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ものすごく薄くて、ありえないほど浅いブログ。 Twitter → @Ritalin_203

タグ:J3リーグ




前節、アウェイで福島ユナイテッドFCに2対1で勝利したAC長野パルセイロ。リーグ戦は2連勝、天皇杯を挟んで公式戦は4連勝中と調子を上げてきています。順位も3勝3分3敗の勝ち点12まで伸ばし10位と徐々に浮上してきました。さらに上位を狙うために勝ちが必要な今節。3勝5分1敗の勝ち点14で6位につけるカターレ富山と対戦します。勝てば順位を入れ替えることのできる非常に重要な一戦です。


また、今節はバトルオブ上信越と銘打って、コラボグッズの販売やマスコットの対決など様々なイベントが催されました。そちらの様子も伝えていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。


では、始めます。




後編はこちら













この日は引っ越しをしたこともあり、電車とシャトルバスを乗り継いでUスタに向かいます。部屋を出て3分後には駅のホームにいたりと思っていたよりも早くUスタに到着しました。バスの中で寝過ごしてしまった...。


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駐車場には富山のラッピングバスが見えます。深い青がクールでかっこいい。


10時45分。あっという間に先行入場開始の時間になりました。噴水付近まで伸びたタイ亀裂も少しずつ動き出し、5分もしないうちにUスタに入場です。


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入場ゲートをくぐると、この日もライオーがお出迎えしてくれました。県予選や天皇杯ではお目にかかれなかったので、およそ一ヵ月ぶりの再会です。ネコ科だけに招き猫ポーズを披露してくれました。


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さらに、この日は富山のマスコット・ライカくんも来場してくれました。

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富山のポスターとライカくん。毎年毎年ありがとうございます。眉のりりしさが年々増しているような気がします。


そんな二人、あとキリンビールの試飲所を過ぎてスタジアム内に入ります。


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この日のUスタの天気は曇り。先週のような日差しもなく、涼しくて過ごしやすかったですね。雨も降りませんでしたが、厚い雲がもうすぐ梅雨が来ることを思わせます。





この日の配布物その1。マッチデープログラム。


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選手インタビューは#23大城選手。Jリーグ初ゴールに期待が高まります。また、ホームタウンページは先々週のレディースの時と同じ千曲市です。2回続くこともあるんですね。


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さらに、この日のマッチデープログラムにはアンケート用紙も封入されていました。QRコードを読み込むとアンケートのページに飛ぶようです。


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この日の配布物その2。富山の観光案内と地図です。2,3ページの単純なパンフレットではなく、かなりしっかりとした冊子でしたね。春夏版となっていますが、富山でのアウェイゲームは11月なんですよね...。行くとしたら普通の観光になりそうです。


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この日の配布物その3。千曲市の観光案内です。こちらは毎年もらえますね。今回は夏旅にフォーカスした冊子をいただきました。上記の花火大会などが見所です。最近『4月の君、スピカ。』という映画でも千曲市が舞台になっていました。


財布を持ってスタジアムのコンコースに戻っても、まだ一般入場の11時にはなりません。なので、それまではライオーとライカくんの写真を思う存分撮ることができました。


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秘密。


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驚く二人。このお値段でいいんですか的な。


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ライオー、礼儀正しくペコリ。


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二人は大人気で、入れ代わり立ち代わり多くの人が二人の間に入って写真を撮っていました。私も入っていけばよかったかな。


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二人は仲良し。ライオーなんて片足を上げてはしゃいでいます。


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近くのお子さんに一緒に写真を撮ろうと誘います。サービス精神旺盛。


ここで一般入場の11時を迎えてしまったため、入ってくる人の邪魔をしてはならないと、いったん二人から離れます。


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外のコンコースはこの日も多くの人で賑わっています。


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この日のラインナップ。ぬいぐるみが両チームそろうのは久しぶりですね。入場したときにピッチで行われていたのは、両スクールの交流戦だったんですね。


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総合案内所横では、信州発えのきドリンクヨーグルトが配布されています。去年も飲んだ気がしますが、あっさりとした中に牛乳の風味がちゃんと残っていて、喉を潤すにはちょうどいいですね。エノキ要素は言われても気づかないです。


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順番は前後しますが、総合案内所ではスタンプラリーカードも配布されていました。4試合ということは応援しているチームの試合に全通できれば達成できますね。割とハードルは高め。


そういえば、ホームゲームでは買いに行くのが遅すぎて、なかなか買えなかったマスコットキーホルダー。なんと今回はキックオフ2時間前を過ぎてから行ったにもかかわらず、購入することができました!ツイてる!


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これでキーホルダーはようやく3種類に。もっと賑やかにしていきたい所存です。


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この日のパルナンデスは小鉄さんと、スタッフの満田さんがお送りしていました。大橋営業担当はテレビ中継で解説をするので、大人の事情でYoutube配信されているこちらの番組には出られないとのことです。


下から地鳴りにも似た応援が突き上げる頃。グッズ売り場横に何やらブースが出店しています。よく見ると箱には昨シーズン、選手プロデュース弁当(もう懐かしい)を作っていた草月さんが久しぶりに出店していたのでした。


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この日販売されていたのはバトルオブ上信越限定のコラボおにぎり。この日しか買えない限定品とあれば買わないわけにはいきません。


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中身はこんな感じです。どれもおいしかったですが、個人的にはネギ味噌が一番好みでした。あとご飯自体にもう少し塩味があってもよかったかと。


コラボおにぎりを食べている途中、一般入場も落ち着いたので再び、マスコットの撮影に戻ります。


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この時はコンコース下で入り待ちをしていて、チャントが聞こえてきていました。ライオーもノリノリで踊っていて愛らしかったですし、ライカくんの恥ずかしげな様子もよかったです。


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何このラッパーみたいな画。


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ここで時間が来てしまい、二人はいったん帰ります。ライオーがライカ君の手を引っ張っていて萌える。奥にいる男性はライカくんのアテンドさんですよ。














マスコットに別れを告げ、またコンコース上をぶらつきます。

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グッズ売り場の横ではガチャガチャとともに、バトルオブ上信越のコラボグッズが販売されていました。パルナンデスでも宣伝していたタオルマフラーとクリアファイルの2種類です。比較的安いクリアファイルが、デザインからして気に入ったので購入しました。

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クリアファイルは以上の2種類。山をバックに腕を組んで映っているのがかっこいいですね。これってクラブによってデザイン違うんでしょうか。一番下、センターに来るマスコットが自クラブのものになっていたり。


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その頃、パルナンデスでは富山サポーターの方が登壇していました。主に右の方ばかり喋っていましたね。長野が大好きな様子でした。ホクトの歌の替え歌を披露していたりね。




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この日外してはならないのが、コンコース奥で開催されたホームタウン酒ストリートです。初めてのこの取り組みは酒好きの人間にとっては待望とも呼べるもの。気をよくした大人が群がっていました。


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私が行った時にはもう振る舞いは終わっていました。上の写真は飲み比べブースの様子です。500円でホームタウンの地酒9種類から5種類が、お猪口一杯ずつ飲めるというのはお得ですね。


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他にも飲み放題ブースがあったり、


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おつまみやサイダーを打っているブースもありました。誘惑が凄かったですが、私はお酒を飲まなかったですよ。お酒にあまり強くないし、日本酒そこまで好きじゃないし。あとバスの中で中途半端に寝てしまったせいで頭が痛く、お酒を飲んだらガチで寝てしまいそうだなと思ったこともあります。実際応援している最中もやばかったですし。


では、お酒を飲まなかった私が何を食べていたかというと、


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普段あまり出店しないクレープくれよんさんに行っていました。豊富な種類の中から迷ったあげく、


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でかでかと宣伝されていた信玄餅クレープ(600円)を購入しました。スタジアム内のスイーツオンスイーツさんにはありませんからね。せっかくなので違ったものを食べないと。味はちゃんとした信玄餅にクリームの甘さがマッチしていました。生地はスイーツオンスイーツさんよりも厚めです。

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グッズ売り場横にはこの日から休憩スペースができています。初めてということで認知されておらず、人もあまりいませんでしたが、いい取り組みだと思います。中にはテレビがあって、前節の試合を流していましたね。クレープもこちらで座っていただくことができました。


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この日のトークショーは#11木村選手。前回の#10宇野沢選手への質問があまりなかったのとは対照的に、いくつか質問が書かれています。あ、トークショーの模様は特にありません。


外での大方の用事は済んだので、ここでスタジアム内に戻ります。席に戻ると大型ビジョンでは千曲市のPR動画が放映されていました。軽めのストーリー仕立てでしたね。女の人が千曲市のスポットを歩いていました。


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市の職員の方と、千曲市のマスコットキャラクター・あん姫も来場して、PRに余念がありません。


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あんずの花のシーズンはもう終わってしまいましたが、今は棚田に水が張られていたりと、ほかにも見どころは多くあるようです。


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奥にはライオーとライカくんも再登場しています。





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オーロラビジョンに自らの姿が映っているのを確認するライオーとライカくん。


さあ、ここからはお待ちかねのマスコット対決の始まりです。

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あん姫も見守る中、第一戦はあっち向いてホイ対決です。


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ただ、お察しの通り、手の形状から二人はじゃんけんができないので、全身を使ってグーチョキパーを表現します。









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この足を前後に開く動きめっちゃ可愛くないですか。


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ちゃんとあっち向いてホイもしてますよ。想像以上に白熱した勝負で、なかなか決着がつきません。


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ただ、何回目かのじゃんけんでライオーが、ライカくんの指差した右を向いてしまい勝負あり。一戦目はライカくんの勝利となりました。


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羽を広げて喜ぶライカくんに凹むライオー。そっとそばに近寄って慰めてあげたいです。


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あっち向いてホイが終わると二人は仲良く握手。


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手も繋いじゃってかわいさが天元突破です。


ただ、勝負はまだまだ続きます。第二戦は相撲対決。ロープで区切られた土俵の上で、押しあいます。


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二人とも土俵内に入って、はっけよーい


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のこった!一進一退の互角の戦いが展開されます。それでも徐々にライオーがライカくんを押していきます。


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最終的にはライオーがライカくんを押し出して、決着。おのずからライカくんが背中を見せた気もしましたが、まあ気のせいでしょう。とにかく大事に至らなくてよかったです。二戦目はライオーの勝利ですね。


そして、三戦目はサッカーらしくPK対決です。順番は来客であるライカくんの意見を尊重し、ライカくん先攻に決まりました。まあPKは先攻のほうが有利ですからね。早くけってしまって緊張を解きたいという思いもあったのでしょう。


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ただ、ライカくんのキックはライオーが右足でセーブします。ライオーがセーブしているの初めて見た気がします。いいぞライオー。

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ガッツポーズですよ。後ろからですけど。


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後攻はライオー。


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助走をつけて勢いよくキックしますが、シュートは右に大きく枠を外してしまいます。というかこの写真の時点でもうヤバいのが分かる。


勝負はサドンデスに入ります。ここからなぜか一人が連続で蹴るというルールに変更になり、さらに、ゴールに入りやすくするため、ペナルティマークよりもボールを前に置きます。


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このライカくんの蹴った後のポーズがたまりません。


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ライカくんの蹴ったボールはライオーの逆を突いて、ゴール左に決まりました。ライカくんも羽を広げて喜びを露わにします。


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飛行機ポーズ。


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3本目のPKは同じくゴール右。ライオーも必死に手を伸ばしますが、わずかにタイミングが遅れ、ゴールイン。寝そべったライオーが悲しいですね。



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そして、攻守交替の2本目。ライオーにとっては落とせない大事な一本です。


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しかし、ライオーの蹴ったボールは力なくライカくんの正面へ。ライカくんは難なく止めてゲームセット。マスコット対決はライカくんの勝利で幕を閉じました。ライオーはPKが苦手です。


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疲れてピッチに大の字になるライオーと、それを心配するライカくん。正面から撮れればどれほどよかったことでしょう。


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ただ、勝負が終わればマスコット同士ノーサイドです。手をつないで仲の良い二人に元通り。涙目のライオーがいじらしいです。


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最後はあん姫との3ショットを撮ってパルセイロTVは終了しました。ああなんて美しい光景。毎試合見たい。私がアラブの石油王だったら、毎試合にアウェイチームのマスコットを呼ぶのに。お金が欲しい。マスコットを呼べるお金が。















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パルセイロTVが終わり、スタジアムを重たい頭のままボーっと眺めていると、弾幕が増えているのが目に入りました。新加入選手の弾幕はいつの間にできたんでしょう。しかも結構凝っていますね。


さて、そろそろ選手のウォーミングアップが始まりますが、その前に再び社長がゴール裏に来てくれました。


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証拠写真。オーセンテックユニフォームを着てやる気満々です。個人的には来なくてもいい派ですが、来てくれて嬉しいのも確かです。「私が来てから負けてません」とサポーターが言いがちなセリフを言っていましたが、今思えばこれがフラグになってしまいましたね。


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12時10分。フィールドプレイヤーに先駆けてGKがアップを開始します。


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続いて、フィールドプレイヤーの登場です。


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この日の富山サポーターは隣県ということで大挙して訪れていました。200人くらいいたでしょうか。声援も力強くて、声の塊が押し寄せてくるようでした。さすがJ2を経験しているクラブは違いますね。


では、ここで両チームのスターティングメンバーです。







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パルセイロは前節と変わらない11人、同じ3‐4‐2‐1のフォーメーションで臨みます。古巣相手の#2松原選手#19三上選手に期待がかかります。


一方の富山は前節からスタメン1人を交代。#8高橋選手に代わり#29田中選手がスタメンを飾っています。フォーメーションは4‐4‐2。パルセイロとしてはかつて在籍していた#6碓井選手を抑えて勝利をつかみたいところです。




恒例のリスペクト宣言もこの日は控えめ。


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富山に行ったことがあるという薄っすらとした情報をもとに組み立てられたリスペクト宣言でしたが、宣言後にパルセイロゴール裏からはもちろん、富山ゴール裏からもコールが起こったのは嬉しかったですね。


選手紹介を経て、選手入場。両チームのサポーターの熱も高まっていきます。


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富山のゴール裏は旗が大量。藍色にも似た青が大きく目立っています。


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一方のパルセイロゴール裏もビッグフラッグを掲出して応戦。開幕戦以来の出番にこの試合は絶対に落とせないという強い意気込みが見えます。まあ落とせていい試合なんてないんですけどね。


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エンドチェンジはないまま、両チーム円陣を組んで…


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前半キックオフ!







後編に続く


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前節、SC相模原相手に2-0でホーム初勝利を挙げたAC長野パルセイロ。長野県サッカー選手権大会でも優勝するなど、公式戦2連勝で上り調子となっています。そして今節の相手は福島ユナイテッドFC。3勝5敗の勝ち点9で13位につけており、パルセイロとしては上位進出のためにも同勝ち点の相手には負けられません。勝利を掴み、まずは一桁順位に入りたいところです。












両チームのスタメンは以下の通り。






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パルセイロは前節からスタメンを1人変更。#26遠藤選手に替わり、#2松原選手が今シーズン初のスタメンを飾りました。また、#9津田選手も今シーズン初のベンチ入り。なお、#17明神選手はこの試合でJリーグ通算550試合出場を達成しました。凄い。フォーメーションは3-4-2-1です。


一方の福島は前節からスタメン3人を変更。#16キム・ミンジュン選手#11川中選手が今シーズン初のスタメンを飾っています。フォーメーションは#10橋本選手をアンカーに据えた4-1-4-1と思われます。


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前半キックオフ!




前半6分、いきなり試合が動きます。パルセイロは右サイドでスローインを獲得。スロワーは#2松原選手。SBでなくCB起用だと両サイドからロングスローを投げられるという利点がありますね。さらに#2松原選手はこの日がリーグ戦初スタメンで、初のロングスロー。福島も対策をあまり練ってきていなかったのでしょう。ニアサイドに選手を置いていませんでした。


#2松原選手のロングスローに#4内野選手が合わせようとしますが、これは空振り。しかし、味方選手にボールが当たり、ボールは再び#4内野選手のもとに転がります。これを#4内野選手は着実に決めて、パルセイロが先制に成功しました。#4内野選手は今シーズン初ゴールで、またチームとしても今シーズン初の前半での得点です。





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パルセイロが先制をしましたが、ボールを握っているのは福島です。福島は松田監督になってから、ディフェンスラインからパスを回して攻撃するサッカーを標榜しているので、ロングボールは少なく、ショートパス・ミドルパスで崩そうとしてきています。


これに対してパルセイロは前線からのプレッシャーで対抗します。この日のパルセイロは#27竹下選手がCBの一人にプレスをかけに行き、ボールサイドのシャドーはSBを、逆サイドのシャドーはアンカーの#10橋本選手を見ていました。2対1になっているので、当然CB間では回されますが、福島の攻撃は#10橋本選手を経由するパターンが多く、パルセイロはちゃんとそこに蓋をできていました。


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#10橋本選手からボールが出ないとなると、福島はCBにボールを戻すしかなくなり、そのぶん攻撃に時間がかかってしまいます。パルセイロはこの間に5-4のブロックを形成。CBの二人をフリーにする代わりに、#27竹下選手#10橋本選手につき、シャドーは両SBについています。このとき、パルセイロの守備9人に対し、福島の攻撃は7人。パルセイロとしては2人も数的優位があり、セカンドボールの奪取でも優位に立っていました。


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パルセイロが人数を揃えていたこともあり、福島のCBのパスの優先順位は①#10橋本選手、②SB、③ロングボールとなっています。#10橋本選手#27竹下選手が見ているので、SBにパスを出そうとしますが、シャドーの素早いチェックに遭い、ボールを戻す羽目になってしまっています。福島はボールを持っていても、立ち上がりは決定的なパスを出すことが出来ず、パルセイロとしてはボールを持たせているという構図になっていました。


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さらに、前半のパルセイロの守備が上手くいっていた理由として、ボランチのポジショニングも挙げられるかと思います。この日もボランチは#17明神選手#29山田選手という組み合わせでしたが、二人とも人につくよりもバイタルエリアを消すことを優先して守っていたように思えます。バイタルエリアを消すことで、福島のIH、#23田村選手#40樋口選手にブロックの外でボールを触るように仕向け、福島のゴール前の人数を減らすことに繋がっていました。


ここで、福島のIHが出てきたときにはパルセイロのボランチは基本的にはついていきますが、ディフェンスライン近くまでに引っ張り出されそうなときは、ついていくのをやめ、再びバイタルエリアを消します。この判断が抜群によく、パルセイロは福島にスペースをあまり与えていませんでした。


一方の福島。ボールを回すことはできても、決定的な縦パスを入れることが出来ません。これは思うにフリーでボールを持っても前方へとドリブルをすることなく、プレッシャーを受けるとすぐに後ろに戻してしまうことが原因だったのではないでしょうか。ドリブルで前に運べれば選手を複数人引き付けることができ、スペースができます。でも、福島はこれをしなかった。福島の選手はボールを持って前を向いてもリスクを取らなかったので、パルセイロにとっては守りやすかったのではないかと思います。


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また、この日の福島は攻撃の手段として、選手間のポジションチェンジを多く行ってきました。前線の選手は流動的にポジションを入れ替え、SBは頻繁に中に入り、ボランチとシャドーの中間ポジションでボールを引き出そうとします。


それでも、この日のパルセイロはマンツーマンというよりはゾーンに重点を置いて守っており、マークの受け渡しがたいへんスムーズにできていて、フリーにする瞬間を作りません。SBが中に入ってくるのにはやや手を焼いていましたが、ボランチが遅らせたり、福島の選手の消極的なプレーもあり、しっかり守れていました。


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パルセイロは攻撃時にはカウンターがメインになります。狙うはアンカーの#10橋本選手の脇。そこで#27竹下選手やシャドーの選手がボールを持てれば、最短距離でゴールを目指すことが出来ます。ただ、福島はこのスペースを埋めるためにSBを中に絞らせてきていました。この時、福島のサイド深くには大きなスペースが生まれています。前半のパルセイロはこのスペースを狙って前線の選手を流しており、SBのポジションが最初から中にいた分、この攻撃は普段よりも機能していました。


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また、ボールを繋いでのサイド攻撃でもパルセイロは優位に進めることが出来ていました。まず、#10橋本選手が中央を閉めています。この際にサイドには福島の選手はSB、SH、IHの3人。一方パルセイロはWB、#27竹下選手orシャドー、ボランチ、そしてサイドCBの4人を崩すことができ、単純に数的優位を得ています。


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ここで、パルセイロはサイドでボールを回して、WBにSBの選手が食いついた時に、シャドーの選手に裏を狙わせることができます。たとえ行き詰っても、ボールを戻せばそこではCBの選手がフリーになっており、アーリークロスを上げることだってできます。これに対して福島は選手をピッチの縦半分に全員入れて密度を高めて奪おうとしたり、ゴール前に人数を割くことで跳ね返していましたが、サイドの攻防ではパルセイロは優位に立っていました。


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さらに、福島はあまり前からプレスに来ず、リトリート主体の守備をしていたこともありますが、この日のパルセイロはビルドアップも上手くいっていました。福島は大体#18小牟田選手一人、来てもIHの選手と2人しか前線にプレスをかけてこず、パルセイロとしては3バックで数的優位に立てているため、いつものようにボランチを落とす必要性がありません。また、規制も緩かったので、ボランチやWBに簡単にパスが入り、福島の選手を引き出し、スペースを自ずから作っています。これが最大限に発揮されたのが前半40分の追加点のシーンです。


パルセイロは左サイド中盤からワンタッチでパスを繋ぎます。福島の選手はピッチを横に圧縮して守っているので、右サイドの#25有永選手がフリーになっており、そこに#27竹下選手がパス。#25有永選手はダイレクトでクロスを入れ、これに#19三上選手が合わせますが、シュートはポストを叩きます。ただ、こぼれ球もパルセイロ側に転がり、#19三上選手が一度ボールを下げたところに、#29山田選手が走り込んできて、ミドルシュートを突き刺しました。これで、パルセイロは前半で2-0のリード。#29山田選手は開幕戦以来の今シーズン2点目です。





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このゴールは#29山田選手のシュートも素晴らしかったのですが、その前のワンタッチでのパス交換に大きな要因があったと思われます。ここでのポイントは2つ。まず1つはパルセイロの選手がパス&ゴーを実践していたこと。#19三上選手のシュートに至るまでに、リターンパスが2度ほどあり、これもボールを出した選手が動きなおしてパスコースを作っていたことによる成果です。


2つ目のポイントはパルセイロの選手が、福島の選手を釣り出して作ったスペースを有効活用できていたこと。左サイドを崩す際に#10橋本選手#3阪田選手をパルセイロは引っ張り出しており、空いたスペースに#14東選手#19三上選手が入って斜め前のパスコースを提供しています。福島の選手はスライドが間に合わず、パスコースを消せていなかったこともあり、縦パスが立て続けに入ったことが、このゴールでは大きかったですね。おそらく福島がやりたいであろう崩しをパルセイロが実現して、奪ったゴールでした。過程からして、現時点での今シーズンベストゴールではないでしょうか。


そのままスコアは動くことなく前半終了。パルセイロの2点リードで試合を折り返します。ボールを握っていたのは福島でしたが、パルセイロは前線の選手が遅らせることでブロックを形成し、ほとんど危なげなく守れていた印象です。オフサイドもきっちり取れていましたしね。後半もこのまま続けていきたいところです。


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後半開始に当たって福島は選手交代を行います。#11川中選手に替えて、#17諸岡選手を投入。2点差をひっくり返すために、早めに手を打ってきました。#17諸岡選手はIHに入り、#23田村選手が左SHに移ります。


パルセイロに選手交代はなく、後半キックオフ!


後半になって福島はロングボールを使ってくるようになりました。#18小牟田選手がサイドに流れるようになり、ボールを引き出しています。また、パルセイロのディフェンスラインが前半よりも下がり目になっていたこともあり、スペースが徐々に空いていきます。特にSBがボールを受けた時に、シャドーがプレスに行ってボランチの脇が空いたところにIHの選手が落ちるというパターンが、福島は前半よりも高い位置で実行できていました。


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後半12分。福島が2人目の選手交代を行います。#18小牟田選手に替えて、途中加入の#20イスマエラ選手を投入。前線に新たなパワーを加えてきました。


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後半もパルセイロは変わらず、前線からプレッシャーには行かず、5-4のブロックを形成する守備で福島を迎え撃ちます。これに対して福島はSBを前半よりも自由に動かすことで崩そうとしてきました。福島の#6輪笠選手#14星選手の両SBは積極的に中に入っていき、時には逆サイドまで進出してきます。パルセイロはこの両SBの動きをあまり捕まえ切れておらず、それが後半に福島がゴール前まで近づいてきていた要因の一つだと思います。


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さらに、ボールサイドのCBはまるでSBのように振舞い、とても攻撃的。さらに、福島はリスク管理も後半になって修正してきています。両SBが上がった際にはCBがサイドのスペースを埋め、#10橋本選手とIHが中をケアしています。また、自陣に引いての守備でもIHのプレスバックを早くしたり、ボールサイドのSHがディフェンスラインに入り5バック化し、中に人数を確保して跳ね返しています。パルセイロは前半ほどには決定的なチャンスを作れなくなっていきました。


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後半32分。パルセイロが最初の選手交代を行います。#19三上選手#27竹下選手に替えて、#23大城選手#9津田選手を投入という2枚替えを敢行。前線でプレスがかからなくなり、ブロックが下がっていてしまったので、そこに対するテコ入れでしょうか。#9津田選手は今シーズン初出場です。


ただ、その直後の後半33分。福島は右サイドでのスローインから#17諸岡選手がペナルティエリア角でボールを受けます。ここで#6輪笠選手がオーバーラップを仕掛け、一瞬パルセイロの選手を迷わせ、その隙に#17諸岡選手は中にクロスを供給。ここで#1小澤選手が判断に迷ってしまい、少し前に出てゴールががら空きに。#20イスマエラ選手#4内野選手の上からヘディングでシュートを叩きこんで、福島が1点差に詰め寄ります。#20イスマエラ選手はこれがJリーグ初ゴールでした。







1点を返した福島は、徹底的に#20イスマエラ選手をターゲットにし、2点目を奪いに来ますが、パルセイロも集中して跳ね返します。#14東選手#8堂安選手#27池田選手#39雪江選手と両チーム選手交代を行いつつもゲームは最終盤に。後半アディショナルタイム3分もパルセイロはコーナーフラッグ付近で時間を使い、福島に攻撃に機会を与えません。そしてそのまま試合は終了。2-1でパルセイロがリーグ戦2連勝、公式戦3連勝を果たしました。


この試合においてはパルセイロのブロック守備が機能し、マークの受け渡しがスムーズにいったことが主な勝因ですね。また、2点目のシーンなど新たな可能性を感じさせるシーンも随所にありました。守→攻への切り替えが速くなってきていて、とてもいい傾向だと感じます。







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<ハイライト動画>














選手コメント(Jリーグ公式)

J3順位表(Jリーグ公式)

2019 明治安田生命 J3リーグ 第9節 vs 福島ユナイテッドFC|試合結果(長野公式)

2019 明治安田生命 J3リーグ 第9節 vs 福島ユナイテッドFC|フォトギャラリー
(長野公式)

2019 明治安田生命 J3リーグ 第9節 vs AC長野パルセイロ|試合結果(福島公式)

AC長野、今季初の連勝 10位に浮上(信濃毎日新聞)













この結果を受けてパルセイロは3勝3分3敗の勝ち点12で10位まで浮上。じわじわと順位を上げてきています。そして、次戦は天皇杯1回戦。5月26日(日)13:00~、佐久総合運動公園陸上競技場で新潟医療福祉大学サッカー部との対戦です。去年と同じ対戦カードですが、しっかりと勝利を収めたいところですね。


その翌週にはリーグ戦。パルセイロはホーム長野Uスタジアムでカターレ富山と戦います。6月2日(日)14:00~と観戦しやすい時間帯なので、よろしければUスタにお越しください。



頑張れ!AC長野パルセイロ!!


おしまい


愛がなんだ (角川文庫)
角田 光代
KADOKAWA
2006-02-24



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前編はこちら




両チームのスタメンは以下の通り。


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前半キックオフ!


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パルセイロと相模原は同じ3-4-2-1のフォーメーションでこの試合を戦っています。ミラーゲームと呼ばれるゲームでしたが、両者の守備のやり方はやや異なっていたように感じられました。


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まず、相模原はミラーゲームのマークが明確になるという特性を生かした完全マンツーマンです。ワントップの#27竹下選手には中央の#3富澤選手が、右サイドにいることの多い#19三上選手には#25小田島選手が、左サイドを中心に動く#14東選手には#15丹羽選手がそれぞれついています。


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これはほとんど崩れることがなく、シャドーの選手が下がってボールを貰おうとすると、マークの選手がどこまでもついていきます。ただ、マンマークということでスペースを埋める意識はやや弱く、パルセイロとしてはCBが釣り出されたスペースを狙えれば、決定機を作れるという展開でした。


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一方のパルセイロ。こちらも基本的にはマンツーマンでしたが、異なっていたのはシャドーが下がっていった場合の対処の仕方です。相模原は中盤で数的優位を作ってボールを運ぼうと、よく#39伊藤選手が下がってビルドアップに関与していましたが、ここでマークの#4内野選手は自らのポジションを空けてまで対応に行きません。シャドーやボランチの選手にマークを受け渡し、ディフェンスラインにスペースを作らないように対応しています。パルセイロは中盤である程度ボールを回されることを許容する代わりに、ディフェンスラインに人数をかけて、最後のところで跳ね返すという戦い方を取ってきました。


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しかし、これによって相模原がボールを回せていたかというと、そうでもありません。パルセイロは相模原のボランチがボールを持った時に、シャドーの選手がプレスバックして、ボランチと挟んでボールを奪いに行きます。これが想像以上に効果的で、相模原の攻撃を上手く遮断することができていた印象です。


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また、この日のパルセイロは前節の藤枝戦よりも、前線からのプレスを増やしています。相模原のビルドアップはボランチが落ちてこず、CB3枚で行うことが多く、パルセイロは前線の3枚と3対3ではめることができていました。パルセイロの前線がプレずに行くと相模原のCBは比較的簡単にボールを前線に蹴ります。


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というか、この日の相模原はロングボールが攻撃の主体でした。相模原のCBはパルセイロの前線がたとえそんなにプレスに来ていなくても、とはいってもボランチへのパスコースは消していますが、すぐボールを蹴ってしまうんですよね。#27竹下選手#1田中選手に寄せていった時も、余ったCBにパスを出せるのに、#1田中選手は大きく蹴り出してしまうといったシーンが散見されました。


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きっと相模原はこの日はパスをつなぐよりもシンプルにロングボールというプランで臨んできていたのでしょう。相模原の前線には#9ジョン・ガブリエル選手がいるのでアバウトなボールでも収めてくれると踏んでのことでしょうが、#9ジョン・ガブリエル選手にロングボールが合わないシーンもまあまああって効果的とは言い難かったかなと。


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反対に、パルセイロは主に#29山田選手が下がって、4バック化してのビルドアップを多く行っています。相模原は前線3枚でプレスに来るので、単純に1枚余らせることができ有意にボールを動かしていました。また、#17明神選手が中継点となってボールを引き出すことで、相模原のボランチを一枚引き連れ、手薄になった中盤にシャドーの選手が下りて、ボールを受けるという一つの形ができていました。


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それでも、相模原は横幅を狭くして、中央に密度を高めて守っているので、パルセイロとしてはWBにボールが入ることが多くなっていました。ここで、以前だったら#27竹下選手がサイドに流れてボールを引き出そうとするシーンが多かったのですが、この日のパルセイロはサイドのCBをオーバラップさせる回数を増やすことで、サイドを崩そうとしていた印象です。


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また、シャドーの選手がサイドと中央の間のハーフスペースでボールを受けた時に、マークについているCBと、中央で#27竹下選手を見ている#3富澤選手との間が開き、パルセイロにとっては絶好のスペースが生まれます。相模原のボランチが落ちて、ここを埋めるということもあまりないので、パルセイロはWBを中に走らせたり、もう一方のシャドーや#27竹下選手をサイドに流すことで、ボールを受けることができていましたね。


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また、この日のパルセイロのディフェンスラインは高いとは言えませんでしたが、相模原のディフェンスラインはパルセイロのそれよりも低かったように感じます。ここで、中盤とディフェンスラインの距離が前半から開いてしまい、パルセイロの選手は間に入って受けやすくなっていました。これを防ぐために、相模原の中盤は下がりますが、そうなると今度はパルセイロの中盤へのプレスのかかりが緩くなり、結果としてこの日のパルセイロは、いつもよりも縦パスを多く出すことができていました。


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さらに相模原は、パルセイロもそうですが、守備時に5-4のブロックを作るので、シャドーがボランチの位置まで下がります。そして、#9ジョン・ガブリエル選手も前線で張っているという感じはそこまでなく、機会があればパルセイロのボランチに後ろから寄せていて、ボールを奪うシーンも何度かありました。しかし、このとき前には相模原の選手が誰もいません。パルセイロよりも極端な撤退守備を相模原は敷いていたので、攻撃の迫力は減じてしまっていました。


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相模原の三浦監督のコメントにもありましたが、この日の相模原は攻撃の際には意図的にポジションをずらしてきました。#39伊藤選手が下がって2トップ気味になったり、#9ジョン・ガブリエル選手がサイドに流れたりして、ミスマッチを作ろうとします。しかし、パルセイロのディフェンスは、一人が釣り出されてもスライドがこの日は十分に機能しており、またシャドーが深い位置まで守備をしてくれるおかげで、大きな問題にもならず、防ぐことができていました。


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前半の中盤頃から相模原は、前線からのプレスを強化して、パルセイロのビルドアップを阻害してきたり、WBが少し下がり目のポジションを取ったりしてきています。また、パルセイロの受け手と出し手の呼吸が合わなかったりして、なかなかシュートまで持っていける機会が少なくなってきています。


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ただ、それでもパルセイロは相模原のチャンスの芽をつぶすことができていました。この日のパルセイロは攻→守への切り替えが速く、シャドーがすぐに戻り、ボランチが出足鋭く守備をします。即時奪回のコンセプトが、チームに少しずつ根付いてきたのを感じるゲームでした。


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また、この日は#17明神選手がボランチで今シーズン初のスタメンでした。攻守に動き回る#29山田選手のカバーを主に行っています。#29山田選手が下がってビルドアップに関与する時は、前線との中継役になっていてシャドーを前線に留めたままにしていました。#29山田選手が上がった時には後ろでカバーして、相模原のシャドーの横の危険なスペースを消していました。この二人のボランチの関係性は良好で、この日のパルセイロが安定していた一要因になっていました。


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前半終わりにかけて、相模原がCKを多く獲得していますが、パルセイロはそのたびに凌ぎます。セットプレー時には#9ジョン・ガブリエル選手#3大島選手ともう一人の二人がつき、自由を与えていませんでした。普通のプレー時にはやはり高さで上回られていましたが、#3大島選手も体を当てることで、#9ジョン・ガブリエル選手のプレーを制限していました。先にヘディングする場面もあり、後半もこの調子で抑えることが期待されます。


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終盤に痛んだ#9ジョン・ガブリエル選手の治療をしているうちに前半が終了。0-0で折り返します。パルセイロにとっては、今シーズン一度も前半に点を取れていないのは気がかりですが、前線からの守備や奪われてからの切り替えが機能していたので、後半も続けていくことが求められますね。攻撃では動きながらボールを貰う場面をもっと増やせれば、相模原の5バック気味の守備を崩しやすくなるのではと思います。













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この日のボランティア参加者は37人。GWということで多めですね。いつもありがとうございます。




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両チーム選手交代のないまま後半キックオフ!


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後半になるとパルセイロは、前半よりも#27竹下選手がサイドに流れるようになります。相模原のCBの脇という3バック定番の弱点を突こうという意識が前半よりも強く見えます。当然#3富澤選手がついていくのでハーフスペースが空き、そこをシャドーの選手が突くという攻撃パターンができてきていました。先制点に繋がるFKの獲得もその流れからでしたね。


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また、この日のパルセイロは右サイドからの攻撃を多く行っています。これには#24阿部選手が上がることが多いので、その裏を突こうという狙いがあったように思えます。また、#24阿部選手のクロスを封じる目的もあったでしょうか。パルセイロはボランチやCBも参加して、サイドでボールを繋ぎ、相模原のWBとCBが並んだ瞬間を狙って裏へ動き出し、ボールを引き出そうとしていました。時間が経つにつれて、相模原の足は止まってきていたので、この攻撃が有効に働くようになっています。


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後半10分。#14東選手がペナルティエリア前右でファウルを受け、パルセイロがFKを獲得します。キッカーは#25有永選手。ボールはゴール右に飛び、これは#1田中選手に弾かれますが、マークの#26上米良選手に先んじて動いていた#14東選手が詰めて、パルセイロが先制します。#14東選手は開幕戦以来の今シーズン2点目を挙げました。


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その直後に相模原は一枚目の選手交代を行います。#38千明選手に替えて、かつてパルセイロ戦で1試合4得点を挙げたこともある#27大石選手を投入。#27大石選手はシャドーの位置に入り、#26上米良選手がボランチにポジションを移しました。


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その後しばらくして相模原はさらにフォーメーションを変更。#9ジョン・ガブリエル選手#27大石選手の2トップ気味にして、#39伊藤選手をトップ下のような位置に置き、5-3-2のような陣形にしてきました。これも意図的にズレを生み出そうとしてのものですね。これにパルセイロはボールのあるサイドとは逆にいるCBを余らせることで対応していましたが、#39伊藤選手を捕まえ切れていなかった印象があり、ここから少しずつ相模原が盛り返していきます。


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後半31分。パルセイロが右サイドでスローインを獲得します。これをサイドで受けた#27竹下選手が上手く反転。相手DFと入れ替わります。#27竹下選手はドリブルでペナルティエリアへと侵入。3人を引き付け、中にクロスを送ります。これに反応したのは、またしても#14東選手。ボールウォッチャーになっていた#15丹羽選手#23川上選手の間にポジションを取れていた、#14東選手は足を伸ばしてクロスに合わせて、無人のゴールに流し込みます。やや相模原に押され気味だったパルセイロが2点目を奪いました。




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なお、相模原はこの直後に選手交代を行っています。#24阿部選手に替えて、#29水野選手を投入。狙われていた右サイドのテコ入れを図りましたが、少し遅かったですね。


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パルセイロが2点を取った後、少し引いてきたこともあり、相模原が攻めるという展開になっています。しかし、パルセイロも5-4のブロックを作っており、スペースを消してきています。さらに、この日顕著だったのが球際の強さ。パルセイロはこの日はボールに対して激しく守備に行っており、体をぶつけることでボールを奪うシーンも多く、セカンドボールの奪い合いでも優位に立てていました。この球際で負けなかったのが、この日の一番の勝因だったと思います。


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この日の入場者数は3,799人。前回のホームゲームよりも1,000人以上入っていますが、2年ぐらい前には5,000人くらいいたことをおもうとまだまだ満足できる数字ではありませんね。もっとほしい。


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後半37分にはパルセイロが最初の選手交代。この日2ゴールの#14東選手に替えて、#6岩沼選手を投入。さらに後半43分には#27竹下選手に替えて、#8堂安選手を投入します。これにより前線は#19三上選手のワントップに、#6岩沼選手#8堂安選手の2シャドーという構成になります。前線でボールを追い回すことで、相模原の攻撃を防ごうという考えでしょうか。この交代の効果というのは確実に出ていて、その直後にはGKへのバックパスが弱くなったところを、#8堂安選手が猛然と走って奪うと言ったシーンもありました。


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後半アディショナルタイムは3分。パルセイロは#25有永選手に替えて、#20吉村選手を投入したりと時間を使います。相模原にシュートを許しながらも、なんとかゴールは守り切り、そして試合終了。2-0でパルセイロが待望のホーム初勝利を手にしました。


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この試合においては、#9ジョン・ガブリエル選手#3大島選手中心に押さえられたこと。相模原のずれを作ろうとする攻撃にマークを受け渡したり、スライドしたりして対応できていたこと。攻撃面では、#27竹下選手のサイドに流れる動きを上手く使えていたことが勝利に繋がりましたね。ただ、まだ1勝しただけなので、次のホーム戦でもこの調子で勝利をつかみ取ってほしいです。

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ゴール裏には今シーズン初めての花唄が響いています。勝利時に謳われるこのチャントを久々に効いて、感慨深い気分になりました。次も歌えたらいいですね。


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ヒーローインタビューはもちろん、この日2ゴールの#14東選手です。本人は押し込むだけと謙遜していましたが、どちらもポジショニングと動き出しの上手さが光ったゴールでした。


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この日感動したのが、ベンチ入りした選手全員がバックスタンドへのハイタッチに行ってくれたことです。これも#14東選手の発案ということで、少しずつ一体感が醸成されてきているのを感じました。


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もう一つ嬉しかったのが、相模原サポーターからAC長野コールがあったこと。相模原サポーターは良く相手チームの名前をコールしてくれますよね。なでしこリーグっぽいです。両チームの健闘を称える美しい姿だと思います。


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そして、選手はゴール裏に挨拶へ。



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勝利時のシャナナも今シーズンはこの日が初めてですね。嬉しかったです。もっとやれるようにこれからも頑張ってください。あと20回ぐらいしたいです。


また、#14東選手がゴール裏にあいさつと今後の決意表明をしてくれました。




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相模原サポーターにコールを返してこの日は終了。勝てて気持ちよかったです。スタジアムを出て、差す西日も暖かく感じられました。ここから勝利を積み重ねていきたいですね。


お疲れ様でした!


















<ハイライト動画>







選手コメント(Jリーグ公式)

J3順位表(Jリーグ公式)

2019 明治安田生命 J3リーグ 第8節 vs SC相模原|試合結果(長野公式)

【5/4長野パルセイロ戦】試合結果・三浦監督・選手コメント(相模原公式)

J3のAC長野 ホーム初白星(信濃毎日新聞)













この結果を受けて、パルセイロは2勝3分3敗の勝ち点9で12位に順位を上げました。このままどんどんと行きたいところですが、来週はリーグ戦はお休み。代わりに長野県サッカー選手権大会の決勝が行われます。5月12日(日)13:00~、長野Uスタジアムで松本大学サッカー部との対戦です。勝った方が天皇杯に出場できることを考えると、負けられない戦いになりますね。テレビ中継はないそうなので、スタジアムでしか見られません。是非ともUスタへ足を運んでください。


その翌週はリーグ戦が再開。パルセイロは5月19日(日)13:00~、アウェイ・とうほうみんなのスタジアムで、福島ユナイテッドFCとの対戦です。福島はここまで3勝5敗の勝ち点9で、パルセイロより一つ下の13位につけています。上位に顔を出すためには何としても連勝が必要になるこの一戦。現地で、DAZNでの応援をよろしくお願いします。勝ってまずは一桁順位を確保しましょう。


頑張れ!AC長野パルセイロ!!


お読みいただきありがとうございました。


おしまい



YOUNG MAN (Y.M.C.A.)
Sony Music Direct(Japan)Inc.
2017-11-15



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GWの初日に行われた前節、好調の藤枝MYFCに0-2で敗れてしまったAC長野パルセイロ。1勝3分3敗の勝ち点6で、順位も17位にまで落ちてしまいました。


そして迎える今節は、ホーム・長野Uスタジアムで、SC相模原を迎え撃ちます。SC相模原は前節終了時点で、2勝2分3敗の勝ち点8で14位につけています。パルセイロは今シーズン未だホームで勝利がなく、令和最初のゲームを勝ってモノにしたいところです。


それでは、観戦記を始めます。よろしくお願いいたします。


後編はこちら






【長野 vs 相模原】 ウォーミングアップコラム:山田陸が見せた熱い涙、そして勝利への誓い(J's GOAL)




GW真っただ中のこの日は、朝から晴れており、長袖だと少し暑いくらいの陽気。気温は7月上旬並みぐらいあったように思われます。臨時駐車場に車を停めて歩くこと15分。13時55分頃に、1か月ぶりにUスタに到着しました。


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シーズンチケットの先行入場締め切りギリギリの到着です。


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入場ゲート横には、鯉のぼりがはためいていていました。若葉の季節を感じます。


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場内では令和でもライオーがお出迎えです。認知されてしまったのか、私を見つけて近づいてくれましたね。お恥ずかしい。


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いつものスリーピースです。


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いないないばあも披露してくれて可愛かったです。ありがとうライオー。


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一か月のUスタのピッチは、相変わらず芝生が整備されていて、清々しいですね。日光を反射して輝いています。


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この日のマッチデ―プログラム。選手インタビューは#7妹尾選手です。クリスティアーノ・ロナウドの本に感銘を受け、#27竹下選手と温泉に行ったようですね。また、ホームタウンページとして、ホームタウンを紹介しているのはとてもいい取り組みだと思います。日本のリンゴの100個に1個は飯綱町産だそうですね。花火大会も意外と近かったです。


マッチデ―プログラムを確認して、スタジアムの外に出ます。外は太陽の光がとても眩しく感じられて暑い。かき氷を売っているキッチンカーに、親子連れが吸い寄せられるように近づいていっています。


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本日のラインナップの横には、ライオーと相模原の社員であるガミティのぬいぐるみが置いてあって、和みます。ガミティも今日来てくれたらよかったんですけど。歓迎したのに。


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ステージ上ではこの日も「パルセイロだよ!全員集合!」が放送されていました。いつもスタジアムを盛り上げてくれて頭が下がる思いです。


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グッズ売場も盛況です。


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タオルマフラーは種類豊富に取り揃えられていて、


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あのリラックマとのコラボグッズも販売されていました。気づいたら買っていそうな魔力がありますね。


なお、この日はガミティのキーチェーンも発売されていましたが、14時10分時点で既に完売したとのことでした。もっと早く来たかったな...。コンタクトさえ外れなければ...


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グッズ売り場の前にはオレンジのドラム缶が設置されていました。物を置くことができるほか、マジックでメッセージを書き込むこともできます。


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このように。


この日の「パルセイロだよ!全員集合」はイベントとして、パル6という企画が用意されていました。参加用紙に1~31の数字を書いて、抽選会を行い、数字が当たったら豪華景品(去年のトレーニングシャツ)が貰えるという、まあロト6です。



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参加用紙もピッチを模していますね。ユーモラスです。


では、ここで本日のスタジアムグルメのコーナーといきましょう。まず一品目はこちら。


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権堂に店を構えるののさんの


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ののカレー(500円)です。カレー自体は別に普通ですが、きのこが入っているのが、長野ならでは。煮込まれた牛肉が美味しかったですね。福神漬けを無料でトッピングできるほか、辛い物が好きな方には八幡屋磯五郎さんの七味ガラムマサラをかけていただくという楽しみもあります。


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ステージではグッズの紹介が行われています。Tシャツが速乾性に優れているとのことでした。この辺りから入り待ちを終えたサポーターで、Uスタ外周は賑わいを増していきます。会話に花を咲かせたり、ご飯を食べたり、お客さんが思い思いの時間を過ごしていました。

そんな中、二品目は


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富士見チーズ工房さんのチーズドッグ(500円)です。


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注文してからやや時間がかかるのが難点ですが、味自体はとても美味しいかったです。ホカホカで伸びるチーズがつるっとした食感で、牛乳の濃厚な味わいを感じます。ソースはケチャップやマスタードの他にも、明太マヨネーズやハチミツなどもありました。今度は別の味に挑戦してみたいと思います。


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その頃ステージにはSC相模原サポーターが登壇。子供たちはGWに山梨にキャンプに行ったそうです。この日の相模原サポーターは、ここまでで一番多かったですね。100人くらいはいたんじゃないかな。遠いところからご来場ありがとうございます。


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食べなかったけど、晴天さんのホットドッグには選手のコメントもあります。昨年までパルセイロに在籍していた勝又選手のコメントまで。#2松原選手のコメントがウケますね。


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この鯉のぼりの角度から見てもわかるように、この日は風がまあまあ強かった。お店のついたての看板は倒れ、再入場ゲートの屋根も途中から剥ぎ取られていました。ただ、ピッチに対しては垂直に吹いていたので、どっちが風上でどっちが風下とかはあまりありませんでした。













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スタジアム内に戻るとピッチでは子供たちがサッカーをしていました。ボールを追いかける子供たちの姿は大切にしていきたい光景ですね。ほっこりします。


スタジアム内でスタグルの3品目に突入します。スイーツオンスイーツさんのクレープを買おうと思ったのですが、この日はクレープが大人気。列に20人ほどが並んでいました。みんな甘いもの好きなんですね。ピッチでは事前番組パルセイロTVが放送され、飯綱町の観光PRがなされていました。


待つこと15分。念願のバナナチョコクレープをゲットです。


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チョコレートフレークが表面にまぶされたこの一品。最大限こぼさないように頬張るとチョコとバナナのゴールデンタッグを生クリームが結び付けています。バナナが想像以上に甘かったのも嬉しかった。ボリュームもあって満足です。


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クレープを食べ終わってAC長野コールを発した後、アップの時間まで特にすることがなかったので再びスタジアムの外に出ます。行ったり来たりの日々。


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「全員集合」では、パル6の抽選会が行われていました。みんな参加用紙とにらめっこをしています。まあ私が行った時にはもうほとんど終わっていたんですけどね。クレープを食べていたら、いつの間にか15時になっていました。


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当選者多っ。


パル6も終わって、スタジアム下のパルセイロ自販機に水を買いに行って、戻るとステージでは恒例の選手トークショーが始まっていました。この日のゲストは#10宇野沢選手です。


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普段だったらホワイトボードに書いてある質問をもとにトークをしていくのですが、この日はまさかの質問なし!まあ9年もいたら聞きたいこともなくなってきますよ。しょうがない。なので、大橋営業担当と同い年同士でトークしていました。#10宇野沢選手は現在練習に部分的に合流しているようです。


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あ、ちなみに箱の中身は土鍋でした。土鍋の中身はケーキだったそうです。機能が誕生日だったのでそのお祝いですね。遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます。




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スタジアム内に戻ると、既にGKのアップが開始されていました。ここから応援が本格的に始まりますが、この日のゴール裏はいつもと違います。


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なんと堀江社長自らがゴール裏に来ていたのでした。挨拶しに来るとかそういうレベルじゃないですよ。普通にサポーターに混ざって応援していましたから。ゴール裏に来てくれるのは有難いですし、意気込みも伝わってくるんですけど、個人的には社長にはあまりゴール裏に来てほしくなかったかな...。


別に堀江社長が嫌いなわけじゃないですよ。ただ、サポーターにはサポーターの、社長には社長の、それぞれの役割というものがあるじゃないですか。そこはあまり互いに干渉しないでいたいよね。影響を及ぼしすぎてもアレだよね。社長はどんと構えててくれや、みたいな。そんなことを思ってしまった。しまった。しっまったーー。


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12時20分頃。フィールドプレイヤーもアップ開始です。いつもなら自分の席で選手を迎えるサポーターですが、この日は一味違います。なんと肩を組んで選手を迎え入れようというのです。


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ガッチリ肩を組むサポーターたち。ぐっと高まった密度に、一体感と呼ぶには大きすぎるものを感じました。ムードの高まりが凄かったですね。





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選手のアップも終わってピッチではリスペクト宣言です。


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この日リスペクト宣言を行ってくれた男の子は、善光寺の花回廊と絡めて、「今日はUスタにパルセイロの勝利の花が咲きます」と粋な宣言をしてくれました。これにはサポーターも思わず拍手です。


では、ここで両チームのスタメンです。



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パルセイロは前節からスタメン3人を入れ替え。#14東選手#18内田選手が負傷からそれぞれ2試合ぶり、4試合ぶりに復帰し、#17明神選手が今シーズン初スタメンを飾りました。フォーメーションは3-4-2-1です。


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対する相模原は前節からスタメン2人を入れ替え。出場停止の#5梅井選手に替わり、#3富澤選手が出場し、ルーキーの#26上米良選手が今シーズン初めてスタメンに抜擢されました。フォーメーションはこちらも3-4-2-1でパルセイロとはミラーゲームになります。















では、選手入場。の前に、明日は子どもの日ということで、ライオーとのPK対決が行われました。抽選で選ばれたのは小学6年生の男の子と4年生の女の子です。


まずは、男の子から。


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PKを蹴る前にライオーがゴールラインから飛び出してしまい、イエローカードを受けると言った微笑ましいハプニングもありつつ、本番です。


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男の子はゴール右にシュートを突き刺し、PK成功。見事なコースにライオーも呆然です。あれはマスコットにはきつい。


続いては小学4年生の女の子。

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こちらはゴール左に蹴り込み、またしてもPK成功。花を持たせるとかそういうことは全くなく、普通に決められたライオー。背中に哀愁を感じます。


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二人にはGWのいい思い出となったことでしょう。肩を抱かれて記念撮影は羨ましいです。


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大型ビジョンによる選手紹介も久しぶりに見たので、こんなかっこよかったっけ?と思いました。


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スプリンクラーで水を撒いてから、選手入場です。


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パルセイロゴール裏は心なしかいつもより人が多い。勝利への渇望が感じられます。


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一方の相模原ゴール裏。今までと比べても人数が段違いです。なんてったってGWですからね。擬音スタジアムの時とほとんど変わらないように思えます。ガミティの大旗が可愛いですね。


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選手が入ってきて、両サポーターのボルテージも上がります。熱気が屋根に反響してスタジアム中を駆け巡るようでした。


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円陣を組んで...


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前半キックオフ!




後編に続く





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前節のいわてグルージャ盛岡戦を1-2で落とし、開幕から5試合勝ちなしと苦しむAC長野パルセイロ。3分2敗の勝ち点3で16位に沈み、しかも前日に同じ未勝利だったFC東京U-23が勝利したため、試合開始時点ではJ3で唯一の未勝利クラブとなってしまっていました。なんとしてでも勝ちのほしいパルセイロの今節の相手は、ここまで4勝1分けの勝ち点13で2位につけるカマタマーレ讃岐です。


讃岐と言えば5年前のJ2/J3入れ替え戦。パルセイロは敵地で負けてしまい、J2昇格を阻まれた因縁深い相手です。ここまで未勝利で相手は無敗。しかも、過去に借りがあるというお膳立てが整った今節。パルセイロとしては勝って勢いに乗りたいところです。
















では、ここで両チームのスタメンです。






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パルセイロは前節からスタメン1人を変更。#5池田選手に替わって#26遠藤選手が3試合ぶりにスタメンに復帰しました。また、#21立川選手#20吉村選手の二人のルーキーも初のメンバー入り。フォーメーションは3-4-2-1です。


一方の讃岐は前節からスタメンの変更はなし。ベンチメンバーが多少異なっていますが、固定されたメンバーで3連勝を狙います。フォーメーションは4-1-4-1でした。







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前半キックオフ!


立ち上がりからパルセイロはロングボールを用いて、試合を優位に進めます。讃岐はディフェンスラインを高めに設定しており、パルセイロはSBの裏に#27竹下選手を走らせるというおなじみの攻撃を繰り出します。サイドを崩してクロスというのがこの日のパルセイロの狙いでしたが、讃岐はSHの選手が戻ってきて守備をし、危険な中央とサイドの間のハーフスペースと呼ばれるスペースをアンカーの#14佐々木選手が消します。パルセイロはサイドで縦パスを入れても二人に挟まれ、戻してもすぐにプレッシャーを受け、サイドをなかなか崩すことができませんでした。



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ただ、その一方で前線からの守備は機能していました。讃岐はビルドアップをディフェンスラインの4枚で行い、前にいる#14佐々木選手を経由して攻撃することを目指します。讃岐のビルドアップはクリーンな状態で#14佐々木選手にプレイさせることを目的としていたと言ってもいいくらいです。


これに対してパルセイロは基本的には#27竹下選手が、#27竹下選手がプレスに出ていった場合はシャドーの選手が#14佐々木選手を見ています。ここで、讃岐のサイドにボールが出た際に、パルセイロのシャドーの選手はIHへのパスコースを切り、パスを#14佐々木選手に出させるように誘導していました。そして、インターセプトしてカウンターに繋げる。この日のパルセイロは#14佐々木選手を最初のボールの取りどころに設定していました。


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サイドからのクロスを狙うパルセイロとは対照的に、讃岐は中央突破を志向しています。讃岐は攻撃時には#17池谷選手#27林選手のIHを#14佐々木選手のサポートができる位置にまで下げ、SHの#11森川選手#23西選手が中に入ってきます。特に#11森川選手#19重松選手と2トップ気味になる場面も多く見受けられました。


そして、もともとSHがいたスペースにはSBが上がってきます。これはサイド攻撃というよりも中央を厚くするという意図を持っていて、中央突破がうまくいかなかったときの保険としていた印象を受けます。まずIHと#14佐々木選手の3人でパスを回して中盤を突破し、ハーフスペースに入ってきたSHの選手にパス。SHはIH、SBの選手に下げて、そのタイミングで#19重松選手が裏へ抜け出す。このとき#19重松選手はパルセイロのサイドのCBと中央のCBの間のハーフスペースを狙っていました。実際何度か裏で受けるシーンがあり、パルセイロよりも攻撃の形は明確に作られていました。


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これに対しパルセイロは5バックにしてスペースを消すことで対応していきます。3バックの脇のスペースを使われないためにも、#25有永選手#7妹尾選手が素早く帰陣。特に前半は#7妹尾選手が下がり目の位置を取っていて、4バックになるシーンも多くあり、純粋な3バックの時間はどんどん短くなっています。また、守備時にはシャドーも引いて定番の5-4のブロックを敷いて、SBにシャドーの選手をつけ、WBがSHを見ることを徹底づけていました。これによりSHにボールが入ってもすぐにプレッシャーをかけて前を向かせていませんでした。パルセイロの守備はクロス対応に課題を残しているので、讃岐がクロスを積極的に上げてこなかったのも幸いしていましたね。


試合が進むにつれて、讃岐がボールを握るようになります。ポゼッションの讃岐vsカウンターのパルセイロという図式が明確になってきました。SHや#19重松選手へのパスをカットしたパルセイロ。カウンターに移りたいところでしたが、讃岐のSHやIHの切り替えが速く、すぐさまチェックを受けてしまいます。ここで展開に時間がかかり、讃岐の守備陣形が整ってしまっていました。


パルセイロが4-1-4-1の讃岐のフォーメーションで狙うべきスペースと言えば、アンカーの#14佐々木選手の脇のスペース。しかし、パルセイロはこのスペースを有効に使えていなかった印象です。前述のようにパルセイロは讃岐の攻→守への切り替えに遅らされ、その隙にIHの一方に#14佐々木選手の脇のスペースを消されてしまいます。よって中央は使えずサイドを目指すしかなくなっていました。


サイドにボールを預けたパルセイロ。しかし、讃岐は人数をかけてスペースを消していきます。パルセイロよりも常に数的優位を作られていたその訳は横圧縮。讃岐は攻撃時にも守備時にもピッチの縦半分に収まるように選手を配置して距離感を近くし、守備時にはスペースを消す、攻撃時には連界の強化を図っていました。パルセイロは讃岐のこの横圧縮に苦しめられ、シュートまでもっていくことができません。これを打破するにはサイドチェンジが有効だったのですが、パルセイロの逆サイドのWBも釣られて中に絞っていたため、有効的なサイドチェンジはあまり見られませんでした。


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また、讃岐はハイラインを敷いているため、同時にハイプレスも敢行してきます。その際には#19重松選手とIHの二人が3トップのような形になり、パルセイロの3バックに同数でプレスをかけてきました。ビルドアップ時には数的優位を作るのが基本なので、パルセイロは#6岩沼選手が落ちて4バックのような形でビルドアップすることが多かったですね。WBを高く上げる形です。


ここから、中盤→前線へとパスを繋ぐやり方もありますが、パルセイロのやり方は中盤省略のロングボール。#29山田選手に求められるのはFWが競ったセカンドボールを拾うこと、もしくは奪われた際のカバーなので、相応に高めのポジションを取ります。ここで、中継役がいなくなるのがパルセイロのビルドアップの課題の一つ。縦に速い展開を目指すのはいいのですが、#27竹下選手は前線で収めるタイプのFWではありませんし、繋ぐパターンも用意しておいてもいいんじゃないかと個人的には感じます。実際讃岐のDFに多く跳ね返されていて決定打を放てなかったわけですしね。


前半も終盤になり、パルセイロは前線からのプレスを控えめにし、攻撃にもあまり人数をかけずに、0-0で折り返すことを優先します。そして、その目論見が上手くいき、前半は0-0のスコアレス。パルセイロとしては攻撃の形が少なく、難しい前半でしたが、それでも守備陣が踏ん張り0で折り返せたのは、前節を考えると大きいです。讃岐が弱点のクロスを上げてこなかったのにも助けられました。


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後半を迎えるにあたって、パルセイロが選手交代を行います。#25有永選手に替えて、この日がJリーグデビューとなる#20吉村選手を投入。前半は右サイドからの攻撃が多かったのですが、#25有永選手の動き出しが少なく、少し停滞していた印象だったので、横山監督は早い段階で手を打ってきましたね。#20吉村選手はそのまま右WBに入ります。


後半キックオフ!


両チームがチャンスを迎えた後半立ち上がり。パルセイロは前線の選手がプレスに行きますが、#14佐々木選手へのパスコースを消せきれずに讃岐にボールを支配されてしまいます。讃岐はハーフスペースを使う意識が強く、SBが外に張り出すことでパルセイロの陣形を横に広げ、WBとCBの間でボールを受けられるようになっていきます。特に立ち上がりは左サイドを責められていましたね。#23西選手がサイドに開く機会が多くなっていたので、#7妹尾選手はマークに苦心していました。


これを受けてパルセイロはフォーメーションを微調整。#6岩沼選手を左WBに、#7妹尾選手をシャドーに、#14東選手をボランチにそれぞれ移動させます。フォーメーション変更直後は慣れないところを突かれもしましたが、徐々に安定していきます。


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後半になって特徴的だったのが、パルセイロのWBが攻撃の際によりサイドに開くようになっていたこと。特に#20吉村選手はサイドに張り出すような高めのポジションを取り、#20柳田選手の意識を削ごうとします。しかし、讃岐は横圧縮を辞めず、人数を相変わらずかけスペースを消してくるため、サイド攻撃は上手くいきません。それどころか高めのポジションを取る#20吉村選手の裏を突かれて、ピンチに陥るシーンも何度か見られました。讃岐は前半ほど繋がず、ロングボールを増やしています。


讃岐ペースの中、後半16分。パルセイロが2枚目の選手交代を行います。#7妹尾選手に替えて#17明神選手を投入。そしてフォーメーションも再び変更。今度は中盤の構成を変え、#17明神選手#14東選手が2ボランチ。#29山田選手がトップ下のような位置を取り、#27竹下選手#19三上選手が2トップを組みます。3-4-1-2に布陣を変え、ゴールを目指します。


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このフォーメーション変更がパルセイロにとってプラスに働きます。守備時には5-3-2となるので2列目の脇にスペースができていましたが、そこは織り込み済み。#29山田選手#14東選手がSBに厳しく寄せてボールを戻させていました。さらに、ボールを奪えれば前線には2人いるという利点があります。1トップ2シャドーの時よりもセカンドボールを拾うチャンスは増えています。


また、2トップにしたことでサイドにFWの1人流れたときに、中央に一人残すことができ、CBとSBを中央に留めています。ここでFWの選手がサイドに張った時にハーフスペースが空き、#20吉村選手が斜めに走って使おうとするシーンも見受けられましたね。他にもボランチの位置から攻撃参加する#14東選手の動きも効果的で、パルセイロは讃岐陣内でゲームを進めます。


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後半24分。讃岐が一枚目の選手交代を行います。#23西選手に替えて#29中村選手を投入。その4分後にはパルセイロも最後の選手交代を行います。#30浦上選手に替えて#5池田選手を投入。先の讃岐の交代に合わせて左サイドのディフェンスを強固にしていきます。また、攻撃参加に特長のある#5池田選手を入れてサイド攻撃をさらに強化しようという狙いもあったでしょうか。#5池田選手は左CBに入り、#4内野選手が中央、#26遠藤選手が右CBにそれぞれ移動します。


後半35分。右サイドで#29山田選手が縦パスを入れ、これを#14東選手が中盤とディフェンスラインの間に入って受けます。そして、裏へ走った#27竹下選手にパス。ここで#30竹内選手#5麻田選手の両CBをボールに引き付けます。#27竹下選手はシュートに行くことができませんでしたが、こぼれたボールは右にいた#19三上選手の元へ。ここでマークしているはずの#30竹内選手はボールウォッチャーとなっていて、#19三上選手がフリーになっていました。#19三上選手#1清水選手の脇を通してニアに決めて、パルセイロが先制に成功します。#14東選手のポジショニングのうまさと#27竹下選手の斜めの動き、#19三上選手のシュート技術が合わさって生まれたゴールでしたね。#19三上選手はこれで今シーズン2点目です。





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その直後に讃岐は立て続けに選手交代。#19重松選手に替えて、5年前ゴールを決めた#33木島良選手を、#17池谷選手に替えて188㎝の#3ぺ・スヨン選手を投入。さらに#5麻田選手も前線に上げ、3-4-3に近い形にフォーメーションをチェンジ。#19重松選手#3ぺ・スヨン選手#5麻田選手の3トップで、パワープレーです。


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なりふり構わずロングボールを蹴って来る讃岐。パルセイロのディフェンスラインは押し下げられ、中盤も下がってしまいます。讃岐の攻撃の起点が高くなり、ロングボールの精度も上がります。ただ、パルセイロのディフェンスラインも集中して跳ね返します。


ただ、#33木島良選手#19重松選手よりもサイドに流れる頻度が高く、足の止まってきたパルセイロには厄介でした。パルセイロディフェンスは#33木島良選手を捕まえ切れず、ハーフスペースでボールを持たれ、多くのチャンスを作られてしまいます。それでも体を張ったシュートブロックや相手の精度にも助けられ、讃岐にゴールは生まれません。


後半アディショナルタイムも讃岐は多くのシュートチャンスを作りますが、パルセイロも決死のブロック。そして長い5分が過ぎようやく試合終了。パルセイロは6試合目にして待望の今シーズン初勝利を手にしました。


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この試合においては、讃岐の調子があまりよくなくクロスも少なかったこともありますが、それ以上にパルセイロの全員が最後まで集中を切らさずに戦ったのが最大の勝因です。また、1トップよりも2トップの方がチャンスが多く生まれており、FWがサイドに開いたり、#14東選手が上がるなど攻撃の形も作られ始め、光明が見えてきた試合でもありました。出遅れてしまいましたが、ここから巻き返してほしいですね。




















<ハイライト動画>









選手コメント(Jリーグ公式)

J3順位表(Jリーグ公式)

2019 明治安田生命 J3リーグ 第6節 vs カマタマーレ讃岐|試合結果(長野公式)

4/14(日)明治安田生命J3第6節 長野戦 監督コメント(讃岐公式)

カマタマ、今季初黒星 J3リーグ第6節最終日(四国新聞)

























今シーズン初勝利を掴むとともに、5年前の雪辱を果たしたパルセイロ。1勝3分2敗の勝ち点6で14位に浮上。次も勝って巻き返していきたいところですが、J3は一週間お休み。次節は4月27日(土)の13:00からアウェイ・藤枝総合運動公園サッカー場で藤枝MYFCとの対戦です。藤枝も今シーズン好調で、ここまで4勝1分1敗の勝ち点13で4位につけています。ただでさえアウェイ藤枝は鬼門であるのに、相手の調子がよく難しい試合になりそうですが、ここで苦手意識を克服できれば、一気に勢いづくはず。期待したいところです。


そして、次のホーム戦は5月4日。16:00から長野Uスタジアムで、SC相模原との対戦です。相模原はここまで2勝1分3敗の勝ち点7で13位に位置し、さらに監督は16シーズンにパルセイロの監督も務めた三浦文丈氏。上に行くためにも落とせない一戦です。GW中ということもあり、目に見える結果と動員がほしい。ぜひとも長野Uスタジアムにお越しください。


頑張れ!AC長野パルセイロ!!


お読みいただきありがとうございました。


おしまい






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