前節、アウェイでセレッソ大阪U-23に0-2で敗れてしまったAC長野パルセイロ。第25節を消化して7勝8分8敗の勝ち点29で順位は最近ずっと10位をキープしています。そして今節の対戦相手は12勝8分4敗の勝ち点44でJ2昇格圏内の2位につける鹿児島ユナイテッドFCです。前半戦の対戦では2-2で引き分けていますが、鹿児島はJ2ライセンスも持っておりJ2昇格のために高いモチベーションを持って長野に乗り込んでくることが予想されます。そんな強豪・鹿児島に対して前節の敗戦から立ち直りたいパルセイロはどのように戦ったのでしょうか。


では、観戦記スタートです。











この日は普段よりも早い10時15分ごろに長野Uスタジアムに到着。駐車場もまだまだ空いていました。

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なぜ、いつもより早い時間に来たかというと、こちら

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美濃部GMのフットボールブレインという名のサッカー講座に参加したかったからです。なんかもっとサッカーのこと詳しく知りたいなと思ったので500円を払い参加券を入手しました。


開場時間までの時間を車の中でツイッターを見ることで潰し、10時45分。先行入場の待機列に並びます。幟が大きくはためいているのが風の強さを感じさせますね。

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入場をするとこの日もライオーがお出迎えです。目元でスリーピースのチェキ。かわいいんだからもう。ちなみに後ろの列は鹿児島のお茶と焼酎の配布を待つ列ですね。HPの告知にはなかったと思うんですけど、配られていました。





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入場。前日に続いてこの日も10月とは思えない暑さです。秋どこ行った。ただ風が強く吹いていたので体感温度はそれほどでもありませんでした。


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☆今日のスタグルタイム☆

今日は11時15分に入場券売り場近くに集合しなくてはならなかったのでそれほど時間はありませんでした。なのでホームゴール裏入り口と近く、パパッと調達できる選手プロデュース弁当をチョイス。


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この日のプロデュースは#24新井選手#26遠藤選手。どっちにするがしばし迷いましたが#26遠藤選手のお弁当を買うことにしました。ご飯が食べたかったですし、#26遠藤選手のお弁当の方がボリュームもあるような気がしたので。

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喜ぶ#26遠藤選手の姿が印象的なポストカードをめくってふたを開けます。

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中身はこちら。野菜が少なめで茶色成分が高めですね。カロリーも結構あるガツン系のお弁当です。このお弁当で一番美味しかったのが十勝産のじゃがいもを使った(と思いたい)コロッケ。柔らかな味わいで口の中に幸せが広がります。他のおかずも軒並みレベル高くて今までの選手弁当の中では一番好きかもしれない。これは1000円の値打ちがありますね。





お弁当を食べ終わった後はUスタ外周を散策です。


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ひ、人いねぇ…。

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本日のラインナップ。俺たちはただ胸熱くなるゲームが見たいんだ。
というかいつもならライオーの隣に相手チームのマスコットの人形が置かれてるはずなんですが、この日はないですね...。ゆないくーのぬいぐるみないんですか。ゆないくー。私J3のマスコットでライオーの次に好きなのがゆないくーなんですけど。


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ゆないくーかわいいよゆないくー。Uスタに来てくれてもよかったのに。来年は会いたいなあ。




前日の記事でも触れましたけど、パルセイロは10月に入ってスタンプラリーを開催してまして、レディースの試合に行った私はトップチームの試合にも来場してスタンプを押してもらえれば、10月28日のトップ琉球戦で抽選ができます。早速スタンプを押してもらおうと辺りをうろうろしていましたが、押してもらえる場所が見当たりません。しかし、入場口で用紙を持って困っているところを見かねたのか、ボランティアの方が「押しましょうか」と話しかけてくれました。


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そしてスタンプゲットです。よく見ると上に小さい字で「スタンプラリーはホーム入場口付近で押してもらうことができます」と書いてありますね。ただこれだと私のように見逃してしまう人もいるかもしれないので、もっと看板を掲げるなどスタンプラリーを行っていることをアピールする必要があると思います。



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ホームゲーム事前番組「パルナンデス」。この日もがっつりグッズ紹介を行っています。




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グッズ売り場。いつも何も買わないでごめんなさい。


その隣ではフリースタイルフットボールグループ「SDW」さんのグッズも販売されていました。都合が合わず見れなかったのは少し悔しい。そして隣にはさりげなくパルセイロの公式DVDの予約ブースがあります。最少生産枚数に予約数が達しないと販売されないとのことなので、みんな予約してください。今予約すればエンドロールに名前が載りますよ。


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グッズ売り場を出て外にはパルガチャのコーナー。この日新発売の缶バッジ(200円)をはじめ、他にも数種類のガチャガチャを取り揃えています。

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そしてその隣では前日のレディースの試合でも開催されていた1回1000円のパルセイロスピードくじがこの日も絶賛(?)開催中でした。

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本日の目玉イベント「パルセイロ1on1グランプリ」はまだ開催前です。

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Uスタ周りをブラブラしていて気がついたら11時15分。気づいたら美濃部GMのフットボールブレインの集合時間です。急いで入場券売り場前へ向かいますが、少し遅刻してしまいました。お恥ずかしい。


記者会見場に通されると定刻通り美濃部GMのフットボールブレインが始まりました。会場内には20人ほどいたでしょうか。中にはメモを取ってる人もいて全員が真剣に美濃部GMの話を聞いていました。


この日のテーマは”得点を取るために必要なこと”。美濃部GM曰く上位にくるチームは1試合平均で1.75の得点を取っているらしく(第25節消化時点で琉球2.12、鹿児島1.54、パルセイロ1.30)、そのために必要なこととして、「個の力」と「グループ戦術」と「チーム戦術」が挙げられました。


「個の力」とは「得点を取るためのメンタル、フィジカル、頭脳、技術」のことでこれらのうち3要素以上持っていることがストライカーの条件だそうです。この日、「個の力」を持っている選手として挙げられたのが外国人選手。J3でも鳥取のレオナルド選手や相模原のジョン・ガブリエル選手が得点ランキング上位にいますよね。ただ、外国人選手は当たり外れが激しく、またJ3では強い個の力を持っている選手もなかなかいないので、ここで必要になるのが「チーム戦術」です。


「チーム戦術」とはどうやって点を取るのかというプレイモデルを構築、共有することでこれが監督の大きな仕事だそうです。攻撃の1番の優先順位はディフェンスラインの背後で、ここを狙ってゴールを陥れるのがFWが最初に目指すべきところです。ただ相手もボールを出させなかったり、出されても対応できるように守備をしてきます。では、それを打ち破るためにどうすべきかというのがサッカーの攻撃で、そのためにはディフェンスラインでボールを回して、前に蹴れる状態を作るのも手立ての一つだそうです。ただ蹴れる状況のときにFWが動き出していなければ意味がなく、奪った瞬間に動き出しができているかどうかがFWの選手を見る一つのポイントだそうです。


そして「グループ戦術」とは「個の力」と「チーム戦術」の間にある考え方だそうです。チーム戦術の中にある細部の部分で、この日はサイドでの2対2を破る方法などをボードとマグネットを使って美濃部GMは説明していました。


さらにセットプレーについても少し触れ、参加者からの説明にも答えたところでこの日のフットボールブレインは終了。普段分かっているつもりのことでもいざ説明されてみると、分かっていなかったんだなと思い知らされることが多く、とてもためになる時間でした。次回、レディース10月21日千葉レディースの回も参加したいと思います。





フットボールブレインが終わってスタジアム内に戻ります。戻ったころには12時35分を過ぎていたこともあり、選手のピッチ内アップも終わりリスペクト宣言が行われるところでした。

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この日のリスペクト宣言はややあっさりめでしたが、嬉しかったのは鹿児島サポーターの人たちも宣言者(この日は小林さん。長野県民に多い名字)のコールをしてくれたこと。スタジアム内が和んで暖かな空気が流れました。




さて、両チームのスタメンです。




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パルセイロは前節からスタメンを4人変更。#5寺岡選手がCBで、#14東選手がFWで、#19三上選手が右SBでそれぞれ3試合ぶり、#17明神選手はボランチで11試合ぶりのスタメン出場です。フォーメーションは元の4-4-2に戻りましたね。


対する鹿児島。

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こちらは前節秋田戦からスタメンを1人変更。前節退場となり出場停止となった#18野嶽選手に変わり#20中山選手が右SHで2試合ぶりのスタメン出場です。フォーメーションはパルセイロと同じ4-4-2となります。




12時55分。選手入場です。


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パルセイロゴール裏。人数はやや減っていますが、この日も声援で選手の背中を押します。


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対する鹿児島ゴール裏。こちらは50人ほどがUスタに来場。数では劣りますがパルセイロサポーターに負けじと声を張り上げます。


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選手入場に両チームのサポーターもタオルをぶん回して大きな声で迎え入れます。

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円陣を組んで...

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前半キックオフ!


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この日は風が北からの風が南に向かって強く吹いており、前半パルセイロは風上に立ちます。それを利用してパルセイロは序盤#30萬代選手にロングボールを預け、それを#14東選手などが拾ってといういつも通りの攻撃を展開します。この日は風の影響でいつもよりボールが伸びていたため、#30萬代選手がボールを受ける位置もいつもよりゴールに近くになっており、鹿児島はその分だけディフェンスラインを下げさせられます。ここで中盤との距離が少し開き、その間のスペースに#14東選手や2列目の#8河合選手#25有永選手が入って#30萬代選手が落としたボールを拾うことで、パルセイロは鹿児島陣内でゲームを展開することができていました。


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また、鹿児島は他のチームに比べてSBを高く上げるので、パルセイロとしては当然その裏のスペースを突いていきます。早い段階で#30萬代選手がサイドに流れボールを受け、そこに同サイドのSHや#14東選手、ボランチの選手が絡んでサイドを崩すことを狙います。一度落としてSHやSBの選手が裏に飛び出したり、カットインして引きつけておいたところで中にクロスを入れるなど様々なパターンの攻撃を試しますが、鹿児島の帰陣も速く、すぐに寄せられ遅らされて、チャンスにはなかなか結び付けられません。


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鹿児島の攻撃の大きな特徴の一つとしてSBを高く上げてくるということがあります。前半10分の鹿児島のチャンスシーンはまさしくそういったシーンでした。#13アン選手からボールを受けた#5平出選手はサイドに逃げ、中の#38中原秀選手に斜めのパスを出します。その間に左SBの#30萱沼選手が上がり、#38中原秀選手はワンタッチで右サイドのパルセイロのSBの後ろのスペースにスルーパスを出します。これに#30萱沼選手が追いつきワンタッチでセンタリング。中では#19キリノ選手によってパルセイロのディフェンスラインは押し下げられ、#29薗田選手がその前でフリーになっていました。#29園田選手はダイレクトでゴール右にシュートを打ちますが、これは#16阿部選手が右手一本でファインセーブで得点を許しません。


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この一連のシーンでは#38中原秀選手からの全てのプレーがワンタッチで行われており、鹿児島の高い技術力を感じさせます。さらにSHの#32牛之濱選手が中に絞って#30萱沼選手が上がるスペースを確保し、そのスペースをシンプルに使っての素早い攻撃。パルセイロと同じくSBの裏を狙う。#19キリノ選手がおとりとなって#29薗田選手が自由にプレーできるエリアを生み出すなど、鹿児島のチーム戦術、グループ戦術の一端が見えたプレーでもありました。


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前半17分。パルセイロは敵陣右でFKを獲得します。前節のセレッソ大阪U-23戦では対策されてチャンスに結び付かなかったセットプレーですが、パルセイロはその反省を生かし、ここで少し変化をつけてきます。キッカーの#6岩沼選手がペナルティエリア左にグラウンダーのボールを出すとこれに#8河合選手が反応します。#8河合選手は一回倒されますが、すぐに立ち上がりボールを自分のものにするとゴールに向かいます。鹿児島ディフェンスは#8河合選手はゴールライン際に追いやりボールを奪いかけますが、ここに反応したのが#25有永選手。ゴール左角度の厳しいところからダイレクトでシュートを打ち、これが#13アン選手の脇をすり抜けてゴール右に決まり、パルセイロが先制点を獲得しました。セットプレーでの工夫と#8河合選手の粘りがゴールに結びついてできたもので、キレイなゴールではないかもしれませんが、大きな価値のある先制点で、#25有永選手はこれで今シーズン2ゴール目です。


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先制点を奪われた鹿児島は取り返そうと攻撃に出てきます。FWの#19キリノ選手は体が強くボールを収めることができるため、鹿児島はまず#19キリノ選手めがけてボールを蹴っていきます。パルセイロは#19キリノ選手に複数人で寄せて思うようなプレーをさせないようにしますが、そうすると今度は#29薗田選手が空いてきてしまいます。パルセイロは前半10分のシーンもそうでしたが#19キリノ選手を警戒してラインを下げ気味にしていたため、その中盤とディフェンスラインの間を、間に入るポジショニングの上手い#29薗田選手に使われてしまうシーンが何回か見受けられました。現に前半23分には#29薗田選手に下がってボールを受けられ、パルセイロのプレッシャーが間に合わないうちに、逆サイドの#20中山選手にループパスを出されシュートを打たれるというシーンがありました。


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また、このプレーからも分かるように鹿児島はサイドを大きく使って攻撃してきます。ディフェンスラインの組み立て時からボランチの#22吉井選手がCBの位置まで下がって、#5平出選手#23水本選手をサイドに大きく開かせ、余裕を持ってボール回しをできるようにしていますし、サイド攻撃もSHが大きく開いてSBが中に侵入したり、その逆にSHが中に絞ってSBを外から上がらせたりと、複数のパターンを状況に応じて使い分けており、パルセイロディフェンスに狙いを絞らせません。



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これに対しパルセイロはまずは前線からの守備で対抗します。#30萬代選手#14東選手が前線でボールを追い回し、鹿児島のディフェンスラインに縦パスを入れさせるのを遅らせます。また、この日はパルセイロは攻→守への切り替えも速く前線でボールを奪われた瞬間に守備に行き、鹿児島の攻撃に時間をかけさせます。その間にパルセイロは自陣で4-4のブロックを形成。鹿児島とフォーメーションが同じなため、誰が誰を見るかをはっきりとさせるだけの時間ができており、すぐに寄せられるようになっています。この攻守の切り替えは阪倉監督は口酸っぱく言ってるらしいのでだんだん浸透してきた感じですね。


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さらにこの日は守→攻への切り替えも速かったです。ボールを奪ったら少ない人数でもまずは速攻を目指す。攻撃のスピードがシーズン序盤とは比べて格段に上がっていました。それが出たのが前半29分のシーン。敵陣中央で#19三上選手が寄せてパスを出すのを遅らせ、パスが出たところにさらに#14東選手が寄せボールをつつきます。こぼれ球を中にいた#8河合選手が拾い、前へ走り出した#14東選手に縦パスを入れます。これを#14東選手#30萬代選手にワンタッチで落とし、#30萬代選手は再び#14東選手へボールを渡します。ここで鹿児島ディフェンスは中央によって人数をかけていたため(2対4になっていた)、外の#25有永選手が空きました。すかさず#14東選手#25有永選手にパス。#25有永選手はセンタリングを入れてこれに#30萬代選手が合わせてゴールネットを揺らしますが、これはオフサイドの判定を取られゴールとはなりませんでした。ただ敵陣での守備でボールを奪ってから、素早く4人でフィニッシュまで持って行けたということで、パルセイロのチームとしての狙いが上手くいったシーンではあり、こういったシーンをどんどん増やしていきたいところです。


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前半33分。鹿児島が右サイドでボールを繋ぎます。サイドチェンジを受けた#26田中選手#32牛之濱選手に繋ぎ、#32牛之濱選手はクロスを上げますが、これはパルセイロディフェンスに跳ね返されます。ここで#38中原秀選手がボールを拾い、#26田中選手はペナルティエリア角に入ります。そして#38中原秀選手はその#26田中選手にパスを出し、#26田中選手は寄せてくる前に中にクロスを供給。これに#19キリノ選手#19三上選手の頭の上で合わせてゴール。鹿児島が同点に追いつきます。



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この失点はパルセイロディフェンスが#26田中選手をとらえきれていなかったのが一番の要因だと思われます。ここで#26田中選手はペナルティエリア角にポジションを取ることで、CB、SB、ボランチ、SHの四角形のちょうど真ん中に入っており、パルセイロディフェンスに誰が寄せに行かせるかという迷いを与えていました。このSBが中に入る動きはこれまでも幾度か鹿児島は見せており、それはパルセイロの4-4のブロックの間を移動することでマークの受け渡しを遅らせ隙を作るという意図があったと思われますが、パルセイロはこの鹿児島の狙いにまんまとハマってしまい、SBの選手をフリーにしたり、SHの選手が中に行き過ぎてスペースを開けてしまったりと後手を踏んでしまっていました。それまでは人数をかけることでボールを奪いなんとか事なきを得ていたのですが、この前半33分のシーンではその対応のまずさが失点として表れてしまいましたね。鹿児島のチーム戦術が見事にハマった得点です。


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鹿児島はその後もパルセイロの4-4の守備ブロックを崩そうとします。2トップの#19キリノ選手#29薗田選手は頻繁に上下関係を入れ替え、#20中山選手#32牛之濱選手は幾度となく中に入る動きを見せ、それにあわせて#19キリノ選手#29薗田選手がサイドに流れるなどポジションチェンジを繰り返し、SBの中への侵入とともにパルセイロディフェンスの混乱を誘い、フィニッシュにまで結び付けようとします。


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これに対しパルセイロはSBのポジションを少し内側に取らせることで対応します。SBをハーフスペースに立たせることで中を固め、鹿児島の前線がポジションを入れ替えるのも味方選手同士の距離を近づけることで、マークの受け渡しなどの判断が早くなり中でフリーの選手を作らせません。これには外が空いてしまうという欠点がありますが、サイドにボールが入るまでには時間がかかり、その間にポジションやマークを修正できるという自信があったのでしょう。これが機能し失点後は鹿児島にシュートの機会を作らせていませんでした。


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その後スコアは動かず、前半は1-1で終了。鹿児島は2位につけている戦術でパルセイロを翻弄しますが、パルセイロもしっかりと対応できており、ほとんど両チーム互角といっていい展開でした。


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両チーム選手交代のないまま後半キックオフ!


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パルセイロが攻守の切り替えが速かったのと同時に、鹿児島も攻守の切り替えが速く、奪われた瞬間からすぐボールを奪いに行きます。そして鹿児島も速攻をまずは仕掛けてくるため、両チーム4-4の守備ブロックが整う前に攻めようとし、攻守の切り替えの速さに攻めていた中盤と残っていたディフェンスラインの距離が縮まる前に両チーム攻撃をすることを目指し、後半は前半よりもオープンな展開となっていきます。


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後半に入って鹿児島は風上に立ちます。前半に見せたようなポジションチェンジを多く織り交ぜた攻撃でパルセイロを攻略しようとしますが、パルセイロは前半よりもディフェンスラインを少し高めに取り、中盤とディフェンスラインとの間を短くし、#19キリノ選手#29薗田選手が落としたボールを先に拾おうとします。#6岩沼選手#17明神選手のダブルボランチのどちらかが必ずボールがこぼれてくる位置にいてセカンドボールを拾えていました。


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一方の鹿児島は#22吉井選手#38中原秀選手がダブルボランチを組みます。こちらはパルセイロのダブルボランチよりも攻守の分担がはっきりしており、主に#22吉井選手が守備を、#38中原秀選手が攻撃を担当します。前半は持ち前の技術力で前線にボールを供給する#38中原秀選手をパルセイロはなかなか止められていませんでした。


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さて、先にも書いたとおり#22吉井選手はディフェンスラインでのボール回しに参加することが多いので、鹿児島のディフェンスラインから前線にロングボールが出たときに、中盤中央はパルセイロが#6岩沼選手#17明神選手の2人、鹿児島は#38中原秀選手1人となっており、パルセイロはこの数的優位を生かしてセカンドボールを拾う回数が多くなります。ここですぐさま攻撃に移れればいいのですが、下がり目の位置にいたはずの#22吉井選手があっという間に寄せてきてパルセイロは攻撃のスピードを遅らされてしまい、鹿児島が戻る時間を作られてしまっていました。


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後半は少しずつ鹿児島が攻める時間が長くなっていきます。#19キリノ選手のキープ力を生かしてボールキープしたところで、SHや#29薗田選手が追い越す動きを見せ、#19キリノ選手が一度下げたところから#38中原秀選手などのパスで裏を突くことを狙います。また、遅攻の際にはSBが外に開く攻撃も健在で、後半19分にはタッチラインいっぱいに開いた#26田中選手にボールが入り、#2松原選手がプレスに行く前に低く鋭いセンタリングを入れられ、それがパルセイロのCBとSBの間にポジションを取っていた#29薗田選手に入りあわやというシーンも作られてしまいます。ただこのシーンは#29薗田選手がトラップミスをしたおかげで失点することはありませんでしたし、他のシーンでもラインコントロールをしっかりすることでオフサイドを取ったり、最後のところで足を出してシュートコースを塞いだりと鹿児島の攻撃を抑えることができていました。


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そしてボールを奪ったパルセイロは攻撃に移るわけですが、対面する#26田中選手がそこまで上がってこなくなったこともあり、前半に比べ左SBの#2松原選手が高い位置を取りだします。#2松原選手の上がりはここ最近のパルセイロの攻撃の大きな武器になっており、このとき左SHの#8河合選手は中に絞っており#2松原選手が上がるスペースを作ります。さらに#8河合選手#2松原選手がボールを受けたときに縦に走り出すことで、相手を引きつけ自らいた場所がにスペースを作ります。そこにFWの#30萬代選手#14東選手が飛び込んでチャンスを作るというのがパルセイロの攻撃パターン、グループ戦術の一つとなっていました。


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後半23分。鹿児島が1人目の選手交代を行います。#20中山選手に代えて#8永畑選手を投入。サイドの運動量を復活させ、攻撃にさらなる勢いを持たせゴールを狙ってきました。


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後半27分。右SB#19三上選手にボールが入りますが、鹿児島は引いてなかなかプレスに来ません。#19三上選手はゆっくりと持ち上がり中にクロスを入れますが、これは中を固めた鹿児島ディフェンスに跳ね返されますが、そのこぼれ球を#6岩沼選手が拾い、#19三上選手に戻し、#19三上選手#30萬代選手に縦パスを入れます。これを#30萬代選手が少し下がりながら受けて、自らがフリーとなる状態を作り出し、振り向きざまにゴール左にシュートを打ちますが、これはわずかのところで#13アン選手に弾き出されてしまいました。


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後半29分。鹿児島は2人目の交代を行います。前線で間を取るポジショニングでパルセイロの脅威となっていた#29薗田選手に代えて左SBの#15藤澤選手を投入。左サイドの選手を2人変えることで右サイドに偏り気味だった攻撃を左右バランスよく展開することを目論みます。また、この日左SBに入っていた#30萱沼選手はこの交代によりFWにポジションを移しました。


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その直後の後半30分。パルセイロも最初の選手交代を行います。この日先制点の起点となった#8河合選手に代えて#23堂安選手を投入。#8河合選手は先制点のシーンはもちろん、この日は奪われずボールキープをするドリブルでパルセイロの攻撃を牽引していました。そして交代で入った#23堂安選手はそのまま#8河合選手のいた左SHに入ります。


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試合も終盤に突入して両チーム疲れが見え、ディフェンスラインも下がっていき陣形が間延びしていきます。これを生かそうとパルセイロは後半34分、2人目の選手交代を行います。#14東選手に代えて#28松村選手を投入。#14東選手はこの日は豊富な運動量で前線だったり少し下がってボールを受けたりと鹿児島ディフェンスにとっては捕まえづらい動きを見せ、また前線からの守備も精力的にこなしていました。そしてこの試合で6試合ぶりの出場となった#28松村選手はそのまま2トップの一角に入り、持ち前のドリブルで疲れた相手を翻弄してゴールに結びつける役割を担います。



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パルセイロは左サイドでフレッシュな#23堂安選手を中心に攻めます。#26田中選手が上がったり絞ったりして戻り切れていないところに素早くパスを入れ、#23堂安選手がフリーでボールを持てる状態を作り出し、#23堂安選手はシュートを打ったりクロスを入れたりしますが、いずれもあと少しのところでゴールにはつながりません。


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後半37分には鹿児島が最後の選手交代。#30萱沼選手に代えて#14西岡選手を投入。中盤で厚みを持たせ、セカンドボールを奪取することと早い段階でプレッシャーをかけてパルセイロの攻撃を阻止することが目的とみられる勝ちに行くための交代です。


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残り時間も少なくなってきたなか両チームとも残り少ない力を振り絞り、前線からの守備、攻守の素早い切り替えを続けます。一瞬前にはパルセイロがゴール前でチャンスを迎えていたかと思えば、次の瞬間には鹿児島の選手がもうゴール前にいる。攻守が目まぐるしく入れ替わる展開が続き、両チームチャンスを作り出しますが、もう1点がなかなか奪えません。


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後半44分。パルセイロが最後の選手交代を行います。#17明神選手に代えて#7佐藤選手を投入。#17明神選手はこの日が11試合ぶりのスタメン出場でしたが、以前と変わらず豊富な経験に裏付けされた予測でピンチの芽を摘み、攻撃にも果敢に参加していました。交代で入った#7佐藤選手はそのまま#17明神選手のいるボランチに入ります。


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後半アディショナルタイムは4分。両チーム最後まで攻め勝ち越し点を狙いますが、スコアは動かずそのままタイムアップ。1-1の引き分けという決着になりました。勝てる可能性もあった試合なだけに決して満足してはいけませんが、2位と上位の鹿児島相手に互角の戦いを演じ、また攻守の切り替えも速く見ていてなかなか面白い試合になったのではないかと個人的には思います。勝てなかったのはやはり悔しいですが及第点には達しているかと。


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お疲れ様でした!!













<ハイライト動画>









監督コメント(Jリーグ公式)

選手コメント(Jリーグ公式)

J3順位表(Jリーグ公式)

【10/7 鹿児島戦】監督・選手コメントをアップしました(長野公式)


2018明治安田生命J3リーグ第26節試合結果(鹿児島公式)

AC長野はホームで鹿児島と1―1(信濃毎日新聞)

鹿児島Uドロー J3長野戦(南日本新聞)














この結果を受けてパルセイロは7勝9分8敗の勝ち点30となり、順位は10位のまま変わりません。最近ずっと10位のままですね。そして次節の相手はここまで6勝9分9敗で12位につけるY.S.C.C.横浜。前半戦の対戦では1-0と勝っており、また比較的相性がいい相手でもあるため、ここ2試合勝利がないパルセイロにとっては勝って不調から脱したいところです。さらに次節も長野Uスタジアムのホーム戦です。鹿児島戦では2683人とお客さんが少なかったので、次のYS横浜戦では3000人は入ってほしい。10月14日日曜日13時キックオフですので、皆さんお気軽に長野Uスタジアムにお越しください。



がんばれ!AC長野パルセイロ!!


おしまい