前節ノジマステラ神奈川相模原に1-3で敗れたことにより、6勝2分5敗の勝ち点20で6位に後退してしまったAC長野パルセイロレディース。ホームゲーム3連戦の最終日であるこの日の対戦相手はここまで7勝1分5敗の勝ち点22で4位につける浦和レッズレディースです。パルセイロレディースにとってはこの試合で勝てば浦和と順位も入れ替わり、なでしこリーグ1部残留も決まるという非常に重要な試合です。難敵である浦和レディースに対し、パルセイロレディースはどう戦ったのでしょうか。


では、観戦記スタートです。








この日は10時45分ごろに長野Uスタジアムに到着。10月だというのに照り付ける日差しが眩しく、半袖でも別に構わないという陽気の日でした。


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この日はホームページに告知はありませんでしたが、GATE2付近で人権啓発活動が行われていました。

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人権アンケートに答えてクリアファイルを貰います。9月9日のトップチーム藤枝戦でも人権スペシャルマッチという形で啓発活動が行われましたけど、それと同じ活動がこの日も行われていました。


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人KENまもるくんと人KENあゆみちゃんも登場しました。


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こちらが人KENまもるくんで、


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こちらが人KENあゆみちゃんですね。言わなくても分かるか。




ゲートを挟んで反対側では国連世界こどもの日チャリティフェスティバルの一環として、「OMOIYARIキャンペーン フードドライブ」が催されていました。


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《フードドライブとは?》
特別なことではなく、誰でもできることだからこそ、とても身近な支え合いの寄付活動です。
ご家庭にある余分を持ち寄り、必要な人や足りない人へ届ける。それはたった一個の缶詰から可能です。
貧困家庭はもちろんのこと、児童福祉団体やこども食堂などの運営を支援することができる食料の循環活動です。
(AC長野パルセイロ公式HPより引用)



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お米からレトルト食品、調味料にお菓子など様々な食品が集まっていましたね。やさしさの具現化です。




入場するとピッチでは、こちらもまた国連世界こどもの日チャリティ―フェスティバルの一環としてキッズサッカー教室が開催。#30風間選手も子供に混ざってボールを蹴っていました。

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そしてこちらが本日のマッチデ―プログラム。美濃部GMに曰く「浦和レッズレディースはこの力が強いので注意」とのこと。

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この日のマッチデ―プログラムのなかには他にも用紙が1枚。



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10月はパルセイロの試合がUスタで毎週あることを活用してのスタンプラリー用紙です。スタンプラリーはGW以来ですね。レディース2試合中1試合、トップチーム2試合中1試合に行けばいいということでハードルは比較的低め。10月28日のトップチームFC琉球戦では毎年恒例のハロウィンイベント”パルウィン”が開催されるよう。ちなみにその日はJAグリーン長野マッチデーです。


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グッズ売り場の隣では、

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1回1000円のパルセイロスピードくじ(外れなし)と信州大学繊維学部とのコラボレーション軍手ィがこの日も販売中。

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それを通り過ぎてバックスタンドへ。時間もお昼前でちょうどよく、この日も選手プロデュース弁当が販売されていました。


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今日のプロデュースは#5木下選手#22古舘選手#21小高選手の3人。#21小高選手のお弁当のみが到着が遅れているところでした。



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そして私はその#21小高選手のお弁当をチョイス。なんか一番ボリュームがある感じがしたんですよね。


そして実際のお弁当がこちら。

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大分県出身の#21小高選手らしく、大きなとり天が目立つとてもボリューミーなお弁当です。そなえつけのおろしポン酢をかけて頂く仕様となっていて美味しかったんですけど、これ大分のとり天じゃないですよね。おととしトップチームの試合で大分に行ったときに食べたとり天はこんな感じじゃなかったです。そもそも揚げてすらいないし。


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こちらが実際のとり天。お弁当のと比べると全く違います。お弁当に入っていたのはとり天ではなく鶏焼きですね。時間が経つとシナシナのパサパサになるからお弁当形式での提供は難しいんですかね。





11時40分頃。スタジアムオーロラビジョンではパルセイロレディース事前番組「カウントダウンNP」が始まりました。


※なお、今回は写真はありません。すいません。


この日のゲストは#23鈴木陽選手。約1か月ぶりと間隔を開けないでの登場です。前回の出演後には東京に帰ってリハビリをしていたとのこと。


~一問一答~
Q.好きな食べ物は?
A.みかん。
Q.好きな飲み物は?
A.水。
Q.料理はする?
A.するっちゃする。
Q.好きな男性のタイプは?
A.穏やかな人。
Q.芸能人で例えると?
A.そういうの考えたことない。
Q.仲のいい選手は?
A.たくさん。


そして話題はオフの日の過ごし方へ。#23鈴木選手は映画がけっこう好きらしく、この前のオフの日は一日で4本観たと、聞いて聞いてみたいなテンションで言ってましたね。1日4本ってすごい体力ですよね。私そんな観れないですもん。なに観たんでしょうかね。「響」とか「累」とかそのあたりでしょうか。


そんな#23鈴木陽選手が試合前に聞く曲として選んだのがエレファントカシマシの「俺たちの明日」。まさかのエレカシ。渋いです。




そして2曲目はサッカーファンにはおなじみウカスカジーの「勝利の笑みを君と」です。GAKU-MCさんがこの日誕生日だということでセレクトされました。





そしていつものように#23鈴木陽選手がサポーターへコメントをしてこの日の「カウントダウンNP」は終了。お疲れ様です。





時を同じくしてホームゴール裏コンコース。この日も選手がグッズの宣伝をしていました。


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左から#30風間選手#21エリ・コタカ選手#22古舘選手#25マナ・サンシャイン・イケザキ選手。ベンチ入りメンバーが固定されてきたのに伴い、こちらのメンバーもだいぶ固定されてきた感があります。本当はコンコースじゃなくてピッチでその姿を見たいんですけどね。


ちなみに#21エリ・コタカ選手が持っているのはこの日新発売のフリースミニショルダー。#22古舘選手が持っているのは同じくこの日新発売のワッペン。#25マナ・サンシャイン・イケザキ選手が持っているのはこれまたこの日新発売のハードトートです。


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#20三谷選手はこの日も大人気で、サインを貰ったり一緒に写真を撮ったりと長い列ができていました。差し入れもいっぱい貰ってますね。あ、食べ物は渡すなよ。コンディションに響いてくるので。


それと写真はないですが、この後#16内田選手#4鈴木里選手もコンコースに来てくれました。ベンチ入りメンバーと#23鈴木陽選手を除くと来れる全員が参加した形になりますね。ありがたいです。




12時20分頃。選手がアップを開始します。

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まずはGKの#1池ヶ谷選手#31望月選手がアップを始め、

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フィールドプレイヤーの選手たちがそれに続きます。


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そういえば、この日はアップのときに男女の集団が現れてピッチ横で選手たちを見てたんですけどあれ何だったんですかね。試合のときはテラス席でわいわい見てましたし、地元の青年団の企画かなんかだったんですかね。分かりません。




それはそれとしてこの日のスタメンです。




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パルセイロレディースは前節のノジマ戦からスタメン3人を入れ替え。CBで#2野口選手がリーグ戦3試合ぶりに、右SHで#26中村選手が4試合ぶりに、右SBで#18五嶋選手が5試合ぶりのスタメンです。#7坂本選手#11齋藤選手は古巣との対戦になりますね。フォーメーションは4-4-2を予想していましたが、試合が始まってみると#10横山選手#11齋藤選手が縦関係の2トップを形成する4-4-1-1のような感じでした。


対する浦和レディース。

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こちらは前節からスタメン2人を変更。CBで#3高畑選手が、FWで#10吉良選手がともに2試合ぶり、GKの#21松本選手が3試合ぶりのスタメンです。浦和レディースはここ2試合、首位の日テレと2位のINACにいずれも0-3で敗れており立て直しを図りたい一戦となりますね。フォーメーションは4-4-2だと思われます。






いよいよ選手の入場も近づいてきてサポーターのテンションも上がってきます。

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パルセイロレディースサポーターはこの日はちょっと少なめ。寂しいところではありますが、精一杯選手を鼓舞します。


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浦和レディースサポーターは総勢50名ほどいたでしょうか。なでしこリーグのアウェイチームのサポーターとしては多めですね。この日浦和のトップチームの試合がなかったのも影響してるんでしょうか。というか浦和ってトップとレディースの両方を応援してる人ってどれだけいるんでしょう。トップとレディースで客層がきっぱり別れているような印象があります。




12時55分。選手入場です。


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浦和ベンチ前で全員で円陣を組みます。


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両チーム円陣を組んで...


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前半キックオフ!!


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試合立ち上がりからパルセイロレディースは浦和レディースを攻め込みます。#11齋藤選手#10横山選手との2トップというよりは、1列下がってFWと中盤の間を行き来するフリーマン的なポジションを取り、下がってボールを受けることも多くなっていました。浦和レディースは自由に動く#11齋藤選手をとらえきれず、プレッシャーの少ない状態でポストプレーを許してしまいます。


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#11齋藤選手がボールを落とすとパルセイロレディースはサイドで攻撃を組み立てます。特に立ち上がり多かったのは右サイドでの攻撃。#26中村選手がボールを持ち、ドリブルで相手を引きつけておいてから、上がってきた#18五嶋選手やボランチの#9中野選手#6國澤選手にボールを渡し、浦和レディースの守備のスライドが整う前に、#10横山選手にボールを入れてゴールにつなげようとしますが、浦和レディースはこの日少し引き気味に来ており、人数をかけた守備をパルセイロレディースは崩せません。


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また、パルセイロレディースはこの日前節よりも横幅を狭く取ってプレーしていました。サイド攻撃の際にも反対サイドのSHとSBがピッチ中央にまで絞ることで、サイドにかけられる人数を増やし、数的優位を作ってサイドを崩そうとします。さらにボールを奪われたときも選手同士の距離を近くすることによってすぐにプレッシャーに行ける態勢を整えてもいました。


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パルセイロレディースの序盤の攻勢に対し、浦和レディースは引いてブロックを作って待ち構える守備で対応します。ディフェンスラインと中盤が4-4のブロックを作り、しっかりと中を固め、パルセイロレディースの攻撃をサイドに追いやります。そしてサイドの高い位置にボールが入るとSBとSH、もしくはボランチの2人で挟んでボールを奪いに行き、パルセイロレディースにクロスを上げさせることを許しません。


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浦和レディースは2トップがあまり下がって守備に参加するということはなく、常に前に残ってカウンターのチャンスを窺っています。その代わりにSHが中に絞って守備をし、パルセイロレディースが攻撃のサイドを変えるところのを潰しに来ます。そこでボールを奪いカウンター攻撃に持ち込みます。


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浦和レディースは攻撃の際にはパルセイロレディースよりも横幅を広く取ります。#20加藤選手#30安藤選手が外に開いて、パルセイロレディースのSBを外に釣りだし、CBとSBの間が空いたところに#9菅沢選手#10吉良選手が走り込んでチャンスを狙いますが、パルセイロレディースはSBが外に行くのを我慢させて、CBとの距離を開き過ぎないようにします。浦和レディースのSHにボールが入ってSBが守備に行くときも、CBと逆サイドのSBを含めたスライドが実にスムーズで余計なスペースを開けないようにすることができていました。


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また、CBとSBの間のスペースを#6國澤選手#9中野選手といったボランチの選手がしっかりとケアして埋めており、FWの選手にボールが入る前にしっかりとつくことができていました。さらにこの日のパルセイロレディースは前節の反省を生かし、勇気をもってラインを高く保ちます。それによってオフサイドを多く取り、浦和レディースのFWに止まってパスを受けさせることを強いていました。#7坂本選手#2野口選手はFWにボールが入ったときにしっかり体を寄せ前を向かせず、相手のパスミスを誘い、#6國澤選手#9中野選手にそのパスミスを拾わせて攻撃に移れるようにしていましたね。


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パルセイロレディースはサイド突破が上手くいかないのを見ると徐々に中央突破を増やしてきます。パルセイロレディース最大の武器である#10横山選手にボールを集め、速攻を狙います。#10横山選手はドリブルでボールを運び、相手に寄せられても倒れないボディバランスと相手にボールを触らせない技術力でシュートまで持ち込むケースも多くみられましたし、シュートとはいかなくてもボールをキープすることで味方の上がりを促してもいました。


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この日特徴的だったのはボランチの特に#9中野選手の上がりが多かったこと。#11齋藤選手がいつもより下がり目のポジションをとっていたこともあり、行ける人が行くという形で#9中野選手が前線にまで飛び出すというシーンが多くみられました。ディフェンスは1列目、2列目の選手への対応は出来ますが、後ろから勢いを持って飛び出してきた3列目の選手への対応はなかなかできないもので、この日の浦和レディースもその分に漏れず、#9中野選手の飛び出しには手を焼いていた印象です。


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#9中野選手はここ最近右SHでの先発の機会が増えていましたが、この日は#6國澤選手と2ボランチを組みました。この日は二人の攻守の役割分担がいつもの試合と比べているとなされており、#9中野選手が主に攻撃を#6國澤選手が主に守備を担当していました。#6國澤選手が下がり気味のポジションを取ってカバーすることで、#9中野選手が前目のポジションでプレーすることが可能になっており、パスを散らすという#9中野選手の得意なプレーがより出ていて、それが前半のパルセイロレディースの攻勢につながっていたと思われます。


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前半31分。#24南選手からのロングボールを受けた#9菅沢選手が胸トラップで#2野口選手と入れ替わりますが、#1池ヶ谷選手が飛び出してきてセーブしゴールを防ぎます。浦和レディースはこの日は蹴ってくる場面が多く、パルセイロレディースもラインを上げるなど警戒していましたが、このシーンでは#9菅澤選手が少し下がったところでマークが甘くなり、プレッシャーに行けずボールをコントロールされてしまいました。前半で一番の危ないシーンでした。

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前半も終盤になると浦和レディースは少しずつディフェンスラインを上げてきます。前線までの距離を短くし、選手間の距離を近づけることで、パルセイロレディースが使えるスペースを失くしてきます。しかし、パルセイロレディースは前線に#10横山選手#11齋藤選手といったキープ力のある選手がいるので、ボールキープから相手のファウルを誘い、敵陣でのセットプレーを獲得することで攻撃の機会を得ていました。ただ、そのセットプレーも浦和レディースに跳ね返され、前半を0-0のまま終了します。ディフェンスラインを高く上げる戦術が功を奏し、パルセイロレディースが主導権を握った前半でした。




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両チーム選手交代のないまま後半キックオフ!


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後半6分。早くもパルセイロレディースが最初の選手交代を行います。#26中村選手に替えて#14滝川選手を投入。#26中村選手は前半は右サイドでドリブルで持ち上がったり、#18五嶋選手との連携で突破したりと存在感を発揮していましたが、時間が経つにつれて存在感が希薄になってしまった印象です。#10横山選手との距離も遠かったですしね。そして#14滝川選手はそのまま右SHに入りました。


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後半9分。#18五嶋選手からゴールキックの流れで中に絞っていた#14滝川選手にボールが入ります。#14滝川選手はトラップで向かってくる相手を躱すとそのままドリブルを開始。ディフェンスを引きつけておいてから、横のマークが薄くなっている#10横山選手にパスを出します。#10横山選手はシュートを打ちますが、相手にブロックされ、#21松本選手にはじかれ、詰めていた#14滝川選手#8大宮選手も触ることができずに、クリアをされてしまいました。


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前半の途中からですが、パルセイロレディースは#6國澤選手をアンカーに下げて、#9中野選手#11齋藤選手がその前でボランチを組む4-1-4-1のような形にしてきたと思われます。これにより攻撃では#10横山選手のサポートに#9中野選手#11齋藤選手の二人が入ることができ、こぼれ球を拾って二次攻撃、三次攻撃につなげるという効果が、守備では#6國澤選手がディフェンスラインに入って5バックのような形になることで、#9菅澤選手#10吉良選手の2トップを3人のディフェンスで見ることが可能になり、カバーがスムーズになって守備の安定につながるという効果が出ていました。


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そしてそれは浦和レディースも同じです。ボランチの#4佐々木選手#18柴田選手が下がってボールを受けるようになります。パルセイロレディースの前線には#10横山選手しかいないため、数本のパスをつなぐことにより簡単にプレッシャーのない状態で簡単にプレッシャーのない状態でボールを前線に入れられるようになります。しかし、中盤を省略して前線にボールを入れる意識が強すぎて、まだFWが動き出していないのに、ボールを出すシーンもたびたび見受けられ、ボールは流れてしまいなかなかシュートチャンスにはつながりません。また、サイドの裏にボールを出そうとしてもこの日は#18五嶋選手#19藤村選手が上がりを少し抑えめにしており、また上がったときに空いたスペースも#6國澤選手がケアしていたため、対応されてボールを戻す羽目になってしまっていました。


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後半23分。パルセイロレディースは2枚目の選手交代を行います。#10横山選手に替えて#5木下選手を投入。#10横山選手はこの日も持ち前のキープ力やドリブル突破を何度となく見せていて浦和レディースの一番の脅威になってたので、この交代は正直意外でした。どこか痛めたんですかね。試合後の挨拶にも来ませんでしたし心配です。そして交代で入った#5木下選手はボランチに入り、#11齋藤選手が右SHに、#14滝川選手がワントップに入りました。


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後半26分。パルセイロレディースはこの試合最大のピンチを迎えます。#2野口選手から#7坂本選手へのパスが弱くなったところを#9菅澤選手がすかさずカットし、一気に前線へと持ち上がります。#19藤村選手のスライディングも躱しシュートを打ちますが、これは#1池ヶ谷選手がファインセーブ。そのこぼれ球が中央の#20加藤選手のもとに転がりますが、後ろから猛然と戻ってきた#5木下選手が間一髪で先に触り、シュートは打たせません。#2野口選手のミスをチーム全員でカバーして難を逃れたというシーンでした。


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この日の入場者数は1630人。前節ノジマ戦の1643人とほとんど変わっていません。またボランティア参加人数は27人。いつもありがとうございます。


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試合が進むにつれて両チームの選手は疲れていき上下動が遅くなり、選手間の距離が相手スペースが増えていきます。それを上手く使えていたのが浦和レディース。パルセイロレディースのディフェンスラインと中盤の間が開き、その間を#6國澤選手が一人でカバーしていましたが、その#6國澤選手の両脇にスペースができてきています。このスペースにFWが下がったり、SHが絞ってきてプレッシャーの少ない状態でボールを受け、そこから前線にパスを送ります。ディフェンスラインからのロングパスに比べ、敵陣中央付近からのパスは前線との距離が短いため、その分精度も高くなり、パルセイロレディースはシュートを打たれたり、セットプレーを多く与えてしまいました。


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これに対しパルセイロレディースは交代出場でまだ元気が残っている#5木下選手#6國澤選手の脇を埋めさせようとしますが、そうすると今度は攻撃に行く人数が減ってしまいます。中盤とワントップの#14滝川選手の間も開いて来ていたため、#14滝川選手が前線で孤立してしまい、前線でボールが収まりません。


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後半32分。パルセイロレディースと浦和レディースが同時に選手交代を行います。パルセイロレディースは#8大宮選手に替えて#15西川選手を投入。#8大宮選手はこの日は果敢に裏への飛び出しを狙っていて、それが浦和レディースのディフェンスラインを下げさせ、前半のパルセイロレディースの攻勢につながっていたと思われます。そして交代で入った#15西川選手はワントップに入り、#14滝川選手が左SHに入ります。


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対する浦和レディースは#10吉良選手に替えてDF登録の#23高橋選手を投入。168㎝の#23高橋選手を前線に入れることでもう一つ起点を作りたいという考えでしょうか。疲れてパワーが少なくなってきていたパルセイロレディースにとっては厄介な選手が入りました。


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試合は終盤に入り、攻める浦和レディースとカウンターを狙うパルセイロレディースという展開になります。浦和レディースは#9菅澤選手#23高橋選手のツインタワーにボールを入れようとしますが、#2野口選手#7坂本選手の両CBがしっかりと体を寄せコントロールすることを許しません。そしてボールを奪うとパルセイロレディースは速攻に行きます。#9中野選手が個人技からシュートを打ったり、CKから#5木下選手がヘディングシュートを打ったりしますが、こちらも得点まではいけません。


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後半44分には浦和レディースが最後の選手交代。右SHの#30安藤選手に替えてFWの#11清家選手を投入。前線の枚数を増やして最後の勝負に出ます。


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後半アディショナルタイムは3分。両チーム前線にロングボールを入れ最後までゴールを狙いますが、ディフェンス陣が最後まで集中して跳ね返し、そのままタイムアップ。0-0のスコアレスドローに終わりました。パルセイロレディースは攻撃でも浦和レディースのシュート7本に対し、17本と倍以上のシュートを放ちましたが、最後のところで精度を欠いてゴールを上げることはできませんでした。ただ再開後4試合7失点と少し失点が多かった中で、ラインを高く上げる守備が機能して0に抑えられたことは収穫でもあり、次のゲームにつながるドローなのではないかと個人的には思います。


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ゴール裏あいさつ。選手たちは手ごたえと悔しさで複雑な表情でした。


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お疲れ様でした!!













日程・結果(なでしこリーグ)

公式記録(なでしこリーグ)

順位表(なでしこリーグ)

【10/6 浦和L戦】監督・選手コメントをアップしました(長野公式)

18.10.06 プレナスなでしこリーグ1部 第14節 vs AC長野パルセイロ・レディース 試合結果
(浦和公式)


AC長野レディース 浦和と引き分け 暫定5位浮上(信濃毎日新聞)






















この結果を受けてパルセイロレディースは6勝3分5敗の勝ち点21で順位を一つ上げて5位に浮上。そして次節はアウェイ・ノエビアスタジアム神戸で9勝2分2敗の勝ち点29で2位につけるINAC神戸レオネッサとの対戦です。前半戦の対戦では両チーム試合終了間際に得点しての1-1で引き分けていますが、パルセイロレディースにとっては格上の相手になります。しかし、勝てば順位を3位にまで上げられる可能性もあり、またなでしこ1部残留も確定するためチームは精一杯勝ちにいくでしょう。難しい相手ですが勝つ可能性がゼロなわけではありません。100%の力を発揮して勝利を掴んでほしいなと思います。


がんばれ!AC長野パルセイロレディース!!


おしまい


俺たちの明日
Universal Music LLC
2007-11-21