Subhuman

ものすごく薄くて、ありえないほど浅いブログ。 Twitter → @Ritalin_203

2018年05月



前節、ザスパクサツ群馬相手に2‐2で引き分けたAC長野パルセイロ。前節終了時点で1勝6分け2敗の勝ち点9で13位となかなか調子は上がりません。そしてJリーグでまだ今シーズン1勝しか挙げてないのは実は57チーム中でパルセイロのみ。ひとりぼっちです。

一方、今節対戦するブラウブリッツ秋田は昨シーズンのJ3チャンピォンチーム。今シーズンは前節終了時点で5勝1分け4敗の勝ち点16で5位に位置しています。強敵秋田を相手の2カ月ぶりの勝利を掴みたいパルセイロ。先週天皇杯県予選決勝で手にした勝利をリーグ戦につなげたいパルセイロ。アウェイあきぎんスタジアムでの試合に臨みます。




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パルセイロは前節からスタメン5人を入れ替え。#5寺岡選手#17明神選手は2試合ぶりのスタメン。#19三上選手#14東選手は3試合ぶりのスタメン、#10宇野沢選手は4試合ぶりのスタメンです。また、システムは前節の3-4‐2‐1から従来の4-4-2に戻してきました。ここまでリーグ戦5得点の#9津田選手には4試合連続ゴールの期待がかかります。

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対する秋田は前節から#17ハン・ホガン選手#3堀田選手#11久富選手#16遊馬選手とスタメン二人を入れ替え。システムは一貫して3-4-2-1で変わらず今シーズン6勝目を狙います。

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前半キックオフ! 



ロングボールが行き交う中、この試合ファーストシュートは#25有永選手#9津田選手のクロスが跳ね返されたところから#9津田選手#14東選手でボールを繫ぎ、#14東選手が落としたボールを右斜めから#25有永選手が狙っていきましたがキーパー正面。枠にはいってたんですけどね。



パルセイロは前半立ち上がり勢いを持って秋田陣内に攻め込みます。少ないパスでの速攻が前節よりも明らかに増えていました。推進力が全然違う。#14東選手のいる右サイドからの展開が多かったですね。相手からボールを奪い、#9津田選手もしくは#10宇野沢選手に当てる。貰った選手は粘って短く横にパス。それを#14東選手が走って受けて前に運ぶといった感じで。秋田って攻撃の時には両WBが上がって5トップみたいな形になるので、その戻り切れていない隙を突いてという攻撃でした。



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前半14分、左サイドから#24山田選手がロングスロー。こぼれ球を#20山田選手がオーバーヘッドでシュートしましたが味方に当たり、混戦から#2尾本選手が狙おうとするも#16阿部選手がセーブ。一回#16阿部選手がはじいたボールが味方に当たってゴール前に向かってたけど大事に至ることはなく何とかなりました。



秋田は前半はロングボールを主体にした攻撃を仕掛けてきました。長いボールを前線の3人のいずれかに当てて、跳ね返されたとしてもそのセカンドボールを拾って攻撃するという。で、その拾ったボールをいったんサイドの選手に預けるんですよね。そして#14山田選手#20青島選手といったサイドの選手、特に#20青島選手がドリブルで中に切れ込んでいくんです。勿論そのまま持ち込んで中の選手にパスor自分でシュートを打ってもいいんですけど、もしそのどちらもができなかった場合でも近い側の2シャドーの選手が切れ込んできた選手とスイッチして外に出るんですよね。WBの選手を見ていたパルセイロの選手は中についていくしかないですし、そうすると外が空くんですよ。SBの選手は中に絞ってますし。で、その外の選手にパスが入ればプレッシャーの少ない状態でプレーすることができますし、そうすると精度のいいクロスが上がってきますよね。昨日はパルセイロはクロスからの失点っていうのはなかったんですけど、WBの選手が中に切れ込んでいくプレーにはこういった効果があるということです。


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ここから秋田がボールを持つ時間帯が長くなっていきます。秋田の攻撃に対してパルセイロはリトリートする守備で対抗。まず下がって4-4のブロックを作ることを優先したんですね。今日もパルセイロはゾーンで守っていたので、まずそれぞれの守備範囲を明確にしようという取り組みです。そして4―4のブロックが整ってから前プレスを掛けていくと。この辺ちょっとやり方変えたんですかね。浅野監督の「先制点を取らせたくない」という戦前のコメント通り、昨日は少し守備に重点を置いてきたのかな。

まず守備陣形を整えることを優先したことで相手の2シャドーを#17明神選手#25有永選手が、相手の両WBを#8河合選手#14東選手の両SHが見ることができるようになりました。これの何がいいって後ろに味方がいることなんですよね。相手のシャドーをCBが見ていると抜かれたらおしまいですけど、ボランチが見ることで抜かれた後もCBのカバーがあるという余裕が生まれました。そうなるとボランチが相手そこにボールが入るんですけど、そこにはFWの選手が戻って守備をします。そうすることで相手を遅らせることができれば後ろの選手は大助かりです。今日は#9津田選手#10宇野沢選手の2トップもいつもより守備で貢献してましたね。

そして相手のボランチの選手がボールを持ってもパルセイロの両ボランチである#17明神選手#25有永選手は迂闊に飛び出すことをしませんでした。相手のボランチがドリブルで持ち上がってきたときにも、自らの守備範囲に入る直前まで待ってプレスをかけるんですね。もちろん対面しているシャドーの選手を後ろの選手に見させるようにした声を掛けた上でです。昨日のパルセイロはそういったマークの受け渡しがスムーズに機能していた印象を受けました。

さらに、良かったのが今までよりも寄せが早く厳しくなっていたこと。今までよりも一歩分昨日は寄せることができていました。そうすることで相手の自由を奪うことができますしね。そして相手のシュートにもきちっと体を張ってコースを塞いで防ぎます。そのおかげで前半秋田のシュートは記録上0本でした(そんなことはないと思うけど)。



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前半30分過ぎにはSHの#8河合選手#14東選手が左右を入れ替わってました。いつの間にか。ところで機能のパルセイロはサイド攻撃の比率がいつもより多かったですよね。それもそのはず秋田は3バック、対するパルセイロは2トップで中央は秋田の方に分があります。中央でボールを貰おうとしても常に二人がボールを挟みに行けるわけです。その反対にサイドには秋田がWBの1人しかいないのに対し、パルセイロはSHとSBの二人がいてこちらではパルセイロが数的優位です。

サイドに流れていくFWには相手のCBが、ボールによるボランチには相手のボランチが付いていきます。そしてボールを保持しているSHには相手のWBが対面しており、後ろからはシャドーの選手がボールを奪おうと挟みに来ています。ここで重要になっていくのがSBのオーバーラップです。昨日は左SBの#6岩沼選手もしてたんですけど、右サイドからの攻撃が多かったということで#19三上選手のオーバーラップが光ってました。中も縦も切られているSHの選手に外という選択肢を提供することでボールが繋がり、前に運ぶことができるようになります。ここで相手がついてくるのが遅かかったらそのままSBの選手がクロスを上げられれば良かったんですけど、でも昨日の秋田はちゃんとついてきていました。

でもそうなったらSHの選手に戻せばいいんです。SHに対面していたWBの選手はボールを持ったSBの選手にディフェンスに行くので、今度はSHの選手が空くんです。そしてSHの選手がクロスを上げる。それも無理だったら今度はボランチの選手が開くのでそちらにパスしてボランチの選手が中に入れられればいい。そうやって相手を動かしていって自らがフリーになる状況を作るのがサッカーの鉄則ってもんです。昨日のパルセイロは前半上手く相手を動かすことができてクロスを入れたりCKを獲得することができていました。肝心のクロスの精度はそこまで良くなかったんですけどね。



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前半アディショナルタイムにはセンターサークル付近でボールを受けた#8河合選手がドリブルで持ち上がり、シュートを打ちますがこれはゴールの枠を捉えられません。その前にペナルティエリア内でパルセイロの選手がハンドをしたみたいですけど、故意じゃないと主審は判断したのかな。ハンドって故意じゃなければ流されるケースも結構ありますからね。

そして0‐0のまま前半が終了。がっぷり四つでどちらも一歩も引かないという前半でしたね。パルセイロ的には全然悪くなかったと思います。



両チーム選手交代はなく、後半キックオフ!



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後半13分左サイドでボールを受けた#14東選手。キープして外を上がってきた#25有永選手にヒールパスを出します。#25有永選手#9津田選手にパス。#9津田選手は中に走ってきた#14東選手に落とし、#14東選手は斜め前にいた#10宇野沢選手とのワンツーで突破しシュートを打ちますが、#1清水選手に左手1本でセーブされてしまいます。枠には跳んでいたので#1清水選手のファインセーブを褒める場面でしょうここは。でもその前の崩しは素晴らしかったですね。ワンタッチパスが3本繋がったスピーディーな崩し。ワンタッチでのプレーには相手を置き去りにするという利点がありますからね。こういった攻撃をもっと見たいと思えるシーンでした。



そして続くCK。#6岩沼選手が上げたボールに頭で合わせたのは#2松原選手。ゴールに向かってましたがここも#1清水選手が右手一本でファインセーブ。これは決まったと思ったんですけどね。コースも良かったですし。ただ少しシュートに力がなかったかな。追いついた#1清水選手もすごいですが。



後半15分このファインセーブ2本に応えるかのように秋田が先制します。#16阿部選手が蹴ったボールが秋田に渡り、#7前山選手が倒れながらも#6藤山選手に繋ぎ、#6藤山選手が前線にスルーパスを供給。これに反応したのは今シーズン初先発の#16遊馬選手#2松原選手の背後から飛び出し、ワンタッチで出てきた#16阿部選手の股を抜き、ゴールに沈めました。

このゴールはまず#16阿部選手のゴールキックからのセカンドボールを秋田の選手が拾ったのが大きいですよね。秋田の杉山監督も戦前に「セカンドボールを拾うこと」をこの試合のキーポイントに挙げてましたし、高い位置でボールを奪えたことがゴールに繋がりましたから。この試合、球際ではパルセイロの選手も負けてはいなかったと思うんですけど、でもこのゴールのシーンでは秋田に軍配が上がってしまった。これが失点の一番の要因です。

あとは秋田の選手を褒めるしかないですね。#7前山選手の執念がボールを繋ぎましたし、#7前山選手に二人行っていたせいで#6藤山選手がフリーとなっていました。そして、#19三上選手を十分引きつけておいて前にスルーパス。このスルーパス、#2松原選手の足が届かないギリギリのところに出されていてとても精度が高かったです。そしてゴールを決めた#16遊馬選手#2松原選手#6岩沼選手の間、二人の守備範囲の一番外、どっちつかずになりやすいところいたというポジションの妙。そしてオフサイドにならないギリギリでの飛び出し。飛び出した瞬間、#2松原選手はボールを見ており、#16遊馬選手#2松原選手の死角から飛び出したことで、#2松原選手#16阿部選手の間でシュートを打つことができた。そして冷静に#16阿部選手の股を抜くシュート技術。どれを取っても見事です。会心のゴールで秋田は先制に成功しました。



2度のファインセーブと先制点で勢いに乗った秋田はその後も何度かパルセイロゴールまで迫るシーンを作り出します。一方パルセイロは遅攻で攻撃の糸口を見つけようとしますが、なかなかシュートまで持ち込めません。
そういった展開が続いた後半21分、#10宇野沢選手に代わって#13勝又選手が投入されました。#10宇野沢選手の今シーズンの初ゴールはまたしてもお預けです。




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後半29分、#19三上選手#13勝又選手に縦パス。#13勝又選手はシンプルに外にはたき、#8河合選手が走りながら右サイド深くでボールを受けます。そして#8河合選手は中に向かってドリブルを開始。一人交わし、シュートを放ちますがこれは相手DFがブロック。こぼれ球が#8河合選手の前に転がり#8河合選手はもう一度シュートを放ちますが、これは#1清水選手にまたしてもセーブされました。#8河合選手は今年のパルセイロの攻撃の一つの大きな武器ですね。#19三上選手の思い切った縦パスと#13勝又選手のシンプルなプレーもよかった。3つのファインプレーがシュートにつながったというプレーでした。惜しかった。



昨日のあきぎんスタジアムの入場者数は2791人。多いですね。秋田J3開幕当初は1000人も入ってなかったですからね。去年の優勝で一気に盛り上がったんでしょう。平均3000人もだいぶ現実的な数字になってきました。まあJ2昇格のためにもう3000人集める必要はなくなったんですが、それでも一つの指標として3000人越えというのは大きなアピールになりますね。



後半31分、両チームとも選手交代を行います。パルセイロは#9津田選手に代えて#30萬代選手を投入し、秋田は#16遊馬選手に代えて#19吉平選手を投入します。パルセイロはこの後放り込みに出るかもしれないってことで高身長の#30萬代選手を投入したのかな。秋田は運動量多くプレーしていた#16遊馬選手の足が止まってきたと判断したんでしょう。どちらも攻撃のカードを切ってきました。



そしてパルセイロは後半34分に立て続けに選手交代。#14東選手に代えて#23堂安選手を投入します。#14東選手は昨日は動きがキレてましたね。いつもより良かったと思います。そして#23堂安選手が交代で入ったことでパルセイロは少しフォーメーションを変えてきました。今までの4‐4‐2から#30萬代選#13勝又選手#23堂安選手が前線で3トップを組み、中盤では#17明神選手を一列下げてアンカーにし、#25有永選手#8河合選手いわゆるインサイドハーフのポジションにおく4-3-3のシステムに変更。前線の人数を増やし点を取りに行くことを目的とした配置換えです。



後半38分#6岩沼選手が左サイド深くからクロスを上げます。そのクロスに反応してニアに飛び込もうとする#30萬代選手#2尾本選手が抑えて倒してしまいます。主審はここでいわゆるホールディングという反則を取り、パルセイロにPKが与えられます。今年のパルセイロは本当にPKが多いですよね。今シーズン10試合目にしてすでにこれが5本目のPK。2試合に1本のペースでPKを獲得していることになります。そしてパルセイロは今まで得た4本のPKを全て決めており、ここまで成功率は100%。一般的にPKの成功率は8割と言われており、5本中4本決めて1本外すというのが平均的です。そしてパルセイロは昨日のPKが今シーズン5本目。通説ではここで外すということになってしまいますが果たして...。



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PKを蹴るのは#30萬代選手#30萬代選手がPKを蹴るのは今シーズン2回目です。対するゴールキーパーはこの日ファインセーブを連発して俗にいう”当たってる”状態の#1清水選手。秋田のゴール裏からは大ブーイング。#30萬代選手は左にキック。#1清水選手にコースは読まれていましたが、それでもその手はボールには届かず、PK成功。パルセイロが同点に追いつきます。#30萬代選手は今シーズン2点目。いずれもPKです。


同点に追いつかれた秋田は後半41分に選手交代。#20青島選手に代えて#9中村選手を投入します。#9中村選手は去年沼津でバリバリやっていた選手なのでパルセイロにとってはまた怖い選手が入ってきました。

同点に追いついてからはパルセイロが攻勢を強めますが逆転弾は奪えないままアディショナルタイムの4分に突入。後半アディショナルタイム1分、ペナルティエリアの中で#5寺岡選手の顔に相手選手の肘が入ってしまい#5寺岡選手が顔面から流血してしまいます。顔面血まみれの#5寺岡選手は怖かった。「孤狼の血」感が凄い(映画観てね)。#5寺岡選手は審判に盛んにファウルをアピールしますが、ファールは認められます。#5寺岡選手は止血のためにいったんピッチを後にしました。この#5寺岡選手関連で大体1分ぐらいプレーが止まったのかな。これが逆転ゴールの伏線になりました。



一人少ないパルセイロを相手に後半アディショナルタイム3分、秋田は決定機を迎えます。#25有永選手を二人で挟んでボールを奪い、#19吉平選手が遠いサイドでフリーになっていた#7前山選手にパス。#7前山選手はフリーの状態でダイレクトで右足を振りぬきますがシュートはバーの上。秋田は絶好の得点機を逃し、パルセイロにとっては助かったシーンでした。



この直後秋田は#7前山選手に代えて#18藤田選手を投入。フィジカルの強いベテランストライカーを投入したことで最後まで勝ち越しを狙う姿勢を打ち出します。



ここからはオープンな展開に。両チームとも最後の力を振り絞って2点目を奪いに行きます。後半アディショナルタイム4分過ぎに#30萬代選手が懸命のプレーでタッチラインを割りそうだったボールを残しますが、シュートには持ち込めません。そして秋田はカウンターを仕掛けます。正直ここで「終わった」と思いました。もう勝ちはないなって。



しかしまだ試合は終わりません。秋田のクロスを#19三上選手がカットし前線にいる#13勝又選手につなぎます。#13勝又選手は下がりながらもボールをキープ。そして#6岩沼選手にパスを出します。#6岩沼選手はドリブルで持ち上がり、ペナルティエリアの左角にいる#8河合選手にパス。#8河合選手は中に向かってドリブルを開始し、二人惹きつけてからフリーになっていた#19三上選手にパス。三上選手はワンタッチしたのち、思い切ってミドルシュート!これがゴールに突き刺さりパルセイロが逆転に成功!#19三上選手はこれで今シーズン2得点目です。そしてそのまま試合終了のホイッスルが鳴り、パルセイロが見事今シーズン2勝目を挙げました!



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これはですね、今シーズンのキャンプでの走り込みの成果が出たんじゃないかと個人的には思うんですよ。最後秋田の選手は完全に足が止まってましたし、#8河合選手のドリブルにもついていけず、#19三上選手への寄せも甘かった。一方パルセイロは最後まで足が止まってなかったんですよね。長い距離をドリブルで持ち上がった#6岩沼選手、キレの落ちないドリブルで相手選手を引きつけた#8河合選手、そしてしんどいなかゴール前まで上がっていった#19三上選手。最後の局面で運動量で上回ったパルセイロの選手が、いや浅野監督や中村フィジカルコーチ他スタッフ全員で掴んだ劇的逆転ゴールでした。
 




〈ハイライト動画〉




選手コメント(Jリーグ公式)

監督コメント(Jリーグ公式)

2018明治安田生命J3リーグ第11節の結果(長野公式)

イメージギャラリー:2018明治安田生命J3リーグ 第11節 vsブラウブリッツ秋田(長野公式)

J3 第11節ブラウブリッツ秋田 VS AC長野パルセイロ(秋田公式)

AC長野、秋田に2―1 7戦ぶり白星(信濃毎日新聞)

ブラウブリッツ、長野に惜敗 サッカーJ3【動画】(秋田魁新報)


いやー長かったですね。最後にリーグ戦で勝ったのが3月21日ですからおよそ2ヶ月ぶりの勝利ですか。ここまで先制されて追いついてなんとかドローという展開が続いていたパルセイロ。昨日の試合もまた先制を許してしまって、「またか」って思いました。でも追いつくことはできるんですよね今年は。得意のPKで。でもそれ以上が行けなかった。ドロー止まりで思うように勝ち点を重ねられない日々。何か厚い壁に阻まれてる気分。1勝6分2敗って3勝6敗と勝ち点的には同じですからね。実質負け越してるわけです。

でも昨日の#19三上選手の劇的逆転ゴールはそんな壁をぶち破ってくれるかのようなそんな爽快感がありました。最後まで走り続けたが故の勝利、ゴールでしたから喜びも一入です。パソコンの前で泣きそうになってしまった。今シーズン初の逆転勝利は選手たちの自信にもなったことでしょう。この勢いで次の試合もその次の試合もそのまた次の試合も勝ち続けて、終わったときにはJ2昇格していてほしいです。まだまだ十分巻き返せると思いますし、昨日の勝利が今シーズンの新たなスタートです。あー勝ってよかった。勝つって本当に難しいことですね。








この勝利でパルセイロは今シーズンのJリーグの中で、ただ1チームだけ未だ一勝しかしていないという状況から脱することができました。もうひとりぼっちじゃない。
しかし勝利し、2勝6分2敗の勝ち点12にしたにもかかわらず、同じぐらいの勝ち点で並んでいた群馬や藤枝も勝ったため順位的には13位で変わりません。ただJ2昇格圏内の2位との勝ち点差は10から8に縮まりました。ここから順位を挙げていくためには連勝が必要不可欠になってきます。つまり次節も勝たなければいけないということです。



ですがここで天皇杯1回戦が入るためJ3はいったん中断。パルセイロの1回戦の相手は新潟県代表・新潟医療福祉大学サッカー部です。女子サッカー部が有名な大学ですけど、あのJAPANサッカーカレッジを抑えて新潟県代表になった相手で決して侮れません。恐らくサブ組が中心のメンバーになるとは思いますが、5月26日はしっかり勝って2回戦に駒を進めてほしいところです。



そしてその翌週には再びJ3。パルセイロは次節は6月2日、アウェイ沖縄県立総合運動公園陸上競技場でFC琉球との対戦です。琉球はここまで4勝3分け3敗の勝ち点15で8位。琉球は現時点でパルセイロよりも順位が上で、継続性の高い攻撃的サッカーを武器にしているチームです。ナイトゲームとはいえ6月の沖縄はかなり暑く、難しい試合が予想されますがなんとか勝ってまずは琉球の勝ち点に並んで、上位チームへの追撃態勢をさらに整えたいところです。


頑張れ!AC長野パルセイロ!!


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おしまい








こんばんは。これです。えーと今日も映画を観に行きました。いくつか選択肢があった中で今回選んだのはヤクザ映画「孤狼の血」。邦画見たいなって思ったのと今までヤクザ映画を観たことがなかったのでちょっと挑戦してみようかなというのが主な理由でした。あとは時間の都合。

観終わって初めてのヤクザ映画でしたけど面白かったです。いや正直ここまでとは。今回はその感想です。よろしくお願いします。




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私はヤクザ映画始めてみたんですけどヤクザ映画って面白い!

出てくる男たちの多くが渋くてかっこいいんですよね。底知れなさを感じさせる。広島弁もいいですよね。こう「本場!」っていう感じがして。「仁義なき戦い」も広島弁じゃないですか(それくらいは知ってますよ)。標準語とは迫力が段違いですよ。


あとやっぱりヤクザ映画とだけあってもう暴力のオンパレード。「ここまでやるの...」と私はドン引きしたんですけどでも面白かったです。暴力に次ぐ暴力が生み出すエクステンションに魅せられました。

ドスやチャカというヤクザ映画を知らないような人でも知ってる象徴的なアイテムの出番が多かったこともヤクザ映画を知らない私にとっては有り難かったです。取っつきやすくて。出だしからエンコ詰めをするんですよ。「うわっ、こういうこと本当にやるんだ」(フィクション)という驚き。私が想像してるヤクザ映画のイメージそのもので震え上がってたんですけど、ベタすぎて逆に笑いがこみあげても来たんですよね。「シリアスな笑い」とはこのことかって。


それととにかく主演の二人が素晴らしかった。
役所広司さんは正義なんだか悪なんだか分からないダーティな刑事を演じていたんですけど、その迫力にやられました。広島弁もネイティブなんじゃないかと思うくらいでしたし、一言一言に凄味があった。それと目つきがとにかく怖い。金◯抉り取るところなんてもう完全にイッてる人の目でしたし、何でもないようなシーンでもその視線が刺さる刺さる。ジャンボ宝くじのCMに出てる人とは同一人物と思えないです。

でもそれ以上に素晴らしかったのは松坂桃李さんですよね。後述しますが、クレジットでは役所広司さんが最初に出ていたんですけど、この映画は松坂桃李さんの映画だって観終わった後にまず感じました。最初は頼りないペーペーの刑事だったんですけど、徐々に一人の漢になっていく感じがもうたまらんですよ。とくに終盤なんてもう役所さんに負けないくらい怖かった。徐々に目に静かな狂気が満ちていくんですよね。その侵されていく様が印象的でした。前半部分の頼りない芝居も感情移入できて良かったですし、覚悟を決めてからの顔がもう本当にかっこいい。あれは反則でしょう。「男のための映画」みたいなキャッチがされてましたけど個人的にはそんなことは全くないと思います。松坂桃李さんを主人公に置き、今までとは異なるカッコよさを押し出したことで女性にも受け入れられる映画になってるんじゃないかなと感じました。朝ドラでの印象とは全く違いますね。同じ人とは思えない。


そして脇を固める俳優さんたちも竹野内豊さんや江口洋介さん、中村獅童さんなどベテランぞろいでした。安定感が半端ないんですよね。とにかく頼もしい。いるだけで画面が引き締まる。広島弁も上手くてモノホンのヤクザの人なんじゃないかって思っちゃいました。


「孤狼の血」はそんな豪華俳優陣の共演を楽しむことができる映画でした。皆が皆かっこいいですし、これは観てほしいです。豚のう◯こ食べさせられるシーンから始まってエログロは満載なんですけど、まあそれはヤクザ映画の標準装備ってことで一つ。








※ここからの内容は映画のネタバレを含みます。未見の方はご注意ください

















この映画って主人公を誰と捉えるかっていうのがけっこう大事なポイントになってまして。「予告を見ても全力で役所広司さん演じる大上章吾を前面に押し出してるし、主人公は大上じゃないの?」って思いますよね。実際私もそう思ってました。


たしかに大上というキャラクターはダーティでかっこよかった。「捜査のためなら使えるものは何でも使う」。これは「ダーティハリー」から続く男性の憧れです。


これは完全な余談になるんですけど「ダーティハリー症候群」って言葉があるんですってね。意味は緊張状態にある新人警官が、自らを逞しく見せようとするあまり過度の暴力をふるってしまうこと」のようです。うーんどこかで聞いたような…?
と思ったら分かりました。これ「クレヨンしんちゃん」の映画であったやつだ。「暗黒タマタマ大追跡」だったかな。セクハラ事件に拳銃を持ち出した新人女性刑事がいたんですよね。これまさに「ダーティハリー症候群」そのものだなって。はい、それだけです。脱線すみませんでした。




情報を聞きだすためには袖の下を受け取るなどヤクザとズブズブの関係になることも辞さない。情報を聞きだすためなら金◯をえぐり出すなどヤクザと同等以上の拷問だってする。これだけならただのヤベーやつですけど、これらの行動の裏には大上なりの正義がちゃんとあったんですよね。全てはカタギのためだという正義が。


大上はカタギのことを考えて行動していたんですよね。だってヤクザの抗争がはびこる街にカタギが安心して住めるわけないじゃないですか。カタギの安全のために公務を執行する。実に警察官らしい姿です。そのためにはヤクザでさえ駒として扱う。その割り切り方に憧れちゃいます。


その思考は立派ですけど手段としては褒められたものじゃありません。カタギの養豚場のおっちゃんに「狂ってる」って言われてましたからね。カタギのためを思ってのことなのに逆にそのカタギから引かれてしまうとは何とも皮肉なものです。そんな悲しさを内包してたのも大上章吾というキャラクターの魅力の一つですね。


そんな大上を主人公としてとらえると、松坂桃李さん演じる日岡秀一(通称:広大)は、後輩で捜査にくっついてきてるだけの新人っていうキャラクターということになります。でも違うんです。これ逆だったんです。実は主人公は日岡でその先輩が大上という図式だったんです。もっというと大上と日岡のダブル主人公だったんです。私の好きなダブル主人公。


この日岡というキャラクターは真面目で大上の違法スレスレ(というか完全に違法)捜査に疑問を抱くというキャラクター、当初はそうでした。でもこれ実は100%本人の意志というわけではなかったんです。日岡は大上の違法行為の内偵のために呉原東署に配属されたというバックボーンがあるキャラクターでして。まあ広島大学卒で高学歴で真面目という性格を上層部に見込まれて送られたっていうのもあるんですけど。


でも大上と一緒に捜査を続けていくうちに徐々に迷いが出てくるんですよね。「正義とは何なのか」っていう迷いが。大上の「法律がヤクザしばいてくれんか」「食われる前に食わないかん」という言葉がますます日岡の迷いを深めます。さらに、自らの身を顧みない大上の捜査に日岡は同情するようになっていきます。


その迷いはスナック梨子で6時間飲み続けたのちに大上が現れたことで爆発します。「こんな綱渡りいつまで続けんですか」と。大上はこう答えます。「確かに綱渡りかもしれん」「警察とヤクザどっちに傾いても落ちる」「落ちないためには前に進むしかないんじゃ」と。ここで日岡は気づいてしまったんですよね。大上に付き合わされているうちにもう自分も綱渡りをしちゃっているということに。もう戻ることは許されない。前に進むしかないということに。


日岡ってキャラクターの何が特徴的かっていうと、鑑賞者視点のキャラクターであるということなんですよね。少なくとも私は鑑賞者視点で喋る日岡に感情移入してました。私も真面目な性分なのでこんな捜査許されるわけないだろって思いながら観てましたし、「オイオイオイ死ぬわアイツ」って私が思ってたことも日岡はそのまま喋ってくれました。


祭りの中で大上の真実を知ることになる日岡。自らの保身のため動く警察やヤクザとは違い、大上はカタギのために動いていた。自分は警察上層部の保身のために大上の内偵をされていたことを明らかにされ、日岡は笑います。「もうどうでもよくなってきて」。日岡の頭の中でグチャグチャにされていたのと同時に私の頭の中もグチャグチャにされていました。「何が正義なのか」という問いが日岡にそして私たちに襲い掛かります。


頭の中がグチャグチャにされたまま帰宅し、大上の自分に対する思いを知り泣く日岡。このシーンはやばかったですね。日岡は大上に起こられてばかりで全く認められてなかった、でも心の中では認めていた。それまで日岡にずっと感情移入していた私たちにとって、これが自分事のように押し寄せてくるんですよ。今年観た映画の中で一番涙腺にきたシーンかもしれないです。日岡に感情移入してた分だけ感動も大きかった。上手い。


そして訪れる主人公交代劇。物語終盤には主人公は完全に日岡になります。ある出来事を境目に覚悟を決めた日岡。大上の狂った部分がそのまま日岡に受け継がれます。映画の中のセリフを借りると「ミイラ取りがミイラになった」。気に入らないやつを怒りとダーティハリー症候群に任せてボコボコにする日岡。でも大上の時と比べて「やりすぎなんじゃないか」とは感じませんでしたね個人的には。それも日岡に感情移入していたからこそなんでしょう。「日岡やっちまえー」という思考に私の脳は支配されていました。鑑賞者視点である日岡が狂っていったことで鑑賞者である私達も狂っていったのです。私達もダーティハリー症候群に罹患してしまったのです。この頭のネジがぶっ飛んでいったような快感といったらもう最の高でしたよ。超気持ちいい。


映画の最後に大願を成し遂げた日岡。その達成感がこちらにもダイレクトに感じられました。「ああ良かった。これで大上さんも喜んでくれるわ」と思わずにはいられない。でもまだヤクザは壊滅したわけではないですし、これからも日岡の戦いは続いていくはずです。私は映画が終わってその続きを観たくなりました。「孤狼の血」ワールドにはまってしまったどうしよう。


ここまで書いた通り私はこの映画にはまったんですけど、それは別に暴力シーン、エログロに耐性があったわけではなくて、松坂桃李さん演じる日岡秀一にかなり感情移入したからなんですよね。逆に言うとどれだけ日岡に感情移入できるかがこの映画を楽しめるかどうかの分かれ目です。日岡に感情移入できなければ暴力シーンやエログロに耐性があっても楽しめないと思いますし、感情移入できれば耐性がなくても楽しめる。そんな映画でした。これは日岡のように真面目な人なら真面目なほどハマるんじゃないかな。R15とかヤクザ映画とか関係なしに多くの人に観てもらいたいなと。そう思える映画でした。オススメです。



















以上で感想は終わりになります。いやー面白かった。ヤクザ映画もいいかもしれない。
なんか今「仁義なき戦い」や「極道の妻たち」に興味が出てきてるんですけどどうなんですかね。これらの作品日岡みたいな鑑賞者視点のキャラクターいるのかな。いつか借りて観てみたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。



おしまい



孤狼の血 (角川文庫)
柚月裕子
KADOKAWA
2017-08-25





こんばんは。これです。今日は「ふくろうず」の話をしたいと思います。皆さん知ってますか「ふくろうず」。え?知らない?これを機に知ってください。後半にはいつものように曲紹介もあります。では始まります。



私の好きなバンドの話
第7回:ふくろうず



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”内田万里(Vo,Key)、石井竜太(G)、安西卓丸(B,Vo)からなるただのJPOPバンド"ふくろうず。


私がふくろうずを初めて知ったのは、これも「the pillows山中さわおのPOISON ROCK'N'ROLL」からですね。さわおさんが2011年のベストアルバムを決める企画だったかなで、ふくろうずの「砂漠の流刑地」を紹介してたんですよね。「グワーッと掴まれた」みたいなこと言ってた気がする。


で、その「砂漠の流刑地」を聴いてみて、1曲目の「もんしろ」で全身に電流が走りました。「命を燃やして飛んで飛んで消えてけ!」という駆け抜けるような疾走感と、「あたしこのままでいい 逃げてるのか、それでもいい」というだめな自分も受け入れていく姿に「ああこうなりたいな」と思ったものです。今でも「もんしろ」で受けた衝撃は忘れられない。ふくろうずを聴いていくうちに「もんしろ」みたいな曲は少数派だと知ったんですけどね。ふくろうずってミドルテンポの曲が多くて「もんしろ」みたいなハイテンポな曲ってあまりないですし。その次の「砂漠の流刑地」からして雰囲気ガラリと変わりますからね。


そこからはふくろうずにはまって「テレフォンNo.1」からは毎回CDを買っていましたし、ライブにも行ったことあります。「マジックモーメント」ツアーだったかな。赤坂BLITZ(現マイナビBLITZ)で。今思うとその頃キーボードの練習をしていたのもふくろうずをコピーしたいって思いがどこかにあったのかもしれない。いや、あった。「ぷりんと楽譜」で「ふくろうず」って入れて検索してた。何も出てこなかったんですけど。


私がふくろうずで好きなのは、内田さんのキュートで舌足らずでどこか電波的な歌声やエモーショナルなキーボード、石井さんの普段は飄々としてるけどいざとなったら情熱的にかき鳴らされるギターや、安西さんのシンプルだけど確かな存在感があるベースだったりいろいろあるんですけど、一番は内田さんが作る曲や歌詞の世界観なんですよね。自分を必要以上に大きく見せようとしてないし、だめだなってところも思いのまま歌にしている。私も「自分ってだめだな」って良く思う内省的な性格なので、そういうふくろうずだったり内田さんの持つ内省的な部分に惹かれたんですよね。でもただ内省的であればいいってわけじゃなくてやっぱり前向きな部分もほしいわけですよ。そりゃ暗いだけじゃ聴いてるこっちの精神が参っちゃいますし。そういう意味でもふくろうずはピッタリでしたね。


確かに自分はだめなんだけど、そんな自分も受け入れて前に進んでいく」というスタンスがふくろうず、内田さんの作る曲には一貫してあるんです。1st「ループする」のタイトル曲「ループする」なんてその最たるものです。

こんなことばっかり
続けてる日々じゃ
全然だめだって
ちゃんとわかってる

「ループする」は上の歌詞で始まります。だめな自分を自覚してとても内省的です。
これは1番ですけど2番で

こんなことばっかり
続けてる日々を
あたしはばかだから
愛しちゃってるんだぜ

って歌うんですよ。ゾクゾクしますよねこの歌詞。「理想の自分」とは程遠い存在である「だめな自分」を既に受け入れていることに気づいちゃってます。でも「理想の自分」というものは確かに存在していて、「だめな自分」を受け入れてることに気づいたところで「理想の自分」との距離は縮まっていない。それを知ってしまうと人というのはそのギャップに悩みます。胸を痛めつけられます。ふくろうずの何が凄いってその「胸の痛み」まで受け入れちゃってることなんですよね。

いいね、いいね、切ないね
まだちゃんと胸が痛むよ

という歌詞で「ループする」は締めくくられます。「胸の痛み」は「私が生きてる証拠」と言わんばかりのこの歌詞。ふくろうずは「だめな自分」という「現実」を認める。でも全てを肯定するわけじゃない。「理想」に向かっていかないといけないのは事実。その「理想」に向かって自分との葛藤に苦しみながらも少しずつでも進んでいく。そういうスタンスが羨ましいなって思うんです。私はまだ「ダメな自分」を受け入れるってことができていないので。もっと「だめな自分」という「現実」を受け入れることができればいいんですけど、どうやら「それを受け入れてしまったら終わり」と思ってる節があるらしい。でもそんな「『だめな自分』を受け入れることができない」だめな自分にもふくろうずの音楽は寄り添ってくれるんですよね。世間に溢れてるただ「頑張ろうぜ」と励ますだけの歌にはついていけてない私のような「だめな人」のためにふくろうずはいてくれたんだと思います。


だめな私を認めてくれるふくろうずの音楽はある種の心の拠りどころにもなってましたし、かなりの信頼を置いてたんですよね個人的に。なので去年の末に解散が発表されたときは本当にショックが大きかったです。こんな書き方はどうかと思うんですけど、率直に「裏切られた」って感じました。信じて分だけ余計にね。


もちろん今までふくろうずが残してくれた音楽はこれからも残ります(というか私が残す。これからも聴き続ける)。小さいながらも確かに産声を上げた「ループする」、それに続いて内省的な自分を歌った「ごめんね」(個人的に一番好きなアルバム。ガチ名盤)、パワーアップしてエモさが増した「砂漠の流刑地」、ドラマーが抜けて3人で新たに歩み出した「テレフォンNo.1」、打ち込みを多用するなど新機軸を示した「マジックモーメント」、内田さんのガーリーな部分が今までにも増して強く出た「ベイビーインブルー」、事務所を移籍し、ふくろうず的JPOPをもう一度見つめ直した「だって、あたしたちエバーグリーン」、そして脱退したドラマーをサポートに迎えまた次の10年へとまた歩き出したと思ったらラストアルバムになってしまった「びゅーてぃふる」。これらふくろうずの音楽は私にとって宝物です。これからも聴いていくとは思うんですけど、やっぱりもう新しいものが生み出されないっていうのは悲しいことですよ。もっとふくろうずの音楽を聴いていたかった。それは偽らざる本音です。


繰り返しになりますけどふくろうずって「だめな人」のためのバンドなんですよ。だめな人に「私は私でいいんだ」って勇気を与えてくれてたんです。そのふくろうずがいなくなってしまったってことは「だめな自分」を認めてくれる人がいなくなったってことで個人的には結構沈みましたね。関係が悪化して解散したのではなくて、セールス的な不振が理由で解散してしまったのもやりきれない。もっと普段から好きって言ってたり、他の人に勧めていたら何かが変わってたのかもしれない。それにもっとライブにも行っとけばよかった。行くチャンスはいくらでもあったのに。


ふくろうずの解散は今までの私の考え方を大きく変えました。「もっと好きなものは好きって言おう」「永遠じゃないんだからライブにも行けるだけ行っとこう」「好きなもののためにお金を使うことはみんなが得する行為だからどんどんしていこう」っていう風になりましたね。かなり好きだったバンドが解散してしまうっていう経験は個人的に初めてだったので。ふくろうずに出会ってそして別れなければこういう考え方にたどり着くのはもっと遅くなっていたと思うので、そういう意味でもふくろうずが私に与えてくれた影響はでかいです。ありがとうふくろうず。出会えてよかった。


グッバイふくろうず、フォーエバーふくろうず。最後にもう一度、ありがとう。





…......



ふくろうずは解散してしまったんですけど、でも3人とも音楽を辞めてしまったわけではなくて。現在は石井さんは他のバンドのサポートギターとして活動していて、内田さんもこの前大阪でライブしてましたしね。安西さんをサポートに迎えて。で内田さんはその時に自主製作のCDも一緒に売ったらしい。枚数が少なくて多くの人に行き渡らなかったから「(通販するとか)何とかします」って言っていたそう。とりあえずは内田さんのCDが通販されるのを待ちたいなっていうのが今の私の気持ちです。早く通販されないかな。

これからも元ふくろうず3人の活動を気にし続けながらふくろうずを聴き続けます。いつか再結成されるその日を願いながら。






おしまい












































じゃない!!


ああ危ない。曲紹介忘れるところでした。いつも通り5曲紹介します。よろしくどうぞ。

・できない



中毒性のあるこの曲。「見せて!」というシャウトでそれまで溜められていた所在なさが爆発するのが気持ちいい。最後なんてもう感情の昂りが抑えられなくなってますし。内田さんの独特な歌声も相まってまるでこちらの心を見透かされているかのよう。すごくドキドキする。あと安西さんのベースが不穏さを醸し出していて好みですね。なのに全体としてはJPOP的な爽やかさもあってそのバランスが絶妙な曲です。本当にいけない心を見せてしまいたいけどやっぱりそれは「できない」。でも背徳感ってとても気持ちものだし。そういうせめぎ合いの曲です。1st Album「ループする」収録。






・ごめんね



ふくろうずの代表曲と言える曲です。とにかく切ないですよね。出会ったことすら悔やむような恋愛の終わり。こんな私でごめんねというやりきれなさ。別れを告げるシーンから始まって別れた後の寂しさや辛さがこの曲では歌われています。「ごめんね」の繰り返しがグッとくる。謝罪や後悔や自己正当化、感謝など諸々の感情が「ごめんね」という4文字に込められています。自分で決めた恋愛の終わりなのに自分でも受け入れられずに苦しんでいる。でも少しでも受け入れてちょっとずつ進んでいこうとするかのような希望が垣間見れる。そこがこの曲の好きなところです。2nd Album「ごめんね」収録。








・テレフォンNo.1



ふくろうずの中でも一二を争うほどポップに振り切った曲です。電話を待つ片思いの女の子の心情を歌ってます。こういうテーマって切ない方向に行ってしまいがちだと思うんですけど、そこは"ただのJPOPバンド"ふくろうず。キャッチ―なメロディとカラフルな世界観で切なさやそれに伴う暗さを表面上はあまり感じさせない。とても楽しく聴ける仕上がりになってます。かといって明るく楽しくだけかと言われればそうでもない。どこか冷めた部分もある。その両面性が好きですね。とにかくまずはMVを見てほしい。個人的にふくろうずの中で一番好きなMVですので。なぜかって?このMVでの内田さんが一番かわいいと思ってるからだよ。1st mini Album「テレフォンNo.1」収録。







・うららのLa



ボーカルの内田さん曰く「より多くの人に聴いてもらおうと思って作った曲」。サビで鳴るシンセがいいですね。この曲も失恋とそれから立ち直る姿を歌っていて、そういう意味では「ごめんね」から続いてるところもあるのかもしれない。ふくろうず、内田さんの歌詞って一貫して片思いだとか失恋だとか恋愛の切なく悲しい部分を描いていて(多くのJPOPがそうしてるように)、やりきれなさや絶望感みたいなものがある。でもそれを受け入れて進んでいこうっていう希望も確かに存在してるんですよね。「傷あとは消えないけど これでいい これでいいのさ」という歌詞に代表されるように。そのスタンスがとても気持ちいいです。5th Album「だって、あたしたちエバーグリーン」収録。








・びゅーてぃふる 



ふくろうず最後のアルバムのリード曲であるこの曲。これも片思いの曲ですね。内田さんの少女趣味が爆発してます。基本的には一途に想っているんですけど、決して依存的、盲目的ではない。浮気心や嫉妬心のようなひねくれたマイナスの部分もあるのが好きですね。最後の「僕は君を愛している、たぶん」の「たぶん」が浮気心の中に照れ隠しを混ぜていてたまらないです。それとメロディがとにかくいい。シンセがこの歌の持つ切なさを倍増させていて素敵。手数の多いドラムも個人的には好みですね。和テイストのMVも面白いです。何なんだ途中の謎ダンスは。6th Album「びゅーてぃふる」収録。












以上で「私の好きなバンドの話第7回:ふくろうず」は終了となります。お付き合いいただきありがとうございました。よかったらふくろうず聴いてみてください。1stの「ループする」からリリースされた順番に聴いていくのがおすすめです。

次回第8回「thee michelle gun elephant」に続く。

本当におしまい



びゅーてぃふる
ふくろうず
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2017-09-06



後編はこちら


いつものごとくこんばんは。これです。

寒くなったり暑くなったりと5月に入っても春先の三寒四温が続くこの頃。昨日5月12日私は松本はアルウィンへ明治安田生命J2リーグ第14節 松本山雅FC vs ツエーゲン金沢の試合を観に行ってました。今回はその観戦記になります。ではよろしくお願いいたします。




J2もはや13節を消化しここまで松本山雅FCは4勝6分け3敗の勝ち点18で10位。前節のFC岐阜戦で8試合ぶりの黒星を喫してしまった山雅は、J2昇格を目指すためにも連敗は許されません。そしてその対戦相手はツエーゲン金沢。ここまでは5勝3分け3敗のこちらも同じく勝ち点18で得失点差で8位につけています。山雅としてはこの試合に勝ってまずは金沢との順位を入れ替え、PO圏内に食い込みたいところです。

また、山雅は金沢とは北信越リーグ時代からのライバルですがJ2に昇格してからは4戦して4勝。そのうち4得点が3試合と相性が抜群にいい相手ではありますが、今年の金沢は上位チームにも白星を挙げていて、一度乗ってしまうと手が付けられないチームとなっており、今までのように上手くはいかないことが予想されます。

長野から電車に揺られること1時間半。途中地震で電車が止まったりもしましたが大事には至らず、11時松本駅に到着しました。

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松本駅を出て松本バスターミナルからバスに揺られること30分。アルウィンに到着です。

そしてバスを降りてアルウィンに向かう途中に配られていたのがこれ。

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JA全農長野さんが開発したセミドライりんごです。
食べるとリンゴの甘酸っぱさが口の中に広がり、生のリンゴを食べている感覚と飴を舐めているような感覚の中間ぐらいの食感でした。

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食べると感想をシールで答えるシステムになっています。評価高いですね。まあ私はど真ん中にシールを貼ったんですけど。


お次はこちら。


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ファンパークにて『adidas✕キャプテン翼 STADIUM COMIC』が行われていました。「キャプテン翼」のキャラクターが描かれた巨大横断幕にメッセージを書き込もうという企画です。書いた人には特製ステッカーが贈呈されてましたね。
何書こうと思って皮肉の意味も込めて「がんばれハリルジャパン!」って書こうとしたんですけどやっぱり止めました。そんな勇気は私にはなかった。

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adidasによるキックターゲットもありましたね。空いてる時間帯だったので思わずやりました。1球目は①に当てて、2球目はadidasのロゴにぶち当てて合計スコアは1。2球目は失敗でしたけど、モヤモヤしてたので逆にちょうどよかったです。
子のキックターゲット12:30頃にはかなり混んでましたね。空いてる時間にできてよかった。

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#7前田大然選手の顔が...。くり抜くのは左上だけでいいでしょうに。それか高崎選手の横にもう一人作るかですね。


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今日は当日券を安く購入して...

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アルウィンに入場!そして荷物を置いてそそくさと外へ。


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先日の水戸戦でJ2通算500試合出場を達成した#3田中隼磨選手の記念ブースがホームゴール裏からメインスタンドへ向かう通路上に設置されていました。

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#3松田直樹のユニフォームやユース時代に所属していた横浜フリューゲルスのユニフォームが展示してあるのがグッときますよね。凄い人だかりで写真を撮るのにも結構苦労しました。

そして再びファンパークへ。

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元日本代表で新潟の監督を務めた黒崎久志さんのトークショーです。言っておきますが内容はほとんど覚えてません。マスコットの方に意識を集中させていたので。


そんなマスコット編はこちら。ショーがとても面白かったです。


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この角度からの方が分かりやすいですよねー。どんなことをしても勝つ!!




☆本日のスタグルタイム☆

まず一品目はこちら

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スタジアム外バックスタンド側に出店している「肉のあづみ野屋」さんの

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「長野県産の牛串」(¥600)!能田先生の「ぺろり!スタグル旅」の最新話で牛串が出てきてまして、それでおいしそうだなって思い今回買った次第です。肉汁が溢れ出てきてとても美味しかった。私はお酒そんなに飲まないんですけどビールのつまみに合いそうだなって感じました。

続いて2品目。

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こちらもスタジアム外バックスタンド側。松本市を中心に展開するラーメン店「凌駕IDEA」さんの

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「王様中華そば」(¥700)です。あっさりとして美味しいんですが見た目からも分かる通り結構胡椒が効いてるのでそこは気を付けた方がいいかもしれない。スープは全部飲まなくても大丈夫です。


ラーメンを食べながらゆっくりしているといつの間にか時刻は1:30。急いでスタジアムの中へ戻りました。




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選手はもうとっくにアップを始めています。

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今節のマッチデ―プログラム。古巣対戦の#13中美選手が表紙を飾りました。


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金沢サポーターも比較的近場ということで大勢来場してます。「傾奇御免!」の弾幕がかっこいい。


そんな金沢のスタメンがこちら。

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金沢のスタメンは前節から入れ替えはありません。

続いてリザーブメンバー

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#33梅鉢選手がケガから回復してベンチ入りをした以外はこちらも前節と変わりありません。

続いて山雅のスタメン発表!

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山雅は前節からスタメン二人を入れ替え。警告の累積で出場停止の#14パウリーニョ選手に変わって#23岡本選手が今シーズン初スタメンです。また#13中美選手に代わって#9高崎選手がスタメン復帰し、前節1トップを務めていた#7前田大然選手はシャドーの位置に戻りました。

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古巣対戦の#13中美選手は今節もメンバー入りです。

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また、#32安東AKIRA選手が今シーズン初のメンバー入りを果たしました。

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選手紹介も終わるといよいよ選手入場です。



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THE・#31橋内選手

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ゲンゾーはマジで跡形もなくなってしまったんやな...


試合前には先日の水戸戦でJリーグ通算500試合出場を果たした#3田中選手の記念セレモニーが執り行われました。

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#3田中選手の3人のお子さんがそれぞれ花束、ユニフォーム、記念フォトグラフを#3田中選手に送ります。

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そして記念撮影。ほっこりとするいいセレモニーでした。


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円陣を組んで…

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前半キックオフ!

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後編に続く





スタジアムに入場して、荷物を置いてすぐスタジアムを出た私。マスコットたちに会いにファンパークに向かいます。

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途中噂の偽ガンズくんにも遭遇しつつファンパークに到着!


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ヤッさんだー!!!

ステージ裏で写真撮影会の開始です。

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ポーズを決めるヤッさん。


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ヤサガラス!ヤサガラス!


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握手に応じたり

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低姿勢でお土産を貰うChies Evil Officerヤッさん。カァイイです。


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かと思えばヤンキー座りでやさぐれてみたり



このとき時刻は12:29。そろそろかなって一旦ヤッさん」から離れると...


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自転車に乗ってガンズくんとゲンゾイヤーが登場!!!


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「やあ、少年」みたいな


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自転車から降りて...


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自転車から降りたガンズくん。


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キャプテン翼の巨大弾幕に何を書くか考えたり(カァイイ)


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「え?ボク?」


ステージの裏ではゲンゾイヤーとヤサガラスの小競り合いが。


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ゲンゾイヤーを蹴るヤサガラス。ヒールだー!!


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「ちょっと待て。袋を置かせろ」


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ドリルすな。
 

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ドリルされて怒ったゲンゾイヤーはヤッさんからステッキを奪い取ろうとします。


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取れませんでした。


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ここヒーロー感があってよくないですか。かっこいい構図ですよね。


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戦いを終えるとヤッさんはいずこへ去っていきました。


ここからはゲンゾイヤーピンでの撮影会。

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やだ...ゲンゾイヤーかっこいい…!!


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そんなゲンゾイヤーをよそに疲れて休むヤッさん。

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「ハハハ、ボーイ、大人をからかっちゃいけないよ」


ここで今一度ガンズくん。

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そしてステージ裏に戻るとそこでは魑魅魍魎が跋扈していました。

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ゲンゾイヤー✕偽ガンズくん


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何ですかこの画は。謎です。




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ガンズくんの裏ピース。


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カァイイなぁもう。


ステージ上で行われていた黒崎さんのトークショーが終わってしばらく時間が経った後…


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ステージ上にガンズくんとアテンドの久保さんが登壇!

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「頑張るぞオー!!」......推せる


ここでダークな音楽が会場に流れます。


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ヤッさんの登場!!


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「俺様は悪の化身ヤサガラス」

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「憎きツエーゲン金沢を叩きのめすため松本までやってきた。今日は松本山雅に手を貸そう」

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「あの赤きサポーターたちを絶望の淵に叩き落すのだ」

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「それが嫌ならあのゲンゾイヤーとやらをここに呼んでみるがいい」

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「何?俺がせーのと言うのか?どこまで甘ったれた奴らなんだ」
「せーの」

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「「「ゲンゾイヤーーーーー」」」

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ここで音楽が切り替わり...

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ゲンゾイヤー登場!!!

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「のこのこ現れたなゲンゾイヤー。今ここで決着をつけてやろう」

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久保さん「ちょっと待ったー!!」

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「ここはマスコット3番勝負で決着をつけましょうよ」

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「しょうがないな。その3番勝負とやら受けてやろう」

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ここで3番勝負が成立。

久保さん「今回はヤサガラスはガンズくんとのチームでいいですね」

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「よかろう」

久保さん「じゃ、ガンズくん例のモノ持ってきてください」

ガンズくん(はい、かしこまりました)

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ガンズくんが持ってきたのは相撲の軍配。

久保さん「1試合目は手押し相撲対決です」

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ゲンゾイヤーと対戦するのはダチョウ式相談の結果ガンズくんに。

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まさに押しつ押されつの勝負を制したのはゲンゾイヤー

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負けたガンズくんを慰めるヤッさん。優しいよ。

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久保さん「2回戦はモモ上げ対決です」
「勝負のためには数える人が必要なので二人はカウントする人を探し出し来てください」

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客いじり入ったー!!

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ヤッさんが子供に泣かれたりもしながらカウントしてくれる人を探す二人。
ゲンゾイヤーは金沢サポの男性を、ヤッさんは山雅サポの女性を指名しました。あとから考えるとこれがいけなかった。

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制限時間20秒の中で精一杯モモを上げ続ける二人。ヤッサンの方がペースは速かったかな。

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そして制限時間の20秒が経過。

「まずはゲンゾイヤーの方から。何回ですか?」

「65回です」

「65回」

「さてヤサガラスの方は?」


「…......」(聞き取れない小声)

「48回。48回!?」

「というわけで第2試合もゲンゾイヤーの勝利!」

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3番勝負でまさかの2試合目にして勝敗が決まってしまうという悲劇。会場騒然。そこは多少多めに申告しといて1勝1敗で3試合目に持ち込むのが常道でしょう!何してんすかー!こんなこと言いたくないけど空気読めやーー!!!

でもパターンを外してきたのは面白くてツボだったのでそういう意味ではグッジョブです。あー笑った。

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ガンズくんに泣きつくヤッさん。

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久保さん「さ、次は3試合目です。本当は1勝1敗で迎えるはずだったんですけど、ここはこの試合に勝った方がこの3本勝負も勝ちということにしましょう。大丈夫ですよね?」

このウルトラクイズ的なぶっ飛び展開をなんとゲンゾイヤーは承諾。なんて心が広いんや。それでこそヒーローだよ。

そしてその3試合目の内容は…

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久保さん「3試合目は縄跳びです」

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対戦するのはガンズくんとゲンゾイヤー。

「こちらの勝負も数える人が必要なので二人ともカウントする人を探してきてください」

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先ほどの二の舞を避けるためにも慎重に探す二人。

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ゲンゾイヤーは今度は別の金沢サポを指名。一方ガンズくんは山雅サポの女の子を指名しました。


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「可愛いじゃないか」と山雅サポの女の子の頭をなでなでするヤッさん。アカンて。

そんなヤッさんをよそにガンズくんとゲンゾイヤーの縄跳び対決...

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ファイッ!!!!

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ここで驚いたのがガンズくんが想像以上に縄跳びが上手かったってことですね。リズミカルにポンポンと跳んでいき回数を重ねていきます。自転車にも乗れるしガンズくんて結構機動力のあるマスコットですよねー。Jマスコット界ではヴォルタくんや東京ドロンパに次ぐ機動力の高さです。

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ガンズくんがその運動能力の高さを見せつけたところで制限時間の20秒が終了。

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終わったと同時に力を使い果たして倒れ込むガンズくん。

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「はい、終わりました。ガンズくん大丈夫?」

「まずはゲンゾイヤーの方から。何回ですか?」

「47回」

「47回。そしてガンズくんは?」

「57回」

「57回!この勝負はガンズくんの勝利です!」

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ガッツポーズをするガンズくんとそれを称えるヤッさん。

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久保さん「この3番勝負はガンズくん&ヤサガラスの勝利です!!」

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健闘を称え合うガンズくんとヤッさん。

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「あれガンズくん、ゲンゾイヤーの方に向かって、どうしたんですか?」

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「あーっとこれはーー!!!」

「ちょっとガンズくん、ゲンゾイヤー!!」

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「そこにヤサガラスまで加わって、、、結局仲良しか―――い!!!

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「どうもありがとうございましたー!!この後の試合もよろしくお願いします!!」

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観客からの声援にこたえるヤッさん

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最後に二人がそそくさと引き上げていきこれにてマスコットショーは終了しました。


あー面白かった。本当にいいものが見れた。もう満足や。思い残すこと何にもない。試合だけじゃないJリーグの魅力が詰まったショーでしたね。こういった試合外のイベントを充実させていけば試合に負けたとしても「試合は負けたけどマスコットショーは楽しかったねー」と満足感が得られるのでとてもいいですよね。なにもJリーグは試合だけじゃない。サッカーの試合以外にもグルメ、マスコット、イベントその他諸々を含めて「Jリーグ」と呼ぶんです。この考え方をもっと広めていきたいなって個人的には思う今日この頃です。


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ショー終わりのヤッさんのオフショット。



そして、マスコットショーを終えたガンズくんはキャプテン翼の巨大弾幕にメッセージを残すべくもう一度私たちの前に出てきてくれました。

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白いペンを使って何かを書いていくガンズくん。

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「GANS」すなわち...

Go Ahead!!
(前へ進め)

No Surrender!!
(屈するな)

というガンズくんからの熱いメッセージです(今考えました)。「立ち止まった足元に 絶望しかない日々を いつかは潜り抜けて 元通り笑ってよ」という。ガンズくんは漢ですね。よく「ウフフ♪」って言ってますけど。


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応援メッセージを書くと貰えるステッカーを手に誇らしげなガンズくんでした。


この時点で時刻は12:10。そろそろスタジアムに戻らなきゃと思った私はこれにてファンパークを後にしたのでした。





マスコット編:完


PIED PIPER
the pillows
エイベックス・エンタテインメント
2008-06-25


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