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ものすごく薄くて、ありえないほど浅いブログ。 Twitter → @Ritalin_203

タグ:セレッソ大阪U-23




前編はこちら



さて、もう一度確認しておくと、両チームのスタメンは以下の通りです。


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前半キックオフ!


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この日ワントップに入った#10宇野沢選手。前半からサイドに流れる動きが多く見られます。サイドでパルセイロのWBは一人、対するセレッソ大阪U-23は二人ですから、パルセイロがサイドを崩すためには人数が必要なのでしょう。立ち上がりに右サイドの外側でフリーでボールを受ける場面が何度かありましたね。ワントップがサイドに流れるっていうのはチームコンセプトなんですかね。そして空いた中央とサイドの間のハーフスペースをボランチの選手が上がって使い、攻撃に厚みをつけようとする狙いが見えますね。


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ただ、前半8分。#10宇野沢選手は腰ほどのボールに頭から突っ込んでしまい、相手に顔を蹴られ負傷してしまいます。しばらく治療していましたが、プレー続行は不可能と判断され、#27竹下選手と交代になりました。パルセイロのワントップは#9津田選手#10宇野沢選手#11木村選手と負傷者が続出していてなかなか厳しい台所事情です。


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パルセイロはこの日もディフェンスラインを高めに設定。陣形をコンパクトにして、選手同士の距離感を近くしてボールを奪いやすくしていきます。それを見たセレッソ大阪U-23は中盤を省略してロングボールを入れる回数を増やしてきました。#28中島選手#34山田寛選手のどちらかが、下がってボールを受けようとしてDFを引き付け、その隙を狙ってもう一人が裏に飛び出すという形です。



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この2選手はスピードがあり、またボールを受けたら前を向いてゴールを狙う姿勢を明確に打ち出してきていたため、パルセイロにとっては厄介で何回か裏でボールを受けられていました。ただ、#26遠藤選手#5池田選手の両サイドのCBがついていってしっかり体を当てて簡単に反転させないようにしていたので、決定機には持ち込ませていませんでした。


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一方、セレッソ大阪U-23はディフェンスラインをやや低めに設定しています。前線からディフェンスラインまでやや距離があったため、3ライン間にスペースが空いています。パルセイロとしてはこのスペースを上手く使って、中盤を経由してパスをつないで攻めることもできましたが、パルセイロの#29山田陸選手#14東選手の両ボランチにはセレッソ大阪U-23の#26秋山選手#38西本選手がぴったりとついていっています。



ここで、ボランチの選手が下がって元いた場所にスペースを作り、そこに前線の選手が入るという攻撃もありそうですが、#14東選手#29山田陸選手はビルドアップのときにあまり下がってボールを受けることはしません。ビルドアップは3バックに任せておいて、ボランチは前線の選手が落としたボールを拾えるようにしておけというコンセプトなんですかね。ただ、相手にロングボールを跳ね返され、ボランチとCBの間のスペースを上手くマークを外したセレッソ大阪U-23のボランチに使われるシーンもありました。それを解決するために時間が経つにつれてボランチの一方が下がって4バックでビルドアップするパターンも見られましたね。


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ともかくもボランチを封じられ、WBへのパスコースにはセレッソ大阪U-23のSHが待ち構えている以上、パルセイロとしてはロングボールしかありません。#27竹下選手#10宇野沢選手以上にサイドに流れる傾向が顕著で、ワントップが明けたスペースにシャドーの#7妹尾選手#19三上選手が入っていく攻撃が多く見られました。


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これに対してセレッソ大阪U-23はCBが無理についていくことなくSBに対処を任せます。セレッソ大阪U-23のSBは中を向かせないようにきちんと体を当ててきており、パルセイロの攻撃は遅らされてしまいます。その隙にSHの選手がプレスバックしてきて、WBへのパスコースを消しながら寄せます。セレッソ大阪は守備時にボールサイドのSHを下げる、もしくはボランチの一方をCBに入れ5バックにすることが多く見られます。


パルセイロはサイドに人数をかけて崩すというプランでこの試合に臨んでいました。特に右サイドでの攻撃が多かったですね。しかし、サイド攻撃の際にパルセイロ側がWB、ワントップ、シャドーの3人で攻めるのに対し、セレッソ大阪U-23はCB、SB、ボランチ、SHの4人。#29山田陸選手が寄せていって人数を増やそうとしますが、#28山田寛選手が戻ってくるので状況は変わりません。


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数的優位を作れず、なかなかサイドを突破できないパルセイロ。#27竹下選手はこの4人のボックスの中に入ってボールを受けるのが上手い選手ですが、セレッソ大阪U-23の厳しいプレスに遭い、その後が続かず、WBに戻してクロスを上げられたとしても中もセレッソ大阪U-23の方が人数が揃っているため、跳ね返されてしまいます。


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#19三上選手の少し持ち出してブロックの外からのシュートや、#5池田選手のミドルシュートはありましたが、前半のパルセイロはペナルティエリア内からのシュートはなかったのではないでしょうか。それくらいセレッソ大阪U-23の守備は機能していました。




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パルセイロは開幕からの2試合で前線からの守備を積極的に仕掛けていっています。それもセレッソ大阪U-23はスカウティングしていたのでしょう。ビルドアップを低めの位置から行うようにしていました。ここでパルセイロの選手が前からいってしまうと中盤ががら空きになってボールを通されてしまいます。また前から行き過ぎると体力も使ってしまうので、前半のパルセイロは前線からのプレスを控えめにしていた印象でした。


それでも、#27竹下選手やシャドーの選手はボランチへのパスコースを消すように立っていて、セレッソ大阪U-23のDFにロングボールを蹴らせるように仕向けています。ハイボールの競り合いではパルセイロのDFはほとんど負けておらず、ちゃんと跳ね返せていたので、セレッソ大阪U-23のビルドアップを阻害出来ていたといっていいと思います。まあこれでセカンドボールを拾えるかどうかは別問題ですけど。


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セレッソ大阪U-23は持ち前の技術の高さで、細かいパス交換から中央突破を図ろうとするシーンがパルセイロよりも多く見られます。しかし、パルセイロもボランチが下がってくることで密集を高め、突破を許しません。となるとセレッソ大阪U-23はサイド攻撃を展開してきますが、ここで注目したいのが中にちゃんと二人以上がいるということです。


セレッソ大阪U-23はFWの二人ともがサイドに流れることはあまりなく、一人は中央でクロスを待ち構えます。また一人がサイドに流れたときには、SHが中に入るという約束事が徹底されていました。こうなるとパルセイロは中に3人残さざるを得ません。ここでボールを受けたセレッソ大阪U-23のSHに寄せるパルセイロのWBとCBの距離が空いてしまっていました。


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ここで、ボランチが下がって消せればよかったのですが、#29山田陸選手#14東選手の二人ともが中に入ってしまう場面も多く、また、セレッソ大阪U-23とは違いシャドーの選手が下がって対応するということも少なかった。なので、WBの選手は後ろのスペースにも注意しなければならず、SHの選手との間合いをなかなか詰めることができずにいます。なので簡単にクロスを上げられるという場面もありました。


それにセレッソ大阪U-23のサイド攻撃で特徴的だったのがSBのオーバラップがそこまで多くないということ。パルセイロはサイドを守る際に基本WBとボランチの二人だけなので、セレッソ大阪U-23としてはSBを無理に上げてまで人数を確保する必要がありません。よって、SBはリスク管理に気を配ることができ、パルセイロがボールを奪ってサイドにロングボールを送ったとしても、CBとSBの二人で対応できています。これを解決するにはシャドーの選手にもっと守備をさせればいいんでしょうけど、そうなると今度はカウンターに怖さがなくなるので難しいところですね。


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前半終盤はパルセイロがボールを握ります。ボールを奪われた後のプレッシングに勢いが増し、即時奪回を実現できていたのがその要因ですね。ただ、試合を優位に進めるもののゴールは生まれず。長めのアディショナルタイム4分も終わり前半を0-0で折り返します。パルセイロとしてはまず#10宇野沢選手の負傷交代を引きずらなかったというのがよかったですね。ただ、引き気味のセレッソ大阪U-23の5-4-1(守備時)を崩し切れず、決定的なシュートもあまり打てなかったという展開だったので、後半どうやって崩していくかが大事になってきますね。


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この日のボランティア参加人数は30人。前節よりは減ってしまいましたが、それでもありがたいことです。














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両チーム選手交代のないまま後半キックオフ!




後半立ち上がりからパルセイロは左サイドも使って攻撃を行うようになります。セレッソ大阪U-23の右SH#36斧澤選手は左SHの#31山根選手よりもプレスバックが遅く、スペースが空いています。ここで、パルセイロはサイドにWBとシャドーの二人の選手を張らせることで、プレスの少ない方へとボールを引き出していました。#7妹尾選手のペナルティエリア角に入る動きも冴えていて、ゴールの予感を感じさせます。また、後半勢いを持って攻→守への切り替えをより速くすることで、高い位置でボールを奪えてもいて、あともう少し最後のところが合えばゴールが決まりそうな気配です。


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後半11分。セレッソ大阪U-23はゴールキックから左サイドにつなぎます。ここで#29山田陸選手が前からプレスに行きますが、左SHの#31山根選手にボールを通されてしまいます。ここで#26遠藤選手が引き出され、パルセイロは一時的に後ろが3人になってしまいます。


#31山根選手はドリブルで上がり、少し引いていた#28中島選手にパス。#28中島選手#36斧澤選手と中央でボールを繋がれ、右サイドを上がってきた#48吉馴選手にフリーでクロスを上げられてしまいます。ここで#26遠藤選手のヘディングが届かず、マークが外れてフリーになった#34山田寛選手が頭で叩きつけてワンバウンドでボールはゴールへ吸い込まれました。パルセイロが優位に試合を進める中、セレッソ大阪U-23がワンチャンスを生かして先制です。





パルセイロからしてみれば3人でピッチの横幅はカバーしきれなかったのでしょう。#14東選手#31山根選手のカットインを警戒していて、#29山田陸選手は戻り切れず、逆サイドの#18内田選手が真ん中にいるなどサイドに大きくスペースを空けてしまいました。それをセレッソ大阪U-23にまんまと使われてしまった形です。#26遠藤選手が予測を誤ってしまったのも痛かったですが、次からはボランチの前からのプレスが剥がされたときのリスク管理を修正しなければいけませんね。


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ホームで連敗はなんとしてでも避けたいパルセイロ。しかしその気持ちとは裏腹にディフェンスラインは下がっていってしまい、セレッソ大阪U-23に攻撃を許してしまいます。後半15分には#34山田寛選手に決定的なシュートを打たれますが、これはポストに跳ね返り2失点目はなんとか回避しました。


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同じくセレッソ大阪U-23もさらにディフェンスラインを低くしてブロックを敷いて守ります。ここでFWの選手が疲れてきたのか守備に戻らなくなり、セレッソ大阪U-23のブロックは5-4から4-4になります。パルセイロはWBの選手が中に入るようになり、CBの#5池田選手#26遠藤選手をオーバラップさせる。#29山田陸選手が3列目から飛び出すなどリスクを冒して攻撃するようになりますが、セレッソ大阪U-23の懸命な守備に阻まれ決定打には至りません。


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ただ、この日の#29山田陸選手はよくボールを刈り取っていましたし、攻撃にも積極的に顔を出して豊富な運動量でチームを助けていた印象です。#14東選手#29山田陸選手が空けたスペースを上手く埋めていて、ボランチとしての動きが板についていました。それでも、#29山田陸選手は奪った後の展開力にまだ少し課題を残している様子なので、そこを改善できればもっといい選手になると思います。


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後半21分。セレッソ大阪U-23は#26秋山選手に替えて#41松本選手を投入。中盤を引き締めにかかります。


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パルセイロはサイド深くまで行ってクロスを上げることはでき、CKやFK、スローインを獲得するところまではいけるんですけど、それがゴールにつながらないんですよね。CKやFKに関しては出し手の質がまず一つ。それとセレッソ大阪U-23はセットプレーはマンツーマンでつくので、うまくマークを外すように仕向ける受け手側の作戦の不十分さという二つの問題がありますね。これに関しては練習を重ねていくしかないです。


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それよりも改善が見込めそうなのが左サイドからのスローイン。パルセイロは#18内田選手がロングスローを投げることができますが、ぶっちゃけ#2松原選手より距離が出ないんですよね。なので#5池田選手にニアサイドでスラせて、そのこぼれ球を押し込むというワンパターンしか存在していなくて。セレッソ大阪U-23は#5池田選手に二人を当てることで跳ね返していましたし、この日に限って言えばあまり機能はしていなかったかなというのが正直なところ。ロングスローを入れると見せかけて近くの味方につなぎ、クロスを上げるなどのパターンも織り交ぜていった方がより威力は増すと思うんですがどうでしょうか。


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後半30分。パルセイロが二人目の選手交代を行います。#7妹尾選手に替えて#23大城選手を投入。#7妹尾選手はこの日は間を取るポジショニングはよかったんですが、シュート精度は少し課題かなと思います。#23大城選手はシャドーのポジションに入ったのですが、交代直後にドリブルで切れ込んでいったプレーを見るともう少し長い時間見たかったところです。


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この日の入場者数は2,153人。寒い天候や土曜日、テレビ中継ありと様々な要因があったもののUスタが完成してからは最低となってしまいました。これは早急になんとかしなければ。



後半33分。相手のクリアボールを拾った#26遠藤選手。ペナルティエリア前の#19三上選手にボールを預け、自らは中へと走り込んでいきます。#19三上選手はキープして相手を引き付けておいて、再び#26遠藤選手にボールを戻します。#26遠藤選手はワンタッチした後、ゴール右上のコースを狙ってシュート。これがバーをたたきゴールインして、パルセイロが同点に追いつきました。DFの#26遠藤選手がセットプレーからではなく、普通に流れから決めたのには驚きを禁じえませんが、これも昨シーズン間ではあまり見られなかった積極性の賜物ですね。失点のシーンでマークを外してしまった面目躍如のゴールです。気持ち入ってました。その後のセットプレーの際にサポーターを煽っていたのもグッときます。





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その直後にセレッソ大阪U-23は#34中島選手に替えて#40安藤選手を投入。3連勝のために2点目を狙いに行きます。


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同点に追いついた勢いのまま逆転と行きたいパルセイロ。しかし、後半も終盤になってさすがに足が止まり始めてしまいます。ディフェンスラインを上げることができにくくなり、セレッソ大阪U-23にチャンスを作られてしまいます。しかし、すんでのところで防ぎ切ります。そして攻撃はもう完全に#18内田選手が中央に入って#5池田選手を上げる変則2-5-3。中央を厚くしてパスを回しますが、肝心のシュートは枠に飛んでくれません。


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1-1のまま迎えた最終盤。パルセイロは後半アディショナルタイム突入前に、#19三上選手に替えて#4内野選手を投入します。これは2試合連続で失点している禁忌の4バックか?と思いきや#4内野選手はワントップに入り#27竹下選手がシャドーの位置へ。完全なるパワープレー態勢です。


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しかし、そのパワープレーが効果を生むことはなく試合終了。1-1のドロー決着でパルセイロはまたしてもセレッソ大阪U-23に勝つことはできませんでした。ただ、ボールは握れており、後半はWBとシャドーを張らせる、選手間で受けさせるなど攻撃の形もできてきていたので、決して悲観するような内容ではないと思います。前節に続いて失点を許したクロス対応さえ改善されれば、勝利にぐっと近づけるのではないでしょうか。





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選手も納得はいっていない様子。ここから巻き返してほしいです。また、#5池田選手はかつて在籍したセレッソ大阪U-23のゴール裏にあいさつに行き声援を受けていました。


試合後サポーターが撤収を始めるようとしたその時。横山監督と選手会長の#26遠藤選手がゴール裏にやってきます。無言でサポーターを見つめる二人から次は勝つという強い決意が伝わってきました。サポーターも遠藤コールと「横山長野」コールで二人を励まします。まだまだここからと再スタートです。


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以上!お疲れ様でした!!


























<ハイライト動画>








選手コメント(Jリーグ公式)

J3順位表(Jリーグ公式)

2019 明治安田生命 J3リーグ 第3節 vs セレッソ大阪U-23|試合後コメント(長野公式)

2019 明治安田生命 J3リーグ 第3節 vs セレッソ大阪U-23|フォトギャラリー(長野公式)

2019.3.23 AC長野パルセイロ|試合結果(セレッソ大阪公式)

J3のAC長野 開幕3戦白星なし(信濃毎日新聞)
















この結果を受けてパルセイロは2分1敗の勝ち点2で16位まで順位を落としてしまいました。そろそろ勝ちがほしい次の試合。パルセイロはアウェイ・秋田市八橋運動公園陸上競技場でブラウブリッツ秋田との対戦です。秋田もここまで未勝利で17位に沈んでいるので、どちらにとっても負けられない試合になりますね。3月31日の13:00キックオフなので、秋田まで行ける方は是非とも応援のほどをよろしくお願いします。行けない方はDAZNで見守りましょう。


そして、パルセイロの次のホームゲームは、4月6日の14:00から長野Uスタジアムで、いわてグルージャ盛岡との対戦です。岩手は今シーズン好調で3試合を終えて2勝1敗の勝ち点6で5位につけています。それでも1戦1戦勝っていくことで道は開けてくるはず。私は用事があり行けませんが、勝ってくれるだろうと信じています。時間のある方はよろしければ長野Uスタジアムにお越しください。


頑張れ!AC長野パルセイロ!!


お読みいただきありがとうございました。



おしまい





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前節ホーム開幕戦を0-2で落としてしまったAC長野パルセイロ。ここまで1分1敗と未だ勝利がありません。取り組んできたことが間違っていなかったと自信をつけるためにも早いところ勝ちたい。前節に続いてホーム・長野Uスタジアム開催となった今節の相手はセレッソ大阪U-23。ここまで2連勝と好調で、さらにパルセイロにとっては通算対戦成績が3分3敗と一度も勝てていない相手です。それでも過去は過去、今は今。新しくなったNEWパルセイロで初勝利を目指します。




後編はこちら









最近はめっきり春めいてきて、気温も20℃まで上がった日もあった長野。しかし、この日は冬に逆戻り。気温はそれほどでもありませんが、冷たい風が吹き付け体感温度はわりと低く感じました。


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この日はいつもより早いキックオフ3時間前、11時頃にUスタに到着。先行入場の列には荷物が置いてあって、まだ人はあまり並んでないですね。


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この日のガチャガチャは選手の名前が書かれた千社札シールのガチャガチャ。一選手につき5枚セットだったようです。昔、千社札シールを作れる機械ありましたよね。サービスエリアとかに置かれていてやった記憶があります。


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この日のラインナップ。桜はセレッソ大阪をイメージしています。でもそこはロビーのぬいぐるみを置いてほしかったかな。ヴァン太とは違って確実にあるでしょうし。(今調べたらヴァン太のぬいぐるみは売り切れ中でした)


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グッズ売場には前節、島田蒼月先生が書いてくださった書が飾られています。サポーターのメッセージが書かれているのがいいですね。「全力橙頂」は来シーズンのスローガンにいかがでしょうか。一シーズン間を開ければなんてことないですよ。



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さて、今日私がどうしていつもより早くUスタに来たかというとこちら

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セレッソ大阪のマスコット・ロビーのキーホルダーを購入するためでした。今シーズンのパルセイロは対戦相手のマスコットのキーホルダーを毎試合販売しているんですよね。前節のヴァン太を買い逃してしまったので、リベンジできてよかったです。


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裏には両チームのエンブレムが書かれている限定仕様です。


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これでマスコットは2人。どこまで増やせるかな。と言いつつ次の岩手戦は都合でいけないんですけどね...。



Uスタの外周には東京スカパラダイスオーケストラが流れムードを盛り上げます。UNISON SQUARE GARDENの齋藤さんとコラボした「白と黒のモントゥーノ」も流れてましたね。ユニゾンは今年で15周年やで。


とはいったもののやはり寒いものは寒い。体も少し冷えてきたので、温かいものを食べて暖まることにしました。


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今シーズンからパルセイロのホームゲームに出店してくれる千曲市は「そば処 小六」さんの


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鴨南蛮蕎麦(800円)です。温かいつゆが体に染みますし、鴨肉はほんわかする柔らかさと味。蕎麦ものどごしが良くて美味しかったです。






鴨南蛮蕎麦をいただいてまだ少し時間があったので、入場前にもう一品いただくことに。

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こちらも今シーズンから出店してくれている「信州富士見チーズ工房」さん。看板メニューのチーズドックを注文です。注文してから揚げてくれるスタイルで、待ち時間に試食のチーズもいただきました。


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そして2分ほど待った後にアツアツのチーズドッグを貰いました。


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出で立ちはアメリカンドックのようですが、外側の生地はカレーパンといったところでしょうか。ケッチャプとマスタードをたっぷりかけるジャンクスタイルでいただきます。あ、他にもソースはいろいろありましたよ。


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中には熱でとろけるチーズがこれでもかと満載。牛乳の濃厚な味わいをそのままドッグの中に閉じ込めていて、外はサクサク中はトロトロの食感も嬉しい一品です。根元の方に少しウィンナーが入ってましたね。












スタグルに舌鼓を打っている間にいつの間にか時刻は11時45分。シーズンチケット先行入場の時間です。


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入場ゲートをくぐるとこの日もライオーがお出迎え。いつもと変わらない優しさがそこにあります。寒いのに本当にお疲れ様です。


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この日のピッチ。ドン曇っています。


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この日のマッチデ―プログラム。インタビューはセレッソ大阪にも在籍経験のある#5池田選手です。去年いた愛媛FCは比較的騒がしかったようです笑。


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貸し出しゲーフラも12時の一般入場開始前に続々と準備されています。


そして時刻は12時を回り一般入場がスタート。ライオーも次々入場してくるお客さんに愛嬌を振りまいていました。


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そんなライオーを横目にスタジアムの外に出た私。前節は時間がなくて参加できなかった選手バスの入り待ちに向かいます。再入場ゲートを出て左に真っすぐ、階段を下りてスタジアムデッキの下へと潜り込むとすでにサポーターが多く集まっていました。


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セレッソ大阪のバスはすでに到着していますね。なんでホームチームよりアウェイチームの方が早く入っているんだろう。


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チャントに合わせて手を挙げたり、手拍子をしたりとボルテージを上げていくサポーターたち。ただ早めの到着と聞いていたんですけど、道が混んでいたみたいでけっこう時間がかかってましたね。


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なんとこの日はライオーも入り待ちに参加してくれました。手広げてるのめっちゃかわいくないですか。



そんなこんなで選手バスも到着。サポーターもより一層の声援を送ります。

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入待ち今シーズン初めて参加したんですけど、こう「やるぞ!」っていう気持ちになっていいですね。機会があればまた参加したいと思います。





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今シーズンから「パルナンデス」から「パルセイロだよ!全員集合!!」に番組名が戻ったこの日の番組。グッズ紹介をした後に、キリンビールの川口さんが登壇してくれましたね。「一番搾り」もパルセイロも今年は同じ30周年です。普段車か自転車で来てるのでなかなか飲む機会がなくてすみません。機会があれば飲みたいなとは思っとります。本当ですよ。


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外からスタジアムに戻ると、ピッチにはコーンやマーカーが置かれています。しばらくすると子供たちが一斉に登場し、サッカーを始めました。世間は卒業シーズン。それに合わせてこの日はパルセイロサッカースクールの生徒たちが卒業記念のミニゲームをしていたのでした。ピッチの横には親御さんたちも下りて観戦していましたね。


子どもたちがわいわいサッカーするのを見ながら「そうだ、クレープを食べよう」と思った私。さっそくバックスタンドの「スイーツオンスイーツ」さんに向かいます。


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この日いただいたのはイチゴと生クリームのオーソドックスなクレープ。イチゴもこれから旬を迎えてますます美味しくなるんだろうなあ。サッカーを見ながら食べるクレープはなかなか乙なものがありました。乙乙。


クレープを食べてホームゴール裏に戻ったころ。オーロラビジョンでは事前番組「パルセイロTV」が始まります。まずは前節の振り返りから。改めて勝てた試合だったなあ。

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左からポリさん、大橋さん、富岡さん、のはず。


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この日のゲストは長野市観光振興課の村井さんと渡邊さんです。


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ビジョンには長野市の観光PR動画が映し出されます。とにかく自然推しでしたね。綺麗ですけどアウェイ席からはこの映像見れてないんですよね。もったいない気がします。まあこのときセレッソ大阪側のゴール裏には誰もいませんでしたけど。


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そしてGW開催の善光寺花回廊のPRです。今年で18回目と息の長いこのイベント。毎年クオリティの高い花絵が見れるので今年も楽しみです。



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そして今シーズンも「南長野」チャントからのAC長野コールで〆。人数が減った影響がモロに出てしまっていたかな...。ちょっと寂しげでした。次回はもっと盛り上げたい...!










パルセイロTVが終わり、特にやることもなく手持無沙汰でフラフラ。ツイッターを見てカズさんのスタメンに驚き、FC東京U-23に太田宏介選手が出てるのに乾いた笑いをこぼす。そうして気ままに過ごしていたら12時10分。GKがピッチ内アップを開始しました。


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続いてフィールドプレイヤーの登場です。一番左に#25有永選手がいるのを見ると、本日は彼がキャプテンを務めるようですね。


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シュート決定率がいつもより高めでいい感じでした。







一方その頃スタジアム外では、

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#2松原選手
#6岩沼選手#22國領選手が前節に続いて、TEAM AS ONE募金を行っていました。ゲーフラと共に写っていてわりといいショットだと思います。3人とも怪我なのかな。焦ってほしくはないですが、早いところまたピッチで活躍している姿が見たいですね。





恒例のパルセイロだよ!全員集合!!の選手トークショー。この日のゲストは大卒ルーキー、現在怪我で離脱中の#20吉村選手です。


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質問少ない...。#20吉村選手が何を言ったのかはあまり覚えてませんが、千社札シールを景品にじゃんけん大会をしてたっけ。私は一回目で脱落しましたが。


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この日のリスペクト宣言はまあまあシンプル。最初にリスペクト宣言をしておいて、「寒いけど熱く戦いましょう」みたいな挨拶という順番でしたね。桜の季節過ぎたーらー遠くの街に行ーくのかい




ではここで両チームのスタメンです。


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パルセイロは前節からスタメン2人を変更。#1小澤選手#10宇野沢選手が今シーズン初めての先発です。#11木村選手は怪我との情報もありますが大丈夫でしょうか。ベンチ入りメンバーが6人しかおらず、苦しい台所事情が察せますね。フォーメーションは3-4-2-1です。


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一方のセレッソ大阪も前節からスタメン二人を変更。J1の試合がないこともあり、#1圍選手#26秋山選手がオーバーエイジでのスタメン入りです。他は変更がなく2連勝の勢いのまま試合に臨みます。フォーメーションは4-4-2。ディフェンスラインは全員がユースの選手だそうです。


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前節話題になったエリンギ型ボールスタンドはこの日も健在。ドメサカブログさんにも取り上げられて早くもUスタのシンボリック的存在になりつつあります。


12時55分。選手入場です。


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両チームのサポーターもタオルマフラーを掲げて回して選手を迎え入れます。ただ、ホームタウンの各市町村の幕がこの日は掲げられなかったのは残念でした。ホーム開幕戦である前節で見て、いい取り組みだと感じ、毎試合やってほしかったのですが、やっぱりホーム開幕戦限定だったようですね。しょんぼり。


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円陣を組んで...(解けてるけど)


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前半キックオフ!



後編に続く


桜の季節
Universal Music LLC
2016-05-18



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前節のホーム相模原戦を2-1で勝利し、3試合負けなしで上昇気流に乗るAC長野パルセイロ。第24節を終えて7勝8分8敗の勝ち点29で10位につけます。そして第25節の対戦相手は8勝6分け9敗の勝ち点30で一つ上の9位につけるセレッソ大阪U-23。前半戦での対戦では1-2で敗れているように、セレッソ大阪U-23がJ3に参入してからの対戦成績は3分け2敗で一度も勝てていません。台風も近づいてきて荒れ模様のヤンマースタジアム長居で初勝利を目指します。









両チームのスタメンです。




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パルセイロは前節からスタメンを1人変更。#9津田選手に代わって前節PKで今シーズン初得点を挙げた#11岡本選手が今シーズン初先発です。#9津田選手はベンチにもおらず少し不安なところではありますね。システムは前節と同じ3-4-2-1だと思われます。


対するセレッソ大阪U-23。

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対するセレッソ大阪U-23も前節からスタメンを1人変更。#19澤上選手に代えてルーキーの#40安藤選手が7試合ぶりのスタメンです。フォーメーションはこちらは4-4-2。





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前半キックオフ!


パルセイロはこの日も攻撃時には3-4-2-1、守備時には4-4-2となる陣形で臨んできました。この可変型システムには攻撃時にはミスマッチを生み出して相手を惑わせ、守備時には4-4-2の相手と同じ陣形で向き合うことでマークを明確にするという狙いがありました。しかし、この日は攻守の切り替えがセレッソ大阪に比べて遅く、4-4のブロックを作る前にセレッソ大阪U-23にどんどんとパスを繋がれ、セレッソ大阪U-23の選手の侵入を止めることができません。


セレッソ大阪U-23は前線から積極的にプレッシャーをかけていきます。攻→守への切り替えが早く、パルセイロはセレッソ大阪の早いプレッシャーと大雨というコンディションもあり、ミスを連発したり、苦し紛れで出したパスがカットされたりと、なかなか攻撃に移ることができません。


セレッソ大阪U-23の攻撃が続き、パルセイロはディフェンスラインをいつもより押し下げられていました。それにより中盤も前線も押し下げられ、パルセイロがボールを奪った後でも低い位置での組み立てを余儀なくされます。ゴールまでの距離が遠く、FWも押し下げられているため起点となる位置も低く、セレッソ大阪U-23にとっては守りやすくなってしまっていました。


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セレッソ大阪U-23はボールを奪ったらまず手っ取り早く中央突破を狙ってきます。パルセイロのディフェンスラインは押し下げられ、中盤との距離も開いていたので、その間を狙ってFWの#28中島選手#40安藤選手がボールを受けます。入る縦パスもハイボールというよりは低いボールが多く、パルセイロディフェンスが高さを持って跳ね返すことができないようにしていました。そして間でボールを受けたFWの選手へのプレスがパルセイロは遅く、簡単に前を向かれてしまいます。プレスに行く選手の他のディフェンスの選手はさらに下がり、簡単にパスを通され、プレスも間に合わず、パルセイロは何度か危ないシーンを作られてしまいます。シュートは#16阿部選手がファインセーブを見せて防ぎましたが、いつ点が決まってもおかしくない展開が続きます。


攻撃に時間がかかり、パルセイロのブロックが整った際にはセレッソ大阪U-23はサイド攻撃に切り替えます。ブロックの前でパスを回している間に、セレッソ大阪U-23のSH、#31山根選手#36斧澤選手が中に絞ったり、FWの選手とポジションチェンジをしたります。これによってパルセイロのWB、#2松原選手#25有永選手もついていってしまうので、大外が空いてしまいます。この日のセレッソ大阪U-23のSB、#29舩木選手#30大山選手はパルセイロが下がっていたので高い位置を取ることができ、SHを経由してそのSBにパスが通ります。


そのSBにプレスに行くのはSHについていたパルセイロのWBでしたが、ここでプレスが間に合わず簡単にクロスを上げられる、もしくはフリーになったSHを使われ、そのSHが中に切れ込むことで中央が手薄になってしまうというシーンが多く見受けられました。もっとパルセイロが勇気をもってディフェンスラインを上げて、ボールを奪った後にすぐSBの上がった裏を使えていればセレッソ大阪U-23のSBの上がりを阻止することができたかもしれないです。


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ただ、少しずつパルセイロもセレッソ大阪U-23のプレスに慣れ、ボールを持てるようになります。1トップの#11岡本選手めがけてボールを入れますが、#37森下選手#42瀬古選手に跳ね返され、なかなか前線に起点を作れません。続いて、パルセイロは2シャドーの#23堂安選手#8河合選手にボールをつけてからの展開を目指しますが、セレッソ大阪U-23の前線からのプレスは縦のパスコースをちゃんと切れており、パルセイロは縦に出せず横のSBにボールを出すしかなくなってしまいます。その間にセレッソ大阪U-23は4-4のブロックを形成。どこにボールが出てもプレスに行ける態勢を整え、パルセイロはシュートどころかペナルティエリアさえも侵入できない時間帯が続きます。


そして、前半28分。#57喜田選手から右サイドを駆け上がった#30大山選手にパスが出ます。このときパルセイロの選手はゴールから30m以内、ディフェンシブサードと呼ばれるエリアに8人が固まっており、#57喜田選手のプレスのかかりが遅くなっていました。またセレッソ大阪U-23はこの前に左サイドで攻撃をしていたため、パルセイロの選手たちも左サイド寄りにポジションを取り、右サイドに大きなスペースができていました。


ここで#57喜田選手にプレスをかけにいったのがブロックの左端の#8河合選手で、右サイドを駆け上がった#30大山選手をだれも見れていません。#2松原選手がプレスをかけに行きますが、間に合わず、#30大山選手にプレッシャーのない状態でクロスを上げられてしまいました。そのクロスをファーサイドの#31山根選手に折り返され、そのボールが#15西口選手に当たってしまい、ゴールに吸い込まれて行ってしまいました。セレッソ大阪U-23がパルセイロのオウンゴールで先制です。


セレッソ大阪U-23のサイドを広く使う攻撃が実を結んだシーンでしたが、パルセイロのブロックは明らかに下がり過ぎていました。それに以前からSBの上がりを防げていなかったので、上がったSBをだれが見るのかを明確にしておけば、もしかしたら防げた失点だったのかもしれません。どうしてもそこがあいまいだった印象です。


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その後もセレッソの攻勢は続きます。前半30分にはパルセイロのディフェンスの人数がそろっていたにもかかわらず、#31山根選手に枠内へのシュートを打たれ、前半38分にはプレスがかかっていない状態で、遠い位置からでしたが#36斧澤選手に枠内へのミドルシュートを許してしまっています。これらは#16阿部選手のファインセーブで何とか防ぎましたが、特に#36斧澤選手のシーンではこの日のパルセイロの引きすぎるという問題が顕著に表れていました。失点をしてさらに消極的になってしまったパルセイロディフェンスの姿がそこにはありました。


セレッソ大阪U-23はパルセイロとは違ってほとんどパスミスがありません。それはパルセイロのプレスが緩かったり、セレッソ大阪U-23の選手の間を取るポジショニングが巧みだということもありますが、単純に技術力でこの日のセレッソ大阪U-23はパルセイロの上をいっていました。本来パルセイロの選手にも同じぐらいの技術力はあるのですが、セレッソ大阪U-23の早く厳しいプレスの前にその技術力を発揮することができません。判断が遅れ、前に出せず後ろでボールを回しているうちにパスミスが発生してショートカウンターにつなげられてしまうことが多く、プレスの強度でもこの日のセレッソ大阪U-23はパルセイロを上回っていました。なのでこれに対抗するためにもパルセイロディフェンスにはもっとガツガツ行ってほしかったなと思います。対面する選手との距離が遠すぎます。


そのまま大きく流れが変わることはなく前半終了。セレッソ大阪U-23の1点リードで折り返します。パルセイロは終始セレッソ大阪U-23に主導権を握られ、攻撃の機会も少なく、前半のシュート数はなんと0。後半に大きなテコ入れが必要な状態で、唯一幸運だったのは2点目を取られなかったことという試合内容でした。


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後半開始と同時にパルセイロは選手を2人交代します。#11岡本選手に代えて#30萬代選手#22國領選手に代えて#14東選手を投入します。この日の#11岡本選手は前線でボールを収められず苦戦していて、#22國領選手はセレッソ大阪U-23の攻撃を早い段階で潰すことができず、効果的なパスもあまりないという状況でした。#30萬代選手はワントップに、#14東選手はボランチに入りました。


後半立ち上がりはパルセイロが攻勢に出ます。ディフェンスラインを上げたことで選手たちが全体的に高めの位置を取れるようになりました。#30萬代選手にボールを当てて中央にセレッソ大阪U-23の選手が集まったところでサイドに振ります。シャドーの選手が中に絞ってWBの選手を上げて、クロスからの得点を目指しますが、ディフェンスに跳ね返され得点には至りません。


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後半8分。パルセイロはFKから#31山根選手へ縦パスを通されてしまいます。#31山根選手は外に開いていた#28中島選手にパスを出し、#28山根選手#26遠藤選手の寄せが遅いのを見てシュート。このシュートが#16阿部選手の脇の下をすり抜け、セレッソ大阪U-23が2点目を奪いました。


このシーンはセットプレーのリスタートに課題がありますね。中に絞ってきていた#31山根選手はCBとボランチの間にポジションを取っており、ここでパルセイロは#31山根選手をだれも見れていませんでした。#6岩沼選手#14東選手は二人して、セットされたボールの近くに立っており、#31山根選手を完全にフリーにし、プレッシャーのない状態でのプレーを許してしまっています。このシーンでは#6岩沼選手#14東選手のどちらかが下がって#31山根選手を見ておくべきで、攻→守への切り替えの遅さが仇になってしまいました。#31山根選手#28中島選手のポジションチェンジがパルセイロディフェンスを惑わせて、得点となったシーンですが、もっと素早く切り替えていればこの失点は防げたかもしれません。


あとは左WBの#2松原選手がポジションを前に取り過ぎていて#28中島選手にプレッシャーをかけられなかったのも問題ですね。CBの#26遠藤選手と距離が開いており、そのギャップを#28中島選手に使われてしまった感じです。ここもセレッソ大阪U-23のSB#29舩木選手が高い位置を取っていたため、#2松原選手#29舩木選手を見ざるを得ず#28中島選手の対応が遅れてしまったということを考えると、前半からのセレッソ大阪のSBを高く上げるという作戦が間接的にこのゴールにも影響しています。パルセイロはセレッソ大阪の狙いにまんまとハマってしまったというシーンでした。


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後半17分。#30萬代選手にボールが入ったところをセレッソ大阪U-23のディフェンスが手を使って止めてしまい、パルセイロが左サイドからのFKを獲得します。#6岩沼選手がボールを上げるとこれにファーサイドで合わせたのは#30萬代選手。頭で合わせてゴールネットを揺らしますが、これはオフサイドの判定を受け、ゴールとはなりません。


実況で「セレッソ大阪U-23はこの試合に向けてセットプレーを重点的に練習してきた」と言っていましたが、実際にセレッソ大阪U-23はパルセイロのセットプレーに完璧に対応してきました。このシーンでも#30萬代選手はずっとオフサイドポジションにおり、セレッソ大阪U-23のディフェンスは声をかけあってラインを下げないよう保ち続けています。また、パルセイロのセットプレーの特徴としてファーサイドでの#2松原選手の折り返しからゴールを狙うというものがあります。これにもセレッソ大阪U-23は対応してきており、#2松原選手に二人三人ついて体を当てることでボールを中に折り返させませんでした。ロングスローは雨で滑って威力が半減し(そもそも今年ロングスローからの得点は0)、頼みの綱のセットプレーを封じられたパルセイロはますます苦しくなっていきます。



試合は依然セレッソ大阪U-23のペースで進んでいきます。パルセイロの2列目は必要以上に下がり過ぎてしまい、FWとの間に大きなスペースが生まれてしまいます。そこをセレッソ大阪U-23のボランチ#39チャウワット選手#57喜田選手にいいように使われ、FWやSHに効果的なパスを通されてしまいます。ボールを受けた前線の選手は巧みなボールコントロールでパルセイロのディフェンスを躱し、シュートにまで持ち込みますが、パルセイロもギリギリのところで防ぎこれ以上の得点を許しません。


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後半21分。セレッソ大阪U-23が最初の選手交代を行います。#40安藤選手に代えて#33米澤選手を投入。フレッシュなFWの選手を入れることで3点目を取りに行き、一気に試合を決定づけようとしてきます。


後半21分の#2松原選手のこの試合のファーストシュートも大きく外れてしまい、ゴールが遠いパルセイロは後半24分に早くも最後の選手交代を行います。#23堂安選手に代えて#13勝又選手を投入。#23堂安選手はセレッソ大阪U-23ディフェンス、特に#57喜田選手の激しいマークに遭いなかなかボールに触る機会を持てませんでした。交代で入った#13勝又選手はそのまま2シャドーの一角に入りました。


このあたりから少しずつパルセイロが攻めるシーンが多くなっていきます。セレッソ大阪U-23のディフェンスも疲れからか緩み始め、縦のコースを十分に切れなくなっていたので、パルセイロは#30萬代選手#13勝又選手に縦パスを通せるようになっていきます。セレッソ大阪U-23のCBも疲れて強く当たることができなくなっていたため、パルセイロの選手が競り勝つシーンが増え、落としたボールを#14東選手#6岩沼選手が位置を上げて拾うようになります。


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この日もパルセイロは攻撃時に、セレッソ大阪U-23のSBが上がった裏のスペースを突くために、#2松原選手を高く上げていたため、中央でボールを奪ってセレッソ大阪U-23ディフェンスを引きつけておいて、大きく開いた#2松原選手に展開します。そして、#2松原選手は少ないタッチ数でシンプルにクロスを上げますが、中で人数を増やして待ち構えているセレッソ大阪U-23のディフェンスに跳ね返され、シュートまで持ち込めません。


後半35分。セレッソ大阪U-23は2人目の選手交代を行います。運動量の落ちてきた#39チャウワット選手に代えて、#53松本選手を投入。再び中盤で運動量を増やし、ボールを拾って主導権を握り返したいという狙いだと思われます。


両チーム疲れてきてオープンな展開になってきた試合終盤。それでもセレッソの攻撃陣の走力は落ちることなく多くのチャンスを作ります。細かいパス回しにパルセイロのディフェンスはなかなかついていくことができず、シュートまで持ち込まれてしまいますが、セレッソ大阪U-23の選手も疲れで精度が鈍り枠に飛ばせません。


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後半45分。セレッソ大阪U-23は最後の選手交代を行います。#36斧澤選手を下げ、#35沖野選手を投入。右SH同士の交代で前線からのプレスを強化することで、パルセイロのロングボールを防ぎ、試合を終わらせにかかります。


後半アディショナルタイムは4分。パルセイロはサイドを起点に攻め、1点をもぎ取ろうとしますが、セレッソ大阪U-23も自陣に引いてブロックを作ったため、なかなか崩せず、得点につながるためのクロスさえ上げられない時間が続きます。そしてそのまま試合は終了。0-2でセレッソ大阪U-23が勝利しました。チャンス数を見てもシュート数を見てもパルセイロにとっては完敗と言って差し支えのない内容で、自陣に引いてしまったことと、得意のセットプレーを封じられたことがこの日の敗因となってしまいました。これでパルセイロの負けなしは3試合でストップです。


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<ハイライト動画>




監督コメント(Jリーグ公式)

選手コメント(Jリーグ公式)

【9/29 C大23戦】監督・選手コメントをアップしました(長野公式)

明治安田生命J3リーグ第25節vs セレッソ大阪U-23|フォトギャラリー(長野公式)

2018.9.29 AC長野パルセイロ(2018明治安田生命J3リーグ)(セレッソ大阪公式)

J3 AC長野、無得点で黒星(信濃毎日新聞)




















この敗戦でパルセイロは7勝8分8敗の勝ち点29に。順位は10位のまま変わりませんが9位との勝ち点差が4に開いてしまいました。そんなパルセイロの次節の対戦相手は鹿児島ユナイテッドFC。ここまで12勝8分4敗の勝ち点44でJ2昇格圏内の2位につけます。前半戦の対戦は2-2で引き分けていますが、今のパルセイロにとっては格上の相手です。ホームの観客の前で勝ち点3を奪取してまだファイティングポーズを解いていないことを見せつけたいところ。10月7日日曜日13時キックオフです。ぜひ長野Uスタジアムにお越しください。


がんばれ!AC長野パルセイロ!!


おしまい







2日遅れでこんにちは。これです。

前節ガンバ大阪U-23相手に1-1で引き分けたAC長野パルセイロ。1勝4分け1敗の11位と目標のJ2昇格に向けては依然苦しい位置に立たされています。そんな昇格に向けて4試合ぶりの勝利を目指すパルセイロの今節の相手はセレッソ大阪U-23。戦前までは3勝2分け1敗の勝ち点11と好調で、オーバーエイジを極力使わずメンバーを固定することで結果を残しています。現時点で順位が上の相手であることにも加えて、過去4回の対戦でパルセイロはセレッソ大阪U-23に一度も勝てておらず、GW3連戦の初戦で早くもパルセイロは今シーズンの正念場を迎えることとなりました。セレッソ大阪U-23相手に初勝利を挙げて順位も上げたかったところだったんですけどね...。

では、観戦記スタートです。よろしくお願いします。

後編はこちら








4月は28日の土曜日。GWの始まりを告げるこの日は晴天にも恵まれ、上着がいらないような暑い日でした。

試合開始2時間前の12時に長野Uスタジアムに到着です。

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スタジアムに入場するとそこでは毎年GW恒例のデンセンpresentsリフティング大会が開催されていました。入ったときはもう終盤だったんですけどね。
優勝は#20都並選手のユニフォームを着た女の子だったそうです。表彰式では元日本代表で#20都並選手のお父さんである都並敏史が登場して子供たちにアドバイスをしてました。何で都並さんいんのって思ったんですけど、その日はTSBの中継で解説をしてたからなんですねー。そんな日に限って#20都並選手はベンチ外でした。お父さんが解説の時には出場したことがないらしいです。



入場してスタメン(そうきたか)を確認してから、今日も今日とて入り待ちに行くためにスタジアムの外へ。入り待ちあったんですよ。事前予告はなかったんですけども。

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GWヴァージョン。

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パルナンデス。


GATE8アウェー側入り口近くの階段を降り、円形広場を通って入り待ち会場であるビクトリーロード下へ。

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いっぱいいます。

チャントを歌いながらバスを待っているとバスが到着。そして選手たちが降りてきました。



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いやー写真を撮るのにいいポジションが確保できて助かった。盛り上がった入り待ちを終え、再びスタジアムへ戻ります。
前やった時は出口でライオーが待ってくれていたんですけど、今日はいませんでしたね。というかタイミングが悪かったのか今日はライオーに会うことはできませんでした。テンション下がるんですけどー。



気を取り直して今日のスタグルタイムです。今日は選手プロデュース弁当を頂いてみることにしました。

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実はこのツイート2つ目だったんですよね。1つ目のツイートがこちら↓

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指が入ってます。これはいけない。

入り待ちが終わった時には(というかもう始まる前からだったかな)#13勝又選手の豚カツ弁当は売り切れていたので必然的に#29前田選手の「初心を忘れるな!」弁当をチョイス。

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凄い家庭的。ぱっと見じゃわからないんですけどコロッケがカレーコロッケになっていてそれが美味しかったですねはい。あとは大体見た目通りの味です。



Uスタの外周だったので、試合前番組「パルナンデス」を観ながらの食事でした。

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新グッズの紹介。

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この写真左のね。

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もっと寄ればよかった。

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実物。
少し前にも話題になりましたけど、こういう普段使いできるグッズはいいですよね。実際、オレンジって普段の生活の中じゃそんなに着る色でもないですし。こういったワンポイントを用いたグッズはどんどん増やしてほしいです。

そして、5月3日からのレディースの試合から普段使いのしやすいグッズが他にも登場します。

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カジュアルなデニムローキャップと

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キュートな三つ編みブレスレットです。

ファッショナブルですね。ぜひお買い求めください。
以上宣伝でした。






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ゲートフラッグの無料貸し出し。選手入場時に掲げるのが主な用途となります。



お弁当も食べ終えスタジアム内に戻るとパルセイロTVが今日も始まりました。

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今回は前節の試合の振り返りをすっ飛ばして...

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事前にTwitterで質問を募集し、それに選手が答える新企画「パルトーーク」からスタートです。初回のゲストは#2松原選手#3大島選手です。

以下文字起こしのような何か。抜け多し。

・初めてロングスローを投げられたのはいつ?
・ロングスローは長野に来てから。(松原)
・長野に来てから気づきました。(松原)
・「まめ」というあだ名の由来は?
・長野に来た時に松の付く人が二人いた。(松原)

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恐らくこの人。現在は信州ブレイブウォーリアーズで営業をしている松尾昇悟元選手(2012-2014)。

・1番思い出に残ってるプレーや試合は?
・讃岐との入れ替え戦(どっちか)
・入れ替え戦はやはり忘れられない?
・行けると思ってたからダメージが大きかった(大島)
・讃岐からの帰りのバスではどんなことを思った?
・1日で一番好きな時間は?
・海外で行くならどこの国に行ってみたいですか?
・今まで行った中でオススメの国は?
・衝撃的だったのはインド(大島)
・自分のチャントが聞こえてきたときはどんな気分になりますか?
・お気に入りのマスコットはいますか?
・レイくん(柏)がどうとか

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・サッカー選手になっていなかったら何の仕事をしていたともいますか?
・医者がどうとか(どっちか)
・おすすめの日帰り温泉を教えてください
・松代のコトリの湯(松原)

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・中南信にはあまり行かない?(そりゃそやろ)
・休日は何をしていますか?
・2人の長野でのオススメの店は?
・黙る2人
・駅前にあるダイニングバー的なお店(どっちか)
・88年組の互いに思うプレーの魅力は?
・まめは身体能力の高さでしょ(大島)
・何も弱点ないと思いますよ身体能力では(大島)
・高いところで安定してる(松原)
・88年組の互いに思うプライベートの魅力は?
・最後にメッセージ
・応援が力になるので応援よろしくお願いします(松原)
・皆さんに足を運んでもらえるよう勝ちます(大島)

まとめ:ちょっと何言ってるか分からないです。字幕付けてください。



いつものようにAC長野コールでパルセイロTVは終わり、アップまでの間私は今日新発売のスタグルを食べに行きました。JAグリーン長野さんと長野市を拠点とする「デザートランド りんごの木」さんとのコラボレーションスイーツ「あんころ」です。




そしてマッチデープログラムを読みながら過ごしているとGKが登場。ピッチ内アップの始まりです。

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GKに続いてフィールドプレーヤーも登場。



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ゴール裏には早くも手書きの横断幕が出されてました。いつもは秋口ぐらいに出されるんですけどね。今年は早いな。

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ピッチ内ではアップが続いていましたが、ここで私は一旦スタジアムの外に出てみることにしました。

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外では「パルナンデス」が未だ続行中。#21小澤選手(どうしたんだろう)を迎えてのトークが展開されてました。というかアスリートにスタバのことを聞くなよ。

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グッズ売り場


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毎試合恒例の選手サイン会。今節は#23堂安選手#27竹下選手です。この二人今日も出ると思ってたんだけどなあ。そしてサッカースクールの主張が激しすぎる。

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並んでます。

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#27竹下選手は想像以上にハーフですね。

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Uスタ外周をしばらくブラブラして再びスタジアム内へ。両チームスターティングメンバーの発表です。


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パルセイロは前節のガンバ大阪U-23からスタメン3人を入れ替え。#1田中選手#14東選手は今シーズン初スタメンです。平均年齢高え。そして#16阿部選手#6岩沼選手が今シーズン初のベンチ入りを果たしました。

対するセレッソ大阪U-23は前節からスタメン5人を入れ替え。前節は#4藤本選手がオーーエイジ枠で出ていましたが、今日はオーバーエイジ枠の使用はありません。



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今日のリスペクト宣言は今シーズン一番のシンプルさだったかな。取り立てて書くことが何もない。



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スプリンクラーでピッチ全体に水を撒いてから選手の入場です。

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両チームゴール裏。同日に磐田でトップチームの試合があったのに来たサポーターは偉い。磐田の方が長野より近いですからね。物好きだなあ。

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前半キックオフ!



後編に続く




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サンドウィッチマン
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2017-03-29



こんにちは。これです。2018明治安田生命J3リーグ第8節 AC長野パルセイロ vs セレッソ大阪U-23。ここからは後編・試合編になります。ちょっときつい文章になっていますが何卒よろしくお願いします。


前編はこちら

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前半キックオフ!



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立ち上がりから勢いをもって相手陣内に攻め入るパルセイロ。 その攻撃の中心は左サイドの#8河合選手。2分に#8河合選手の仕掛けからCKを獲得するなど、今日のパルセイロは#35沖野選手の後ろのスペースを狙ってボールを蹴り込むシーンが目立ちました。#35沖野選手って元々攻撃的な選手ですし、そこの穴を突きたかったということですかね。前半のパルセイロは結構ロングボールが多かったですね。


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そこで#10宇野沢選手#30萬代選手がボールを収められれば良かったんですけどセレッソの両CBの#37森下選手#50石尾選手のどちらもが空中戦が強くて。特に#37森下選手にはよくハイボールを跳ね返されてましたね。そこでなかなか起点が作れず苦労している感はありました。あと#10宇野沢選手#30萬代選手がよく裏抜けをするんですけど、ボールを出す選手とのタイミングがことごとく合わない。走ってもボールが出なかったり、走ってないのにボールが出たり。もう6試合ぐらいやってるのに。


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今日のセレッソ大阪U-23は自陣に引いて強固なブロックを形成して守備を固めて、攻撃はカウンターでっていうプランだったと思うんですけど、それがパルセイロ相手にはばっちりハマっていましたね。パスを出そうにもスペースがなく、ボールを回すしかない。攻撃に時間をかけさせパスミスをうまく誘発させていました。ある程度ボールを持たれるのも想定の範囲内だったんじゃないですかね。


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そんなに回数はなかったんですけどカウンターも鋭くて。前半12分の自陣の浅い位置でボールを奪った#28中島選手からのスルーパスに反応した#33米澤選手がゴール前まで攻め入るシーンですね。この時は#5寺岡選手のディフェンスにより事なきを得たんですけど、セレッソ大阪U-23は余計な手数を掛けずにシンプルにスピーディーに攻撃を展開させようとしていましたね。パルセイロとは正反対です。そりゃ速攻ばっかりで疲れちゃいますけど、パルセイロには遅攻ばっかりじゃなくもう少し速攻を増やしてほしいです。今日は相手が引いてきたっていうのもあって難しかったとは思いますけど。


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このブログで毎回「もっと守備はタイトに」「プレスが緩い」「もっと間合いを詰めて」って言ってると思うんですけど、今日もパルセイロの守備は正直緩かったですね。ちょっと見れるのなら見てほしいシーンがあるんですけど。前半30分ですね。左サイドでボールを受けた#41魚里選手。そこに付くのは#3大島選手#41魚里選手#3大島選手から離れるようにドリブルをするんですけど、#3大島選手全然ついていかないんですよこれに。そしてフリーで触れば1点もののクロスを挙げさせてしまっている。これはいけない。緩すぎる。このシーンを目の当たりにした時に私は「あ、これは2点取らないと勝てないな」と失点を覚悟しました。結局は2点取っても勝てなかったんですけどね。


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でも、立ち上がりから攻め込むパルセイロは前半30分ごろに惜しいシーンを立て続けに迎えます。前半28分には#2松原選手のクロスから#14東選手が頭で狙う。前半30分には#10宇野沢選手のクロスが相手に当たりあわやオウンゴール。これらの好機はいずれも#45茂木選手にセーブされました。今日のパルセイロは#45茂木選手に苦しめられましたね。前にハリルホジッチ元日本代表監督が「世界基準のGKになるためには190㎝の身長が必要」って言ってましたけどまさにそれだなって。#45茂木選手195㎝あるんですよね。デカいからもうセービングの範囲が広い。普通のGKには届かないようなボールにも手が届く。やっぱり「デカさは正義」ですよ。ていうかハリルさんなんで辞めさせられてしまったんや。未だに納得できてないんですけど。ねえ何で?


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試合を優位に進めていたパルセイロですが、前半34分に失点を喫してしまいます。浮き球のトラップに手間取った#3大島選手からボールを奪った#33米澤選手。そのままドリブルでボールを運びます。#3大島選手#5寺岡選手が追いますが背後から行くとカードを貰ってしまうので迂闊に飛び込めません。そして、#33米澤選手はペナルティエリア内へ。当然#1田中選手は飛び出しますが、#33米澤選手のシュートは#1田中選手の脇をすり抜け、ゴールへ吸い込まれます。戦術も何も関係ないつまらないミスからパルセイロは失点を許してしまいました。#33米澤選手は速いし上手いですね。#3大島選手はこのプレーも含めて今日の出来は今シーズンで一番良くなかった。パルセイロの守備の要なので早いとこ立ち直ってほしいです。


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前半のうちに同点に追いつきたいパルセイロでしたが、ゴールで俄然勢いづいたセレッソ大阪U-23の勢い、出足の速さに押されチャンスすら作れないまま前半が終了しました。1点ビハインドのまま前半を折り返すことになります。攻め続けてる中で点が決まらず、相手にワンチャンスを決められるというサッカーにはありがちな展開となりました。パスの出し手と受け手の呼吸がなかなか合わずミスばっかりでヤバいなって感じた前半でした。個人的には後半は切り替えて相手には195cmの#45茂木選手もいるし、空中戦でも全然勝ててないから、クロスはグラウンダーのクロス主体にするとか地上戦で攻めればいいじゃないかとも考えました。とにかく何か手を打たないとヤバいぞと。


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ボランティア参加人数の発表がハーフタイムになりました。ありがとうございます。


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後半に入るにつれて誰か代えてくるのかなとも思いましたけど、代えてきませんでしたね。考えてみれば失点するまでは前半はそんなに悪いわけではなかったので、とりあえずはそのまま調子を見るのも当然です。そして後半がキックオフ!


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後半の立ち上がりもパルセイロが攻め込みます。ただ前半とは違う!ピッチを広く使えてる!サイドの選手が前半よりも外にポジションを取ることで相手を横に間延びさせることに成功していました。そしてできたスペースに#10宇野沢選手#30萬代選手、もしくは逆サイドの選手が飛び込む!またこれまでの試合でうまくいかなかった人数をかけてのサイド攻撃も徐々に成功するようになっていきます。パスを回して裏のスペースを目がけてオーバラップしたSBにスルーパスを出す。そしてクロスへというなかなか再現性の高いサイド攻撃ができていました。これはいい!こういうのが見たかった!


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前半とは違ったサイドを有効に使った攻撃でパルセイロはチャンスを増やしますがなかなか得点を決めることができません。結局は最後のところの決定力なんですよね。シュート精度もそうですけどペナルティーエリア内でボールを持ち過ぎかなと。もっとシンプルに自分で言ってもいいんじゃないかなって思いました。それとクロスに選手が飛び込んでいくんですけど、みんな同じタイミングで一気に飛び込んでいくんですよね。もっと遅れて入ってくる選手とかいないのって。人と違うことをしなければゴールを奪うことは出来ないぞって。そうすればペナルティエリア内でセカンドボールを拾える率も上がりますし。ゴール前に入る人数はシーズン当初に比べれば増えてきていますけど、あとちょっとが足りないかなって感じました。


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後半立ち上がりにパワーを持って攻めていったパルセイロですが、同点に追いつくことはできず徐々にパワーダウンしていきます。そんな状況を打開しようと後半20分浅野監督は最初の交代カードを切ります。前線でボールを収められず苦戦していた#10宇野沢選手に代えて、第2節以来の出場となる#9津田選手を投入。#10宇野沢選手は今日はあまり良くなかったかな。裏抜けもことごとく不発に終わってた。早いとこ今シーズン初ゴールを決めてほしいところです。1点取れば変わると思う。


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そして代わって入った#9津田選手ですけど、やっぱり#9津田選手はいいですね。裏抜けを繰り返してて、しかもその成功率がけっこう高かった。もともとスピードを生かした裏抜けを得意としていた選手ですし、経験値が高いんでしょうね。どうすればボールが出てくるのかを知っているというか。裏へ抜け出すタイミングが絶妙でしたね。執拗に裏抜けを繰り返すことでセレッソ大阪U-23のディフェンスラインを下げ、相手を間延びさせていました。


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その後さらに攻勢を強めようと後半26分浅野監督は#28松村選手に代えて#17明神選手を投入します。正直#17明神選手が変わるとは思ってなかった。ポジション的に#14東選手だと思ってました。#17明神選手は今日もボール奪取でピンチの芽を摘み、SBの選手が上がって行ったときやCBの選手が釣り出されたときにカバーに入ってスペースを埋めたり、時には自らもゴール前に出ていったりと活躍してたんですけど体力的な問題での交代なんですかね。次の試合は中4日だから出てくるどうか。GWの残り2試合どっちにも出るってことはもう年だしそこまで現実的ではないのかなあ。そして#28松村選手#14東選手のいた右SHに入り、#14東選手がボランチに入りました。守備大丈夫...?


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そしてセレッソ大阪U-23が1点リードのまま試合は進み、後半35分。問題のシーンを迎えます。
味方からのロングボールに反応したセレッソ大阪U-23の選手(よく分からん)とそれについていく#19三上選手。ボールはタッチラインを割ったかと思われましたが、そのセレッソ大阪U-23の選手はなんとかボールを残します。こういう気持ちが伝わるプレーはいいですし対応できないボールではなかったんですけど、問題だったのが#19三上選手がボールが出たって勝手にセルフジャッジをしてしまったことなんですよね。


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そりゃ確かにボールはタッチラインを割ったのかもしれないですけど、審判が笛を吹かない限りはインプレーでプレーは続いてるんです。そこで勝手な判断でプレーを止めるなんて本当にあってはならないことです。#19三上選手とあと#3大島選手がセルフジャッジをしてしまったことでパルセイロディフェンス陣の足が一瞬止まってしまったんです。失点もその隙を突かれてしまったもので#19三上選手がセルフジャッジをせずにすぐにボールを受けた#26山根選手に寄せていれば失点しなかったかもしれないんですよ。「勝手なセルフジャッジでプレーを止めるな」「審判が笛を吹かない限りプレーは続いている」なんてジュニアユースやそれより前で習うことじゃないですか。本当に良くないですよね。一番悪い形で失点してしまったぶん、失望も大きかったです。残念ですけど多分次の試合では#19三上選手は出ないと思います。自ら失点を招いておいて出れるわけがない。そのくらいのプレーをしてしまったんです#19三上選手は。切り替えて次出場機会が巡ってきたときにはこのようなことが無いようにしてください。


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それに輪をかけて残念だったのが走り込んできた#28中島選手を誰も見ていなかったことです。最初は#25有永選手が見てたんですけど、#25有永選手はボールが入った#26山根選手の対応へと釣り出されてしまって、そこまで手が回らなかった。これも#19三上選手がしっかりゴールキックにさせていたら起こらなかった事態ですので#19三上選手の責任は重いです。で、このシーンで#28中島選手を誰が見るべきだったかというともう残ってるのって#28松村選手しかいないんですよね。自陣深くで相手ボールになったので、もっと下がって中に絞っておくべきだった。なのにそれをしないでボールウォッチャーになってしまっていた。交代で入ってフレッシュな状態なんだからそのぐらいはしてもらわないと。失点シーンを改めて見てみると#28松村選手が守備をさぼったことが失点につながったのが浮き彫りになってきます。


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そしてボールを受けた#26山根選手にプレスに行ったのは#3大島選手。距離があったのでプレスにも時間がかかりその分相手に余裕を持たせてプレーさせてしまいましたね。で、そのプレスも緩い。相手選手との間合いが広すぎる。これじゃあシュートコースを切ったことにはならないですよ。もう50㎝、つまりは一歩分は詰められたはず。もっと相手選手との距離を詰めてシュートコースをなくしてほしかったです。#28松村選手が守備をさぼらなければこんなことにはならなかったんですけどね。そして#26山根選手にシュートをニアに決められてゴールと。#1田中選手の反応も遅かったかな。この失点の一番の原因は間違いなく#19三上選手ですが#19三上選手だけじゃない、他の選手も悪かったという見たくない形での失点でした。後半35分という時間帯を考えてもこれは痛すぎる。


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このまま黙ったままでは終われないパルセイロは後半42分に#8河合選手に代えて今シーズン初出場の#6岩沼選手を投入します。今日の#8河合選手はまあ良かったんですけど前節のガンバ大阪U-23戦と比べたら目立ててなかったかなあ。前半はチームの攻撃を牽引していたんですけどね。前半30分のシュートなんて決まったと思いましたし。後半になってドリブルをしなくなり、怖さが減ってしまったのが残念でした。で、#6岩沼選手は左SBに入って、パワープレーで#2松原選手が一列前に上がったのかな形としては。

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本日の入場者数は3,198人。最近の試合内容やTV中継があることを考えるとなんとか持ち堪えてくれたなと。本当3000人切ると思ってた。有難いです。


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そして、2点ビハインドのまま迎えた後半42分のことでした。パワープレーで前線に上がっていた#2松原選手がボールを奪い、素早くクロスを上げます。それに反応したのは#9津田選手。ダイレクトボレーでゴールネットを揺らします。このゴール自体は素晴らしかった!


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なんでゴールが決まったかっていうとスピーディーな攻撃ができたからなんですよね。高い位置でボールを奪えることはこの試合でもなくはなかったんですけど、大体そういうときってボールを止めてしまって、味方の上りを待ってしまうんですよパルセイロの選手って。それで相手選手が戻って陣形を整えてしまうので自分で自分の首を絞めるっていうのがパルセイロのいつものパターンなんですけど、ここでは違った。もう時間が無いっていうのがそうさせたと思うんですけど、ボールを奪った#2松原選手は中に#9津田選手が走ってくるのを確認すると味方選手の上りを待たずにクロスを上げたんですよ。そして#9津田選手の見事なボレーが決まったわけです。


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このゴールでもう分かったことでしょう。ゴールを奪うためには、勝つためにはスピーディーな攻撃をしなければならないということが。攻撃に重点を置くということの本当の意味は遅攻でゆっくり上がっていくことで、相手選手の帰陣を促し自らの首を絞めることではなく、たとえ人数が少なくともチャンスと見れば勢いをもって駆け上がっていくということなんだと。もちろん遅攻も必要ですが、今年の得点を見ても遅攻よりも速攻やカウンターの方が点を取れていますし、縦に速い攻撃を志向すべきなんじゃないかなと個人的には思います。だってそっちの方が面白いし。ワクワクするし。今のサッカーよりも間違いなくエキサイティングなものになるだろうし、そうなったら今減ってるお客さんもちょっとは増えるんじゃないかなって。


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サッカー観戦の一番のメインってやっぱり試合だと思いますし、その試合が面白く感じられたかどうかで満足度もだいぶ違ってくると思います。今のパルセイロのサッカーでお客さんが満足してるかっていうと必ずしもそうとは言えない内容ですからね。そこはホントどうにかしてほしいって切に思います。今のままじゃ一見さんをリピーターにできないですよ。J3ってサッカー観戦にサッカーそのものが占める割合がJ1、J2と比べると多いんだから、サッカーのテコ入れによる効果もJ1、J2以上だと思う。ていうかJリーグってとどのつまり興行、エンターテイメントなんだからお客さんを楽しませることをもっと意識に置かなきゃ。試合外のことも含めてですね。ああ脱線してしまった。


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さてその試合ですが、その後は#2松原選手のシュートなど惜しいシーンもありましたが、後半4分のアディショナルタイムにも追いつくことはできずこのまま1-2で試合終了。パルセイロは1勝4分け2敗の勝ち点7で順位を12位に落としました。対するセレッソ大阪U-23は4勝2分け1敗の勝ち点14で3位です。いいなあ。






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試合後にゴール裏からは「何やってんだよ!気持ち見せろよ!」などのヤジが飛んでいました。そりゃ飛ばしたくなる気持ちも分かるけど。分かるけども。でも「選手は頑張ってるんだよ!」っていう声もありました。ここでそういう声を掛けるのはもう分かってるなと。選手にとっては不甲斐ない試合をした後に「下手くそ―!辞めちまえー!」って言われるよりも「選手は頑張ってるんだよ!」って言われる方が堪えますもんね。罵られるのは身構えてるからまだ対応できると思いますけど、そこで擁護されたら逆にダメージ大きいですもんね。私も選手は頑張ってると思います。勿論監督やスタッフを含めたチーム全員が頑張ってる。ただ頑張りの方向性がちょっと違うだけで。早いところスピーディーな攻撃を増やすように、守備はもっとタイトに軌道修正してほしいところです。

お疲れ様でした!!!
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さて、次節パルセイロは5月3日憲法記念日にアウェイは白波スタジアム(鴨池陸上競技場から4月に変わったばかり)で鹿児島ユナイテッドFCとの対戦です。鹿児島はここまで4勝1分け2敗の勝ち点13で6位。順位が上のチームとの対戦(ていうかもう大体のチームがパルセイロより上だよ)ですが、何とか勝ち点3をもぎ取ってほしいところです。今年のJリーグで1勝しかしてないのパルセイロとFC東京U-23しかないらしいぜ。なので2勝目はよ。

そしてGWにはもう1戦、5月6日ホーム長野Uスタジアムでザスパクサツ群馬との対戦です。群馬もここまでは3勝1分け3敗の勝ち点10で10位であまり調子は出てません(パルセイロよりはいいけど)。なのでJ2昇格を目指すためにどちらのチームにとっても落とせない試合になります。得失点差ではパルセイロの方が勝っているので、GW残りの2戦、まずは2連勝で群馬との順位入れ替え、そして1桁順位を目指したいところです。まだまだこれから。頑張れAC長野パルセイロ!!





〈ハイライト動画〉



監督コメント(Jリーグ公式)

選手コメント
(Jリーグ公式)

2018明治安田生命J3リーグ第8節の結果
(長野公式)

AC長野、失点止まらず 白星は遠く(信濃毎日新聞)



おしまい





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