですが。


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後半24分。山雅が最初の選手交代を行います。#10レアンドロ・ペレイラ選手に替えて、#11永井選手が投入されました。#11永井選手はそのままワントップの位置に入ります。


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山雅は手を打ったものの、攻めるのは鳥栖。#4原川選手はIHに入っていますが、アンカーの#36高橋秀選手とよくポジションを入れ替えています。山雅は#4原川選手を捕まえ切れていなかった印象があります。#4原川選手は下がることも多く、前線とディフェンスラインの中継役になっていました。#4原川選手が入ることで鳥栖はより円滑にパスを回し、#7イサック・クエンカ選手も前線に張っていることができていましたね。


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後半30分、#35宮阪選手が足をつってしまいます。この日は気温も高く、#35宮阪選手も運動量多く動いていたので、しょうがない部分もありますね。ここで#6藤田選手が投入されますが、ここでアクシデント。第四審がボードを掲げる前に入ってしまったということで#6藤田選手にイエローカードが提示されてしまいました。#6藤田選手は選手交代をやり直すことになりましたが、#6藤田選手はもちろん、その前の鳥栖の交代が終わって時点で試合を始めてしまった審判団にも責はあるかと思います。Jリーグジャッジリプレイで取り上げてほしいなぁ。


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また、その直前には鳥栖が2枚目の選手交代を行っていました。#5ニノ・ガロヴィッチ選手に替えて、#25安庸佑選手を投入。#25安庸佑選手はIHに入り、#4原川選手がアンカーに、#36高橋秀選手がCBにそれぞれポジションを一つずつ下げています。


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#25安庸佑選手の縦に仕掛けるドリブルが加わった鳥栖は、さらに山雅を攻めますが、山雅も集中して跳ね返します。逆にSBが上がった裏のスペースを#11永井選手に突かせるというカウンターも時折見せ、追加点こそ奪えないものの時計の針を着々と進めていきます。


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後半38分には鳥栖は#44金崎選手に替えて、#11豊田選手を投入し放り込み体制へとシフトチェンジ。山雅もそれと同時に#7前田選手に替えて、#20杉本選手を投入し、クロッサーへのプレスを復活させようとします。


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この日の入場者数は16,367人。同じくチケットの完売した川崎戦や神戸戦と比べるとやや少ないですね。田植えの影響でしょうか。


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後半アディショナルタイムには、鳥栖は#3高橋祐選手も前線に上げ、パワープレーを敢行しますが、効果的な肺クロスはあまり上がらず。山雅の選手もちゃんとクロッサーに寄せ、中で集中を保って跳ね返します。そして最後のCKを凌いで試合終了。山雅が1-0で勝利し、2試合ぶりの勝利を手にしました。これで3試合負けなしです。


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勝利のアルプス一万尺もおよそ2週間ぶりです。#16村山選手#7前田選手が前に出てきていましたね。


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反町監督のインタビュー。やや苦み走った顔がこの試合の苦しさを物語っています。「内容は良くなくても勝ち点3を取れたことは大きい」「3試合負けなしだが好調だとは思っていない」とのことでした。


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この日のヒーローインタビューはもちろん#7前田選手。ゴールについては「決まってよかった」とシンプルに一言。これからの抱負を聞かれ、「(久保)建英には負けない」とのことでした。頼もしいですね。


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#7前田選手にはMVP賞として、信州プレミアム牛肉と信州金芽米が贈られました。


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恒例のカメラにサインもあっという間に終わりました。


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また、敢闘賞には#13中美選手が選ばれました。この日も攻守によく走ってくれましたが、やはり攻撃の選手で次の試合はゴールに期待したいです。


この試合においては鳥栖が取ってきたSBをタッチライン際まで開かせたり、サイドでIHとの縦関係を作るという攻撃は、正直かなり山雅対策として有効でした。しかし、内容が悪いながらもそれを跳ね返せて1点を守り切って勝てたのは自信に繋がりますね。反対に、ポゼッション率70%を超えて攻め続けたものの、1点が遠かった鳥栖の得点力不足はかなり深刻ですね。形は出来ているので、1点取れれば上向くと思うんですけど。


また、山雅の側でもディフェンスラインを下げてしまったり、シャドーが低い位置を取り過ぎてしまったりと反省点も多く見られたのも事実。内容も自ずからもっと良くすることができたはずです。きっちり修正して、来節に臨んでほしいですね。














<ハイライト動画>








監督コメント
(Jリーグ公式)

選手コメント(Jリーグ公式)

J1順位表(Jリーグ公式)

2019 明治安田生命 J1リーグ第8節 VS サガン鳥栖|試合結果(松本公式)

(ホームゲームイベント)2019 明治安田生命 J1リーグ第8節 松本山雅FC VS サガン鳥栖|フォトギャラリー(松本公式)

2019明治安田生命 J1リーグ 第8節 松本山雅FC 1-0 サガン鳥栖|フォトギャラリー
(松本公式)

2019明治安田生命J1リーグ第8節 松本山雅FC vs サガン鳥栖|試合情報(鳥栖公式)

耐えた松本山雅、無失点勝利 10位に浮上(信濃毎日新聞)

サガン、松本に0-1 J1リーグ第8節(佐賀新聞社)

鳥栖・MF高橋義希、J1出場250試合達成 地元・長野で、両チーム祝福(佐賀新聞社)

【J1採点&寸評】松本1-0鳥栖|驚異のスプリント力で決勝弾の前田大然を最高評価! トーレスは獅子奮迅の働きも…(サッカーダイジェストWeb)

【松本】ウノゼロ勝利も展開は「一か八か」。ここ3戦で勝点7の順風だからこそ突き詰めるべき課題(サッカーダイジェストWeb)


【松本×鳥栖】10位浮上の反町監督「いいGWにしたい」、3連敗のカレーラス監督「『悪い』としか言いようがない」(サカノワ)


前田大然、J1での初ゴールはやっぱり「スピード違反」だった(Qoly)









この勝利で山雅は3勝2分3敗の勝ち点11で10位にまで浮上。一桁順位も近づいてきました。次戦は4月24日19:00から。アウェイ・IAIスタジアム日本平で、ルヴァンカップグループステージ第4節vs清水エスルス戦です。ルヴァンカップでは現在最下位ということで、グループステージ突破のためには勝利が必須になりますね。出場機会の少ないメンバーの奮起に期待しましょう。


そして、明治安田生命J1リーグの次節は、こちらもアウェイ・味の素スタジアムで、FC東京との対戦です。現在FC東京は6勝2分の勝ち点20で首位を走っています。未だ無敗という難敵ですが、力を尽くして勝利を掴んでほしいです。私も応援に行きます。今シーズン初のリーグ戦の連勝が見たいですね。


頑張れ!松本山雅FC!!


お読みいただきありがとうございました。


おしまい





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前節、アウェイで湘南ベルマーレに1-1で引き分けた松本山雅FC。期待の#10レアンドロ・ペレイラ選手に初ゴールが生まれ、順位も2勝3分3敗の勝ち点8で12位。まだシーズンは始まったばかりですが、そこまで悪い数字ではないですね。


そして、今節は2週間ぶりのホーム戦。サンプロアルウィンにサガン鳥栖を迎えます。鳥栖は第7節終了時点で1勝1分5敗の勝ち点5で18位に沈んでいます。ここまでわずか1得点と得点力不足に苦しんでいますが、山雅にとっては残留争いのライバルになりそうな相手なので、J1残留のためにも勝利が必要になります。今シーズン3勝目を目指して山雅はどのように戦ったのでしょうか。


では、観戦記を始めます。よろしくお願いいたします。




後編はこちら





【松本 vs 鳥栖】 ウォーミングアップコラム:高橋諒は前を向く。“古巣戦”の反省を糧に
(J's GOAL)






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10時半ごろにアルウィンに到着。この日の松本は雲一つないほどの青空で、気温も試合中は半袖で構わないくらいの暖かさでした。


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また、春ということであちこちに桜が咲いていましたね。バーベキューをしている人もいて、ファンパークにはかすかに香ばしい香りが漂っています。次の試合が5月4日ですし、その頃には花も散ってしまっているでしょうから、今節限定の景色になりそうです。




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アルウィンについた瞬間に目についたのはおびただしいほどの行列。先行入場の抽選会の列が、ファンパークの外まで伸びていました。大した人気ぶりです。


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この日はレディースデー。ハンドマッサージやセルフヘアアレンジなどのブースが出ていました。客足はまあまあ。







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さて、ここで早いですが、本日のスタジアムグルメのコーナーです。本日の一品目は南インドカレー&タンドリー料理 ターメリックさんの

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カレーセットです。この日は3種類ほどバリエーションがありましたが、オレンジチキンカレーをチョイス。コリアンダーの効いたやや辛めのカレーをほんのり甘いナンでいただきます。カレーにはオレンジが煮込んであって骨付きのチキンも美味しかったですね。ナンも昼食にぴったりのボリュームです。


カレーを食べ終えた後はサウスゾーンに移動。2品目のスタグルをいただきます。


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次に決めたのはバンビクレープさん。

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6種類のクレープから選んだのは、

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2番のストロベリーバナナチョコクレープです。まあ欲張りなので。クリームも甘さを控えておらず、甘味の応酬に打たれます。期待を裏切らない美味しさでした。春うららの陽気にスタジアムで食べるクレープは本当に美味しいです。近くの女子が桜もないのに「お花見みたい」と言っていました。




時刻は11時30分。先行入場の時間です。ガンズくんも登場し、サポーターを迎えます。


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この日のガンズくんは薄い緑色のフレアスカートを着用した、年に一度のガンズちゃんバージョンです。フェミニンな衣装がお似合いですね。











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一般入場待機列に並んで入場待ち。そして時刻は12時に回り、一般入場が始まりました。


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入場するとガンズくんはいませんでしたが、長野のプリペイドカード・ピコカのキャラクター、ピコピーです。本日のアルピコデーにちなんでの登場でした。初めて見ましたがシンプルにヒヨコですね。【出生地】:ピコカランドの怪しさがとても良いです。Jリーグ鳥の会に入らないか。









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入場して見たアルウィンの芝はこの日も青いです。

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「正直田舎者」の弾幕、4年ぶりに見ました。再び見られて嬉しいです。J1に帰ってきた感じがしますね。


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マッチデースポンサーであるアルピコ様から、この日販売されていた山雅応援バナナ。売り上げの一部が山雅ユースに送られると言われては、買わない手はありません。細かったけど6房も入っていて合間合間に食べるのにちょうどよかったです。


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この日のマッチデ―プログラムの表紙は、かつて鳥栖にも在籍経験のある#13中美選手。試合出場がなかったのでやはり悔しい気持ちはあるそうです。この日もスタメンですし、山雅での初ゴールに期待がかかります。


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ホームゴール裏コンコースにはこのような弾幕が出ていました。最近の山雅のサポーターは拍手を多く取り入れたチャントを採用していますし、浸透させようという試みですね。


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バックスタンドコンコース裏には選手・監督の弾幕が出ています。





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ファンパークでは子供たちがサッカーをしていて、


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ガンズくんも登場しました。


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女の子の格好をしていますけど、ドーナツは大好き。


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この日もたくさんカメラを向けられて、高い人気を誇っています。


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ステージ上の鐵戸アンバサダーに呼ばれて登壇するガンズくん。

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インストラクターの方と共に格闘技エクササイズを行います。


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鐵戸アンバサダーと今井スクールコーチと共にエクササイズに励みます。親指は外にしないと危ないらしいです。


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左ジャブに


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右ストレート。


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左フックに


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膝蹴りもあります。女の子の格好でエクササイズをするのはギャップがありますね。


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そして、これを音楽に合わせて繰り返していきます。


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青空。


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ステージの前にはガンズくんの写真を撮ろうと、カメラを構えて座る人たちが数人。私もそのうちの一人でした。ガンズくんがステージから降りると、エクササイズもしないで移動してしまい、すみません。


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ここで、疲れたのかガンズくんはエクササイズの途中でステージから降ります。


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降りても可愛かったですけど。


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桜を眺めるガンズくん。風流ですね。これもこの日を逃すと今シーズンは見られない光景でした。


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桜の木の下の出会いに物語を感じます。


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この日は来られなかったウィントスのぬいぐるみと共に。マスコットが別のマスコットのグッズを持つのっていいですよね。


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リボンをつけて頬を赤く染めた偽ガンズくんとの2ショット。これがパラレルワールド・ラブストーリーってやつですか。













それからもガンズくんとの2ショット写真を求める列は絶えません。しかし、そろそろ選手アップも始まるということでアルウィンに戻ります。アルピコさんの代表取締役の方の挨拶が終わったところでした。ゴール裏は手拍子チャントの練習をしています。


一つ気になったんですが、この日のボールパーソンが須坂創成高校サッカー部だったんですね。須坂ってパルセイロのホームタウンなんですけど。まあ山雅の方が先に声をかけたので何とも言えませんが。




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GKが登場してピッチ内アップ開始です。今日は#1守田選手が負傷のため、#16村山選手がゴールマウスを守ります。今シーズンリーグ戦初出場ですね。





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フィールドプレイヤーも出てきました。


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鳥栖サポーターも意気軒昂と声援を送ります。遠いところをようこそいらしてくれました。






では、ここで本日のスタメンです。




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山雅はキーパーが#1守田選手から#16村山選手に変わったのみで、それ以外はスタメンの変更はありません。3試合続けてのメンバーで2試合ぶりの勝ち点3を狙います。フォーメーションは3-4-2-1。




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一方の鳥栖。前節の川崎戦は敗戦を喫しましたが、それでもスタメンは1人のみの変更。ストライカーの#9フェルナンド・トーレス選手が復帰し、#44金崎選手と2トップを組みます。フォーメーションは#7イサック・クエンカ選手をトップ下に置いた4-1-3-2です。


選手もアップを切り上げ、選手紹介が始まります。あ、その前にひかりTVのCMに反町監督が出てたんですけど、サッカーボードを用いて説明していて、こんなことするんだってなりました。


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選手紹介も終わり選手の入場です。

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入場時チャント「中央線」を歌い、選手を迎え入れる松本サポーター。

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タオルマフラーを振り回して盛り上げます。

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メインスタンドも。浸透率が素晴らしいですね。


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鳥栖サポーターも負けじと声を張り上げます。2勝目への渇望。


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選手の入場が終わり、キックインセレモニーが行われます。どんなお偉いさんかと思ったら、


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アルピコさんが主催しているアウェイツアーのキャンペーンの当選者の方々でした。ガチ一般人です。でも、ファン・サポーターの方にこういう貴重な場を提供できるのはいいですね。写真はないですけど。


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握手をして健闘を誓い合います。


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円陣を組んで...


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駆け出してからの...


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前半キックオフ!







後編に続く





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前編はこちら

中編はこちら



スタメンをもう一度確認して

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前半キックオフ!


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山雅は立ち上がりから前線のプレスに出ます。いつものように近いボランチへのパスコースを切りながら寄せる3人のFW。川崎はプレスを受けているときは4バックで、4対3の数的優位を作りボールを回そうとしますが、立ち上がりは山雅のプレスの勢いが勝り、前半7分など高い位置でボールを奪うシーンが複数回見られました。

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山雅はボールを持ったらサイドに展開することを目指します。右WBの#3田中隼選手は連携を駆使して、左WBの#44高橋選手は自ら縦に仕掛け、タイプの異なる攻撃でサイドを崩そうとします。しかし、川崎は守備時にSBがサイドに釣られた時に、CBが出ていくのではなく、ボランチが中央とサイドの間のハーフスペースを埋めるという約束事があるようです。5バック気味にして、ハーフスペースに侵入しようとする山雅の選手の動きを阻害するともに、中に人数を固めてクロスを跳ね返そうとしてきました。


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川崎のビルドアップですが、前述の通り川崎は必ず数的優位を作ってビルドアップをしようとします。まず、山雅が前線からプレスに来た場合。川崎は4枚で回します。SBが下がってボールを受けようとするのですが、このとき川崎のSBには山雅のWBがついていきます。山雅はSHをCBの両サイド、CFの#20知念選手#31橋内選手がマンマークでマーク。SBにWBを上げるというプランで臨んでいたようですが、ここでWBの選手が釣りだされるとCBとの距離が空いてしまうんですよね。川崎はそこでSHにボールを受けさせて、サイド攻撃を始めようとしていたように見えました。開始位置が山雅よりも断然高いです。


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ただ、前線からプレスに行ってる間はあまり川崎にボールを出させていなかったので、まあ走らされてよくはないんですが、何とか機能していたように見受けられます。しかし、問題は前線からプレスに行かない時です。


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山雅は前線では#7前田選手#10レアンドロ・ペレイラ選手が中央に縦パスを通させないようポジションを取っています。このとき川崎はボランチの片方を下げ、3バックのような形でビルドアップをしてきます。このとき両SBが高く上がるのですが、これが山雅の守備を混乱に陥らせていました。


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山雅は守備時にはWBを下げた5-3-2のブロックを敷いて守ります。5バックはペナルティエリアの幅をカバーしているんですが、このときサイドがぽっかり空いてしまっているんですよね。中を固めて失点を防ぐというコンセプトなのですが、これを利用して川崎はSHが中に入り、SBを外に高く張り出します。ここで中に入ってきた川崎のSHは山雅のWBが見るので、外に開いたSBを見る選手が誰もいません。なので川崎は空いたSBにボールを入れてサイド攻撃を始めます。


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山雅のWBを釣りだせればCBとの距離が空きます。いわばハーフスペースが空くわけですが、川崎がボランチを下げて埋めてきたのに対し、山雅はCBが寄っていくものの中央を守る意識が強く、ハーフスペースをケアしきれていません。中央にいるSHやFWに斜めに動き出され、ハーフスペースを使われるシーンも試合を通じて多く見られ、山雅は川崎に多くチャンスを作られてしまっていました。


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さらに、この日の川崎は右サイドから攻めることが多かったのですが、川崎の右SB#27鈴木選手はもともとFWの選手。高い位置を取るのに慣れていて、ボールを引き出すのも上手く、山雅は対応に大分手を焼いていました。それに#27鈴木選手は中に入っていくこともあるのですが、その時には中の#14中村選手やボランチがサイドに出ていくんですよね。たぶんこれも川崎の約束事にあり、整備された流動的な動きと言えそうです。山雅はこちらもなかなか捕まえ切れていませんでした。


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これを防ぐためには前線からプレスに行って川崎のSBを下げるという手段が最も有効ですが、ただずっと行ってると疲れてしまうんですよね。90分持つようにペース配分をしなければいけないですし、行けない時間帯だって当然ある。でも、行かないとなると川崎の狙い通りにやられてしまいますし、山雅は試合を通してこの難しい問題に明確な解決策を掲示できていなかった印象です。


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また、山雅を悩ませていたもう一つの問題が#14中村選手です。この日#14中村選手は1.5列目にポジションを取っていました。山雅は守備時に川崎のFWとSHの3人を5人で見ていることが多く、#14中村選手が浮いてしまっています。また、#14中村選手は山雅のボランチとCBをはじめとした四角形の中央に入る動きが上手く、山雅は#14中村選手を捕まえ切れていませんでした。


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これを解決するにはアンカーを置く3-3-2-2みたいなフォーメーションにして、#14中村選手にアンカーの選手をマークさせるという案がありますが、でもこれを実行したら今度はアンカーの脇を突かれそうですよね。で、最終的には変わらず5-3-2になる。難しい問題です。


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この日初スタメンを飾った#10レアンドロ・ペレイラ選手。山雅の攻撃はこの選手にロングボールを当ててからの展開を目指していました。#10レアンドロ・ペレイラ選手は193㎝の長身を生かして#3奈良選手#5谷口選手にも競り勝っていましたが、その後が続きません。後ろにすらして#7前田選手が裏に走り込むという形が理想形なんでしょうが、川崎もカバーリングをしっかりしており、チャンスはなかなか生まれてくれません。また、川崎に押し下げられているため、ボールが入っても周囲との距離が遠くパスが繋がりません。#10レアンドロ・ペレイラ選手自体は決して悪いパフォーマンスではなかったと思いますが、周囲との連携はまだまだこれからですね。


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川崎の最大の特徴なんですが、攻→守への切り替えが速いんですよ。ボールを奪われたら近くの選手がすぐ守備に行って遅らせ、もう一人が寄せて奪う。また、パスコースの限定も絶妙で、山雅の選手に特定の方向にパスを出させて奪う。予測も正確ですし、山雅はなかなかペナルティエリアまでボールを運べません。守備の上手い#8阿部選手のスタメンも効いていましたね。


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また、山雅はビルドアップ時に3バックでボールを回すんですけど、川崎はこれにぴったり3人当ててくるんですよね。寄せも速くてタイトですし、山雅のCBは余裕をもってボールを扱うということができません。その結果蹴るのはアバウトなボールになり、川崎に拾われてカウンターを受けてしまうというシーンが多く見られました。ビルドアップでミスが多発してしまったのはこの日の課題の一つですね。


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川崎に一方的に押されながらも、山雅もなんとか耐えます。しかし、迎えた前半44分。#41家長選手が左サイド高い位置でボールを持ちます。事前のプレーでカードを1枚もらっていた#15エドゥアルド選手は強く寄せることができず、クロスを上げられてしまいます。このクロスは流れていきますが、逆サイドで拾ったのは#2登里選手#2登里選手の縦への突破を#3田中隼選手は防ぐことができず、クロスを上げられてしまいます。


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このとき#20知念選手が少し引いた位置にポジションを取っています。#31橋内選手はニアサイドの#14中村選手を見ていて、#15エドゥアルド選手はボールを見ていて#20知念選手がフリーになっていました。そして、#2登里選手のクロスを#20知念選手に合わせられて山雅は失点。#20知念選手のポジショニングが光った得点でしたが、前半を0-0で折り返したかった山雅にとってはこの上なく痛い時間帯での失点となってしまいました。





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そしてそのまま0-1で前半は終了。途中雪も降りだすなど寒かった前半。山雅としては攻撃の形を作れず、川崎にハーフスペースをいいように使われ劣勢に陥ってしまった45分でした。ちょっと形を変えていかないと後半も厳しいのではないかと思ってしまいます。なんとか跳ね返してほしいです。














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ハーフタイムにはガンズくん、ふろん太、カブレラがピッチを一周していました。かすかな癒しのひとときです。





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両チーム選手交代のないまま後半キックオフ!


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前半はほとんど攻め手のなかった山雅。後半が始まると#7前田選手#8セルジーニョ選手の左右を入れ替えてきました。川崎の#27鈴木選手が高めの位置を取っているので、その裏を#7前田選手のスピードでつきたいという考えでしょうか。


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この日の山雅のシャドーはピッチの縦半分をそれぞれ分担していて、反対のサイドに入ることはあまりありませんでした。ただ、川崎の素早い帰陣の前にサイドは数的不利になっていましたし、FWとシャドーの2人ともう一人のシャドー1人との距離が遠く、コンビネーションが発揮できません。時間が経つにつれて少しずつ逆サイドへの進出も増えていましたが、もっと自由に動けるように設計しても面白いのではないかと思います。


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#8セルジーニョ選手は下がり目の位置でボールを捌こうとします。2列目と中盤の間に入ってボールを受けようとしますが、#8阿部選手のプレスバックにより、なかなか前を向けません。ただでさえこの日のセルジーニョ選手は判断があまり速くなかったのですが、#8阿部選手ともう1人の2人に挟まれることで、ボールを奪われてしまっていました。


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後半19分。山雅は右サイドで前線からのプレスに出ます。しかし、プレスのかかりが遅く#3田中隼選手が上が手出来たスペースに、ボールを出されてしまいます。これを#20知念選手が受け、中に侵入。サポートに来た#41家長選手にボールを落とします。ここで#6守田英選手がペナルティエリアへ斜めに走ることで#35宮阪選手を連れ出し、バイタルエリアを開け、そこに#8阿部選手が侵入。#41家長選手はそこにパスを出し、#8阿部選手はペナルティアークからミドルシュート。これがバーを叩いてゴールインし、川崎が2点目を奪いました。#8阿部選手のシュート技術の高さはもちろん、山雅のプレスの穴を突く川崎の戦術と#6守田英選手のフリーランが決め手になった得点です。後半にかけて少しずつ攻める機会が増えてきていた山雅にとっては勢いをそがれる痛い失点ですね。





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後半22分。川崎が最初の選手交代を行います。#3奈良選手に替えて#7車屋選手を投入。CBの交代は少し不自然に感じたのですが、どうやら#3奈良選手の体調不良だったようですね。#7車屋選手はそのままCBに入りました。

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その直後には山雅も選手交代。#10レアンドロ・ペレイラ選手に替えて#17塚川選手を、#8セルジーニョ選手に替えて#20杉本選手を投入します。#17塚川選手はこれがJ1初出場になりますね。これにより前線の構成は#7前田選手のワントップに、#17塚川選手#20杉本選手の2シャドー。#17塚川選手には潰し屋ボランチとしてのイメージがあったのでやや意外でしたが、思えば岡山での1年目はシャドーでもよくプレーしていましたね。


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この二人の投入により山雅は守備時には5-4-1の陣形になりますが、それでも川崎の攻撃を止めることはできません。#41家長選手はキープ力がありますし、#14中村選手は相変わらず選手の間に入っていくのが上手く、#20知念選手は背後を取る動きが絶妙です。また、川崎は常にボールホルダーに対して二人以上がパスコースを作れるようにポジションを取っていて、山雅はカバーしきれずボールを回されてしまいます。山雅のディフェンスラインはどんどん下がっていってしまい、CBとボランチの間にスペースが生まれてしまっていました。ボールを奪う位置が低く前にボールを出そうとしても、川崎の適切なポジショニングの前にカットされてしまい、前線にボールが入らず1点も遠い状況です。


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この嫌な流れを断ち切るために後半30分。山雅は最後の選手交代を行います。#7前田選手に替えて#9高崎選手を投入。前線に再びポイントを復活させ、アバウトなロングボールでも収めようとしてきます。


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この日の入場者数は18,563人。ホーム開幕戦の18,922人よりはやや少ないですが、それでも満員に近い数字です。


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前線をフレッシュにしたことで山雅のプレスの勢いは復活し、敵陣でボールを奪う回数も増え、高い位置でプレーできるようにもなってきましたが、それでもゴールをこじ開けることはできません。川崎は後半43分に#14中村選手に替えて#11小林選手を、後半アディショナルタイム2分には#25田中碧選手に替えて、この日がJリーグ初出場の#44カイオ・セザール選手を投入し、試合を終えようとします。

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しかし、後半アディショナルタイムに入ると山雅は#15エドゥアルド選手を上げてパワープレーを敢行。CBとSBの間に入ってボールを受けたり、裏に抜け出したりとチャンスを二度ほど迎えます。しかし、そのどちらも決めることはできずに試合終了。川崎が2-0で勝利を収めました。山雅はこれでリーグ戦3連敗。しかもそのいずれにおいても得点を挙げられていません。J1の厳しさを痛感する結果です。


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この試合においては川崎のワイドに開く攻撃と、素早い攻→への切り替えが機能し、山雅はチャンスを作ることができませんでした。しかし、前線からのプレスで何度かボールを奪える機会もあったので、次はそのボールを確実につなぐことが課題になってきますね。ビルドアップも改善したいところです。


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完敗もサポーターは拍手で選手を迎え入れます。次は勝ってほしいという願望の表れですね。選手は力の差を感じたと思いますが、くじけずに練習を重ねていってほしいと思います。




















<ハイライト動画>








監督コメント(Jリーグ公式)

選手コメント(Jリーグ公式)

J1順位表(Jリーグ公式)

2019 明治安田生命 J1リーグ 第5節|試合結果(松本公式)

(ホームゲームイベント)2019明治安田生命 J1リーグ 第5節 松本山雅FC vs 川崎フロンターレ|フォトギャラリー(松本公式)

2019明治安田生命 J1リーグ 第5節 松本山雅FC 0-2 川崎フロンターレ|フォトギャラリー(松本公式)

2019/J1リーグ 第5節 vs.松本山雅FC|ゲーム記録(川崎公式)

封じられた山雅、3連敗 川崎に0―2(信濃毎日新聞)

【J1第5節 松本×川崎F】川崎がリーグ5戦目で待望の今季初勝利!知念・阿部のゴールと開幕戦以来の無失点で松本下す(ドメサカブログ)

【J1採点&寸評】松本0-2川崎|圧倒的な力量差。2得点に絡んだ川崎のCFは「7」(サッカーダイジェストWeb)


【松本】3戦連続無得点で痛恨の3連敗……FW前田大然が考える3つの改善案(サッカーダイジェストWeb)























この結果を受けて山雅は1勝1分3敗の14位に順位を落としてしまいました。次節負ければ高各県に転落してしまう可能性があるので、なんとしてでも勝たなければいけません。そんな次節は再びホームゲーム。4月6日(土)19:00からサンプロアルウィンでヴィッセル神戸との対戦です。イニエスタ選手やビジャ選手など世界的スターを擁する神戸はここまで3勝1分1敗の勝ち点10で4位と好調。山雅にとってはまた格上の相手ですが、4年前の初J1では神戸戦で降格が決まってしまったのでそのリベンジを果たしたいところ。チケットは完売しているので、行けない方はDAZNでの観戦をよければお願いします。


頑張れ!松本山雅FC!!



おしまい





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