Subhuman

ものすごく薄くて、ありえないほど浅いブログ。 Twitter → @Ritalin_203

2018年05月



前編はこちら


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前半キックオフ!



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試合開始直後から金沢の狙いは明確でした。山雅の左サイドを執拗に狙ってくるんです。左WBの#20石原選手は元々攻撃的な選手で、左CBの#5岩間選手も本職ではないので、慣れてない2人の間にできるギャップを突こうとしてました。あと単純に#20石原選手#5岩間選手もそこまで身長高くないですし、空中戦で優位に立ちたかったんですかね。とにかく誰が見ても金沢が山雅の左サイドをターゲットにしてるのは明らかでした。



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それと金沢の2トップの#19垣田選手#29マラニョン選手が結構サイドに流れてくるんですよね。トップの選手がWBとCBの間を狙って飛び出して裏で受けてそこからクロスっていうのが昨日の金沢の一番の攻撃パターンでした。で実際上手くいってた。#19垣田選手#29マラニョン選手もサイズがあるわりに結構スピード、機動力があるんですよね。特に#29マラニョン選手は怖かったなあ。体もゴツくていかにもゴールを決めそうだというオーラがあった。今日はゴールしなかったけど、再来年にはJ1にいそうなスケールの片鱗を感じさせました。怖かった。



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さらにはこの2トップ守備も献身的にこなすんですよね。昨日の金沢はこの2人を中心にハイプレスをかけてきました。出足も鋭かったし、前半の序盤は金沢の積極的なプレスによって山雅はなかなか有効な攻撃をさせてもらえませんでした。特に#29マラニョン選手は守備しそうな見た目じゃないのに#1守田選手までちょくちょく行くことがあってビビった。それで#1守田選手のゴールキックが外に出ることも何度かありましたし。ハイプレスが効いて前半は概ね金沢ペースで進んでいきましたね。



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対する山雅も昨日は左サイドを中心に攻撃します。ショートパスとロングボールを使い分け金沢ゴールに向かいますが、ショートパスは相手に引っ掛けられ、ロングボールは#3作田選手#39庄司選手に跳ね返され、最初のうちはなかなか攻撃に向かうことができません。



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しかし、少しずつ金沢の出足も鈍り始め、山雅も盛り返してきた前半26分でした。左サイドでボールを受けた#20石原選手は中央の#9高崎選手にパス。#9高崎選手はボールを持って前を向くと少しキープしたのち、右サイドの#47岩上選手にパス。#47岩上選手はボールを持って持ち上がり、#10宮崎選手が付いているなかでクロスを上げます。このクロスが遠いサイドのゴールポストに当たり、ボールはゴールの中へ。山雅が半ばラッキーな形で先制に成功します。#47岩上選手も一瞬「え、入ったの?」という戸惑いの表情を見せていましたけどゴールはゴールです。押され気味の中先制点を取れたのは本当に大きかった。#47岩上選手はこれで今シーズン3点目です。いつの間にそんな取ってたんでしょうか。


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ここは金沢の左サイド狙いが裏目に出ましたよね。左サイドに人数が集中していたので、右サイドにサイドチェンジされると反応が遅れるんですよね。ピッチを広く使った山雅の方が一枚上手でした。あとは#10宮崎選手。せっかくちゃんと付いてたのにあそこで簡単にクロスを上げさせてちゃいけないでしょう。ここも#47岩上選手の方が上手でしたね。



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先制したあたりから徐々に山雅の攻撃は噛み合い始めます。#7前田大然選手#8セルジーニョ選手#9高崎選手の1トップ2シャドーの裏抜けという攻撃の形ができてきたんですね。まずWBの選手とボランチもしくは近いシャドーの選手でパスを交換し、攻撃のチャンスを伺います。そこでタイミングよく#9高崎選手か2シャドーのどちらかの選手が相手のSBの後ろのスペースを狙って走り出し、そこに主にボランチもしくはシャドーの選手がパスを出す。そのまま相手を置き去りにできればクロスやシュートに持ち込む。もし相手が付いてくればボールキープに切り替え。相手のサイド深くの位置でボールをキープしていれば相手のSBとCBが挟んで奪いに来ます。となると必然的にそのサイドのWBは空くわけです。WBの選手がオーバーラップをして相手のSHの反応が遅れたところをボールをキープしていた選手が横パス。相手は中と縦を切っているので外へのパスには対応できませんし、WBの選手はスピードを持って上がってきているので、なかなか追いつくことができません。そして相手が追いついてこないうちにフリーでクロスを上げることができるわけです。プレッシャーの少ない状態で上げられたクロスは当然精度もよく得点につながりやすくなってきます。昨日はクロスからの得点っていうのはなかったんですけどこういった山雅のサイド攻撃は間違いなく金沢の脅威になっていました。



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山雅は先制はされたもののへこたれない金沢に惜しいシーンを作られますが、同点弾は許しません。逆に前半32分に山雅は追加点を奪います。



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#20石原選手が素早いトランジションからボールを奪い返し、#4飯田選手#7前田大然選手#9高崎選手とバイタルエリアでパスを繋ぎ、#9高崎選手は再び右サイドに高い位置を取っていた#47岩上選手にパス。#47岩上選手の低い弾道のクロスは一度は相手に跳ね返されますが、運良く#8セルジーニョ選手の元にボールが溢れます。外をオーバーラップする#20石原選手をよそに#8セルジーニョ選手はペナルティエリア前左45度から巻いたシュートを放ちます。そのシュートは今度は右のポストを叩きゴールに吸い込まれました。コースが凄すぎる。これはキーパーの#1白井選手もノーチャンスです。今節のJ2ベスト5ゴールいけるんじゃないか。そして#8セルジーニョ選手はこのゴールで今シーズン5点目。チーム内トップの得点数を更に伸ばしました。頼もしい限りです。


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ここで注目したいのは#20石原選手の素早いネガティヴトランジション、つまり攻→守への切り替えです。#31橋内選手がボールを奪われてすぐに猛然とダッシュし、スライディングでファウルなしでボールを奪い切りました。こういうプレーはチームの大きな助けになるのでとてもいいです。高い位置でボールを奪えば奪うほどゴールに近づきますもんね。練習から徹底的に植えつけられているんでしょう。じゃなきゃ本番の試合じゃとてもできないですよ。山雅加入当初は守備の問題でなかなか試合に出ることのできなかった#20石原選手の成長が窺えたシーンでした。


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今シーズンの金沢って若い選手が多いんですよね。昨日のスタメンでも#6大橋選手は21歳、#10宮崎選手は20歳、#16毛利選手は23歳、#19垣田選手は20歳、#26藤村選手は24歳、#39庄司選手は20歳と6人もの若手がスタメンに名を連ねています。ベテランもいるんですけど金沢は全体的に若いチームということができますね。で、若いチームっていうのは一度勢いに乗ることができれば一気にガーッていけるんですが、逆に崩れる時も一気にズサーッて崩れてしまうものなんです。ズバリ諸刃の剣。今日はその若さが悪い方に出てしまいました。2点目の6分後の前半38分、山雅は3点目を奪います。

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CKを獲得した山雅。#47岩上選手の入れたボールは一旦は跳ね返されますが#5岩間選手が再び頭でゴール前に入れます。そのボールを受けた#9高崎選手は相手にボールを奪われず、なおかつ反転できるようにボールを持ちますが反転できないと見ると中に選手がいる予感を感じたのかオサレヒールパス。これに反応した#23岡本選手が体を反転させてワンタッチでシュート。ボールは#1白井選手の脇をすり抜け、ゴールに突き刺さりました。#23岡本選手は今シーズン初出場で初ゴール。見事抜擢された試合で結果を残しました。去年期待されて加入していながら怪我もありなかなかボランチでのポジション争いに参加できず、果てには専門外の右WBでプレーしていた#23岡本選手。この1年半決して腐らず努力を積み重ねてきたことが報われましたね。嬉しくて泣きそうになりました。正直金沢の攻撃に怖さがあったので2点じゃ全然安心できない。できれば前半のうちに3点目ほしいなーと思ってたところでのゴールはとても大きいものでした。
それと#9高崎選手の閃きですね。あそこでヒールパスを使うという意外性で金沢の選手たちの足が一瞬止まりましたからね。それが#23岡本選手のゴールに繋がったので、このゴールは半分はアシストした#9高崎選手の得点だと思います。


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前半の残り時間は一進一退の攻防が繰り広げられ、金沢は前半40分#6大橋選手#33梅鉢選手を交代し、早くも動いてきましたがこれ以上スコアが動くことはなく、3-0、山雅の3点リードで前半は終了しました。前半は山雅が3点リードという望外の結果でしたけど、両チームに3点差ほどの大きな差はなくてどっちがリードしててもおかしくない試合でした。事実CKは金沢の方が多かったですしね。



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両チームとも選手交代はなく後半キックオフ!



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後半に入っても3点取られても心が折れない金沢がまず1点返そうと果敢に攻撃を仕掛けます。ボールを奪ったらすぐ前へという縦に速い攻撃で山雅の守備陣を崩そうとしますが、山雅は集中してこれに対応。選手同士の距離感を広がりすぎないように保ち、ボールホルダーにしつこく寄せ、最後のところではしっかり体を張ることで得点を許しません。先に書いたように金沢は1点取ると勢いに乗って2点3点と行く可能性が高いので無失点というのは何よりも大事でした。



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山雅の守備はこの日も前からプレスをかけていきます。前も書いた通り#7前田大然選手と#8セルジーニョ選手の2シャドーは山雅で最も機動力のある組み合わせなので、この二人の前プレスが今日も効いていました。特に#7前田大然選手のスピードは相手にとって相変わらず脅威でしたね。相手選手がプレスを避けようとボールを蹴ってきても空中戦に強い#4飯田選手#31橋内選手が跳ね返してくれますし。相手にロングボールを蹴らせることができれば山雅のモンです。セカンドボールを拾えることが前提ですけどね。



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点を取ろうとラインを上げて前のめりになってきた金沢に対して、山雅はカウンターで対抗します。ここで前半のようにショートパスを繋げて攻撃ができればよかったんですけど、後半最初のうちは山雅は金沢に対抗してロングボールを蹴ってきちゃったんですよね。ロングボールっていうのはやっぱりショートパスに比べて精度は下がるので、#7前田大然選手#8セルジーニョ選手のスピードをもってしても追いつけないボールが多くなかなかチャンスにつながりませんでした。



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攻めるも得点を奪えない金沢は早めに交代のカードを切ります。後半14分には#19垣田選手に代えてストライカー#9佐藤選手を、後半19分には#10宮崎選手に代えてドリブラー#17加藤選手を投入し局面の打開を図ります。あと25分以上残していながら早くも金沢は交代カードを使い切りました。


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2選手の投入によりさらに攻勢を強める金沢。後半24分には#29マラニョン選手にシュートを打たれ、ゴールネットを揺らされますが、これは直前に触った#9佐藤選手がオフサイドポジションにいたとしてノーゴールとなりました。



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どうなんでしょうねこれ。この角度から見ると#5岩間選手の方がわずかに外にいるように見えますけど微妙ですよね。こういう微妙な判定でも審判は毅然と判断しなければならないことを考えるとほんと審判って大変な職業だなと思います。もっと審判に対して優しくなりましょうよみんな。



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そして金沢に攻められ、カウンターもそこまで機能しない状況を変えようと反町監督が動きます。後半27分ゴールも決めた#23岡本選手に代えて#33安川選手を投入。#33安川選手はこれが今シーズン初出場です。#33安川選手は左CBに入り、左CBにいた#5岩間選手が本職であるボランチに入りました。#23岡本選手は今シーズン初出場で初ゴールを決めたんですけど、まだ試合勘が戻り切っていない部分があって後半ばててきてたので(ボールホルダーに対するプレスも少し緩くなってその分相手に少し自由を与えてしまっていたところがあった)、これ以上そこを金沢に使われないよう早めに交代したのかもしれないですね。あと試合中にちょっと痛めてたとか。でも次の試合に出れなくなるほどではないでしょうし、#14パウリーニョ選手が戻ってくる次節もスタメンで出るんじゃないですかね。#6藤田選手との関係もお互いどっちがが行ったらそのカバーをするっていう基本的なことが概ねできていたのでよかったと思います。



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攻める金沢とカウンターでやり返す山雅という構図のまま進んだ後半30分でした。右サイドでボールを受けた#7前田大然選手がゴール前まで持ち上がります。対面についている#39庄司選手を切り返しで翻弄しシュートコースを開け、シュートを打ちます。これを体で止めようとした#39庄司選手。しかし、シュートボールが手に当たってしまい、山雅がPKを獲得します。



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この角度からだと一目瞭然ですね。ハンドしてます。


そして今回PKを蹴るのは#8セルジーニョ選手。いつもPKを蹴ってる#9高崎選手はこの前の山形戦で外してしまいましたもんね。というか#8セルジーニョ選手がボールを離さなかっただけなんですが。



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対するキーパーは古巣対戦となった#1白井選手#1白井選手#8セルジーニョ選手が蹴るよりも先に左に跳んでしまい、#8セルジーニョ選手はその逆を突いて右にシュート。ボールはまたもポストを叩きゴールに吸い込まれていきました。見事PK成功。この試合2得点目を挙げた#8セルジーニョ選手はこれで今シーズン6点目です。


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山雅の勢いは止まりません。と、ここで問題のシーンです。後半32分#8セルジーニョ選手のパスを受けた#5岩間選手#7前田大然選手にパス。このパスは奥の#20石原選手まで流れ、#20石原選手は腿トラップからシュート。これがゴールに突き刺さります。#20石原選手はこれで今シーズン2ゴール目です。で、このゴールの何が問題かっていうと「#20石原選手オフサイドじゃない?」ってことなんです。副審は早い段階からフラッグを挙げてましたし、私も最初はオフサイドだなって思いました。でも村上主審がゴールを認めたんですよね。そしてこれに金沢の選手は当然ながら猛抗議。しかし判定は覆らず#20石原選手のゴールは認められました。


ここでちょっと確認してみたいと思います。まずはこちら。

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この時点では完全に#20石原選手はオフサイドポジションにいます。
でも次のシーンで

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ボールは#45沼田選手に当たってるんですよね。


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この角度から見ると触ってますね。ここで競技規則を見てみましょう。


第11条「オフサイド」

2.オフサイドの反則

ボールが味方競技者によってプレーされたか触れられた瞬間にオフサイドポジションにいる競技者は、次のいずれかによってそのときのプレーにかかわっている場合にのみ罰せられる:

(中略)

・  その位置にいることによって、次の場合にボールをプレーして利益を得る、または、相手競技者を妨害する:

・  ボールが、ゴールポスト、クロスバー、審判員または相手競技者からはね返った、 あるいは、それらに当たって方向が変わってきた。
・  ボールが相手競技者によって意図的にセーブされた。

オフサイドポジションにいる競技者が相手競技者からボールを受けたとき、その相手競技者が意図的にボールをプレーした場合(相手競技者が意図的にセーブした場合を除いて)、利益を得ているとはみなされない。

「セーブ」とは、ゴールに入りそうな、または、ゴールに近づいたボールを、競技者(自分のペナルティーエリア内にいるゴールキーパーの場合を除く)が手または腕以外の体のいずれかの部分を用いて止める、あるいは、止めようとすることである。
(サッカー競技規則2017/18より)


今回のケースでは#45沼田選手がボールを「意図的にプレー」しているが「意図的にセーブ」していないとみなされたんでしょう。#5岩間選手が出したボールはゴール方向に向かっています。でもゴールに入りそうなボールではないです。ここでボールが#45沼田選手の足に当たった。これを村上主審はゴールに入りそうな、またはゴールに近づいたボールを競技者が体のいずれかの部分を用いて止めようとする」状況には該当しないと捉えたんですね。なぜならそれは#5岩間選手のパスがゴールに入りそうなボールではなかったから。大事なのはボールがどこに向かったかです。ここに意図的かどうかは関係がありません。

でも「#5岩間選手のパスはゴールに近づいたボールじゃないの」って疑問は浮かんできますよね。ここで重要なのは#45沼田選手がどういう思惑で足を出したのかどうか。シュートを止めるために足を出したわけではないですよね。パスをカットしてマイボールにするために足を出したと村上主審は判断したんでしょう。「セーブ」というものはもっと決定的にゴールに関わるプレーなんです。例えばGKがインスイングでGKに向かってくるボールをパンチングしたらこれは間違いなく「セーブ」です。でもGKがアウトスイングでGKから逃げていくボールをパンチングしたらどうでしょう。これはどちらかというと「セーブ」よりも「クリア」と言えるのではないでしょうか。違いはゴールに決定的・直接的に関わっているかどうかです。そして今回の#45沼田選手のプレーはゴールに決定的に関わっていない。だから「セーブ」には該当しないんです。

そしてこの場合、オフサイドポジションにいた#20石原選手は利益を得ているとはみなされない、つまりオフサイドにならないということです。とてもややこしいですね。「意図的」という言葉の持つ曖昧さが事態をよりややこしくしています。「意図的」かどうかは本人にしか分からない主観的なものですし、それを他人が判断するのは難しいです。あからさまな場合を除いて。

このややこしい状況を一瞬のうちに判断しなければならない審判という職業はやっぱり大変です。こういう審判の大変さを知ったら安易に審判に対するブーイングはできないですよね。



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この#20石原選手の得点で揉めてる隙に山雅は#7前田大然選手に代えて古巣対戦の#13中美選手を投入します。#13中美選手は昨日もシュート打ったのかな。古巣相手ということで気合入ってましたけど今シーズン初ゴールとは行きませんでした。次回に期待です。



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本日の入場者数は11,333人。田植えの影響か平均よりは少ないですが、それでもJ2では多い方であることには変わりありません。



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そして後半39分にはGWの連戦でも出ずっぱりだった#6藤田選手に代えて今シーズン初出場の#32安東AKIRA選手を投入します。#6藤田選手は今日も素早いプレスでピンチの芽を摘んでましたね。また前見た時よりも攻撃に出てくシーンが昨日は多かった。この辺はコンビの相方が#23岡本選手#14パウリーニョ選手かの違いなんですかね。#14パウリーニョ選手結構前に出ていきますから、その分#6藤田選手は後ろでバランスを取る役割を担いますよね。でも昨日は#6藤田選手#23岡本選手のどちらもが同じくらいの割合で前に出ていってましたね。
そして交代で入った#32安東AKIRA選手もかつて金沢に所属していたことがあり、こちらも古巣対戦となります。金沢に得点を許すことなく無失点で終えられたので#32安東AKIRA選手にとってもちょっとアピールになったのではないでしょうか。



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5点差がついても選手もサポーターもまだまだ諦めない金沢は1点でも返そうと必死の攻撃を仕掛けてきますが、山雅はすんでのところでその攻撃を跳ね返し続けます。そして確実に無失点で試合を終わらせるために山雅はボールを奪ってのカウンターでもシュートまではいかずコーナーフラッグ付近で時間を使います。これをJリーグ界隈では俗に”鹿島る”という。

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そして3分というアディショナルタイムも乗り切り試合終了。5‐0で山雅が勝利を手にしました。金沢の攻撃の機会も多かったので5得点よりも0で抑えられたのが個人的には嬉しいですね。









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勝った後は恒例”勝利の街”の大合唱です。

からの..."アルプス一万尺"!山雅の勢い止められない!!

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その後は勝利監督である反さんのインタビュー。
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「ゴールポストが味方してくれました」

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確かに昨日の5点中3点はゴールポストに当たって入ったものですもんね。いつもはゴールポストに跳ね返されることが多いんですが、今日は入れてくれた。もしかしたらヤッさんのおかげかもしれない。「憎きツエーゲン金沢を叩きのめすため今日は松本山雅に手を貸そう」(参照:【ご加護】2018明治安田生命J2リーグ第14節 松本山雅FC vs ツエーゲン金沢【マスコット編】)て言ってたので、ポストに金沢のサポータを絶望の淵に叩き落したいヤッさんの魂が乗り移ったのかも。そんなヤッさんのご加護もあって今日のゴールラッシュが生まれたのかもしれないですね。まあ5点取られても金沢サポは絶望しなかったんですけど。最後まで応援を続けてましたし。そういった愚直な姿勢は心に訴えかけてくるものがありますよね。昨日はありがとうございました。



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続いて本日のヒーローインタビューは2得点の#8セルジーニョ選手。なんか前来た山形戦もヒロインは#8セルジーニョ選手だったよなあ。



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昨日はお子さんの誕生日だったそうで。そしてブラジルでも日本と同じ日が母の日になっているそうで。「子供と全ての母親にこのゴールを捧げたい」と語っていました。
また次節の抱負については「まずは明日子供の誕生日パーティがあるのでそこは楽しんで(笑)、その翌日からはまた切り替えていい準備をして臨みたいと思います」とのこと。子供思いのいいお父さんですね。

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また、#8セルジーニョ選手は再び今節のMVPにも選出。

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ステーキとお米を貰って...

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最後にはカメラへのサインで締めました。また次節からもよろしくお願いします。

そして敢闘賞は#1守田選手が受賞しました。今日はファインセーブというのは少なかったですけど(ないとは言ってない)、無失点で終えた以上GKにはそれなりの評価が与えられてしかるべきなのかなって。個人的には#9高崎選手でもよかったような気もしますが。

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そして一昨年まで山雅に在籍してくれた#1白井選手が挨拶に来てくれました。


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ガンズくんとハイタッチ。





<ハイライト動画>




監督コメント(Jリーグ公式)

選手コメント(Jリーグ公式)

2018 明治安田生命J2リーグ 第14節 松本山雅FC vs ツエーゲン金沢戦の結果(松本公式)

試合速報(金沢公式)

【J2第14節 松本×金沢】松本が5得点のゴールラッシュで大勝!金沢を下しホーム3連勝(ドメサカブログ)

松本山雅、5―0大勝 7位に浮上(信濃毎日新聞)







最後は和むヤサガラスでお別れです。

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お疲れ様でした!!
これからもがんばれ松本山雅FC!!!!




おしまい


サッカー競技規則〈2015/2016〉
日本サッカー協会審判委員会
日本サッカー協会
2015-10-01





こんにちは。どうも、これです。
GWも終わりましたけど私は「そんなの関係ねぇ」とばかりに昨日も映画を観に行ってました。「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」です。正直すごい面白かった。今年観た映画の中でもベスト3に入るくらい。今回のブログはその感想です。ではよろしくお願いします。

 

 

 




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いやー凄いいい映画でした。引力があって惹きつけられる。何と言ってもすごいのがトーニャ・ハーディング役のマーゴット・ロビーの演技ですよね。

 

 

もう表情が凄かったんです。まずテレビ越しで滑り終わった後の笑顔ですよね。顔に仮面が張り付いてるようなんですよね。笑顔なんですけど怖いっていう。能面みたいだなって感じました。衝撃的でゾクゾクしたなあ。

 

そしてリレハンメルオリンピックの競技直前のメイクのシーン。あれは本当にヤバいですよ。ヤバいったらヤバイ。とにかくヤバい(語彙力の喪失)。一人で鏡の前のシーンで1分以上持たせられるのもヤバいし。表情の変化がねもう。苦虫を嚙み潰したような顔を見せたかと思えば、すぐ強がった笑顔を見せる。そのギャップがとんでもないです。微笑んでるのに泣いてた。その一瞬の切り替えにゾクッとしました。

 

そして映画のエンドロールにトーニャ・ハーディングの演技が当時の映像のまま流されるんですけど、劇中のフィギュアシーンとのシンクロっぷりが凄いんです。もうマーゴット・ロビーはトーニャ・ハーディングそのものでした。いやーゾクゾクする。

 

あと私は「スーサイド・スクワット」観てないんですけど、私のイメージでの「ハーレー・クイーン」を思わせるようなシーンもあってゾクゾクしました。なんかゾクゾクしてばっかだな私。

 

 

それに対するもう一人の主役ラヴォナ・ハーディングを演じたアリソン・ジャネイの演技も凄かった。本当にめっちゃヘイトを集めてくる毒親ぶり。自分のことを何とも思っていないあの態度。感情を表に出さないようにしていたアリソン・ジャネイの芝居が見事にはまってましたね。めちゃくちゃ恐怖を感じました。

 

でも厳しく突き放すのも愛情があってのことでその内に秘めた愛情だったり母性だったりもアリソン・ジャネイから感じられました。時々目が優しくなるんですよね。本当に時々ですが。そのギャップがとてもよかったなと感じました。

 

 

あと、印象的だったのはホール・ウォーター・ハウザー演じたショーン・エッカート(以下、中井さん)ですね。

 

映画に寄せられたコメントにあるので、これくらいはネタバレにならないと思うから書いちゃいますけどこの映画バカしか出てこないんです。中でも一番のバカだったのがこの中井さんでして。

 

中井さんは力に憧れて自分が支配者でいたい、「裏で糸引いてる俺カッケー」な中二病男でした。結構ひどいことをしてるんですけど、太ってるからかこの中井さんがやるとどこかコミカルになるんですよね。中井さんだけ映画の中でさらに役を演じているような感じで滑稽でした。「アイ,トーニャ」は本当に重い映画なんですけど、中井さんのおかげでそこまで重くならずに済んでました。そういう意味で中井さんはいい働きをしてたと思います。中井さん最高。中井さん万歳。

 

 

 

さらに、俳優の演技も素晴らしかったんですけど、それに加えてフィギュアスケートのシーンも素晴らしかった。まるで本当の競技のような、いや本当の競技そのもののカメラアングル。迫力があって臨場感を味わうことができました。力強くて美しかったのでこれは是非とも劇場で見てほしいかな。本当に素晴らしいので。

 

 

 

※ここからの内容はさらに映画の内容についてのネタバレを含みますのでご注意ください。









































内容の話です。

 

 

トーニャは何をしても褒めてくれない、「あの子はどうせダメだって言わなきゃ力を発揮しないのよ」と平然と言ってのける母親エヴォナのもとで育ちました。暴力が日常茶飯事の環境で真っ当に愛されることを知らないまま大人になってしまったトーニャ。「生まれてくる子供は親を選ぶことはできない」とはよく言ったものです。「相手を友と思うな、敵だと思え」という鳳凰星座の一輝メソッドで育てられたトーニャは相手を邪魔だと見下すようになり、「自分が一番だ」という尊大な態度を取るようになってしまいました。

 

 

でも、これはトーニャのせいではないですよね。子供というのは遺伝的要因よりも環境的要因によってその後の人生を左右されるものなんです。いい音楽を聞かせた植物は綺麗な花を咲かせるというような話がありますけど、トーニャはそれの逆バージョンですよね。罵倒や暴力、そして貧困という悪い環境で育ったが故にどんどんひねくれていきます。ほんと可哀想。

 

 

そしてトーニャも「ダメだ」と言われる環境の中じゃなきゃ力を発揮できないように調教されて行きます。教育じゃなくて調教。トーニャが初めてトリプルアクセルを飛んだのもその前に名も知らぬオッサンに「下手くそ」ってさんざ言われてのことでしたからね。そのオッサンをエヴォナがお金を払って雇ってたのは衝撃でした。それも相まって感動的なシーンなんですけど凄く悲しいシーンだったんです。母親の調教が体の隅々までいきわたってしまったんだなって。私生活が上手くいくようになり、自己肯定感を得るようになるとスケートの調子が落ちていったっていうのも悲しいですよね。

 

 

でも、この映画の中でエヴォナがトーニャに対して優しくするシーンが唯一あるんですよね。「私はあなたの味方よ」「あなたを誇りに思うわ」って。でもそれは事件に対するトーニャの独白を聞き出しそれをマスコミに売るためだった。これを受けたトーニャは「何も信用できない」と投げやりになってしまう。映画でも指折りの辛いシーンでした。

 

 

さて、暴力を受け続けたトーニャは「全て自分がいけない」と思い始めます。でもそこまで自分を責めることは出来ない。自分の味方ができるのは自分しかいないと思ったんでしょう(ここで自分の味方をするというのと自分に自信があるというのはイコールではないです。自分の味方をするときには悪いことには目を向けないのに対して、自分に自信があるというのは悪いところも含めて自分に自信を持っているということなので)。トーニャは「自分は悪くない、全て周りが悪い」と思い込むようになります。審査員に対して「どうして自分はこんなに点数が低いのか」と直談判するのは象徴的です。

 

 

また、リレハンメルオリンピックで靴紐が切れたことに対してもトーニャの「自分は悪くない」という態度が表れています。トーニャは「厳密にいえば私のせいじゃないの」と言ってるんです。これはまずその靴を用意した人が悪いっていう風に捉えられるんですけど、個人的にはそれだけじゃないと思うんですよね。

 

 

トーニャはナンシーが銀メダルを獲得したことについて「銀メダルを取ったにもかかわらず、犬のクソを踏んだような顔をしている」と語っており、ナンシーが報復をしたことを示唆しています。私はしてないと思うんですけど。理由?勘ですよ。ナンシーはそんなことしないだろうっていう。でも、もしされていたとしてもそれはトーニャの自業自得ですよね。

 

 

確かにトーニャは可哀想で被害者ではあるんですが、トーニャ自身に全く悪いところがなかったかと言われればそんなことはありません。審査員に納得ができないからと詰め寄り、他の選手に「邪魔」と言い、スケート靴でタバコを踏み消す。そこにはスポーツマンシップなんてものは存在しません。スポーツマンシップを大事にしない選手にはいつしかそのスポーツから天罰が下るものです。あと一歩が届かなかったり、大事なところで運に見放されたり。トーニャの靴紐が切れたのも天罰が下ったからだと思うんです。お天道様は見とるんやで。

 

 

ここからは想像になるんですがたぶんトーニャもそのことはわかってたと思うんですよね。日頃の態度が悪いからだって。でもトーニャをそんな態度にしたのは母親のエヴォナです。鬼母エヴォナの教育がトーニャをそうさせたのです。だからトーニャは「私のせいじゃないの」に「悪いのはエヴォナ」っていう意味も込めたんじゃないかなと。もうみんなが悪いですよ。みんなバカですもん。映画に出てきたみんなが。




















さて、この映画は実際にあった事件をもとに作られています。フィギュアスケート界を揺るがしたあの大事件「ナンシー・ケリガン襲撃事件」ですね。1994年のリレハンメルオリンピック前の事件だからギリギリ私は生まれてないのかな。そんな私ももうとっくに成人を迎えているわけで、事件からかなりの月日が流れての今回の映画化です。

 

 

その「ナンシー・ケリガン事件」のあらましは「アイ,トーニャ」公式HPを参照するとこうです。

 

199416日、米フィギュアスケートのリレハンメルオリンピック

選考会となる全米選手権の会場で、練習を終えたナンシー・ケリガンが

何者かに襲われた事件。

ケリガンは膝を殴打され怪我を負い全米選手権を欠場、

トーニャ・ハーディングはこの大会で優勝を果たす。

事件発生から2週間後、ハーディングの元夫らが逮捕され

ハーディングにも疑惑の目が向けられた。全米スケート協会と

アメリカオリンピック委員会はハーディングをオリンピック

チームから追放しようとしたが、ハーディングは法的措置を

ほのめかして代表にとどまり、リレハンメルオリンピックに出場。

しかし靴紐の不具合などで振るわず8位入賞に終わった。

一方のナンシー・ケリガンは銀メダルを獲得した。

 

このことを頭に入れながら映画を観ていて私は思いました。

 

「あれ?これ主人公トーニャじゃなくてナンシーじゃない?」

 

まず、事件名が「ナンシー・ケリガン襲撃事件」ですし、ライバル選手の妨害にも負けず、大会に出場して結果を残すというのはかの名作「ガラスの仮面」を思い出させます。

 

「ガラスの仮面」主人公の北島マヤだって、その才能を妬む先輩たちに邪魔されたり、妨害されたりしながらも舞台に立ってそれを問題にもしない演技で乗り越えていくわけじゃないですか。読んだことないですけど。ナンシーも妨害され他にも拘らず、それを乗り越えて結果を手にするのって実に北島マヤ的・主人公的だなって。

 

 

こうなるとトーニャはナンシーが主人公の物語の脇役・敵役・相手役というポジションになります。でも今回の「アイ,トーニャ」にはそんなトーニャの視点から見た「ナンシー・ケリガン襲撃事件」が描かれてるんですよね。「るろうに剣心」京都編が志々雄視点から見るとピカレスクロマンであるのと同じ視点の切り替えです。

 

 

ここからはベタな話になるんですが、「自分の人生は自分が主人公の物語だ」とは使い古された言い方です。脇役でもそれぞれの人生、それぞれが主役の物語を生きてるんですよね。「アイ,トーニャ」でもトーニャを主人公と設定したらナンシーは脇役になるというという逆転現象が起こってますし、所詮主人公・脇役というのは視点一つなんです。誰もが主人公で脇役なんですよね。

 

 

話は変わるんですけど、最後のシーンでトーニャが興味深いことを言っていまして。「真実は人によってそれぞれ異なる」。かの国民的探偵アニメの名セリフ「真実はいつも一つ」とは真逆を行ってて面白くないですかこれ。

 

 

でも、考えてみればそうですよね。ちょっとここで「真実」と「事実」の違いを考えたいんですけど。例えば「ABを殴った」とするじゃないですか。まず、事実というのは客観的に見た、唯一の事柄という意味があるので、事実としては「ABを殴った」で終わりです。それについて「真実」とは「本当のこと」と言う意味で、ここにはそれぞれの主観が入っています。Aからすれば「ABを殴った」というのは本当のことで「真実」。でもBからすれば「BAに殴られた」となり、これもまた本当のことなので「真実」です。「真実」は複数あるということになりますね。トーニャが「真実は嘘っぽい」と言っていたのもこういうことなんだと思います。

 

 

つまり「真実」も視点一つで異なるというわけです。主人公と脇役の関係と一緒です。つまりナンシーやジェフ、もしくは中井さんから見れば「ナンシー・ケリガン襲撃事件」に対する主役と脇役の関係、そして「真実」は異なるわけです。今回はたまたまトーニャの視点から描かれたにすぎないんです。

 

 

でも、トーニャにとっては映画で描かれたことが「これが私(I)の真実」であり「これが私(I)の物語」なんですよね。映画のタイトルである「アイ,トーニャ」の「アイ(I)」には、「私が主人公、私視点での、私の物語」という一人称のIという意味が込められていたんじゃないかなと思います。少なくとも私はそう感じました。






















で、この「アイ,トーニャ」って大きく語ろうと思えばいくらでも大きく語れるんですよね。それこそ国家レベルで。

 

「彼女はまさしくアメリカ人」

 

「みんなから愛され、みんなから嫌われた」

 

「心強い仲間と憎い敵が必要」

 

「みんな簡単に敵を作る、どうして?」

 

など、他にもいろいろと気になるセリフはありました。それについて語りたい気持ちもなくはないんですが、そんな事教養のない私には無理ですし、第一もうここまで4000字くらい書いてますから、これ以上長くなるのは誰も得をしないでしょう。なのでこの話題は今回はスルーします。書き始めたらキリないですしね。ここは他の方の感想を参考に頂けると助かります。以上。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これにて感想は終わりです。「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」本当にいい映画なのでぜひ観てみてください。打ちのめされること請け合いです。オススメです。ぜひ。


以上、感想でした。読んでいただきありがとうございました。また何かあったときはよろしくお願いしますね。では。



おしまい



氷の炎―トーニャ・ハーディング
アビー ヘイト
近代文芸社
1994-04-01



どうもこんばんは。これです。

前節鹿児島との対戦を2‐2で引き分けたAC長野パルセイロ。ここまで1勝5分け2敗と引き分けが多くいまいち波に乗り切れてません。今シーズンのJリーグで1勝しかしていないのはパルセイロだけです。凹みますね。
対するザスパクサツ群馬はここまで3勝2分け3敗。こちらはここ最近は2勝1敗と復調の気配を見せています。 パルセイロとしては勝ってまずは群馬との順位を入れ替えたいところでしたが...。

では、始まります。


後編はこちら













この日の天気予報は晴れで、長野Uスタジアム周辺も日が出ているところは夏の陽気を感じられました。

この日はいつもより遅い11時過ぎにUスタに到着。

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昨日はユニフォームサプライヤー・PENALTYマッチデーでありまして、PENALTYとパルセイロがコラボしたグッズが数多く取り揃えられていました。


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また、特設ブースで1000円以上のお買い上げでVICTORYくじが引けるというおまけつき。

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この日の所持金が1500円くらいしかなかった私はここを泣く泣くスルー。Uスタジアムの中に向かったのでした。

入場するとライオーがお出迎えです。相くわぁらずくわぁいいんだからぁ。

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近いから群馬のマスコットの湯友くんにも来てほしかったんですけどね。
せっかく入り口には

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こんな可愛さ大盛り和み特盛りのぬいぐるみが置いてあったのに。そこは残念でした。



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スタジアム内に入場し、間もなく昨日も入り待ちに向かいました。入場したときから結構コンコース上に人いましたからね。



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コンコース上に人がたくさんいた理由は入り待ちだけではありませんでした。GWスタンプラリーの今日は抽選会。スタンプ2個で1回、スタンプ3個で2回抽選ができるということで抽選ブースには長蛇の列ができてました。常時100人くらい並んでたかな。私は大勢並んでるのを見て心が折れて並ぶのをやめたクチです。



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今日の入り待ちはコンコース上での決行です。

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反対側から見るとこんな感じ。ここまでわずか1勝と価値に飢えているだけあってサポーターの声援も一段と大きかったですね。




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入り待ちを終えてUスタ外周へ。近場ということで群馬サポもいっぱいです。ちょっと普段では考えられないくらいの人数が来てましたね。スタグルにも長蛇の列ができてました。



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昨日の事前番組「パルナンデス」のゲストは元パルセイロレディース、現プロボクサーの佐山万里菜さん。試合の告知をしたりじゃんけん大会で自らのプロマイドを配ったりしてました。かっこいい。



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この日限定販売の群馬とのコラボ六文銭Tシャツ。Tシャツで2500円は高いようなそうでないようなよく分からない不思議な値段ですね。なんか話によると7月のアウェイ群馬戦でも売られるとかなんとか。



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3日のレディースの試合でも出ていたフットダーツ。この日は子どもたちがこぞってプレイしてました。11時15分受付終了だったようで、またやりたかったんですけど出来ませんでした。まあこの日は子ども限定だったぽいですしね。別に悔しくなんかないですよ。



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パルセイロスクールコーチとのサッカーもこの日は開催されていました。というか基本毎回やってますね。雨が降らない限りは。



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今日の選手プロデュース弁当は#4内野選手の幕の内弁当と#16阿部選手のハンバーガーでした。11時30半頃にはどちらも売り切れていたので買いたいのならば、それより前に行かなきゃだめですね。あとハンバーガ単体で850円というのは高すぎると思います。せめて700円くらいだったら。



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アウェイ側ゲート近くには群馬のグッズ売り場も。Uスタでアウェイチームのグッズ売り場が出店するのは珍しいですよね。ちょっと記憶にないかもです。パルセイロも正田醤油スタジアムで出店するんかな。



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昨日新発売だったヤーツ。普段使いしやすい…しやすくない?

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その横にはタオルマフラー一覧が。全部買え。



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今日のサイン会は#26遠藤選手#30萬代選手だったみたいですね。写真も撮りたかったけど来た頃には終わってた。




先ほどのパルナンデスに戻るんですけど、昨日のパルナンデスではフリースタイルフットボーラーのtommyさん(右)とTORUさん(左)がパフォーマンスを披露してくれました。

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跨いでます。

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器用です。なんかSASUKEを完全制覇した人に似てない…?

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分かり辛いけど目に乗ってます。分かり辛いけど。

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一通り一人でのパフォーマンスを披露した後は二人コンビでのパフォーマンスに移行です。

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いやーフリースタイルフットボールすごいですね。プロサッカー選手でもできないような技が続出。エンターテイメント性もあってこれは見てて面白いですね。

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こんなアクロバットなこともしちゃう。

終わった後にはスタジオで少しトーク。

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Tommyさんはニューヨークにエンターテイメントの勉強をしに行ってて、また6月になったらニューヨークに行くらしいです。アポロシアターがどうとか言ってたかな。そんなすごい人がUスタでパフォーマンスを披露してたなんて恐縮です。
TORUさんは4月に脱サラしてプロのフリースタイルフットボーラーになったばかりだとか。
で、何でそんな凄い二人が昨日Uスタに来てくれたかっていうと、二人ともPENALTYさんと契約をしていてそのコネで昨日は来てくれたみたいです。有難いことですね。

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出番を待つ大橋さんと#1田中選手



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TommyさんとTORUさんはこの後横の芝生広場で簡単なレクチャーもしていました。写真じゃ分からないですけどしてたんです。



☆今日のスタジアムグルメのコーナー☆

今日はお弁当が売り切れていたので何を食べるか迷った末、こちらをチョイス。

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手羽先番長さんの美味だれ焼き鳥(¥700)です。信州上田名物の美味だれを使ったこの一品。甘じょっぱくて美味しかったです。美味だれは魔法のタレですね。

そして2品目は少し趣向を変えてスイーツを頂くことに。

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スイーツオンスイーツさんの...

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パルセイロ限定のオランジェットです。皮ごと食べられるオランジェットほかマーマレードやオレンジなどが入ってとてもフルーティーな味わいとなっております。1試合限定10食なので、もし味わいたいなら早め早めの購入がおすすめです。



スタグルを食べてお腹を満たしてボーっとしてると、ピッチ内アップが開始されました。

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ピッチ内アップが終わると毎試合恒例のリスペクト宣言です。

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・来年も同じカテゴリーで戦いましょう
・連休が終わりますね。嫌ですね
・7月のアウェイにも行こうと思っています。
とまあ大まかな内容を上げるとこんな感じ。群馬サポさんにも大ウケでした。



リスペクト宣言が終わると何やらライオーがこっちにやってきます。

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ゴールマウスに立ったライオー。

実は昨日はキックオフセレモニーとしてPENALTY職員さんとライオーによるPK対決があったのでした。

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PENALTYさん(芸人ではない)が蹴ったボールはライオーの頭上を越え...

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見事ゴール!先の加藤長野市長とは違い見事キックオフセレモニー達成です。



じゃ昨日のスタメンいきます。


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パルセイロは前節の鹿児島戦から#5寺岡選手#17明神選手#27竹下選手の3人を入れ替え。#3大島選手#22國領選手#23堂安選手がピッチに立ちます。またフォーメンションは前節の鹿児島戦の後半に続き3-4-2-1を採用して来ました。ミラーゲームで個々の局面での優位を保ちたいという狙いがあったようです。

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対する群馬は前節の相模原線から先発4名を変更。パルセイロに所属経験がある#7高橋選手はこの日もスタメンです。また2試合連続ゴール中の#9岡田選手はベンチからのスタートとなりました。

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両チームゴール裏。群馬サポはちょっとJ3では考えられないくらい来てます。長い間J2にいましたからね群馬は。去年はかなりごたごたしてましたけどまだサポの心はそれほど離れてはいなかったようです。人数が来て多分声援も大きかったですね。パルセイロと同じくらいかそれ以上だった。大声援が選手の背中を押していたように感じられました。パルセイロも見習わなくっちゃ。

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湯もみガールズもゴール裏でスタンバってます。板持ってる人達ね。

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選手入場とともに両チームビックフラッグを掲出し、会場のボルテージはどんどん上がっていきます。

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円陣を組んで...

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前半キックオフ!


後編へ続く







続き

前編はこちら



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前半キックオフ!



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まだ試合開始1分も経たないうちのことでした。右サイドでスローインを受けた#30松下選手が#6小林選手にスルーパス。パルセイロの守備陣はいとも簡単に裏を取られてしまいました。そして#6小林選手がマイナスのクロスを入れると#27大島選手がダイレクトで合わせ、これが決まりパルセイロはいきなりビハインドを背負ってしまいます。



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このゴールに関してはまず#6小林選手のポジショニングが良かった。#2松原選手#6岩沼選手の間にいてどっちがいくか迷わせる効果があった。実際プレスが遅くなりましたし。そこにスルーパスを通した#30松下選手は流石です。

あとは#3大島選手が下がりすぎてた。ボールばっかり見てて#27大島選手を見ていなかったんですよね。で、距離が空いてしまって気づいた頃には時既に遅しと。立ち上がりで集中してなかったんですかね。#3大島選手が首を振ってちゃんと#27大島選手を見ていたら防げた失点かもしれないですね。というか今シーズン#3大島選手ミス多いですね。どうしたんでしょう。



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1点ビハインドとなって攻め込みたいパルセイロ。しかしボールは持てるんですけどなかなか前に運べません。今日も相変わらず球離れが悪いし、せっかく縦パスが入ってそのこぼれ球を拾っても前に出さず横もしくは後ろに出してしまう。攻撃に時間がかかりすぎてしまうので、相手に5-4のブロックをすぐに築かれてしまうんですよね。で出すスペースがなくなってディフェンスラインでボールを回して、縦パスをしても相手に奪われてしまったり、せっかく通ってもまた戻してしまったり。もっと速く攻撃してほしいですね。そういう意味では今日の#7佐藤選手はちょっと厳しかった。ボールを貰ってもそこで止めてしまって次のプレー選択まで時間をかけてしまって、時間をかけるから相手も戻ってきて、結局後ろにパスしてばかり。全然前に行かない。もっとシンプルにプレーしてほしいなって思います。



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そうなるともう攻撃パターンって#2松原選手のロングスローしかなくなるんですよね。でも今シーズンロングスローが得点に繋がったシーンって一回もないんですよね。もうさんざやり尽くしてるから研究されてきてるので。まあ#2松原選手のロングスローは少しでも可能性がある限りこれからも続けていってほしいんですけど、山雅がやってるようにロングスローと見せかけて近くの味方に落として、その選手がクロス、もしくは#2松原選手にもう一回戻してクロスだったりちょっとパターンを工夫してみてはいかがでしょうか。ロングスロー一辺倒だと相手もそれしか来ないって分かってるから守りやすいですし。



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どこからは分からないんですけど前半の途中からパルセイロは4-4-2にシステムを戻したみたいで。

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まあこっちの方がいいですよ。だって#8河合選手の右WBなんて明らかに適正ポジションじゃないじゃないですか。守備にも不安がありますし。陣形を戻したことで後半はより前に行けるようになりましたしね。その分隙も多く生まれてましたが。



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Jリーグのテキスト速報を見てくれたら分かるんですけど、「自陣でボールを回すがパスミスでボールを失ってしまう」シーンが何と多かったことか。サイドチェンジがそのままラインを割ってしまうシーン結構ありましたからね。あとパスがずれて相手に取られそうになって危ないというシーンも何度か。群馬のFWが結構前からプレッシャーをかけてきたこともあると思うんですけど、こういう組み立ての段階からパスミスされると凹みます。昨日の前半は組み立てが不味かった。



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それとアーリークロスが少ない。別にクロスは敵陣深くまで行ってから上げないといけないっていう決まりなんてどこにもありませんし、もっと浅い位置から上げてほしかったです。アーリークロスには相手の守備陣形が整わないうちにボールをゴール前に入れられるっていうメリットがあるので。ごちゃごちゃボールを回して結局攻めきれずに相手に奪われるよりも、コースが空いたらすぐクロスを入れた方が得点につながる確率が上がるじゃないですか。でも遅攻の中でアーリークロスを入れても跳ね返されるだけですよね…。だからもっと速く攻撃してほしいんですけど。FWがサイドに流れて、サイドの崩しに参加するっていうパターンも別にいいんですけど、FWが中に残ってアーリークロスってパターンもあっていいと思うんです。そんな綺麗に崩そうとしなくてもいいんです。



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前半38分に#9津田選手が1対1を決めきれなかった以外にはチャンスに乏しいまま前半を終えてしまったパルセイロ。前半温存して後半一気に仕掛ける作戦ですよね?そうなんですよね?それにしたって1点差なのでもっとスピーディにシンプルにゴールに向かっていってほしいというのはありましたけど。



この日はハーフタイムショーで再びTommyさんとTORUさんのパフォーマンスがありました。

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ね?してるでしょ?

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パルナンデスで披露したのと同じ見事なパフォーマンスでしたね。ホント凄いなあ。



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今日のボランティア参加者数は41名。ちょっと減ってきてますね。今度時間のある時ボランティアやってみようかえ。。。



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両チームとも選手交代のないまま(パルセイロは誰か代えてくるのかと思ってた。#7佐藤選手とか)後半キックオフ!



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後半に入っても中盤でのボールの奪い合いが続き、でも少しずつパルセイロが攻勢を強めていくなか、後半7分に浅野監督は最初の交代カードを切ります。#23堂安選手に代えて#28松村選手を投入。#23堂安選手は今日は最初は2シャドーの一角、途中からは左SHでの出場でしたけど、初めての位置でのプレーということもあり、少し積極性に欠けたかなと。もっと自信を持ってプレーしてほしかったです。



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ただ、後半になるとパルセイロの攻撃が活性化されるようになり、チャンスも多く生み出せるようになってきました。特に右サイドがです。#15西口選手の外からのオーバーラップが増え、その#15西口選手を使うようになりクロスも何本か上がってました。SBの攻撃参加は前節の鹿児島を参考にしたんですかね。再現性結構高めでいいです。

そして後半14分、攻めていたパルセイロが同点に追いつきます。#22國領選手のロングボールに抜け出したのは#9津田選手。#21松原選手を躱してシュートに持ち込もうとしますが#21松原選手#9津田選手を倒し、パルセイロはPKを獲得します。今までショートパスを繋いでいたのは何だったんだと思わなくもないですが、別にこれでいいんです。むしろ前半はショートパスを繋ぐのが上手くいっていなかったので割り切ってロングボールを増やしてほしいとも思ってましたし。#22國領選手のキック精度と#9津田選手の飛び出しが素晴らしいです。今シーズンは本当にPK多いですね。



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キッカーはもちろん#9津田選手。ゴール左に蹴ったボールは#21松原選手の手の上を生き見事ゴールネットを揺らしました。#9津田選手はこれで今シーズン5得点目。加えて自身の誕生日を自ら祝うバースデーゴールというおまけつきです。ゴールが決まった後#9津田選は思いっきりサポーターを煽ってましたね。こういう選手は個人的にとても好きです。



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この追いつくまでと追いついてからのちょっとの時間はパルセイロが圧力を持って攻め込んでいて良かったですね。次から次へと選手が飛び出してくる。前半からこういう攻撃ができていればなあ。



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そしてここから両チーム勝ち越し点を奪いに行こうと攻撃のカードを続々と切ります。群馬は#6小林選手に代えて2試合連続ゴール中の#9岡田選手を、#7高橋選手に代えて190㎝の#39”ジャンボ”大久保選手を投入。#39"ジャンボ"大久保選手はこれでJリーグ通算400試合出場だったそうで。おめでとうございます。
対するパルセイロは#7佐藤選手に代えて#10宇野沢選手を投入します。前述の通り#7佐藤選手は今節はあまり良くなかったですね。もっとできるはずなのに。交代で入った#10宇野沢選手は今日はボールロストが多くてあまりボールが収まりませんでした。シュートも打ててなかったですし。早いとこゴールを奪ってほしいです。



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ここからは一進一退の攻防が続くんですけど、群馬の方がシュートが多かったんですよね。やっぱりパルセイロのプレスが緩い。別に躱されるだけなので当たりに行けとは思わないですけど、もう少し寄せてほしい。あと50㎝、一歩分寄せられるはず。パスコースもシュートコースも存分に空けておいて何が守備ですか。このあたり全然変わらないですけど、これって選手と監督のどっちがいけないんでしょう。厳しいプレスを徹底できない浅野監督がいけないのか。それとも抜かれるリスクを恐れていかない選手が悪いのか。シュート撃たれてからシュートブロックしてちゃ遅いんですよね。そのシュートぼろっくがシュートコースを変えてゴールすることもありますし。だからもっと寄せてシュートを打たせないような守備をしてほしいと思います。

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そんな緩い守備を突かれて後半31分パルセイロは勝ち越し点を許します。まず右サイド深くで#29星原選手にどフリーでクロスを上げられます(ここがまず大問題)。それは#2松原選手が跳ね返すんですが、そのボールが#8風間選手に渡ってしまいます。#8風間選手はトラップでまず一人ディフェンスを躱し(上手い)、外でまたしてもどフリーになっていた#29星原選手にパス。なんで#28松村選手戻ってないんですか。そしてディフェンスから離れる動きをし、フリーになっていた#9岡田選手が#29星原選手のクロスを合わせ、ゴールネットを揺らしました。あんなサイドをどフリーにしてたらそりゃ決められるわなという失点。前節の鹿児島戦から中2日とはいえ何も変わっていない。
ここでも#3大島選手がボールウォッチャーになっていて#9岡田選手を見ていなかったがために、#9岡田選手がフリーになってました。どうもパルセイロの守備陣は自陣深くのサイドにボールが振られるとそのボールばかりを見てしまってマークの選手を見ない傾向にあるようです。つまりがら空きのサイドを使えば点が取れると。チョロいですね。悲しいですが。



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本当にパルセイロってペナルティエリア付近からサイドに振られると弱いですよね。大外をフリーにし過ぎてる。群馬はそれほどフリーにしないのになあ。何が違うんでしょう。パルセイロの選手が中に固まりすぎなんですよね。サイドにいる選手を完全に無視してる。あとパルセイロにはそもそもその大外のスペースっていうものがないかなって。サイド攻撃がタッチラインに近いところで行われているからその外のスペースがないんですよね。相手を広げるのも大事ですけど、もう少し内側で攻撃して外から選手が上がれる余白を作るようなシーンもたまにあっていいんじゃないかなって。具体的に言うとハーフスペースですね。相手が中を固めてるから外に行くしかないっていう側面もあると思いますが。
加えて、SHの選手がドリブルで中に切れ込むときに外をSBの選手がそれほど上がってない。リスクマネジメントを重視しすぎて下がった位置にいる。確かに守備の意識も大切ですけどもっとSHの横ぐらいには上がるシーンがあってもいいんじゃないかと。後半の#15西口選手はそれができていたので、ああもクロスを上げられたんですよね。



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で、失点シーンの前にサイドでどフリーになってる#29星原選手にボールが入ってクロスを入れられてるんですよね。もう何でこんなにどフリーにしてるんだと。#28松村選手が戻ってディフェンスしてないからです。何で戻ってなかったかというとボールウォッチャーになっていて首を振って外の#29星原選手を見ていなかったからです。#28松村選手が戻っていれば2回目の#29星原選手のクロスはなかったかもしれない。攻撃もいいけどもう少しだけ守備も頑張ってくださいお願いします。

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再びリードされたパルセイロでしたが、ここで終わらないのが今年のパルセイロ。後半35分3連続CKの3本目。#6岩沼選手が挙げたボールに#3大島選手が頭で合わせますが、これはディフェンスに当たり跳ね返されます。そこに走り込んできたのは#22國領選手と交代で出場していた#14東選手。ダイレクトで放ったシュートはディフェンスの股を抜きゴールに吸い込まれました。#14東選手は今シーズン初ゴールです。積極的に狙っていったのが功を奏しましたね。



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近い位置でのFK。#10宇野沢選手が狙いますが近すぎて案の定壁に跳ね返されました。近すぎるとコースが狭くて逆に難しいですよね。



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本日の入場者数は4,667名。アウェイにも拘らず大人数で押し寄せてくれた群馬サポさんのおかげですね。群馬サポさんがいなかったらたぶん3,000人台だったですもん。ありがとうございます。逆に7月のアウェイにはこれを超える人数で押しかけたいですね。



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ここから3点目を奪って勝ち越したいパルセイロ。去年まではここで足が止まってしまい攻撃に行けませんでしたが、今年は足が止まりません。前半温存していたのと開幕前のキャンプの成果とですね。#8河合選手#28松村選手のドリブルを中心にパルセイロは攻め込みます。しかし、点を奪うまでには至らず(#28松村選手はちょっと持ち過ぎかな)、かといって点を決められることもなくアディショナルタイムの4分間も両チーム無得点のまま過ぎていき(最後の#28松村選手は惜しかった)、2‐2のまま試合終了となりました。J2昇格を目指す両チームにとっては痛み分けという言葉以外見当たりませんね。しかし、両チーム倒れてる選手の多さが激闘だったことを物語ります。

これでパルセイロは1勝6分け2敗の勝ち点9で13位。驚異的な引き分けの多さで順位をどんどん下げていってます。そして今年のJリーグで1勝しかしていないのは全57チーム中パルセイロのみという事実も変わりません。未だひとりぼっち。対する群馬は3勝3分け3敗の勝ち点12で10位。こちらも昇格を目指す上ではちょっとキツイ数字です。今節勝てば群馬と入れ替われたんですけどね。











<ハイライト動画>




監督コメント(Jリーグ公式)

選手コメント(Jリーグ公式)

2018明治安田生命J3リーグ第10節の結果(長野公式)

【試合結果】5月6日(日)2018明治安田生命J3リーグ第10節 AC長野パルセイロ戦 試合結果(群馬公式)

AC長野、群馬と引き分け 6戦勝ちなし(信濃毎日新聞)





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選手の挨拶終了後には浅野監督がゴール裏に来てくれました。

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コールリーダーの古川さんと二言三言交わし、いつもより深く長いお辞儀をして、去っていきました。

古川さん曰く浅野監督は「お世話になりました」と伝えたとのこと。ショックですね。もう浅野監督は腹を決めたということで、正直もう退任する可能性はフィフティ・フィフティよりかは高いと見ていいでしょう。昨日の練習も急遽オフになりましたし。今この文章を書いている時点(5/8 8:30)ではまだ公式から何のアナウンスも出ていませんが。

このブログでもさんざん文句言ったりしてますけど私はそれでも浅野監督続投派ですね。ただし条件付きではありますが。

確かに今シーズンのパルセイロの守備はマズいです。サイドは空けるしプレスも緩いし。昨シーズンは9試合で3失点(改めて見ると凄い)しかしてないのに対し、今年はもう13失点してますからね。「守備の構築ができていないのは監督の責任」と言われても、「そう言われてみればそうだけど」という感想しか出てきません。選手の責任もあるんですけどね。

でも、今シーズンは攻撃に軸足を置いているので失点数が増えるのはある程度しょうがない場面もあります(にしてももうちょっと抑えてほしいけど)。昨シーズンは9試合で得点が8だったのに対し、今年は12。確実に増えてきています。去年と比べて相手陣内に攻め込む時間も長くなったし、少しずつ連携で崩す場面も増えてきている。去年よりもやっているサッカー自体は面白くなっていると感じます。要因としては#8河合選手#28松村選手などドリブルが得意な選手が増え、相手陣内でプレーすることでPKを獲得する機会が増えたことが大きいです。去年はPKが1しかなかったですけど今シーズンはもう4あります。浅野監督は攻撃面で比較的選手に自由を与えてるみたいなのでその戦略が今年はハマり出してるのかなって思います。

でも、私が浅野監督の続投を支持するのはそういう部分じゃなくて。今のパルセイロって13年にJFL優勝したときの強さはもうないわけじゃないですか。薩川さん・美濃部さん時代のサイクルはもう終わっているわけで。薩川さん・美濃部さん時代のベースというものはもうほとんど更地になってるんですよね。ここからはJ3を勝ち抜きJ2で戦えるようまた強固な土台作りをしなければなりません。

今の浅野監督はその土台作りの真っ最中でして、まだその土台は未完成かなと感じています。ここで辞めてしまったらその未完成で脆弱な土台のまま今シーズンを戦っていかないといけないわけで、そうなるとJ2昇格っていうのは限りなく難しくなりますよね。今の段階でもJ2昇格圏内の2位までの勝ち点差は9でだいぶ厳しい状況ではあるんですけど。だから浅野監督については退任するなら最低限その土台を作るとこまで行ってからにしてほしいなと。

というか浅野監督を信じて2年目を任せた時点でどんな結果になろうとも今シーズンいっぱいは浅野監督で行ってほしいなと私自身は思ってたので。例え良くない結果が出たとしてもそれをきっちり反省・検証できればその結果は決して無駄にはならないですし。なんかよく分かんなくなっちゃいましたけど個人的には浅野監督続投で行ってほしいなと思います。

でもただ続投すればいいってわけではなくて。条件というのは「守備を修正してください」ということですね。もっとタイトに行ってほしいし、選手にももう少し厳しく要求してほしい。それがなされないようであればちょっと擁護するのも難しくなってくるので。そこのところはよろしくお願いします。



さて次週はJ3ではなく天皇杯長野県予選決勝。5月13日、会場は大町市サッカー場、相手は一昨年と同じ松本大学です。一昨年はPKまで行ってましたっけ。今までのサブ組主体のメンバーになると思いますが、きっちり勝ち切ってほしいです。というかここで負けるようだと本当に浅野監督の首が飛んでしまうので。選手の皆さんにはたかが大学生との試合と思わずに、リーグ戦と変わらないもしくはそれ以上のモチベーションで臨んでほしいところです。

そして次のJ3第11節は5月19日・20日開催。パルセイロはアウェイ、あきぎんスタジアムで去年のJ3チャンピオンチーム、ブラウブリッツ秋田に挑みます。秋田はここまで5勝1分け4敗の勝ち点16で5位。パルセイロにとっては格上の相手ですがすでに4敗を喫してるように決して勝てない相手ではありません。ここ最近は4戦負けなしと調子はいい秋田ですが臆することなく挑んでいってほしいなと思います。


頑張れAC長野パルセイロ!!まずは目指せリーグ戦2勝目!!




おしまい







こんばんは。これです。GWも残すところあとわずか。GW中にもう一本映画を観たいと思ってたので空いた今日、観に行きました。


ここ最近「パシフィックリム:アップライジング」「レディ・プレイヤー1」と動きの激しい映画が続いたので、そろそろ落ち着いた映画が観たいなと思い選んだ今回の映画は齊藤工監督「blank13」です。70分と長さもそれほどではなかったのでこれはいいぞと。


で、観た感想としてはじわじわとくる面白さがある映画だったなと。今回もその感想をダラダラと書いていきたいと思います。ではよろしくお願いします。










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まず、この映画で見てほしいのは何と言っても主役の高橋一生さんですよ。前々から思ってたんですけどこの人すごいセクシーですよね。「blank13」では高橋一生さんがタバコを吸います。高橋一生さんと斉藤工さんと神野美鈴さんの3人のシーンにて奥でタバコを吸う高橋一生さんは一見の価値ありです。


次に、今回メガホンも取った斉藤工さんですね。主人公の兄という役柄で出番はそこまで多くないんですけど、妖しい魅力がありました。一挙手一投足が不思議と観客を惹きつける。葬式を抜け出した後のシーンが個人的にはとても好みです。


松岡茉優さんは期待していたほど出番は多くなかったですけど、それでもやっぱり存在感あった。多くを語らない芝居好きでした。正直今回松岡茉優さん目当てで観に行ったっていうのもあるので、出番はあまり多くなかったですけど満足です。


母親役の神野美鈴さんも恥ずかしながら今回初めて拝見したんですけど、夫に蒸発されていて苦労している母親そのものを感じられて感動しました。すごい健気。今まで知らなかった自分を恥じる思いでいっぱいです。


でも何と言ってもこの映画はリリー・フランキーさんですよ。借金で蒸発したという情けない役柄だったんですけど、哀愁の中にもどこか凛々しさを感じました。あとで「困っている人を見ると助けずにはいられない」と言われても、「ああこの人ならそうするだろうな」と思えるような説得力。この映画の準主役という役どころその通りの円熟味のある演技。流石ベテラン俳優です。


それと、「blank13」で特筆すべきなのが芸人さんがたくさん出ていることなんですよね。主には「さらば青春の光」の森田哲矢さん、「野生爆弾」のくっきーさん、「ラバーガール」の大水洋介さんの3人。あとその他にもチョイ役でミラクルひかるさんとか永野さんとかあと存じ上げないんですけど昼メシくんさん(”サンプラザ中野くんくんの答え”(©平成教育委員会)みたいだ)が出演してました。


今回出演してくれた芸人さんのおかげで映画が重くなりすぎるのを防ぐことができていたと個人的には感じました。森田さんの小物感とかくっきーさんの危なさとか大水さんのつかみどころのなさとかは本当に普段のコントそのままで。それぞれがちゃんと映画にはまっている一方、普段のコントなどを感じられて可笑しさもありました。特にくっきーさんは見事なコメディリリーフぶりでした。「blank13」って結構笑いのシーン多いんですよね。後半に。


で、その笑いの肝になっていたのが佐藤二郎さんですよ。挨拶でボケてくる参列者たちに小言で的確にツッコンでいく。ボケってツッコミがないと面白さ10分の1ぐらいになっちゃいますからね。細かいフォローでそれぞれの参列者の挨拶を分かりやすくしてましたした。参列者が挨拶するシーンは佐藤二郎さん無双でした。


「blank13」はそれぞれの俳優が適材適所で輝いていた映画でした。このあたり自身も俳優である齊藤監督の俳優に対する理解がなせる業ですかね。そのあたりは俳優出身監督のメリットです。






















そう、今回メガホンを取ったのはかの人気俳優斉藤工さんです。映画監督として活動する時は”齊藤工”名義での活動とのこと。”齊”の字が違います。こんなに”サイトウ”について考えたのなんて”斉藤斎藤”以来だわ。ややこしい。


まあ、それはさておき齊藤監督はこれまでも何本か短編映画でメガホンを取ってたみたいなんですけど長編映画はこれが初めてみたいですね。本編が約70分と長編映画にしてはかなり短めです。


公式サイトを見ると今回齊藤監督は役者陣に「セリフの丸暗記は不要」と伝えていたみたいで、それ故に特に後半はアドリブが多めになっているらしいです。そうなんですか。野生爆弾のくっきーさんが焼香してたシーンとかあれ多分全アドリブですよね。確かにアドリブの方がくっきーさんの芸風に合っているような気もします。


それと「セリフの丸暗記は不要」っていうのが顕著に現れていたなと思うシーンが個人的にありまして。それが雅人の葬式で2人目に挨拶したスナック店員の吉田さんなんですけど。吉田さんは雅人は高い声も出ないのにアン・ルイスの「つぐない」を歌っていたって証言するんですけど、「つぐない」ってアン・ルイスじゃなくてテレサ・テンですよね。この吉田さんは設定でもたぶんアラサーぐらいだと思いますし、演じた伊藤沙莉さんだってまだ24歳です(Wikipedia見たら昨日誕生日だった。おめでとうございます)。テレサ・テンもアン・ルイスも知らないのは設定としても本人としても無理はないのかなって。これが台本通りなのかそうなのかは分からないんですけど、その後の高橋一生さんも「アン・ルイス」って乗っかってましたし、おそらく台本とは違うんじゃないかなと。あくまで妄想ですが。


ここからは素人考え全開になりますが、齊藤監督が「セリフの丸暗記は不要」って言ったのってこれ多分リアリティを出すためですよね。この物語は放送作家・はしもとこうじさんの実際のエピソードが元になっているらしいですし、空想上の物語ではないんです。そうなるとリアリティを優先させなきゃならない。で、私たちの生きている現実って台本が無くて全てがアドリブじゃないですか。出たとこ勝負じゃないですか。その現実に近づけるために「セリフの丸暗記は不要」って言って役者のアドリブに任せたんじゃないかなって考えました。そっちの方が現実に近づくのかなって。


あと「blank13」には長回しのシーンも多かった気がする。屋上のシーンとか。葬式での挨拶とかですね。あくまで気がしただけで実際には違うかもしれませんけど個人的にはそう感じました。で、長回しの効果について調べてみたんですけど、どうやら長回しには

”カットを割らずに演技を「写し続ける」ことによって、観客にまるで「現実にその場に立ち会っている」かのような緊張感を持続させることが出来ます。
「作り物」感が減ってドキュメンタリーのようになるのです。”

(参考:http://woody.south-sign.com/?p=1087

という効果があるらしいんです。私は映画やドラマについての長回しっていうのはあまり知らないので、この説明を見て真っ先に思い浮かべたのはNHKのドキュメンタリー「72時間」でした。あれリアル感すごいですよね。私達とは関係ない世界をちゃんと”私達事”にしてくれる。


やっぱりこの説明を見ても長回しって突き詰めれば"リアリティ”のためなんですよね。他にもリアリティを出すために使われてた技法はあると思うんですけど、齊藤監督は今回の映画でもの凄いリアリティというものを大事にしているなって素人ながらに感じました。
























「blank13」って「」がキーになってるんですよね。タバコ火葬っていう重要な2つのアイテムがどちらも「火」に関連しています。タバコは「blank13」の中では雅人を示すアイテムですし、火葬は冒頭にけっこうな量の説明が流れますし。そもそも映画の70分という長さだって火葬にかかる時間と同じですしね。

また、タバコの温度は約800℃で、火葬の温度は900℃~1200℃と映画の説明にありました。その100℃の差が生と死を分かつんですね。ぜひ「blank13」を観るときは「火」というものに注目してみてください。詳しい説明はだいぶネタバレとなるのでここでちょっといいかなって。だって映画を観たら大体の人が分かることですもん。ここで改めて書く必要は薄い。まあ書きますけど。タバコについてだけね。


映画『blank13』のキーアイテムと言えばタバコです。雅人が入り浸っていた雀荘はタバコの煙に溢れていました。そしてそのタバコが原因(かどうかは分からない)で雅人は胃がんで死んでしまいます


主人公の松田コウジもまたタバコを吸います。コウジとヨシユキと洋子の3人で話してるシーンでコウジは奥でタバコを吸っていましたし、雅人との屋上シーンでも雅人にタバコを渡します。まあ余命3ヶ月の胃がん患者にタバコ吸わせんなって話ですが、ここでのタバコは現在の雅人とコウジを繋ぐアイテムでした。


昔はキャッチボールで繋がっていた二人ですが、コウジが野球を止めてその繋がりはなくなってしまいます。で、蒸発した雅人との繋がりを求めたコウジが手を出したのがタバコなんですよね。幼いころから雀荘でタバコを吸いながらマージャンを打っていた雅人をよく見ていたコウジにとって、”雅人=タバコ”という図式が成り立っても不思議はありません。コウジは蒸発した雅人が大嫌いだったはずです。しかし、そんな雅人と血が繋がっているというのは紛れもない事実です。嫌いな父親でも心のどこかに寂しさはあったのでしょう。そんな寂しさを埋めるためにコウジはタバコを吸い始めました。ここにコウジと雅人の間にタバコという共通項が生まれます。


そして映画終盤には洋子もタバコを吸います。様子から見るに明らかに吸い慣れてませんでした。個人的にはここで洋子がタバコを吸ったのは最後に一回タバコを吸うことで雅人との思い出に区切りをつけるためなんじゃないかなと思うんです。結婚してるからには当然雅人の喫煙習慣も知っていたはずですし、描かれていませんけど雅人がタバコを吸っているところもたくさん見てきたはずです。洋子は雅人と付き合っているうちにタバコと言えば雅人を連想するようになっていたと個人的には考えています。最後に雅人を思わせるタバコを一回吸ってみることで雅人との思い出に踏ん切りをつけたかったのかなって


つまり、この映画においてタバコとはそれすなわち雅人のことを示しているというのが個人的な見解です。ヨシユキは「雅人みたいになりたくない、タバコを吸ったら雅人みたいになってしまう」と強く思ってたから吸わなかった。しかし、コウジはそれほど雅人を嫌えていなかったのでタバコを吸った。洋子は最初で最後のタバコを雅人との思い出を噛みしめながら吸った。ということです。


そんなの誰にでも分かるわボケェ”という感じですね。長々とすみませんでした。


























人間の価値とはその人間の葬式に来た人数で測られる

これはよく言われることですよね。実際私もそう思いますし。今回「blank13」では二つの葬式が行われています。借金を残したまま蒸発した主人公の父親・松田雅人の葬式とどこかの会社の社長だと思われる松田宗太郎氏の葬式です。

この二つの葬式はあらゆる場面で対照的に描かれています。雅人の葬式は小規模で参列者が少ない。対して宗太郎氏の葬式は寺を貸し切って参列者も多い。実際、宗太郎氏の葬式と間違えて雅人の葬式に来る人ばっかりでしたからね。

でもその宗太郎氏の葬式はどこか儀礼的で、故人を偲ぶ気持ちは何か希薄に感じられるように描かれていました。一言で言うなら「冷たい」。泣きじゃくってた叔母さんが葬式のサクラのバイトだったのが象徴的でした。「次はどこ?」とか言っちゃって。故人を偲ぶ気持ちの欠片もない。


これは余談なんですけどこの葬式のサクラのバイトって「水曜日のダウンタウン」で出てきたバイトですよね。私最初に宗太郎氏の葬式を観た時に「これ葬式のエキストラが実際に葬式のサクラのバイトをやってる人達だったら面白いなあ」って思いながら観てましたもん。まあどこかの劇団員なんでしょうけど。で、後半になるにつれて実際にサクラだったのが明かされると「うわ、マジか。予想当たった笑」ってなりました。どうでもいいですね。はい。


宗太郎氏の葬式とは対照的に雅人の葬式は人数は少ないながらもそれぞれがちゃんと雅人氏を偲んでいることが感じられました。みんなそれぞれに雅人に対しての思い入れ、思いの丈を喋ってましたし。そういう故人を偲ぶ気持ちに溢れていて、こちらは一言で言うと「温かい」なって。借金取りが葬式に来た時なんか泣きそうになりましたもん。葬式って悲しいものですけど不思議と悲しさはそれほど感じなかったんですよね。随所に笑えるシーンも挟まれていたこともそれに拍車をかけていました。


で、ここで私は考えたんです。「人間の価値って本当にその人間の葬式に来た人数で測れるのかな」って。人数に大した違いはなくてより大切なのは量より質なんじゃないかと。100人の人間がそれぞれ1しか故人に対する思いを持っていたとしても、10人の人間がそれぞれ20故人に対する思いを持っていたとしたらそれは後者の方が大きいってことになりますよね。いや、勝った負けたの話じゃないことは重々承知してますけど。


結局、大切なのはそれぞれの人に何を遺せたかなんですよね。遺せたものが大きいほど故人を偲ぶ気持ちも大きくなりますし。私がもし今死んだとして葬式を開いたら、大体10人くらいしか葬式には参列しないと思うんですけど、人数は少なくともそれぞれの人たちにより大きなものを遺せるように生きていきたいなと。そう考えさせてくれる映画でした。



































以上で感想は終了になります。いかがでしたでしょうか。「blank13」、派手さはないですけど淡々とした中に人の温かみを感じるいい映画だったのでぜひ観てみてください。円盤化はされないらしいから観るとしたら映画館でしかないぞ!急げ!

読んで下さりありがとうございました。


おしまい




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