ここまで11試合で5勝2分4敗の勝ち点17で6位につけるパルセイロ。前節のセレッソ大阪堺レディース戦は2-1で勝利しており、連勝を目指す今節の相手はここまで1勝2分8敗の勝ち点5で9位につける日体大FILEDS横浜です。前々節のセレッソ大阪堺レディース戦で1部初勝利を挙げたものの前節はジェフレディースに1-2で敗戦。パルセイロレディースとしてはこの試合に勝ってまずは1部残留を確実なものにしたいところです。


では、観戦記スタートです。











12時45分ごろに長野Uスタジアムに到着。駐車場は一般利用者分もまだ多くの空きがありました。


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スタジアムに入場。涼しかった昨日とはうって変わってむしむしした気持ちの悪い暑さが残っていました。

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こちらが本日のマッチデ―プログラム。

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プレイヤーインタビューはここ最近出場機会が増えてきた#8大宮選手。スケジュールのところに15:30~(13:30~の間違いだと思う)選手によるお出迎えってあるんですけど、本当に実施されたんですかねこれ。行けばよかったなあ。気づいた時にはもう遅かったんですけど。




この日のグッズ売り場には...

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あのサンリオさんとパルセイロが奇跡のコラボをしたハンカチやマグネット、トートバック等が販売されていました。どうですかこの可愛さ。半端じゃないですよ。


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昨日新登場のきかんしゃトーマスコラボトートバックもその隣で売られていました。どちらも可愛くて、普段使いにも向きそうです。



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懐かしのガチャガチャも各種取り揃えております。



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この日も信州大学繊維学部とのコラボレーション商品・軍手ィは絶賛販売中です。これからの寒い季節に一双いかがでしょうか。




そんなホームゴール裏の光景を後にバックスタンドに到着。目当てはこの日も選手プロデュースのお弁当です。


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この日のプロデュースは#24神田選手#31望月選手#24神田選手はロコモコ、#31望月選手はミートボール主体のお弁当でしたが、私が選んだのは...


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#24神田選手のサラダ付きロコモコ。デミグラスハンバーグにクリーミーな半熟卵が絡んでとても美味しかったです。サラダはピクルスのような酸味があってこちらも美味しかった。







ピッチ上では選手が何人か出てきて芝の状態を確かめます。

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#7坂本選手#31望月選手。右ひざのテーピングが痛々しいです。


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#5木下選手#18五嶋選手。身長差…!!




手持ちぶさたにアップの時間を待っていると、オーロラビジョンではホームゲーム恒例の事前番組「カウントダウンNP」が始まりました。

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この日のゲストは#4鈴木里選手


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#4鈴木里選手
の話によると秋田県全域でなまはげをやっているわけではないらしい。マジかよ。


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選手プロフィールにもありますけど、コーヒーを飲むのがリラックス方法だとか。


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同姓同名の鈴木里奈さん(ウェザーリポート)。メジャーな名字にメジャーな名前ですし、日本にあと50にんくらいは鈴木里奈さんがいそうです。


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浦和レッズレディース入団当初の#4鈴木里選手。まだ髪を染めてないですね。


そんな#4鈴木里選手が試合前に聴く曲として選んだのは、ケツメイシさんの「流れ星」。前にも誰か決明子選んだ気がしますけど誰だったっけ。


さらにこの日はもう一曲。hitomiさんの「LOVE2000」がスタジアムに流れました。謎の選曲でしたが、9月24日はシドニーオリンピックで高橋尚子さんがマラソンで金メダルを獲得した日でそれにちなんでということでした。大橋さん談では。


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最後に#4鈴木里選手がサポーターに挨拶。「私自身は怪我してしまったんですけど、サポーターの方の応援は力になっています。今日も一緒に戦ってください」(要約)とのことでした。早く家が治って試合に復帰できるといいですね。待ってます。




その頃、ホームコンコース裏ではいつものようにベンチ外の選手がグッズの宣伝をしていました。

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カメラマンに写真を要求されて満面の笑みの#21エリ・コタカ選手#25マナ・サンシャイン・イケザキ選手#30風間選手


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そこに#20三谷選手#22古舘選手が加わり5人で記念撮影です。この後各選手はサインや写真を求められたり。特に#20三谷選手には行列ができていました。




コンコースから戻ると間髪入れずにGKがピッチ内アップを開始です。

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続いてフィールドプレイヤーが登場し、アップを開始しました。

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レディースチーム特有のアップ前の円陣。


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両チームのスタメン。



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パルセイロレディースは前節からスタメン1人を入れ替え。#5木下選手がリーグ戦3試合ぶりの出場です。フォーメーションはいつもの通り4-4-2。


対する日体大。

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こちらも前節からスタメン1人を入れ替え。#8櫻井選手もリーグ戦3試合ぶりの出場です。フォーメーションはなでしこリーグには珍しい3バックを採用した3-4-2-1。前線ではDF登録の#4瀬野選手が1トップを張り、その下で#6平田選手#11植野選手が2シャドーを形成します。




オーロラビジョンで選手紹介が流れるといよいよ選手の入場です。





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この日のパルセイロレディースサポはビックフラッグを3枚掲出して選手を鼓舞します。


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対する日体大サポ。アウェイなのでメンバー外のチームメイトの応援はなく、そのぶん少数精鋭です。


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円陣を組んで...


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前半キックオフ!


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パルセイロレディースは立ち上がりから攻めます。#10横山選手#11齋藤選手の2トップが積極的に裏を狙い相手のディフェンスラインを下げさせ、それに伴い相手のボランチも下がり目になるので、ボランチの#5木下選手#6國澤選手がボールを持てるようになります。二人のボランチはまず走り出したFWに裏でボールを触れるようにスルーパスを出し、チャンスに結び付けようとしますが、なかなかそのパスは合いません。


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また、#8大宮選手#9中野選手の両SHは中に絞り目のポジションを取ります。これには中に人数を増やし中央突破を有利にしようとする狙いと、SBが上がるスペースを確保するという狙いがありました。実際にこの日はいつもよりも#17小泉選手#19藤村選手の上がる機会が増え、パルセイロレディースが日体大を押し込む要因になっていました。


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前半10分。パルセイロレディースは敵陣右サイド浅めの位置でFKを獲得します。#9中野選手がボールを上げるとこれに合わせたのは#11齋藤選手。相手の前に入ってヘディングでゴールを狙いますが、これは枠の右に逸れてしまいました。


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日体大はパルセイロレディースのSBが上がった裏のスペースを積極的に使おうとします。特に左WBの#14今井選手は足が速く、SBの裏にボールを入れることでシンプルにそのスピードを使おうとします。実際パルセイロレディースは走り負けて何度かクロスを上げられるシーンもありましたがそれは守備陣がきちんとクリアします。それには日体大の中に入る人数が少なかったということもありますが。


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日体大は攻撃の際には横幅を圧縮し、ピッチの半分ほどの幅に選手全員が入ります。サイドでボールを持てた際に1トップの#4瀬野選手#11植野選手#6平田選手のどちらかがサイドでの崩しに参加するので、中にはもう一方のシャドーの選手くらいしかいなくなってしまっていました。逆サイドの#8櫻井選手はリスク管理のために上がりを自重をしています。この場合、ボランチが中に入れればいいのですがそうもいきません。


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パルセイロレディースはこの日も#10横山選手にボールを集めようとします。#10横山選手にボールが入った際には目の前のDFと#5三浦選手#10嶋田選手のボランチの片方が挟んでボールを取りに行きます。さらにプレッシャーに行かなかった方のボランチも落としたボールをカットしたり、こぼれ球を拾うために下がり目の位置を取るので、#10横山選手のところでボールが獲れたとしても、攻撃の起点となるべきボランチが両方とも下がっているので前に出ていくには時間がかかってしまいます。なので日体大のボランチの選手がペナルティエリア内まで行くことはあまりありませんでした。


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さらにディフェンスでも日体大は横幅を圧縮しているため選手間の距離が近く、パルセイロレディースがボールを入れたときにすぐプレッシャーに行ける体制を整えていました。加えてこの日の日体大が下がってブロックを作ることよりも、目の前の相手に寄せてボールを奪うことを優先していたので、パルセイロレディースはなかなかパスをつなぐことができず、日体大の早いプレッシャーの前にパスミスも多くなってしまいます。


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ただし、それは日体大も同じでした。パルセイロレディースも攻→守への切り替えが早く、目の前の相手に寄せることを優先していたため、日体大もあまりボールを繋ぐことができません。両チーム中盤での潰し合い、奪い合いが続きます。


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しかし、試合展開は相変わらずどちらかというとパルセイロレディースが攻める方が多かったように感じます。#10横山選手#11齋藤選手はボールが収まる選手ですので、縦パスが入るとボールキープをし、味方の上がる時間を稼ぎます。そうして攻めに懸ける人数を増やし、跳ね返されてもセカンドボールを拾いやすい厚みのある攻撃を展開できていました。


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前半33分。パルセイロレディースが右からのCKを獲得します。#9中野選手のキックに#5木下選手がフリーの状態で頭で合わせますが、これはゴールライン上で#7後藤選手にクリアされてしまいます。そのこぼれ球もパルセイロレディースは押し込むことができませんでした。


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その後も#9中野選手のミドルシュートがバーをたたくなど惜しいシーンが続いた前半35分。#11齋藤選手が前線で一度奪われたボールを奪い返すと#9中野選手にパス。#9中野選手は粘ったのち、右サイドを上がってきた#19藤村選手にパスを出します。#19藤村選手はボールを受けると#11齋藤選手に縦パス。これが通り#11齋藤選手が中に行こうとターンした瞬間、#2下山選手の足が#11齋藤選手にかかり、#11齋藤選手は転倒。このプレーで#2下山選手#11齋藤選手を足を引っかけて転ばせたとしてパルセイロレディースがPKを獲得しました。


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キッカーはもちろん#10横山選手。ゴール左を狙って蹴りますが、#30福田選手に完全にコースを読まれ、阻まれてしまいます。その後に得たCKもパルセイロレディースは決めることができずスタジアムには嫌な空気が漂い出します。まさか止められるとは思ってなかった。


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このまま0-0のまま前半終了かと思われた前半45分。パルセイロレディースが敵陣左サイド浅い位置でFKを獲得します。キッカーの#9中野選手が上げたボールに合わせたのは#11齋藤選手。ヘディングシュートは#30福田選手の手を弾きゴールに吸い込まれ、パルセイロレディースが前半のうちに先制します。#11齋藤選手は今シーズン3点目です。


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思えば前半10分、前半33分とパルセイロレディースはセットプレーからシュートまで繋げています。パルセイロレディースには165㎝の#5木下選手#7坂本選手#3高橋選手、167㎝の#11齋藤選手など多くのターゲットがおり、これに対抗できる日体大の選手は169㎝の#3大賀選手、168㎝の#4瀬野選手ほどで(165㎝の#10嶋田選手はキッカー)、セットプレーに関しては#9中野選手#10横山選手と質の高いキッカーも複数いて、ターゲットとなる人数の多さのぶんだけ、パルセイロレディースに優位性がありました。3度目の正直でようやく決めた形ですね。


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ただこのゴールに関しては空中戦あまり関係なくて。#11齋藤選手はもともとはオフサイドポジションにいましたが、両チームの選手がキック時にゴール前になだれ込むのをよそに我慢してその場にとどまり続けオンサイドのポジションで、しかも誰も#11齋藤選手を見ていなかったので#11齋藤選手はフリーになることができ、それがゴールに繋がりました。なので空中戦というよりはその前の地上戦で勝負がついた感じですかね。もちろん#9中野選手のピンポイントキックも素晴らしいものでした。





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前半のアディショナルタイムはなく日体大がリスタートのキックオフをしたところで前半は終了。パルセイロレディースが1-0でリードして前半を折り返します。



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後半スタート同時に日体大は選手を一人交代します。#4瀬野選手に代えて#18児野選手を投入。前線をテコ入れしてきました。#18児野選手はそのまま#4瀬野選手のいたワントップに入りました。


そして後半キックオフ!


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後半開始すぐの2分。#9中野選手がピッチ中央でボールを受けると、右サイドに開いていた#10横山選手にパスを出します。#10横山選手は#2下山選手が寄ってこないのを見ると、右斜め30度、ゴールから30mほどの位置から思い切ってシュート。これが#30福田選手の頭上を越えて決まり、#10横山選手の見事なゴラッソで、パルセイロレディースが後半早い段階で追加点を奪います。#10横山選手はこれで復帰後リーグ3戦連発のシーズン4得点目。得点ランキング首位のベレーザ所属田中選手まではあと4得点に迫りました。





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ただその後は日体大が攻める時間が長くなります。後半、日体大は前半のような横圧縮をやめピッチを広く使うように意識していました。これによりパルセイロの守備陣は横に間延びし、選手と選手の間にスペースが生まれ、そこを前線の3人にうまく使われ、徐々に受け身になっていきます。さらに日体大は前半よりもサイドにかける人数を減らし、ペナルティエリア内の人数を増やして、クロスからの得点を狙ってきますが、これはパルセイロレディースがよく跳ね返していました。しかしその跳ね返したボールを披露のは日体大の#10嶋田選手#5三浦選手のダブルボランチ。セカンドボールを多く回収されるようになったことも、日体大の攻撃の時間が長くなった要因でした。


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後半12分。日体大が二人目の選手交代を行います。2失点目に直接絡んでしまった#2下山選手を代え、MF登録の#17茨木選手を投入します。#17茨木選手はボランチに入り、ボランチにいた#10嶋田選手がシャドーの位置まで上がります。それに伴い#6平田選手が右WBに、#8櫻井選手が3バックにそれぞれポジションを下げ、日体大はより攻撃的な形でまず1点返すことを狙います。


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後半16分。パルセイロレディースも選手交代を行います。#5木下選手に代えて#14滝川選手を投入。この日の#5木下選手は3列目からの積極的な飛び出しでチャンスに絡み、セットプレーでは惜しいヘディングも。セカンドボールも多く拾っており攻守に安定したプレーを見せていました。#14滝川選手は2トップの一角に入り、#11齋藤選手が右SHに移動。そして右SHにいた#9中野選手#5木下選手の抜けたボランチに入ります。


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攻める日体大に対し、パルセイロレディースは前半とは違い、まず4-4のブロックを敷いてから守備に行くようやり方を変えて対応します。しっかりブロックを作り中を固め相手のロングボールを跳ね返します。中に入れては跳ね返されるので日体大はサイドにボールを集めます。サイドにボールが入った時には、逆サイドのSBがピッチの中ほどまでに絞って密集を作りボールを奪おうとします。SBが絞った後にできた大外のスペースはSHが降りて対応するため、パルセイロレディースは5バックのような形になるときも時おり見受けられました。


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しかし、パルセイロレディースは日体大に#18児野選手のポストプレーや#11植野選手の裏抜けなどから何度かシュートチャンスを作られてしまいます。この攻めている状況下で、さらにもう一押しをしたい日体大は後半29分、最後の選手交代を行います。#6平田選手に代えて#23関口選手を投入。#23関口選手は3バックに入り、#8櫻井選手が元の右WBのポジションに戻りました。


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この日の観客数は1,826人。前回の仙台Lとのホーム戦に比べると半分ほどにまで落ち込んでしまいました。これでもなでしこリーグでは高水準ではありますが、もっと多くのお客さんの前で選手たちをプレーさせてあげたいところです。また、ボランティア参加者は40名。毎回ありがとうございます。


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パルセイロレディースは後半、#11齋藤選手が移った右サイドを起点に攻撃します。#11齋藤選手#9中野選手よりも外側にポジションを取っていたため、比較的プレッシャーの緩い状態でボールを受けることができていました。ただ、#11齋藤選手がボールを持つと相手DFもすぐさま寄ってきます。#11齋藤選手は持ち前の体の強さを生かしてボールを奪わないようキープし、一度SBやボランチに落として、主に#14滝川選手が裏に飛び出したところにスルーパスを出すという攻撃をパルセイロレディースは狙っていました。しかし、日体大は落としたところにも激しくプレッシャーをかけてきていたので、なかなかサイド攻撃は成功しません。


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そうなると攻撃は中央突破が増えていきます。#10横山選手は後半に入って少し運動量が落ち、裏抜けをせず、DFの前でボールを貰うことに重点を置きます。#14滝川選手#10横山選手の近くにポジションを取るようにしており、#10横山選手が落とした、または相手DFとの競り合いでルーズボールになったボールを拾おうとし、#10横山選手が前を向けたら裏に走ってスルーパスを引き出そうとします。シュートまでいくことはあまりありませんでしたが、磨いていけばモノになるかもしれないという可能性を感じる攻撃でした。


後半41分。パルセイロレディースが二人目の選手交代を行います。#8大宮選手に代えて#24神田選手を投入。この日の#8大宮選手は攻撃では中寄りのポジションを取り、フィニッシャーというよりはラストパスの出し手として、チャンスに直結するパスを何本か出していました。また守備では前線からのプレスやときには最終ラインまで戻って守備をするなど豊富な運動量で攻守に貢献していました。そして交代で入った#24神田選手はそのまま#8大宮選手のいた左SHに入ります。その直後の後半42分でした。


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#9中野選手がピッチ中央で#10横山選手に縦パスを入れると、#10横山選手はターンをしてドリブルを開始。そのまま走りながら左サイドの#24神田選手にスルーパスを出します。#24神田選手がそのボールに追いつきワンタッチでクロスを入れると、これにフリーになっていた#14滝川選手が合わせてゴール。パルセイロレディースが試合終盤に勝負を決定づける3点目を奪いました。#14滝川選手は今シーズン3ゴール目です。


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このゴールはまず#10横山選手が相手選手を4人引きつけたことが大きいです。日体大ディフェンスは#10横山選手に意識を持っていかれて、#24神田選手への対応がおざなりになっていました。そして#10横山選手の正確なスルーパス。ここで日体大ディフェンスの意識は#24神田選手に移ります。#14今井選手は前にいた#14滝川選手を、このままいけばオフサイドを取れると考えたのかもしれませんが、#24神田選手を見るばかりであまり見ていませんでした。結果的に#24神田選手がパスを出したとき、#14滝川選手#24神田選手の少し後ろにいたのでオフサイドは適用されず、#14滝川選手はフリーで落ち着いてゴールを決めることができました。日体大ディフェンスの集中が切れた瞬間を上手くついたゴールでした。





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日体大はこのままでは終われないと176㎝の#23関口選手を前線に上げてパワープレーを敢行しますが、パルセイロレディースのタイトな守備によりなかなか#23関口選手の高さを効果的に使うことができません。後半アディショナルタイム3分の日体大最後のFKもパルセイロレディースは防ぎきって試合終了。スコアこそ3-0と差がつきましたが、後半は日体大にも同等のシュートチャンスがあり、点差ほどの力の差はなかった印象です。しかし、そんななかでもパルセイロレディースは勝ちきり、これで2連勝。9位日体大との勝ち点差を15にまで広げ、次節の結果いかんではなでしこリーグ1部残留が決まるという状況になりました。あと勝ち点を1上積みすればいいわけで、残留は確実と言えるでしょう。


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この日のヒーローインタビューは先制点を決めた#11齋藤選手でした。


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試合終わりにはパルセイロレディースよりも先に日体大がゴール裏に挨拶に来てくれました。負けた後のこの行動はなかなかできるものではなく、さっぱりとした気持ちよさが感じられますね。応援したくなります。


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そしてパルセイロレディースの選手がゴール裏に。勝利時恒例のラインダンスを踊った後に...


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これまた恒例の選手と一緒に「南長野」のチャントの合唱です。


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盛り上がる選手の一方でシャイな選手もいたり、試合では見れない素の面が垣間見えるこの光景。今年はあと何回見れるでしょうか。できればあと3回は見たいなあ。


最後は日体大サポーターの方々とコール交換をしてこの日は終了。パルセイロレディースの選手たちはこの日も遅くまでサインなどのファンサービスを行っていて、頭が下がる思いです。素晴らしい。

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お疲れ様でした!






日程・結果(なでしこリーグ)

公式記録(なでしこリーグ)

2018プレナスなでしこリーグ1部第12節AC長野vsF日体大 試合映像(なでしこリーグ)

【9/24 F日体大戦】監督・選手コメントをアップしました(長野公式)

なでしこリーグ 第12節 試合結果のお知らせ(Away)(2018.09.24)
(日体大公式)


AC長野L、4位浮上 日体大に3―0(信濃毎日新聞)


















この結果を受けて6勝2分4敗で勝ち点を20までに延ばしたパルセイロレディースは、得失点差で同勝ち点で並ぶノジマステラ神奈川相模原とジェフユナイテッド市原・千葉レディースを抜いて4位にまで浮上。そして次節はその勝ち点で並ぶノジマが相手です。


パルセイロレディースは今シーズンノジマとリーグ戦、カップ戦で3試合戦い、結果はそれぞれ0-5、0-3、2-1。直近の試合では勝利しているもののリーグ戦では0-5で敗れていることを考えるとまだまだ雪辱を果たせたとは言えません。


日時は9月30日日曜日、ホーム長野Uスタジアムで15:00キックオフです。テレビ信州で中継もされますが、スタジアムにはスタジアムの良さがある。ぜひともスタジアムで選手たちの後押しをよろしくお願いいたします。



がんばれ!AC長野パルセイロレディース!!


おしまい